ネーム作り 2回目「プロット法とIF法」
Added 2019-10-10 22:05:31 +0000 UTCシナリオの作成に関する技術記事の2回目です 今回はプロット法とIF法について記述します INDEX 1. プロット法とIF法の区別 2. プロット法 3. IF法 4. どちらが良いか プロット法とIF法の区別 シナリオを作成する際に二つの選択肢があります 大まかな枠組みを作って肉付けをしていくプロットで進める方法と、「もし〜だったら?」で世界を広げていく方法です この記事では前者をプロット法、後者をIF法と呼びます *** プロット法 最初に大まかなあらすじを作り、肉付けをしていくのがプロット法です プロット法の詳細については記事が狭すぎるためこの記事ではざっと眺めるに留めます 手順 1) あらすじ(4行程度の小文)を書く 2) 1に肉付けをして膨らませ、複数のシーンを作り、それぞれにあらすじを配置する 3) 2の各あらすじをそれぞれ膨らませてストーリーを作る 2/3のそれぞれの「膨らませる」プロセスでは下記の3つが行われる + 取材・資料集め + ラフ等のイメージの作成 + ストーリーを書く 今のご時世であれば、多くの人がプロット法を用いているかと思います プロット法は圧倒的な勢力を持っており主流となっていますし、多くのメンターがシナリオの作成を解説する際にはプロット法を優先して説明することでしょう プロット法のメリットは整理が効きやすい点です クライアントと情報を共有しやすく歩調を合わせやすい点が挙げられます。どういった要素が盛り込まれるのかが疎通するため クライアントが困るようなとんでもない展開になってしまう危険性は低いです。 反面、わざとらしくて固いシナリオになりがちであり、展開も予想できるようなものになりがちです *** IF法 プロット法と相対する手法がIF法です 「もし、主人公が〜という状況だったら」と想像し、それの繰り返しによってストーリーを構築していきます 登場人物は数分前には思いもよらなかったシチュエーションに置かれることも起こりえます。書いていてとてもワクワクしますし、読者もそうでしょう お話作りにあっては、本質的なのはこちらだということには確信があります 展開の多くはより自然で、予想し難くワクワクするものになります 対して、制御は難しく、クライアントと歩調を合わせることはずっと難しくなります 後の展開がどうなるか分からないからです、作者にも *** どちらが良いか? どちらもメリット・デメリットがあり両者の弱点・長所をイイトコ取りするような方法は残念ながらありません もし予算が無限に取れるならIF法の方が良いでしょう しかし、早々そんなことはないので、現実的な妥協によってプロット法に歩み寄ることがほとんどでしょう プロット法に準じて作成している途中で、「この状況ならこの方がいい」と先に書いたプロットをかえたい状況も生まれてくると思います。最初に書いたプロットがどうにも嘘臭く手を加えたい状況です。 クライアントと交渉し、柔軟に対応してもらえるかはここが大きな分水嶺です。 一方、逆に明らかに不自然だが、「こういう構成にしなければならない」と強要される状況も起こってくることもあります。 この時もまた、交渉次第です。 担当との関係が難しいものになっている場合、こういった調整はとても困難なものになります 出来るだけ良い関係を築ける相手を選び、良い関係を築くよう努めましょう