多摩川の近くにある大きなお屋敷の中を男が一人、うろついていた。彼の名は|社家間初馬《しゃかまはつま》。この家で雇われている庭師だ。
ここは魔防隊九番組組長を務める|東風舞希《あずまふぶき》の屋敷。魔防隊とは日本政府が魔都と呼ばれる異空間を管理下に置くために創設した、異能を持った女性たちだけで構成される組織だ。
数十年前、日本各地に突如として『クナド』と呼ばれる謎の門が出現したことにより、社会は大きな変化を迫られた。門の向こうには醜鬼という怪物と、食べた者に異能の力を与える桃が存在した。
桃は食べたものの願いや特性に応じて様々な異能を授けた。ただし、桃の恩恵に預かれるのは女性だけだったため、世の中は能力持ちの女性を中心とした女尊男卑の世界に変わった。
東の家は魔防隊に長年尽力してきた武の名門。たとえ血を分けた親子姉妹であっても惰弱な者は東にあらず、半端者に東の名は名乗らせないと徹底した実力主義を敷いてきた。それが功を奏して東の武名はますます轟くことになった。
その反面、親族でも常に他人は蹴落とすべき競争相手という意識を持たされた結果、家庭内の空気は最悪だった。
最近それが変わりつつあることを初馬は感じていた。
以前より屋敷に流れる空気が柔らかくなった。なにより先だって新しく当主に就任した風舞希の表情が柔和なものに変わった。
どうやら彼女は東家の行き過ぎた競争を以前から快く思っていなかったらしく、自分が実力で当主の座に就くことで今後は家族仲を良くしていきたいと宣言したらしい。
その東風舞希を初馬は探していた。
定期的に行っている庭の手入れが終わったので確認と作業終了書へのサインが欲しかったのだ。
というのは建前で実は風舞希に懸想する初馬が彼女の顔を見たかっただけである。庭のことは長年お抱えの初馬に一任されているし、サインを貰うだけであれば家の者なら誰でもかまわない。
それを「御当主様に」と断って風舞希を探す。
御年六十八になる初馬だが|矍鑠《かくしゃく》としたもので足取りは軽い。身体を使う商売とあって健康には人一倍気をつけている。それに何より今でも週に一回は女を抱いていた。
女はいい。女を抱くことで男は生気を保てる。
能力の付与が男女の立場を逆転させたとしても――だからこそセックス市場には自分を売りたい女が溢れた。表では自分たちを支配している女が結局、チンポ挿れられたら喘ぐしかないと確認するため男たちは金を貢ぐと知っているのだ。
風舞希を探す初馬の足は彼女の私室があるほうに向いた。これだけ探索しても見つからないのだから部屋に戻ってると考えたのだ。
あわよくば、運良く、着替えシーンのひとつも覗けやしないかと初馬はスケベ心を出す。
三人の娘を持つ四十路の母である風舞希だが、その見た目は未だ若々しく実年齢を知らなければ成人した娘がいるとはとても思えない。
世間的には熟れた人妻と呼ばれる年齢だが初馬からしてみれば三十近く年下の娘っこであり、ちょうどよく熟成した肉でもあった。
もちろん本人に手を出すような真似はしない。そんなことをすれば自分の首が物理的に飛ぶからだ。しかし妄想の中で彼女を汚すことくらいは許してほしい。なにしろあのおっぱいなのだ。大きいだけではない張りがあり形も良い美巨乳。服の上からでも分かるほどたわわに育ったあれを好きにできるのなら死んでも悔いはない。
などと不埒なことを考えながら歩いていると、奥の部屋からなにやらくぐもった声が聞こえてくる。
「ん……ふぅ……」
(これはまさか……)
期待を込めつつ抜き足差し足忍び足。
音がするドアの前まで来ると僅かに隙間ができていた。初馬は息を殺して部屋の中を覗き込んだ。そこには予想通りの光景があった。
「んんっ! んっ! んふっ! んくっ!」
風舞希は股ぐらに両手を突っ込んで何やらモゾモゾやっている。魔防隊の制服は脱いで下着もベッド脇に落ちていた。ブラジャーから解放された乳房を上下左右に揺らしながら指を動かしている。その胸の大きさたるや、まるでスイカかメロンのようだ。
「あんっ! あはぁっ! あんっ! あひっ! あひぃっ!」
声を抑える気もないのだろう。普段の彼女からは想像もできないほどに甘ったるい声で喘ぎまくる。
(これがあの風舞希なのか! やはり普段はどんなにキリッとした美人でも、おまんこ弄りの最中はエロくて可愛い声を出すもんなんだなっ!)
興奮のあまり股間の息子がいきり勃つ。風舞希に気づかれないようにそっとドアの隙間を広げる。これで覗き見しやすくなった。
風舞希が何をしているかは言うまでもない。彼女は自慰行為の真っ最中だった。左手中指と薬指を揃えて割れ目に沿って上下に動かす。右手の親指と人差し指でクリトリスを挟んでクリクリとこねくり回す。時折ビクンッと身体を震わせて甘い吐息を漏らす。そんな痴態を初馬は食い入るように見つめた。
風舞希は興が乗っているようで初馬に見られていることにも気づかない。いつもの彼女なら気配だけで察知して初馬の首を飛ばしていただろうに。
(それだけおまんこ弄りに夢中ってことか。まあ、あんなデカいおっぱいぶら下げて旦那に放って置かれたら、そりゃあ欲求不満にもなるわな。それにしてもなんてエロい眺めなんだ。これぞ眼福ってやつだな。ああ、俺もチンポコ擦りてぇ。けど我慢だ。気配で気づかれたら何にもならねえ。今はこの最高のオカズを楽しむんだ)
鼻息荒く、目を血走らせて初馬は風舞希の痴態に見入った。
スケベ爺に覗かれてるとも知らずに風舞希は、ますます激しい手の動きで陰部を掻き回す。
「ああっ! イクッ! もうイッてしまうぅっ!」
そう叫ぶと同時に身体を弓なりに反らせてビクビク痙攣させる。達したのだ。それでもまだ足りないのか、指を根本まで突っ込み絶頂痙攣する膣穴をグチュグチュと掻き回し始めた。
「あはっ! すごいっ! 気持ちいいぃっ! んふぅっ!」
今度は腰を前後に振り始める。するとまたすぐに快感の頂点へと上り詰める。
「あんっ! あんっ! あっ! あぁっ! イクッ! イクッ!」
二度目のオーガズムを迎えた。
「はぁ……はぁ……あぁ……すごかったぁ……♡」
風舞希は恍惚とした表情で余韻に浸っている。
女の絶頂は尾を引く。射精したら終わりの男と違って快楽に浸りきってる時間が長いのだ。
そして、この瞬間はどれだけ強い女も無防備になる。
これは千載一遇のチャンスかもしれない。そう思い気配を殺して忍び寄る。幸いなことに部屋にいるのは自分だけだと思い込んでいるらしい。初馬はゆっくりと距離を詰めていく。あと三歩というところで風舞希が気づいた。
一瞬、驚いた顔をした彼女と目が合う。
その目はすぐに剣呑な色を帯び始めた。恐怖で足が竦みそうになる。魔防隊の組長クラスといえば桁違いの強さを持ってる。戦って勝てる相手ではない。
「あなたは……庭師の……」
正体に気づかれた。これでは逃げても無駄だ。
「奥様!」
初馬はベッドの上に横たわる風舞希の裸体に飛びついた。
目の前にいるのはオナニーで達した直後の快感に浮かれた雌。まだ悦楽の余韻から醒めきってない今なら押せると思った。その可能性に賭けるしか初馬が首と胴体を物理的に繋いでおく方法はなかった。
「何をするのですか」
やはり動きが鈍い。本来の風舞希なら簡単に避けられるはずのタックルが決まる。それと肌に触れた瞬間、僅かだが風舞希の唇から甘い吐息が漏れた。イッたばかりで感度も上がっている。
そのまま覆い被さって唇を奪う。突然のことに驚く風舞希が正気を取り戻し抵抗してくる前にけりをつけるつもりだった。
「んん……ちゅぷぅ……じゅぷっ……」
強引に舌をねじ込み口内を蹂躙する。逃げる舌を追いかけ、絡め、唾液を流し込む。
何か言おうとする唇を塞ぎ、さらに強く抱きしめる。腕の中の身体がジタバタともがくが構わず貪るように接吻を続ける。
驚きに見開いていた目が次第に蕩けてくる。抵抗する力が弱まり、されるがままになる。
頃合いを見計らってゆっくりと顔を離す。
「……どうして?」
ようやく解放された唇で風舞希が疑問を口にする。
「ずっと前からお慕いしておりました」
嘘偽りのない本心だ。彼女の美しさに目を奪われてからというもの、隙あらばこうして抱ける機会を狙っていた。ただ残念なことにこれまでは一度も成功しなかった。
風舞希は東家の次期当主の座を勝ち取った傑物である。本来なら自分のような男など取るに足らない雑魚。だからせめて妄想の中で彼女を汚してきたのだ。今日だってそうだった。それがいきなりチャンスのほうから飛び込んできてくれた。幸運に感謝しなくては。
初馬は彼女の胸に顔を埋めて乳首を舐めしゃぶる。赤子のようにチュウチュウ乳首に吸い付くと、頭上から艶っぽい声が聞こえてきた。もっと聞きたくてさらに激しく乳首を攻め立てる。
「それ以上はやめなさいっ! そんなに吸ってはいけません♡」
口では拒む言葉を吐きながらも声は悦びに満ちている。舌先でチロチロと転がし、もう片方の胸は手で乱暴に鷲掴みにする。柔らかな乳房の感触と指に反発するような弾力を味わいながら揉んでいると、それだけで興奮が高まる。
舌先で転がしたり甘噛みしたりを繰り返すと風舞希の身体が小刻みに震えた。どうやら感じているらしい。ならばと、左手で片方の乳房を弄びながら右手は太股を撫で回し風舞希の股間へと滑らせる。
既に十分過ぎるほど濡れそぼっていた蜜壺を指で探ると、ぐちょぐちょになった割れ目から透明な液体が溢れ出てきた。それを潤滑油代わりにして秘裂に指を潜り込ませる。中はもうすっかり熱くなっていて指を動かすたびにヒクついている。
膣内のヒダのひとつひとつを確かめるように丁寧に指でなぞっていく。そのたび風舞希の腰がビクンッと跳ねる。同時に漏れる吐息が荒くなる。
「あひっ! あひぃっ! ああぁぁんっ!」
どうやらかなり敏感になっているらしい。軽く擦っただけでこの反応である。指を増やして中をかき混ぜてやると甲高い悲鳴が上がった。
「ダメぇ……そこぉ……感じるっ……!」
「ここが良いんですか? それともこっちですか?」
「そんなことを言わせないでちょうだい。恥ずかしいわ」
「わたしなんぞの愛撫で、あの風舞希さまが感じてくださるとは……」
恥ずかしがって身をよじろうとする風舞希を押さえつけて初馬は愛撫を続行する。乳房への愛撫を続けつつ膣内を二本の指でかき回す。くちゅくちゅと音を立てて愛液が飛び散り、いやらしい匂いが室内に充満する。
それにつれて徐々にだが確実に風舞希の反応が良くなってきた。感じ始めて理性のたがが外れかかっているのだろう。声を抑えようとする素振りも見せなくなった。
「あぁ、どうして、こんなに上手いの……本当に上手……んんっ♡ はぁ♡」
「れろぉ……れろれろれろぉぉぉ……じゅるっ、じゅるるる、ちゅぱっ♡ れろぉ……じゅぷっ♡ 旦那様と比べてどうですか。わたしの乳首舐めは。風舞希さまのデカパイに似つかわしい極太ニップルを舌でお慰めしてさしあげますよ。ちゅぷ……じゅる、じゅるるっ!」
「ああぁんっ♡ はぁ、はぁっ、ああぁん♡ くふぅ♡」
「ちゅぷちゅっ♡ れろぉ……れろぉ……ちゅぷっ♡ ぢゅぷぅぅぅぅ……れろれろれろぉぉぉ……♡ んむぅ……じゅるるるるっ♡ ちゅぷあむっ♡ ちゅぷぷぷっ♡」
「ああっ、いやぁっ、んくぅぅっ! そんなに強く吸わないでぇっ!」
「ダメですよ、奥様。素直にならなければ。このとおり、わたしはもう完全にあなたの虜です。あなたをモノにしたいと思っております。さあ、言ってください。『私のおまんこを可愛がってください』と」
「……くっ! このように卑劣なやり方で身体を許し、快楽に屈する私ではありません」
「そうですか。それでは正直になれるまで続けます」
そう言って初馬は乳首舐め手マンを再開した。
肉壷の中を探るように指をくねらせ、親指でクリトリスを刺激してやる。クリトリスの裏側あたり、ザラついた部分を重点的に責めるとすぐに変化が現れた。
「あっ、あぁっ! なにこれっ! こんな感覚初めてっ! あっ、あっ、あっ♡ すごいぃっ! こんなの知らないぃっ!」
喘ぎ声のトーンが上がると同時に膣壁がうねり出した。そろそろイキそうだというサインだ。
「あっ、あっ、あっ、あぁっ、イクッ! もうイッてしまうぅっ! もうダメっ! 限界っ♡」
全身をガクガク震わせて、風舞希はオーガズムを迎えた。
快感に耐えて頭を激しく振るたび、左右を編み込んだ長い黒髪がしゃなりしゃなりと揺れる。その姿が美しくて、初馬は思わず見惚れてしまった。それから思い出したように我に返る。慌てて風舞希の顔をのぞき込むと、彼女は頬を上気させ、とろんとした瞳で天井を見上げていた。呼吸も荒い。まだ快楽の余波が身体の芯に残っているのか時折ビクンッと震える。
そんな状態でもなんとか呼吸を整えようとしているのが分かった。しかしなかなか上手くいかないようで、まるで溺れかけた者が水面に顔を出して息継ぎをするみたいに苦しげに喘いでいる。
(これは演技じゃないな。演技なもんか。わたしが本当にイカせたんだ。東風舞希をオーガズムに導いたんだ)
その証拠に風舞希の全身から力が抜けている。初馬に押し倒された直後はまだ抵抗しようと胸を押し返してきた手が、今は力なくシーツの上に投げ出されていた。脚にも力が入らないようでだらしなく開かれている。
オナニーと男の愛撫で二度の絶頂を叩き込まれたおまんこが無警戒に晒されていた。
「イッてしまいましたね」
荒い呼吸に連動して上下する風舞希の九七センチGカップ、その頂にある乳輪を指先でなぞりながら初馬は風舞希に確認した。彼女の口から旦那ではない男の手でイッたと認めさせたかった。
だが返事はない。視線こそこちらに向けているが焦点は定まっていない感じだ。それに意識の大半が別のところに集中しているように見える。
おそらく頭の中で自問自答しているのだろう。今の状態が信じられないに違いない。夫でもない親子ほど年齢が離れた老人の愛撫に手もなくイカされてしまうなど、彼女は考えたこともなかったはずだから。
自分の肉体に起こった異変を受け入れられないでいるみたいだった。
「奥様」
初馬が呼びかけるとハッとした表情でこちらを向く。そこでようやく視線が合った。
「大丈夫でしょうか?」
「ええ、平気です。それより、あなたはなぜ私にこんなことをしたのですか?」
「先ほども申し上げましたとおり、わたしは以前から奥様に恋心を抱いておりました。しかし叶わぬ老いらくの恋と諦めていました。到底釣り合うはずもありませんから。ですが先ほど廊下から見えてしまったのです」
初馬が芝居がかった仕草で一旦言葉を切る。そして真剣な眼差しを風舞希に向けた。
「奥様が自慰行為をされているところを。それで居ても立ってもいられなくなりまして」
それを聞いて風舞希の顔に動揺の色が浮かぶ。
「覗いていたということですか」
「不可抗力です。作業終了書にサインしていただこうと奥様を探していました」
「サインならするわ。だから今すぐ部屋を出ていきなさい」
「いえ。偶然とは言え奥様の痴態を覗き見してしまったお詫びとして、わたしも奥様のお身体を気持ちよくさせていただきたいと思います」
そう答えると初馬は身体を風舞希の下半身のほうへと滑らせる。むっちりとした、だが太っているわけではない、日々を鍛錬と実戦に費やす四十路人妻の太ももを掴んだ。
「何をするのですっ! やめなさい」
「奥様はここを舐められたことがありますか。ここを舐めると女性はものすごく感じるのですよ。ご存じでしたか? 女体の神秘というやつですね」
初馬は舌先で風舞希の割れ目に触れる。そのままゆっくりと上下に動かしていく。
「やめなさいっ! そこは主人だけの場所ですっ!」
やめろと言われてやめるくらいの覚悟なら始めてない。
抗議する風舞希の粘膜を続けざまに舐め上げると、すぐに甘い声が漏れてきた。

多摩川の近くにある大きなお屋敷の中を男が一人、うろついていた。彼の名は|社家間初馬《しゃかまはつま》。この家で雇われている庭師だ。 ここは魔防隊九番組組長を務める|東風舞希《あずまふぶき》の屋敷。魔防隊とは日本政府が魔都と呼ばれる異空間を管理下に置くために創設した、異能を持った女性たちだけで構...