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時戻り。

この(https://gomadouhurai.fanbox.cc/posts/3601000)イラストをもとに書いてみた小説みたいなものです。



僕は薄っすらと月明かりに照らされるオフィスの片隅で証明を付けずに強く照らしてるディスプレイとにらめっこをしながらキーボードを叩いていた。


「はぁ...やっぱり断っておけばよかった...はぁ...」


とため息をつき、両側に衝立になりそうなほど積まれた資料を見つめた。

何かと僕は上司や同僚から仕事を押し付けられることが多い、それも期限が近いものや量が多いもの...つまり面倒な仕事を特に押し付けられているのだ。

正直僕のことを良いように使っている事はわかってはいるのだが、僕自身も強く断ったりできないので余計である。そんな自分に嫌悪感を抱きつつ仕事を再開させカタカタとキーボードを打ち込み始めるが突然ぐにゃりと視界が曲がり始めた。突然のことで手が止まる。そのうち意識までもが遠くなっていくのを感じる。

なんとか意識を保とうと目を閉じ深呼吸を繰り返して落ち着かそうとしたが、その行為虚しくプツリと意識が途切れた。


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朝の憂鬱が訪れる...いつもの電車をホームでいつも見る会社員や学生の群れの中で待っていた。


(憂鬱だ...)


いつもの光景を見るといつもこう思う。

別に優秀ではない平凡で周りに流され押されのサラリーマンだ。いつも上司には八つ当たりのように仕事を振られ、同僚や後輩には舐められて面倒くさい仕事を押し付けられる、そんな日々だ。正直行きたくない。

子供のように大声を上げて泣き叫んで駄々をこねたい所だが、大人なのでそんなことはできない。したところで見向きもされないだろう。


─だから朝が嫌いだ。──


そんなもの相談できる家族も友人もいないので余計心に染み渡る。


(そんなことを吐露できる人でもいれば変わったのだろうか...)


そう思うと尻尾が変に揺れた。

不自然に尻尾が揺れたことで周りから一斉に痛い視線が通る。それに気づいた僕は慌ててネクタイを締め直し、視線を落とす。

不意に笑い声が向かい側のホームから響いてきた。

視線を前にやると向かい側に小学生らしきグループがいた。その小学生たちは無邪気に笑い、周りの大人を気にせずに楽しくお喋りをしていた。それを見ていた僕はポロッと呟いた。


──子供に戻りたいな...──


すると急に周りの群れはこちらを覗き込んでくる。僕はとっさに右足を一歩後退させるがそこには足場はなかった。後ろが急に穴になっていたのだ。そしてそのまま右足につられるように僕はおちていった...。暗い暗い真っ暗な穴に...。


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目が覚めるとうっすらと日光に照らされたいつもの自分のデスクの上でうつ伏せで倒れていた。どうやら過労で意識を飛ばしていたらしい。とっさに僕が時計を確認すると時刻は5時30分くらいであった。時刻を確認するとホッとする、久しぶりに夢を見ていたような気がするがそんな気持ちを追いやってまた仕事に戻ろうとしたが下半身に違和感を感じとった。

湿っているような、濡れているような、水が出ているような…そんな感触。

とっさにズボンを確認するとズボンには輪を描いたようなシミができており、椅子には小さな水たまりができていた。


(…う…うそ!!??…ね…寝小便!?)


あまりの恥ずかしさに気が動転しそうになったがさらに自分が今、ちょろちょろと少量に放尿していることに気が付きとっさに立ち上がり股間を押さえてトイレへと走る。

幸いまだ朝方なので警備員もいないが、どうしようもない状況に赤面する。


(どうして…!!どうして…!!)


と自問自答を繰り返すが返答してくれるものはいない。そうこうしているうちにトイレへ駆け込み乱暴にチャックを開けてたいそう立派でもないちょろちょろとおしっこが漏れている陰茎をとりだし小便器に向ける。残ったおしっこをひりだすように放尿を再開させた。


「最悪だ…!!最悪だ!!」


小便器をみながら感情を爆発させながら言葉を発した、瞳には涙を浮かべながら。


しばらくして僕はトイレの洗面所の前で立ち尽くしていた。鏡にうつるのはひどいくまがついた顔とくっきりと輪を描いたようなシミがついたズボンを履いた自分であった。

染みはお尻の方にまで続いておりお尻にも綺麗なわっかなシミができていた。


「これは…もう着替えないといけないけど…着替えなんて持ってきてないし…どうしよう。」


言ってみても解決はしないのでとりあえず掃除用具入れからトイレットペーパーを一つ拝借して自分のデスクへと戻りトイレットペーパーで椅子のシミをふき取ることにした。だが所詮はトイレットペーパーなのでふき取るのにも匂いの処理にも限界があるので近くの席の人の消臭剤を拝借して周りに吹きかけ匂いをごまかす。だけども椅子の染みは消えないので途方に暮れそうになっていたが使われていない会議室に全く同じ椅子があるのを思い出し交換して解決したが、衣服の方は全く解決はしていない。


「…しょうがないけど、帰って着替えるしかないかな…でもなぁ…」


僕は悩んだ。会社から自宅までは電車で3駅乗らないといけない距離なので歩いて帰るにも時間がかかるし人の目もある、かといって電車をつかっても同じ事だとわかっていた。


「…腹をくくるしかないのか…」

僕は時計を再度確認する。6時10分このじかんなら早朝で人も少なく電車で帰れると考え素早く荷物をまとめて会社を出る。

外に人がいないことにホッとし、足早に駅へ向かう。黒っぽいスーツのおかげで遠目からみたらそんなに目立つしみではないが近くでみればわかるので人とすれ違うことが無いように祈りながら足を運ぶ。そうしていると駅へと到着し駅員さんにバレないようにそそくさと改札をくぐりホームへ向かうとそこには朝まで飲んでいただろう大学生のグループが屯っていた。

あんまし僕の姿を見てほしくはないので彼らとは距離をとって電車を待つことにしたが、大学生の一人がそろそろと近寄ってきたと思うとすぐさまグループの方へ戻ってゲラゲラと笑い始めた。もしかしてバレたのかと思ったがただちょっかいを出しに来ただけかもしれないのでとりあえず無視するがそのうちかられらの目線が下へと動きまたゲラゲラと笑い始めていたい。


「おっさん漏らしてんじゃんねーの…!?」


と声が聞こえてきた。僕は顔を赤くして涙を浮かべてしまっていた。バレてしまったこと、バカにされたことに対して感情が爆発しそうになっていた。


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「…ただいま…」


僕は誰もいないワンルームのアパートに元気のないかすれた声で挨拶をした。

帰宅するやいなや汚れた衣類を洗濯機に投げ込み浴室へと向かってシャワーの蛇口をひねる。



「…うぐ…どうして…どう…して…」


シャワーの音で搔き消せる声で大粒の涙を流していた。自宅までどう帰って来たのかあんまり覚えていなかった、どれぐらいの人に情けなく惨めな姿みられたのか考えたく無かったのだ。ひとしきりシャワーで涙を流すと荒く体を拭き部屋着へと着替えスマホ取り出し上司へ病欠の連絡を送る。後日上司からどやされるかもしれないがとにかく今日はもう外へ出たくなかった。メールを送るとスマホベッドの上に放り投げる。それに続くように僕もベッドへと潜った。


「子供になりたい。」


そう呟き今日、一日ふて寝することにしようと思い瞼を閉じた。


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ふと目が覚めるとカーテンの隙間から入る日光で薄暗く照らされる自分の部屋の天井であった。どうやらベッドに潜った後すぐに寝てしまっていたらしい。

時間はどれくらいだろうかと確認しようとベッドに放り投げたスマホを探そうとする。


(...?...あれ?...手が動かない!?)


探るために手を動かそうと力を入れてもびくともしなかった。しかも手だけが動かせないだけでなく足もお腹も首も口も動かせなくなっていた。

いわゆるカナシバリの状態であった。


(まずいな、助けを呼ぶにも口も動かせないとは...)


幸いなことに呼吸はできてるようで安堵するが周囲の状況の把握や助けを呼ぶことができない状態には変わりなかったが変に焦ることはなかった。


(しょうがない...待つか...)


とりあえずじっと待つことにしようと天井を見つめた。つくづく恐怖する場面で感情を抱かないあたりだいぶ感覚が麻痺しているなと心のなかで苦笑する。

だがじくじくと違和感を覚え始める。


(...なんだろう?)


最初は自覚できず、気にもかけなかったがそれはやがて明確に自覚してくる...じわじわと焦るようにそして次第に迫ってくる尿意であった。


(なんで今!!!???)


助けを呼ぼうにも口も動かせない、トイレに行こうにも体が動かない、そんな状況で小便を我慢できる自信も確証もなかった。

そんな状況で焦りが増してくる。

必死に体を動かそうともがくが全くもって体が動かない。


(やだ!やだ!!やだ!!!)


駄々をこねるように泣きそうになりながらもがき続けていた。同じような失敗を続けてやってしまえば立ち直れないような気がした。

だが体は正直である、こうしてもがいているうちにジクジクと尿意が明確に強くなってくる。


ちょろ...


(あ...いや、いやだ! )



そして時はきた、限界をこえたおしっこが尿道を少しずつ広げてちょろちょろと流れてくる。


(…う…ぐぅ…)


必死にこらえようと力を込めるが体はびくとも動かずいうことをきかなかった。

その間にもおしっこはパンツをズボンをシーツを濡らし汚していく…


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「…!!!!!!」


目が覚めるとそこはいつもの天井であった。

僕は確かめるように飛び起きベッドを確認する、ベッドはいつも通りに少し使い込んだあとはあるが濡れていたり汚れていたりはしていなかった。

僕はホッと安堵する、どうやら先ほどの出来事は夢であったようだ。

だが背中は汗のせいでしっとりと濡れていることに気が付き不快を感じる。


ピピピピピピピ…!!!


とスマホから着信音が響く、恐る恐るスマホを確認するとそれは上司からの着信であった。

正直電話に出るのは癪だが出なかったら出なかったでどやされそうなのでとりあえずでる。


「もしもし…」


「やっと繋がった、お前、日畑、どこで油売ってやがる!!!???」


と弱弱しく電話に応答すると、予想通りのどぎつい声での怒鳴り声であった。

一応休むメールを送ったはずなのだがと不満がでるが正直言ったところでどうしようもないので無視する。


「あのー…体調が悪くて…家で休んでいます…」


「なに!?体調不良だぁ?!お前今日の分の仕事はどうする気だよ」


「仕事に関しては後日締め切りに間に合あわせますので大丈夫です。本日締切分は担当に者にもう渡してあります…」


とやや面倒くさいが事情を説明する…。

それから30分ほど上司の説得と上司からの説教が続いた、その間に着々と危機が迫っていることに気づいてはいなかった。


「…ということでよろしくお願いします。」


と長電話を終えるとそのままベッドに仰向けに倒れこむ。

せっかく休めたと思ったのに長電話のせいでぐっと疲れが流れ込んでくる、このままもうひと眠りでもしようかと瞼を閉じようとした時に股のあたりが湿っている事に気が付く。

また無自覚に放尿をし始めていてちょろちょろとおしっこが漏れていた。


(え…!?うそ!!…最悪だ!!!!)


とっさにベッドから飛び起き股を押さえこんでトイレへと駆け込むのである…

こうして彼の…日畑_創一の災難は始まったのであった。


時戻り。

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