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猪熊夜離
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【試読】中野一花は枕営業する(中野一花/五等分の花嫁)

 中野一花が部屋を訪れた段階から|増田盛太鹿《ますだもりたか》のペニスは痛ましいほど勃起していた。彼は欲望の一欠片さえも隠そうとはせず、むしろ見せつけるかの如く全裸で玄関まで出てきた。


「僕はねぇ、無駄なことが嫌いなんだ。お互いなにをやるか分かりきってるのに余計な駆け引きで時間を使いたくないだろぉ」


 いつものねっとりした口調で増田は言った。五十代の肥満男が出す声は見た目の印象に反して少年のように甲高い。こんなときでなければ、そのミスマッチさに一花は吹き出していたかもしれない。だが今は笑いなど出てくるはずもない。突きつけられたペニスが刃物同然に恐ろしい。あれがこれから私を刺し貫くのだ。覚悟を決めて来たはずなのに脚が震えそうになった。


「玄関で立ち話もなんだ。早く中に入りなさい」


 そう言って部屋の中へ歩いて行く増田の背中に一花も従った。


 この高層マンションの一室はワンフロアぶち抜きの部屋だ。リビングルームだけで一人暮らしには広すぎるスペースがある。一般家庭の生活しか知らなければ玄関を潜った段階から気圧されていただろう。だが妹たちと暮らしていたマンションも負けず劣らず豪勢なものだったので、部屋それ自体に一花が気後れすることはない。彼女に居心地をの悪さを感じさせたのは、部屋に漂う得も言われぬ淫靡な空気だった。


(ここで何人も私のような若手女優やアイドルの卵とセックスしたのね)


 どうしたって穿った目で見てしまう。インテリア雑誌に出てくるような洒落た家具が並ぶ室内も場末のラブホテルにしか感じられない。……まあ、一花はラブホテルなど使ったことなく、全てはイメージで語ってるだけなのだが。


「ここに座りなさい」


 ソファに腰を下ろした増田が自分の隣を指差す。一花は彼の指示に従った。


 ソファーの前にはガラス製のローテーブルが置かれている。テーブルの上には複数のアダルトグッズが散乱していた。バイブレーター、電マ、ディルド、ローション、コンドーム、浣腸薬……。


 それらを見た一花は羞恥と恐怖で顔を赤く染め上げる。


「一花ちゃんは処女かな」


「――はっ?」


 唐突な質問に一花は剣を含んだ声が出てしまう。なに言ってんだ、このおっさんという気持ちが隠せず、不覚にも一瞬だけ素が出てしまった。今日は中野一花の人格を出さず、ただの人形として抱かれるつもりで来たのに。


 そんな一花に増田は気を悪くした様子もない。むしろ喜んでいるようだった。


「これは大事なことなんだ。一花ちゃんの身体にも関わることだよ」


「……私の身体なんてどうでもよくないですか」


「いいや、そんなことはないさ。女の子の初めては一生の思い出に残るからね。処女ならあまり激しいことはできないだろ。僕も一花ちゃんのような美人さんの初めてを道具に譲りたくないし。ましてやアナルなんて、ね」


 処女なら手荒な真似はしないが、非処女ならここにある道具を使ってフルコースで責めると言ってるのだな、と一花は理解した。


「さあ、答えてごらん。一花ちゃんは処女なのかな? それとも既に非処女?」


「……処女、です」


 消え入りそうな声で答えるしかなかった。だってそうしないとイボイボのついた、おちんちん型の玩具で犯すと言われてるのだから。


(あんなもの挿入されたら死んじゃう……)


「そっかぁ、じゃあまずはキスから始めようかぁ」


 そう言って増田の顔が近づいてくる。鼻息荒く、舌舐めずりをして迫る姿はまさに野獣だった。


(イヤっ!)


 反射的に顔を背けようとした一花だったが、顎を押さえられて無理やり上向きにされた。


「嫌がる女の子を押さえつけて無理やりは趣味じゃないんだ。ここまで自分の足で来たんだから観念しなさい」


 一花は五十路男の分厚い唇を押し付けられる。男の舌が口内に侵入してきて自分の舌を絡め取ろうとしてくる。なにもかもが太い男は舌も肉厚だった。無視するには存在感がありすぎた。それに口内を掻き回されると背中で毛虫の運動会でも開かれてるような不快感で背筋が凍った。


「うぶっ! ちゅぶっ! んっ、んっ! ぐぷっ! んっ、んむぅっ! んぐっ! んっ! ……んぷっ! んっ!」


 増田が唾液を流し込んでくるので飲み込むしかない。嫌悪感のせいで吐き気が込み上げてくる。


 男がようやく口を離すと二人の唇の間に透明の橋がかかる。その橋はぷつりと音を立てて切れて消えた。


「それじゃあ服を脱いでもらおうかな。男ばかり裸でもセックスはできないからねぇ」


 セックス。これから始まることをはっきり言葉にされ、一花は固唾を飲み込んだ。これから私はこの脂ぎった中年男に抱かれるのだ。その事実に身体が強張る。しかし今さら逃げることもできない。震える手でブラウスを脱ぎ、スカートを脱ぐ。ブラジャーを外すときには手が震えてしまい苦労した。


 小娘の緊張する姿に増田は愉悦の笑みを浮かべる。


 裸になった一花を増田は舐めるように見る。彼の視線に汚された場所から肌がグズグズに腐って崩れ落ちてしまいそう。こんな不細工でデブでハゲた男に見られているだけで死にたくなる。だけどこれからもっと酷い目に遭わされるのだ。そう思うとどこまで気丈さを保っていられるか分からない。


「うんうん、いい身体だよぉ、一花ちゃん。おっぱいも大きいし、ウエストもくびれてるし、お尻もぷりんと張っていて最高じゃないかぁ」


「……ありがとうございます」


 一花は乾いた声で答えた。褒められても嬉しくない。むしろ腹が立つだけだ。


「おっぱいのサイズは……う~ん、僕のスカウターだと九十センチには少し足りない……八十九か八かな?」


「八十八センチのGカップです」


「最近の娘は発育がよくて本当に驚かされるよ。僕が君くらいの頃はこんなに大きい娘は珍しかったなぁ」


 増田の手が乳房に触れる。脂肪の塊である胸は揉まれると餅のように伸びた。その奥にある乳腺を刺激する手付きで彼の指が動く。


「僕のマッサージで二センチくらいすぐに成長させてあげるよ」


「あっ……」


 乳首が摘まれると甘い声が漏れた。自分でもびっくりするほど艶っぽい声だ。そんな声を自分が出したことが信じられず、慌てて口を閉じようとするが、それよりも先に別の刺激が襲ってきた。


「ひぁっ!」


 反対側の乳首を舐められたのだ。ザラついた舌で先端を転がすように弄られる。まるで飴玉をしゃぶるようにコロコロと転がしたり、舌先を尖らせて突いたり。その度に電流のような快感が背筋を駆け抜ける。


(うそっ! なんで私、こんな人に、こんなことされてるのに?)


 自分の身体なのに信じられない。自分の父親より年上のブサイクな男にされて感じるなんて。


「あっ……あんっ……! あっ……!」


 抑えようとしても快感のため仕方なく漏れる声は完璧に封じられるものでない。途切れ途切れに漏れる悔しげな喘ぎは自分で聞いてもかえってエッチだった。


(これが演技だったらベッドシーンで演技力が絶賛されるかも)


 なんて馬鹿なことを考える余裕は、あっという間に剥ぎ取られる。増田が歯を立てて甘噛みしてきた。柔らかい感触に包まれるだけではない刺すような刺激に一花の嬌声は艶を帯びた。


「やっ……あっ……あっ……だめぇ……あん……」


 痛いはずなのに気持ちいい。痛みの後にくる痺れるような感覚が癖になりそうだった。


 望まぬ相手から押し付けられる望まぬ快楽地獄の中で下半身が疼き始める。秘所が熱い愛液を分泌して太ももまで濡らしていた。触って欲しいけど触られたくないというジレンマが一花を襲う。


「あんっ♡ はぁ……あぁ……♡」


「ほら、だんだん気持ちよくなってきたでしょ」


 得意げに言う増田のニヤけた顔が恨めしい。だが胸を触られただけなのに股間が濡れているのは事実だった。


(どうして……?)


 増田に感じる嫌悪感は少しも薄れてない。それなのに身体はどんどん熱を帯びていく。子宮の奥が切なそうに収縮しているのが分かる。膣道の奥からとめどなく溢れてくる粘っこい体液の感触が一花の絶望を煽る。


「そろそろ指を入れてみようか」


 そう言って増田の指が割れ目に触れた。それだけで一花の全身に鳥肌が立ち、脚が大きく震えた。一花は初めての異物感に脚を閉じそうになる。しかし増田が「閉じるな」と命令するので従わねばならない。


「両脚は折りたたんで踵をソファに乗せるんだ。M字に開いてごらん。綺麗なおまんこがパックリ開いて膣奥まで見えるようにね」


 一花は自分で両膝を抱え言われたとおりにした。秘部は完全に無防備になる。恥ずかしさのあまり頭がどうにかなりそうだ。しかも相手は脂ぎった醜い中年オヤジなのだから尚更だ。


(こんなのいや……やめて……)


 心の中で何度そう願っただろう。けれどいくら祈っても現実は変わらない。


 増田はテーブルからローションのボトルを取り、自分の手に潤滑剤を纏わせた。


「歳を取ると手もカサついてしまってね。たっぷりヌルヌルを付けた方が痛くないからね」


そう言ってローションまみれの手を一花のクレバスに擦り付ける。ぬちゃっ、ぬちゃっといやらしい音がした。初めて感じるとろみの付いた冷たい粘液の感触。驚いて会陰部に力が入ると連動してキュッと膣口が締まった。


「さて、準備もできたことだし、本格的に始めようか」


 そう言って増田はゆっくりと指を挿入した。まずは中指一本だけ。処女膜を傷つけないように慎重に挿入していく。


「うぅっ……」


 思わず声が出てしまう。誰にも触れられたことない場所に他人の体温を感じたのだ。気持ち悪い以外の感想がない。それでも増田の太い指は確実に奥へと進んでいく。


「どう? 痛くない?」


「……大丈夫です」


「じゃあ動かすよ。痛かったら言いなさい」


 増田の太い指がゆっくりとピストン運動を始める。最初は優しく、次第に早くなっていくその動きに合わせて一花の口から声がこぼれる。


「んっ……くっ……んんっ……あふっ……ふぅっ……んぁっ!」


 膣内で指が動き回るたびに下腹部が熱くなる。お腹の奥に熱湯でも注がれているみたいだ。


「んっ……くぅ……んくぅっ……んっ!」


 漏れだす吐息が甘いものへと変わっていく。喘ぎ声を押し殺そうとしても勝手に喉から出てくる。


「んっ……んっ……んはぁっ! あんっ! ああぁっ!」


 ついに我慢できなくなって大きな声を出してしまう。


「僕みたいなブサイクおじさんに触られたって感じるはずないと思いながら部屋まで来たんだろ。だけどヌルヌルをたくさん足して敏感なところ擦ってやると……」


 増田の指が腟内で鈎状に折り曲げられた。太い指が恥骨の裏側にあるザラついた場所をトントン叩いたかと思うと、ぐぐぐっと押し込んでくる。その明らかに狙い所が分かってる動きに一花は抗えない。


「ああっ!  いやっ! そんなとこ擦らないでぇ!」


 一花は腰を浮かせて逃げようとするが増田の空いた手で掴まれてしまう。逃げようとしたお仕置きとばかり膣内の感じすぎてしまう場所へ、さらに強く指を押しつけてくる。その強烈な刺激に目の前が真っ白になってしまう。


「やだっ、やだぁぁあぁぁぁぁぁぁっっ!」


 五つ子の長女。いつもしっかりしたお姉さんを演じようとしてきた一花が、ここでは無力な女の子となって啼かされてしまう。くちゅくちゅと自分の股間が鳴らす淫猥な水音を聞かされると、なぜ己の身体が目の前のヒヒ爺に反応してしまうのか分からず混乱した。


 Gスポットへの責めを繰り返しながら彼は一花の乳首にも吸い付いてきた。じゅるるるっと卑猥な音を立てて強く吸われる。ビリビリとした快感が全身を駆け抜け、背筋が仰け反った。


「あっ……あっ……あっ……んひぃぃぃぃっ♡」


 身体が痙攣する。頭の中が一瞬白く染まるほどの絶頂だった。こんな感覚は初めてだ。こんな男にイカされてしまったことに屈辱を感じる間もなく、また増田の手が動き出す。今度はGスポットだけでなく、他の弱点も同時に責められる。陰核包皮を剥かれて剥き出しになった肉芽を親指で押し潰される。敏感すぎるそこを乱暴に扱かれたせいで腰が跳ねるほど感じてしまう。


(イッてる最中にぃ……そこぉ……イジっちゃダメェ……)


 頭の中がぐちゃぐちゃになって何も考えられない。ただ与えられる快感に流されるだけだ。


「もう……許してください……お願いします……これ以上されたら……私……わたし……おかしくなっちゃいます……」


 涙を流し懇願する一花を、男はニヤニヤ笑いながら見下ろしていた。


「おかしくなっていいんだよ」


 そう言って再び乳首を強く吸われる。鋭い痛みと同時に甘い刺激が走った。それがスイッチとなり、全身の感度が増していくのが分かる。まるで全身が性器になってしまったようだ。


「いやぁ! もう吸わないで! ああ! だめ……イクっ……イキます! お願い! やめて! やめてください……ああっ……ダメ! イクッ! イッグゥゥゥゥ!」


 みっともなく泣き叫んで懇願しても増田は少しも責め手を緩めてはくれない。


 絶頂を迎えたばかりの身体を容赦なく責め立てられ、何度も連続でイカされ続ける。そしてとうとう意識が飛びそうになったところでようやく解放されるのだった。


「はぁーっ♡ はぁーっ♡ はぁーっ♡」


 肩で息をしながらぐったりとソファに沈み込む一花に、増田は言った。


「さあ、次はいよいよ本番だよ」


「え……?」


 それはつまり、この行為はまだ続くということだ。絶望的な気分で目を見開く一花に増田は言う。


「なにを惚けた顔してるんだ。セックスは男のちんこを女のまんこに挿れてこそだろう。まだ指しか挿れてないじゃないか」


直接的な物言いの是非はともかく、彼の言うことは真理だった。まだ一花は前戯を施されただけ。いわばセックスの入り口に立ったに過ぎない。ここから先はもっと凄いことになるのだと予感させるものがあった。


(どうしよう……怖いけど……でも……)


ここで引き返すわけにはいかない。なぜならこれは仕事だからだ。ここまで来て怖気づいて逃げ出すことなどできない。


(やるしかないんだ……)


「寝室まで歩けるかい。ダメそうなら抱っこして行ってあげようか」


「いえ……だいじょうぶ……だと思います」


一花の答えを聞いた増田は彼女の手を取って立ち上がる。


「それならついて来なさい」


彼に手を引かれ一花は歩き出す。ソファでイチャイチャした後、男と手をつないで寝室に行くなんて恋人同士のようだ。


本当なら増田なんかより手を引いてもらいたい男の子がいた。だけど彼は一花ではなく彼女の妹を選んだ。もう塞がった、吹っ切れたと思っていた失恋の傷口がズキりと痛み出す。彼が誰を選んでも祝福してあげようと決めていたのに、私は自分で思っているより未練がましい性格をしているらしい。楽しくも騒がしく、一生忘れられないだろう高校生活が終わって早数ヶ月経つというのに、未だ終わった恋の残り火が燻り続けているなんて。


続き

中野一花は枕営業する(中野一花/五等分の花嫁)

「お題箱付きプラン」より。 原作:五等分の花嫁 キャラ:中野一花 シチュ:ドラマに出演した一花を一目で気に入った大企業の社長がコネ等を使い事務所に圧力をかけ一花を自分の女にする話。 特記事項 *社長と一花の身体の相性は最高。 希望の体位やプレイ *お掃除フェラ、乳吸い、快楽堕ち 本文  中野一花が部屋を訪...



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