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(14107)かつて命を救ったクール高身長メイドに、バコバコに犯されて家族になるショタ領主

朝の柔らかな日差しが、窓から差し込んでくる。私は、窓を開け、新たな風を部屋に取り入れる。これで、とりあえず、朝の清掃は終了。朝食の準備はもうできている。御主人様はもう起きているだろうか。階段を上がって、彼の部屋の前で立ち止まる。分厚い木の扉があるから中の様子は分からないが、彼が外にいる様子はない。もし、もう起きているのであれば、朝食を召し上がっているはず。そんな様子はなかったから、おそらく、まだ寝ているのだろう。私は、ため息をつきながら、扉を開ける。部屋は真っ暗だった。やはりまだ寝ているようだ。静寂の中から微かな寝息が聞こえてくる。その小さな体を毛布にくるませて幸せそうに寝ていた。  私の御主人様は非常に幼い。年齢は十五、身長は百五十五センチほど。艶やかな金髪に、碧い瞳、それぞれ彼のお父様とお母さまから受け継いだものだ。でも、二人はもうこの世にはいない。彼が十歳のころに二人とも事故で亡くなった。彼は、そのころから領主としての職務を引き継ぎ、それを立派にこなしている。だが、朝には起きられないし、食べ物の好き嫌いだって沢山ある。女性を喜ばせる言動は身に着けていないし、少し職務から離れれば年相応の普通の青年なのである。  私は、薄暗い部屋の中で、彼の寝顔をじっと見つめる。奥様から授かった長い睫毛は、彼の並外れた美しさを彩っている。よく整った、少女のような顔。絵画の中に描かれる天使のように、愛らしくも神々しい顔立ち。私はそれをじっと眺める。彼を起こさないように、かがんで、彼に目線を合わせる。本当に、愛おしい私の御主人様。ずっとこうして、痛かったけれど、仕事はしなくてはならない。私は、彼の肩を揺らす。 「起きてください。十五歳にもなって、まだ、一人で起きられないのですか」 「ん・・・・・・っ、ラウラ・・・?」 彼はゆっくりと目を開けた。また寝ようとしたので、私は布団を彼から引き剝がした。 「うわっ。寒い」 彼はすっかり目が覚めたようだった。朝はいつもこうだ。私は呆れたように言葉を残した。 「朝食ができております。お召し物を変えてからお越しくださいませ。それともお着換えにも、補助が必要でしょうか」 少し皮肉交じりに言った後、私は、メイドらしく一礼した。このような所作にも慣れたものである。 「いや、大丈夫。あとで行くね」 彼はそう笑顔で告げた。彼が、幼いころから変わらない、花が咲くかのような笑顔だった。 私は、彼より先に下に降りて、朝食の支度をした。食事自体はできているが、机の上の清掃などの最終確認は必要だった。私は念入りに調べる。私がそうこうしているうちに、正装に着替えた彼が下りてきた。 「ごめん、まだ、準備中だった?」 「いえ、大丈夫です。紅茶でよろしいですか?」 「うん、お願い」 彼は紅茶を飲みながら、手元にある書類に目を通していく。これらはすべて、領民からの要望あるいは意見書である。ここに来る要望は様々で、橋を架けたいという大掛かりなものから、結婚をするので来てほしいなど些細なものもある。 「以前から申し上げていますが、もう少し意見書の数を絞った方がよいのでは。ご主人様が、直接目を通す必要がないものも多いでしょう」 「でも、民の生活が知れるからやっぱり大事だよ」 十五歳の少年とは、思えない程、領主としての精神が備わっている。民の声をよく聞き、誰にでも慈愛の精神を以て接する。幼いころから領主としての仕事をしてきた所以だろう。ただ、その代わりに人並みの恋愛もさせてあげられなかった。それは我々大人の責任である。  ご主人様は、午前中は基本的に執務室にいる。書類に目を通したり、判を押したり蠟で封をしたりと、せわしなく動き続ける。私はお傍でその補助を行う。この屋敷にはそれなりの数の使用人がいるが、私はその中でも彼の生活を全面的に補助する役目を担っている。彼は本当に集中した様子で作業を続ける。私がそばにいることにも気づいていないくらいに。 「ふぅ~終わった」 昼頃ごろには、執務のほとんどが完了する。彼は、手を伸ばしてぐっと伸びをする。しばらくすると、彼は外出の準備を始める。彼は執務が終わると、実際に自分の領地を見回る習慣がある。何でも、その方が民の実情が把握できるからということだった。彼は、着替えを終えると、一人で出発しようとする。 「私がお供しましょう」 「えぇ?別にいいよ。女性を連れ歩いてる領主って感じ悪くない?」 確かに、昼間から領内で女性を連れ歩いている領主は、領民に対してよい印象を与えないだろう。だが、しかし、私と彼に限ってそうみられることはあり得ない。そもそも、身長に大きく差があるからそういう関係には見られない。私が百七十五センチメートルほどで、彼よりも、頭一つ分は大きい。しかも、年齢の差だってそれなりにある。彼はまだ子供と言って差しさわりのない容姿をしている。精神と行いは立派に領主だが、見た目は十五歳の少年に過ぎない。どこからどう見ても若い主人とその使用人でしかない。残念ながら、万が一にも、そういう関係に見られることなどあるはずがない。 「どこから、どうみても使用人とその主人でしかないでしょう。そのような誤解は生まないと思います。安全という意味でも私が付いていったほうがよいでしょう」 「うん、わかった。じゃあ待ってるね」  私は彼に礼をしてから、自分の部屋に戻る。どうしてあんなことを言ってしまったのだろう。使用人と主人という関係から、抜け出したいのは他でもない自分なのに。私はそっとため息をつく。服をするりするりと脱いでいくと、自分の身体が露わになる。彼に初めて会ったあの時、私が十五歳だった時よりも、随分女性らしい体になったと思う。身体には女性らしい丸みとふくらみがある。長く伸びた銀色の髪も手入れを欠かしたことはない。だから、私のことを性的な関心を以て見つめる男性は少ないない。何かの機会に外出をすると、そういう男性であふれている。あの一件以降、私はそういう視線に敏感になった。でも、彼に関して言えば、まったくそういうことはない。通常であれば、性に関心を覚える時期だろうに、そういう気配が一切ない。おそらく、幼いころから、領主という重役を背負っている反動で、そういう関心を持つ機会がなかったのかもしれない。  彼は、私のことを信頼してくれて入るだろうし、大切には思っているだろう。でもそれは、使用人としてだ。女性としてではない。私は彼のことが好きだ。私の命の恩人であり、生きる意味をくれた人だから。望んでよいのであれば、彼と家族になりたい。でも、それは決して望むべきではないし、叶うべきでもない。私は、鬱屈とした感情を抱きながら、髪を結んだ。  私の前を彼がどんどん進んでいく。太陽の光が、世界を歓迎するみたいに大地に降り注いでいた。この辺りは、農村ばかりである。春は作付けの時期だから、皆忙しそうに、畑に向かって作業をしている。土の上を多くの人間が規則正しく、せわしなく動いていく。もちろん、彼はその一人一人に笑顔で挨拶をしていく。 「こんにちは!今年はどうですか?」  彼の天使のような笑顔は、過酷な労働を行っている領民の心に、しみわたるようである。皆彼に対して穏やかで、幸せそうな顔をする。そもそも、農奴である彼らからすれば、圧倒的に身分が上である彼が、自分たちの生活や労働を直接気にかけてくれることだけで、幸せであるという認識なのである。私の記憶が正しければ、わざわざ自分の領有地を、見て回るような領主は彼だけである。彼の父上でさえ、こんなことはしていなかった。 しばらく歩いていると、明らかに作業の進みが遅い家族がいた。彼がその理由を聞くと、長男が病気をして人手が足りないらしい。それを聞いた彼は、嫌な顔一つせず、手伝うと申し出た。そして、私には風に良く効く薬をとってくるように、申し付けた。 「そんな、領主様にそんなことはさせられません」  その長男の母親であろう女性が、怯えたように言う。当然である。人手が足りないからと言って、領主が、畑仕事をするなど聞いたことがないからだ。ただし、彼はやると言って、聞かない。人手が足りないこと自体は事実なので、女性は、彼が働くことを受け入れた。そして、彼は元気に作業を始めた。どうしようもなく優しい人だ。今まで悪人に騙されなかったのが信じられない。本当に純粋で、無垢で美しい。私は、そんな彼を遠目に見ながら屋敷へと向かった。  屋敷へと戻る道の中で、昔のことを思い出していた。彼と初めて会った時のことである。あの日は、冬の寒さが厳しい日だった。7年前のあの日、彼が、今日と同じように自分の領地を見て回っていたのだ。そのとき、私に出会った。そう、自殺しようとしている私に。 私が、十五歳の時、両親が流行りの病で亡くなった。私は一瞬にして一人ぼっちになった。心を絶望が襲った。しかし、悲しんでいる暇がないことはすぐに分かった。私一人では生活していけないのだ。私の家族はただの農民だった。農作業というのは、家族と協力して行っていくもの。私一人でできるわけがない。私は途方に暮れた。もうこのまま冬を越せずに死ぬと思った。ただ、幸か不幸か、父親の遠い親戚が私を引き取ろうと申し出てきた。私はそうする以上に仕方なったので、彼の提案を受け入れた。しかし、これが間違いだった。彼の妻が、家にいないとき、彼は私に肉体関係を迫ってきた。彼にとって、私は救うべき知り合いの娘ではなく、ただの女に過ぎなかった。強い力で、押さえつけられ、強引に犯された。私は、その時処女を散らした。  そのあと、もう死のうと思った。生きている意味がなかった。大切な家族もいなかったし、何もかもどうでもよかった。冬の川に飛び込めば、死ねると思った。私は、小川の方へと向かった。すると、偶然幼い少年が通りかかった。私の異変に気付いたのか、彼は私に言葉を投げた。 「どうしたんですか?」 幼い少年とは、思えない落ち着きがあった。人を安心させるようなそういう声色だった。最期に話すのがこういう人でよかったと思った。 「もう死のうと思いまして」 「家族が悲しみますよ」 「悲しむ家族はいません」 「……僕もです」 「そうだ!生きる意味がないというなら、僕と一緒に暮らしましょう。家族がいない者同士、手を取ってお互いを温めあいませんか」 私は、彼の言葉に救われて、まだ生きていいと思った。そして、彼のために今生きている。  彼の外回りが終わるころには、だいたい日が落ちている。窓枠の外を眺めると、暗黒の闇の中を星が照らしている。彼は、今自室にこもって、自学自習に取り組んでいる。何でも、まだまだ勉強しなければいけないことが沢山あるらしい。何やら分厚い重たそうな書籍を部屋に運び込んでいった。  私が細々とした雑事を済ました時には、時計の針は9の字を指していた。そろそろ時間だ。行かなければならない。私は、食堂に向かった。貯蔵庫から牛乳を取り出し、それを容器に入れて、火を入れる。蜂蜜を数滴たらすと、部屋中に甘い香りが広がる。私は、温めた牛乳を、カップに注ぎ、トレイに乗せて運ぶ。彼の部屋にたどり着くと、分厚い木の扉をノックする。中から、彼のどうぞ、という声が聞こえてくる。私が扉を開けると、すでに入浴と着替えを済ませた、彼が、ベッドに座っていた。石鹸の香りが少しだけする。  私は、トレイを、ベッドの前の小さなテーブルに置くと、彼にカップを一つ手渡す。彼はありがとう、と礼を言ってそれを受け取る。彼は、近くの小さな椅子を私の方に向けて、座ることを促してくる。それが、なんだかそれがとても手慣れていて、笑ってしまいそうになる。私はゆっくりと椅子に腰を掛ける。私が座ったことを認めると、彼はゆっくりと唇を開いた。 「今日は、どうだった?」 彼が優しい声で私に尋ねた。記憶の中の父親の声にそっくりだった。彼の方が、私よりも七つも下なのに。 「特に異常はありませんでした。強いて言えば、使用人の一人が、勝手にクッキーを食べたくらいでしょうか」 彼は小さく笑った。そしてカップに口をつけた。一挙一動に品格があって、彼はやはり、高貴な生まれなのだと実感した。 私は、一日の終わりに、彼とこうして話をすることが日課になっていた。その目的は、使用人達の生活環境、および労働環境を把握することであった。屋敷内には、複数の使用人が生活している。彼一人ですべてを把握しきることは到底容易ではないのである。私は、彼に一日の屋敷の情報を伝えることを仰せつかっていた。彼とはこうして、夜間に二人きりで、話しているにもかかわらず、不埒な噂が流れたことがない。彼の人格がどれほど信用されているのかよくわかる。ただし、言い換えれば、私もそれだけ彼に信用されているということでもあった。彼は性関係に疎いとは言っても、夜に男女が二人で過ごすことの意味を理解しているはずだ。万が一にも間違いなど起きるはずがないと、私が彼に信頼されていることになる。おそらく、彼にとって、私は母親あるいは姉のようなのであろう。 私は、彼にばれないようにそっとため息をつく。彼に信頼されているということは、素直に喜ばしい。しかし、それは逆に言えば、女性として、一切見なされていないということである。それはそれで複雑な気持ちになる。自分の気持ちを成就させるつもりはない。しかし、それでもお慕い申し上げている男性に、一切女性として見てもらえていないということは、私を不安定にさせる。 そんなどうしようもないことを私が考えていると、彼が神妙な顔つきで口を開いた。 「あのね。僕、そろそろ婚約者を探そうと思うんだ」 頭を鈍い衝撃が走る。いつかこんな時が来ることは分かっていた。分かっていたはずなのに、理解が追い付かない。理解できないというよりは、理解を拒否していた。そうだ、当たり前のことだ。彼が子孫を残さなければ、彼の家系は潰えるのだ。私は、落ち着きを失って、髪を幾度となく触った。 「普通、領主の子は十五の時に、婚約者を探すんだ。だから、僕もそろそろかなって。僕も早く身を固めて一人前の領主にならないといけない」  知っている。そろそろだとは思っていた。彼には結婚の必要性がある。彼の両親が亡くなった時、他の領主からの干渉が後を絶たなかった。八歳の子どもに何ができるのか、私が後見するという主張だった。耳触りの良い言説だが、現実は支配領域の拡大を意図したものであった。彼を傀儡にし、自分がこの土地の実権を握ろうということである。彼は、幼いながらにそういう意図をはっきりと理解しており、毅然とした態度でそれを拒否した。彼は、そのまま一人で領主としての仕事に努め、今に至る。このような経歴があるため、彼が結婚したほうが良いことは明確なのだ。さらに言えば、不安定な彼の権力基盤を強固にするために、できるだけ良家の女性と婚約を結んだほうがいい。そんなことは分かっている。だが、到底受け入れられない自分がいた。政略結婚だとしても、彼が相手を大切にすることは目に見えている。彼に本当の家族ができれば、私は必要なくなるのではないか。彼から必要とされなくなったら、私が生きていく理由などなくなる。 「まだ、具体的な話が決まったわけじゃないよ。でも、そろそろ考えてもいいかなって」 彼は、にっこりと笑った。いつもと同様の、明るい、太陽のような笑顔だったけど、今の私にとっては、それが辛かった。心の奥で抱えていた、彼が私を必要としなくなるのではないかという懸念が現実のものとなっていく。  「それでね、今日はラウラに謝らないといけないことがあるんだ。結婚について改めて考えてみて気づいたことがある。君の大切な時間のほとんどを、僕に費やさせてしまったね。本当にごめんなさい。ラウラも十五歳になったら、幸せな結婚をするはずだった。家族がいない僕の寂しさを埋めるために、ラウラを僕に縛り付けてしまった。ごめんなさい。責任を取らせてほしい。きっと君なら、素敵な男性と結婚できると思う。だけど、その手伝いをさせて。将来有望な男性なら何人か紹介できると思う。君の人生の責任を取らせてほしい」 そういうと、彼は私に向かってにこりと笑った。彼が、私のことをそんな風に思っていたとは意外だった。確かに、女性の結婚は男性よりも早いから、だいたい十五歳になれば婚約者の一人はいる場合が多い。農民などの場合は、特に早い傾向にある。私は今二十二歳。十分売れ残りといって差し支えない。だが、私は、自分の時間を彼に費やしたことに対して微塵も後悔していない。私は、彼に責任を取らせるつもりはないし、彼が言っているような形で責任を取ってほしいわけではない。私は落ち着きなく足を揺らしながらぎこちない笑顔で言った。 「お心遣いありがとうございます。ですが、私は、当面結婚するつもりなどございませんので」 声が震えているのが自分でもわかる。彼を見ていられなかった。視線を逸らした。本当は彼と一緒になりたい。だが、それは許されない。しかも、彼は私の結婚を心配して、男性を斡旋すると言っている。慕っている男性に、他の男性をお見合い相手として紹介されて平気な女性などいるだろうか。彼は、普段とは違う取り乱した私の姿に動揺していた。少し驚いているようにも見えた。すると、コップを置いて、私をそっと抱きしめた。彼の小さな体から、優しく温かい体温が伝わってくる。そこに疚しさは一切なくて、純粋に私を心配してくれての行動だということが容易に分かった。彼の髪から、甘いミルクと石鹼の香りがした。 「大丈夫、僕がずっとそばにいるから。たとえ、僕が結婚しても、ずっと一緒。約束する」 もう私は我慢できなかった。愛しさと切なさと性欲が入り混じったような感情が心の奥底から湧き出てくるのが実感として、わかった。気づいた時には、彼を力任せに、そのままベッドへと押し倒していた。  静寂だった。彼は、私を下方から見つめていた。その表情は、恐怖とも当惑ともとれるものだった。なんにせよ、負の感情を抱いていることは明らかだった。当然だ。自分よりも身長の高い人間に、襲われる恐怖は私が何よりも知っている。まさか、私が加害者になるとは思いもよらなかった。倫理的にも、立場的にも到底許される行為ではない。彼の精神に与える影響は計り知れない。私がレイプされたとき、私は命を絶とうとしたのだ。それだけの精神的なショックを彼が負ったとしても、何も不思議ではない。しかも、姉のように慕っていた女性からである。裏切られたような、気持ちにもなるだろう。女性不信に陥るかもしれない。立場としても、使用人が主人と交わるべきではない。しかも、使用人から主人を襲うなどもってのほかである。さらに、これから、婚約者を作り、やがては初夜を迎えるであろう、うら若き少年である。私の好意は、倫理的にも政治的にも、社会的にもあらゆる面で許容されない。絶対に、今この瞬間、やめるべきだ。今なら、まだ冗談で済む。理性ではわかっている。だが、もう止まれない。 「ねぇ、どうしたの?ねぇ、やめてよ。怖いよ。僕何か悪いことした?」 彼の震えるような声。怯えていることが容易に分かる。このままでは、彼の心に深い傷を負わせることになる。でも、もう止まれない。彼の怯えた声でさえ、私のあさましい欲望を駆り立てる。 「ご主人様、貴方様には何の非もございません。そして、これから、起こることも、貴方様には何の責任もございません。すべてこの立場をわきまえない、淫乱であさましいメイドが行うことです。夜が明けてから、解雇なり、自死なり、追放なり、何なりとお申し付けください。それだけのことをしている自覚はございます。しかし、もう抑えきれないのです。どうか、今夜だけはお許しくださいまし」 我ながら最低だ。優しい彼が、私に懲罰を言い渡すことなどあろうはずがない。それを、理解しながらやっているのだ。どこまでも、狡猾で、浅ましい女だ。  彼の手首を抑えている私の腕に、力が反発してくるのを感じる。でも、びくともしない。簡単に抑え込めてしまう。当然だ、私の方が体格が大きいし、彼はまだ幼い子供である。男性的な筋肉が付き始める年齢ではない。。私は、彼の美しいお召し物を、丁寧に脱がしていく。こうして、ボタンを外していると、幼少の頃に、彼の着替えを手伝ったことを思い出す。ただ、あの頃とは意味が全く異なっていた。純粋に、彼を支えるための行為だったのに、今は彼を犯すための行為となっているのだ。私は、苦笑した。こんな状況でも、興奮を抑えきれない自分が情けなかった。  彼は瞬く間に猥らになった。白い透き通るような肌は、男性の物とは思えない程キメが細かく、滑らかだった。壊してはいけないと感じてしまうような美の残像がそこにあった。私は、自分の手を、そっと、彼の胸に当てる。彼が小さく悲鳴を上げた。彼の鼓動が、私の手を通して伝わってくる。トクントクンというその音のテンポはとても速いものだった。彼が、恐怖を覚えていること、緊張をしていることそれを如実に表していた。私はもうすっかい嗜虐的な心持ちになっていた。彼を、喘がせてみたい、彼が怯える姿をもっと見たい。そういう薄暗い欲望が私の中で大きなものになっていく。私は、彼に覆いかぶさった。女性らしい私の丸みと、彼の胸板がちょうど、重なり合う。私は、彼の耳元に顔を近づけた。きれいな形をした耳だった。 「駄目だよ……はしたないよ。嫁入り前の女性が、婚約もしていない男性に対してこんなことをしちゃだめだよ」 彼の声は震えていた。こんな状況でも、私の心配をしてくれるのかと思った。それで、ますます彼が愛おしくて仕方がなくなってしまう。だから好きになったのだ。だから愛したのだ。だから、今こうして、彼を襲っているのだ。私は、彼の耳を歯を立てずに優しく噛む。 「ひっ……やっ、やめっ……」 それだけで、聞いたこともないような、可愛らしい声を挙げる彼。彼のそういう態度は私を満足させた。よがる彼を満足げに眺めて、私は、舌で彼の首筋を辿る。ぬるりとした、感触が、彼に伝わっているはず。耐えがたい不快感があって、でもそれを求めてしまうような甘美な感覚。私もそれをされたからわかる。 「どうですか。気持ちよいでしょうか♡」 ずっと慕っていた彼を征服しているという幸福感から、私の声も自然に弾む。彼と一緒に溶け合いたいという願望。 「ちがっ、気持ち……んッ、……よくなんかっ、、んっ」 快感を必死に否定する彼が堪らなく愛おしい。ベッドのシーツまで手でつかんで、こらえていた。もう必死だった。こんな風に、口では否定しているが、彼の身体は正直だった。私が、彼の下半身に目をやると、そこには、彼の男性の象徴がはっきりと存在を主張していた。私は、彼のズボンのベルトをするりと外した。そのまま、彼のズボンを下着ごと足首まで下げる。彼はほとんど全裸に近い状態になった。 「そんなことを言っていますが、ご主人様の身体はすでに交尾の準備を終えているように見受けられますが♡」 彼の男性器はまだ大きいと言えるものではなかったし、皮も被っていた。触れてもいないハズなのに、先端からは先走り汁が出ていた。でも、それがなんだか可愛らしかった。自分の子宮がうずく感覚がした。彼のものを、私の中に受け入れたいという願望ばかりが大きくなっていった。 「私の乳肉が、触れて反応してしまったのでしょうか。なんにせよ、男性としての機能がしっかり働いていて安心いたしました♡ご主人様は、女遊びを一切なさらない方でしたから不安だったのです。もしも、婚約者などができた時に、子をなすことが出来なくてはどうしようかと。しかしながら、これを見るに、ご主人様は、私という女の肉体に興奮できたようですから、問題ないようですね♡よかったです。」 「ちがッ……!?みないでっ……そんなところっ……!恥ずかしいよ……」 顔を真っ赤にして恥ずかしがる彼を見ると、私は無性に、彼を犯したくなってしまう。彼としては、性的な興奮を感じていることを否定したくても、彼の男性器がそれをはっきりと肯定してしまっており、何も言えない。 「しっかりと、慰めてあげますから。安心してくださいまし。そうですね、最初はご主人様に気に入っていただいた、この乳房を以て慰めるとしましょう。」 私はするりするりと服を脱いだ。ベッドの上に服が落ちる。主人だけをずっと裸にしているわけにはいかない。あっという間に、私は一糸まとわぬ姿になった。不思議と恥じらいはなかった。どちらかというと、誇らしさの方が勝っていた。私は、丸みを帯びた女性らしい体型に成長した。それはこのためだったのだと思った。今まで私の容姿とこの肉体は様々な不幸を招いてきた。けれども、今この瞬間、彼を性的に満足させるために、この身体があるのだと、はっきりと認識できた。 私は、自分の乳房に、彼の男性器を挟み込んだ。それだけで、彼の肉棒はビクンと震え、その硬さを増した。そして、さらに、それを肉の海に沈めると、すっぽりと埋まってしまった。 「ご主人様の可愛らしい摩羅は、淫乱なメイドの無駄にデカい乳にすっぽりと埋まってしまいました。女性を満足させるためには、もう少し、サイズの改善の必要があるかと」 あえて、事務的な口調で話し、身体では淫乱な行為をなし、彼の性感を煽る。彼は堪らないというような表情を私にしきりに向ける。苦しそうだった。そういえば、彼が一人で性欲の処理をしているところを目撃したこともなければ、その存在を感じたこともない。まさか、これが初めての射精なのだろうか。彼の性器は今にも爆発しそうだった。かわいらしくて小ぶりな彼の睾丸が、子種をせっせと製造していることも容易に想像できた。それくらい今にも爆発しそうだった。 「ご主人様、まさか、もう射精してしまうのですか。こんなに早漏では、とても女性を満足させることなどできませんよ。それに、私のおっぱいに子種を出されても、私が妊娠することはございません♡まさに、無駄撃ちになってしまうのですよ。しっかり我慢してくださいまし」 「っ♥ん♥うっ♥あっ、でちゃうっ……!?あっ……♡やめっ……」 そう彼が言い終える前に、私の胸部は白濁液で包まれた。精液特有のツンとくる臭いがは鼻に広がる。でも、不思議と嫌な気持ちにはならなかった。それどころか、私で射精をしてくれたということに対して、一種の幸福感、あるいは満足感を覚えていた。これは恥笑めての感覚だった。私は、いったん、彼の男性器を自分の乳房から解放した。先ほどの射精が限界ではなかったようで、まだまだ硬さが残っていた。その一方で、彼の方は満身創痍そのものという具合だった。激しく呼吸を乱し、肩で息をしていた。その姿が妙に色っぽくて、私の情欲をさらに誘った。  私は、彼の上に馬乗りになる。彼の身体は驚くほど熱かった。彼の体温を感じるだけで、私の身体はどんどん火照っていった。私は、彼の身体にまたがりながら、自身の股間の割れ目に指を差し込む。既にそこはぐしょ濡れだった。自分でもびっくりするほどだ。彼に挿入してほしいという願望が、ここまで私を追い込んでいたのであった。私は、そのまま、自分の膣内に彼の肉棒を押し入れた。彼の男性器が私の中に入っていく。ただそれだけなのに、身体が痙攣したようにびくんと跳ねる。全身に電流が走るような快感が襲ってくる。まだ、少ししか入っていないはずなのに、絶頂を迎えてしまうのではないかと錯覚してしまった。私は必死に堪えた。ここで果ててしまっては勿体ないと思ったからだ。まだまだ気持ちよくなりたかった。ゆっくりと腰を落としていく。奥まで入れきると、今度は上下運動を開始する。私のお尻と彼の太腿がぶつかり合うたびにパンッと音が鳴って、その度に、脳髄まで痺れるかのような感覚に襲われる。 彼の顔を見ると、彼は目を瞑っていた。おそらく、私との性行為によって、もたらされる快楽に耐えているのだろう。彼は必死に、歯を食いしばっていた。そんな姿さえ愛おしくて、もっと虐めたくなる。 「ご主人様、どうですか?私の身体は?」 「んっ、あっ……んっ気持ちいい・・・」 彼はうっとりとしたような口調で言った。彼からこの言葉を聞けたことは私にとって至上の悦びだった。 「ありがとうございます。嬉しいです。ご主人様に喜んでいただけて、本当に幸せです♡」 私は、彼の唇を奪った。最初は軽く触れるだけのキスだったが、すぐにそれは深いものへと変わった。互いの唾液を交換しあい、舌を絡ませる。私は、一旦、口を離して、もう一度聞いた。キスを終えると、ご主人様は再び、顔を背けてしまった。しかし、それが恥ずかしさ故の行動であるということは、ご主人様の男性器の反応を見れば明らかだった。ご主人様は、私の身体を気に入っているようだった。ならば、と私は思った。私は、再度、彼の肉棒を掴み、それを自分の秘部に押し当てる。そして、そのまま、一気に挿入した。 ずぷっと音を立てて、彼の男性器は私の中に収まった。彼の男性器が私の膣内を擦っていく。その刺激だけで、頭からつま先にかけて、甘い電撃のようなものが流れる。そして、そこからは、もう止まらなかった。私はひたすらに腰を振り続けた。 ぱんっ、ぱちゅっ、どぴゅっ、 肌と肌が激しくぶつかる。それと同時に結合部からは淫らな水音が響いている。私の子宮口は彼の亀頭を何度もノックしていた。まるで、早く子種を出せと言っているみたいに。彼は、喘ぎ声を漏らしながら、必死に射精を耐えていた。 私も余裕がなかった。頭の中が真っ白になって、視界が霞むのを感じた。もう何も考えられない。今はただこの瞬間を感じていたいという想いでいっぱいだった。このままずっと繋がっていたかった。でも、それは許されなかった。なぜなら…… 彼が先に限界を迎えそうになっていることに気づいてしまったからだ。私の中の彼の男性器が膨張しているのが分かった。彼は必死に我慢していたが、それも限界に近づきつつあった。私はそれを止めるため、彼の乳首を摘まんだ。まだ終わりにしたくなかったのだ。彼は驚いた表情でこちらを見た。 「気持ちいいですか?」 彼の瞳が揺れた。私は、さらに言葉を続けた。 「でも、まだ、出してはいけませんよ。私が許可するまで絶対に射精をしてはなりません。私が許可を出せば、今後一切、私のことを好きにしてかまいません。奴隷のように扱っても構いません。ですが、それまではダメなのです。わかりましたね」 「う、あぁ、わ、わかった……」 彼は苦しそうな声で返事をした。 「良い子です♡」 私は、彼の耳元に唇を寄せてこう囁いた。大丈夫ですよ。ご主人様、安心してください。すぐ楽になりますから。私がそれを言い終えると、彼の手が私の胸に触れた。優しく揉みほぐされていく。彼の指先が、私の敏感な部分に触れる。 「んっ……」 思わず吐息が漏れてしまう。  彼は、私を見つめながらゆっくりと腰を打ち付け始めた。ぬちぃーー 彼のモノが最奥に到達する。そして、ゆっくりと引き抜かれていく。カリ首の部分が入り口付近を通過する時、びくんと身体が跳ねる。そしてまた押し入ってくる。今度は根元まで入りきったところで止まった。彼のものが膣内で脈動するのがわかる。私は無意識のうちに腰を振っていた。彼は、私の身体に覆いかぶさるようにして抱きしめてきた。密着度が増したことでお互いの体温を感じることができるようになった。彼の鼓動が伝わってくる。 私は、彼の背中に手を回した。強く抱き寄せると、彼の顔が自分の目の前に来た。私は彼とキスをする。舌と舌を絡ませあう。唾液を交換しあい、お互いの口の中を犯しあった。私は彼の唾液を飲み込んだ。甘美な味が身体全体に広がっていく。もっと欲しい。もっともっと。私は、夢中で彼の唇を貪り続けた。再びピストン運動を開始した。私は彼の首筋に吸い付き、歯を立てる。すると、彼の口からは喘ぎ声が溢れ出した。私は彼の口を塞いだまま、腰の動きをさらに激しくしていく。パンッ、パチュ、グチャ、と卑猥な音が部屋中に響き渡る。私は絶頂に向けてラストスパートをかけた。そしてついにその時が訪れた。彼の肉棒が大きく膨れ上がるのがわかった。私は、それを逃さなかった。しっかりと膣全体で包み込むようにしてホールドする。彼の精液を搾り取ろうと、膣内が収縮した。 「もう、出していいですよ♡」 次の瞬間、大量の熱い液体が流れ込んできた。ドクンドクンと脈打ちながら吐き出されるそれを私は一滴残らず受け止めた。ご主人様の子種が私の中に注ぎ込まれていったのだ。今までで、一番濃厚な射精だった。私は幸せだった。愛する人の子供を授かれかもしれなかったからだ。使用人の分際で厚かましかったけれど、ただ、今だけは彼と一緒にいたかった。 朝の太陽が、私を目覚めさせる。楽しかった夢から強引に起こされるかのような憂鬱な朝だ。私の隣には、彼がぐっすりと寝ていた。天使のような表情をしているがその体は昨夜私が汚した。おそらく、私は良くて解雇、悪ければ死罪だろう。昨夜も最後は彼も積極的に、アプローチをしてきた。かといって、これは到底許される行為ではない。彼が許したからと言って、他の人が許すはずもない。私は、純朴な少年を誘惑した、淫乱な使用人として、糾弾されるであろう。すべて事実だから否定のしようもない。よく考えれば、昨夜のうちに私が自室に戻らなかったこともおそらくばれているだろう。であれば、このことを隠し通すこともおそらくできない。せっかく思い慕っていた人と通じ合えたのにと思う。だが、仕方がない最初から覚悟がしていたことだ。私は服を着てその場を立ち去ろうとする。すると、彼が眠たそうな瞼を開けた。そして、私の服の袖をつかんだ。 「行かないで。話したいことがある」 彼は真剣な面持ちで言った。彼は、体を起こして、私に向かって頭を下げた。 「ごめんなさい。そもそも、今回の件は、ラウラの気持ちに気づかずに、ずっと苦しんでいる君を放置していた僕に全面的な責任がある。この責任は取らせてほしい。ねぇ、ラウラ。僕たち家族になろう?本当の家族に。君の身体を傷つけた責任を僕に取らせて。どんな困難があっても、二人でいればきっと大丈夫だよ」 彼はそう言って、にっこりと笑った。以前よりも少し艶のある笑顔だった。夢のようだった。今どんな顔をしているかわからなかった。おそらく顔は真っ赤であるか、口角はだらしなく上がっているだろう。私は彼が私を慮ってくれたこと、私に家族になろうと言ってくれたことそのすべてが私を幸福で満たした。これ以上に幸せであった瞬間は人生においてないと、断言できた。 「はい、こちらこそ。よろこんで」

Comments

ありがとうございます

うっちゅう

最高です!


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