Twitterでお題を募集して書いているもの1
Added 2020-06-21 14:25:35 +0000 UTChttps://twitter.com/hydroxyquinol/status/1269956085802127364
Twitterでお題を募集して書いてます。
高さ八十センチメートルの柵で四方を固められた小児用ベッドに寝ているのは、百センチメートルに達するかどうかという身長に、二十キログラムにも満たない体重の幼児だった。
容姿から男児か女児かを判別することは難しい。ブランケットやパジャマが女児用だから、何も知らない人間は女児と判断するだろう。しかし、この階で養護されるのは男児だけと決められている。
数週間前まで柏野貢は身長百七十センチメートルで体重七十五キログラムの体格の良い男だった。だが心身退行症と呼ばれるウイルス性の病によって、今まで過ごした時間を失ってしまった。
身体が若返り、記憶はそのままに精神も退行してしまう病だ。単に普通の心身退行症というだけなら、日常生活に社会の理解不足に関連した困難を伴うようになるとはいえ不可能にはならない。
しかし第二次性徴を終えた成人男性が感染して発症した場合、かなり低い率で難治性のC型になる。症状も通常のA型と異なり、急速に身体の退行が進んだ後に精神はおろか記憶まで侵されてしまう病だ。
国立心身退行症研究センターはそんな特殊な症例の治療と研究に従事している。彼にも最新の治療法が試みられていた。
C型の精神および記憶の退行は射精によって進行することが解明されている。それはまるで精液に今までの成長を溶かし込んで放出しているようだった。
射精しなければ進行しないが、そう単純な話でもなかった。都合の悪いことに、A型と違って身体の退行が均一でなく性機能の退行やそれに伴う欲求の消失は進まない。かえって性器の縮小により感覚器が密集することで鋭敏化が起こる。
最も簡潔で効果のある治療は男性器の外科的な切除だ。その時点で進行が止まるとはいえ、もちろんその先は男性としての生活は送れなくなる。
そこで最新の治療法では男性器を保ったまま退行が起らなくなるまで射精を管理する。柏野が選んだのもそれだった。
看護師がやって来て、まだ穏やかな寝息を立てる柏野のベッド脇に立つ。策を下ろしてブランケットを取ると、股周りの不自然な膨らみが露わになる。
パジャマを脱がさなくてもいいように、股下には都合良くスナップボタンが設けられている。本人を起こさないようにそっと外してめくると、今度は通水性のない生地が現れた。膨らみの正体はその下だった。
そけい部の辺りにあるホックを外すとドビー織りの布が何枚も折り重なっていた。色は白だが、真ん中から背中側にそって黄色いシミが残っている。退行の結果、彼は夜尿症を再発させてしまった。
尿で汚れた布を取り払ってやっと素肌が露わになった。自慰を抑止するため、萎縮した陰茎に隙間なく合う金属筒が被せられている。
当初は自らの意思で射精欲求を堪えていた。しかし数週間前に股間をベッドに擦りつけて射精に至った瞬間を看護師に見つかり、射精管理の目的で貞操帯装着が開始された。
いくら本人の意思とは言え、性欲に負けて途中で治療を放棄してしまっては意味がない。そのため射精管理療法を実施するにあたっては自ら性器の権利を放棄してしまうような、強力な同意書が交わされている。
射精を管理するという名目なら本人の同意を要せず処置をすることができた。おねしょを受け止めたおむつも、その名目で断る余地なく彼に当てられたものだ。
精神退行に伴って夜尿症が再発した彼にはおむつが必要である。しかし退行した心と成人のプライドが組み合わさったのでは、易々とおむつを当てられてはくれない。
よって、擦りつけて射精に至ることを阻止する名目で股間を布で何重にも包んだ。利便性で格段に勝る使い捨て紙おむつではない理由だった。
しかし二段階の措置を講じたところで夢精はまだ防止できない。看護師は黄褐色の布を取り上げた際に、こびりついた粘液に気がついた。新しい吸水布に交換を済ませた後に主治医と相談し、彼の射精管理レベルを引き上げる運びとなった。
おねしょしたことに気づきもしないまま起きて朝の支度を済ませるなり、新しい器具が彼の元に到着する。既に着用している貞操帯と外見は変わらないが、金属筒の先端に開いた穴はねじになっていた。
彼の手足はベッドに括りつけられ、衆目環境でM字開脚させられた。恥ずかしさから真正面を向くことができず、窓に広がる新緑に目を置こうとする。
鍵で貞操帯が解錠されると、思わず彼は自分の局部を久しぶりに遮るものなく見た。無毛の丘のたもとには突起物がぶらさがっている。それは彼に快楽と病苦を与える呪いの器官だった。
大人の頃と比べて肉体退行と貞操帯によりすっかり小さくなった陰茎に対して、サイズの変わらない睾丸は不格好なくらい大きく見える。
アルコールを染みこませた脱脂綿で清拭し、新しい貞操帯が取り付けられる。金属が光沢を放つ外見に対して、事前に暖められていたそれに冷たさはない。
これで終わりだと彼は思ったが、拘束は解除されなかった。シリコン樹脂でできた柔らかな管にゼリーによる潤滑が施され、貞操帯の穴を通じて鈴口にあてがわれる。
ゆっくりとチューブが体内に収められていく。痛みこそ感じなかったが、皮膚や体内の腔が押し伸ばされる感覚が彼を不安にさせた。先端が膀胱に到達すると反対から黄金色の液体が滴った。
異物を尿道に残したまま、貞操帯に切られたネジによって固定される。栓をすることで夢精すら封じる一方で、対照的に排尿は止められなくなった。
普通の下着を着せることはできなくなり、夜だけだったおむつは昼にも必要となった。勝手に外すことを許さないよう、布を押しとどめるカバーにも施錠される。そうしてやっと手足の拘束が外される。