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小説『大きくなった小心者』(体格差×失恋)

小さい頃、世界は自分のものにできると思えるほどの万能感と驕りを抱く程度に体格に、健康にセンスに恵まれていた。 けれど、十で神童十五で才子二十過ぎればなんていう年を待つまでも無く。 ただの凡人、いや、それ以下に脱落し。 成長期の途中華奢な女子程度の身長、どれ程鍛えてもつかない筋肉。 頑張って向こうにも意固地な巾着のように包まれた小さな自分の男のシンボル。 そんなものと思春期真っ盛りに向き合う羽目になった自分は。 例外なくやさぐれていき、成績も落ち、有望視されていたスポーツ推薦も身長の不利さから諦めることになった。 漫画のようなドラマティックに運命の出会いで再びスポーツの道になんて展開も無く。 一度つまずくと面白いほど負け犬コースを、峠越えをする走り屋たちも真っ青なドリフト走行しているような状態だ。 高校二年の夏、少しばかり素行の悪さが問題視され、地元においておけば、よくない友人とつるむかもしれないと心配して、判断したのだろう。 田舎の祖父母の家でやる、盆前の法事の手伝いを口実に両親に、半ば強制的に送還された祖父母の家で再会したのは。 小さい頃、田舎に帰るたび後ろをついて歩いていた。 ちっちゃなショウちゃんこと、小司との再会だった。 二つ下の小司は、自分と正反対で、今や田舎の期待の星らしく。近所のババァどもや垢抜けない小娘だけでなくオッサンたちすら色めきたつ筋肉質なイケメン。 長身な体に恵まれ。 中学生らしい、多少の幼さの残る目元以外は、成人男性といわれても多分信じるほど大きくなっていた。 二年か三年こないだけでこれほどに変わるのか。 高校二年にもなって。小学生と間違われる。 元神童のダイちゃんとはちがうというわけか。 その事実が余計にいらだたせる。 「はっ、図体だけは、立派になったじゃん。」 「ダイちゃんはなんか、オシャレになったな。昔よりもっと別嬪でキレイになった。」 皮肉も通じないのか、ほめられたと思っているようで照れくさそうにはにかみ。こちらを褒める。 別嬪だのキレイだの女でもねぇのに喜ぶかよ。それともケンカ売ってんのか。 クソガキ。 ショウジのくせに。 内心、舌打ちをしつつ、大人の俺はこわばる頬をどうにか笑顔の形に作り変え。 「ソリャドーモ」 分かりやすい棒読みで返す。 此方のいらいつきは、そこまでしても全く理解していないらしく。 飼い主が帰ってきて、喜ぶわんころのように。 そわそわと、周囲を見ている。 「オカン、今日は、勉強せんで、ダイちゃんと遊びにいっていいやろ?」 「アンタ、部活ばっかで、全然勉強せんね。」 「今日だけ!!明日はちゃんとするからぁ」 おいおい、こっちの意見は無視か、この駄犬。 「ダイちゃんはええの?移動でつかれてへん?」 おばさんが顔を出し確認をする姿に。 そうなのかと、露骨にしょげかえる小司。自分でも甘いと思う。 だが、落ちた神童なんていわれようが、合法ちびっこ扱いされようが。 コレでも立派な大人なわけで、ガキの世話にイヤな顔するほど大人気ないことはしない。 「べつに。いいっすよ。」 「やった!!」 まぁ、もともと素行不良といってもヤニ食って、自堕落に無気力に、授業中に寝てる。 そんなどこにでもいるちょっと火遊びしている無気力な平均的な高校生という程度のもので、過去散々ちやほやされた頃かぶっていたヨイコの仮面は、こういったとっさの時に顔に張り付くようにできている。 「で?何がしたいんだよ。もうかくれんぼや鬼ごっこって年でもねーだろ。ゲームでもするか?通信系持ってきてないけど」 そういうと 「海!!海行こう!!まだ夏休み入ったばかりだから人すくねぇし。この時間帯なら泳ぎ放題だ!!」 「海ぃ?」 正直クソ暑い中ぬるい、べたつく水につかりに行くのは微妙なところだ。 田舎生活で健康的に小麦色に焼けている小司には分からないだろうが。 「じゃあプールは?ダイちゃんすきだったろ?」 「ああ、あそこか。」 チープな滑り台のついた民営の温水プールだ。 確かに屋内で温度調節されているだけ少しはマシか。 「水着もてきてねーぞ。」 「オレの貸すよ!!」 間接チンコ。 いや、水着の貸し借りくらいイヤじゃない人間も多いとは思うが、正直下着交換くらい抵抗がある。 なんて返そうかと微妙な間に。 「アンタのじゃでかすぎるわよ。ダイちゃん、ごめんね、ムリいって。最近できたそこのスーパーになら水着も置いてると思うから。」 「あ、はい。」 突然の後方から狙撃をされた無自覚なサイズ差という現実で脳天を殴られ。 間抜けな素直な返事が言葉からころりとこぼれる。 何が悲しくてヤロウ二人きりでプール遊びをするのか。 まぁ、運動神経は凡人程度とはいえ悪くは無いので泳げないわけじゃない。 最初はイヤイヤ出発したプールだったが。 実際のところ、久々の娯楽をそれなりに満喫した。 だるいとか、面倒だとかいって授業受けていないせいもあるな。 たまにはプールもいいものだ。 ただ、見れば見るほど体格差が身長や筋肉だけではないと二つも年下のイトコに妙な敗北感を植えつけられたのも確かだった。 「つーか、ガラガラだな。貸切じゃねーか。」 監視員のオッサンと受付のおばさんくらいしかいない。経営状況が心配になる。 「みんな、この時期、金かかんねーし、川か、海行くからなぁ。」 「ああ……。」 男女問わず野猿かよといいたくなる程度に、このあたりに住むやつらは図太い連中だったことを思い出す。 「まぁ、正直最初はあんまノリ気じゃなかったけど、結構泳いだし悪くなかったわ。」 ひらひらと手を振り、シャワーブースに入ったときだった。 ドンッ 不意打ちで、壁に押さえつけられ一瞬何が起きたのか分からず、満員電車で痴漢にあった時のような圧迫感と遮られた視界に混乱する。 「え?」 「ごめん。」 「は?小司?なんのわるふざけだ。」 抱きすくめられたのだという事実のゴリッと制服ごしには何度か当てられた。熱を持ち硬くこわばったその存在感に言葉が詰まる。 「ふざけんなよ?今なら一発殴ってチャラくらいでゆるしてやっから。な?離せ。暑苦しいってこういう悪ふざけは………。」 「悪ふざけなわけねぇ!!ダイちゃん、もう何年もきてくんねぇから。ずっとずっと待ってたんだ。」 「いや、受験とかで忙しかったし。」 半分本当半分嘘、どんどん惨めになっていく自分をちやほやした親戚に見られたくなかった。 今回だって親に言いくるめられなければ多分来なかっただろう。 「背比べのあと届いたら、好きって言おうとおもってたのに、こねぇから。」 ぎゅぅっと抱きしめる腕に力がこめられる。 「いや、オレそうおいうシュミねぇから。」 からかってるのか本気なのか分からない小司の腕から抜けようともがくが。 びくともしない。 それどころかもがいているうちに腕をタオルで縛られシャワーに結び付けられる。 「おい、何して。」 「き、きせーじじつ作ってつきあったってヨシコとかがいってた。だから。」 血走った目、粗い鼻息。ヨシコとか知らん女の名前。 多分ゲスい手を使った同級生の田舎娘の名前か何かだろう。 「おいっふざけんな!!おこるっんんっちゅっんむっ」 かぶりつくような口付けというか加えられた唇の中に舌先をねじ込まれのど奥までなめられる。 そのたびに、押し返そうと舌先を動かすたび絡まり、AVでしか聞いたことの無いようななんともいえないチュパチュパと卑猥な音が響くのだ。 「やっやめっん」 ゴソゴソと水着を脱ぎ捨てぴたりと、先ほどまでより、更に存在感と硬さを誇張したソレが尻の谷間へ、浸りと当てられる。 「テメェ……。」 唇が離れ、下半身のほうに視線を移動させた小司に対し、屈辱感と、状況に対しての怒りに血管が引くつくのを感じながら、噛み付き、人を呼んでやろうかと思うが。 ぐっと力をこめられると、本当に窒息するかと思うほど、すっぽりと顔を覆う手のひらが口全体を覆う。 「んんっ」 「ごめん、ごめん、でも、ずっと。」 三文エロ小説やAVでも今の時代こんな使い古された展開無いんじゃないか?そう思うが、切なく切羽詰った面持ちで尻たぶを押し広げるようにつかむと、本来は排泄にしかつかわれないソコへと先端があてがわれる。 股座が濡れ、愛液的な天然潤滑油がある女でも、多少慣らさなきゃ入らないのに。 そんな簡単に入るわけが無い。 入らないうちに出して諦めるかと思ったが、その想像は、小司の拗れた初恋の感情の重さを舐めてかかったことを後悔することになる。 首を左右に振りどうにか手から逃れようとするが時折指の隙間ができ鼻先に新鮮な空気が入る程度で窒息手前のこちらにも気づかず。 「ダイちゃん。」 と連呼しながらコツコツともたつきながら窪んだ部分をノックしている。 先端があたるたびに、胃がヒュッと縮まり本当に入ってきたらどうしようと、小司のガマン汁でベトベトになったケツ穴がひくつき。 体が強張る。 けれど、よく勘違い男の行動とはよく言ったもので。 強姦しておいて受け入れられていると感じる都合のよすぎる脳みそは。 そのひくつきと、自分のガマン汁を期待で濡れたなにかと勘違いするらしい。 シャワーで音がかき消されているとはいえ、人が来るかもしれない。誰かに見つかったらどれだけ惨めな気持ちになるか。 この無神経な強姦魔はこの閉塞的な土地え生きていけなくなることは確かだ。 最初はこんなことするやつそれくらいされて当然だと思った。 それなのに、今犯されそうになっている最中にも、何度も繰り返されれう熱が篭った、恋心を孕んだ声で呼ばれる自分の名前のせいで。 走馬灯のように、幼い頃自分をヒーロー視し、後ろをついてきた小さなショウちゃんの姿が浮かぶのだ。 「あっ」 現実逃避していたときだった。本気で、腰の力と親指で押し広げた尻に物理法則だの生理現象を無視して腹奥までねじこまれた異物の体験したことの無い圧迫感に胃袋のものが全部こみ上げるかと思うほどの振動が突き上げられる。 「んぐっ」 「はいった、はいったよ、ダイちゃん。」 口からようやく手を離し腰をつかみなおすと、ケツ型オナホとでもおもってるのか強引に前後させようとする。 もちろんローションも石鹸もないのだ、カウパーだけでどうにかできるわけは無い。 「ダイちゃん、力抜いて、うごけねぇ。」 腹パンパンに異物を挿入されひりだそうにも、ケツから串刺しにでもされたような不快感と、いつか聞いた男の性感帯をこすられたらしく。 どうしようもない圧迫感からくる吐き気とは別に感じてしまっているナカの管理なんてできるわけが無い。 「いいから抜けっクソ強姦魔。」 「だって、だって、ダイちゃんが、オレのこと忘れるから。」 「あぁ?」 意味不明な言い訳にいらだちながら、声を掻き消すために流した、シャワー音とは別に腰をつかまれ爪先立ちのまま、キュウキュウに締め付けてしまっているらしく。 あちらは、ケツにぶっこまれたモノを前後にも左右にも動かせず苦しそうに何かを言っている。 チンポだけで、パンパンに膨れたように思う腹は、今にも突き破られるのかとさえ思うが。そういうわけでもなく。 「ダイちゃん、ごめん、でも、ダイちゃんのことが好きなん。」 腰の辺りを抱きしめられる力が強くされる。 「好きなら強姦が許されるなんてのはフィクションだけだっつの。いいから抜け!!」 キレ気味な此方の言葉に、こちらの気持ちが両思いになることが無いのは薄々から、ようやく確信に変わったのだろう。 小さな頃、擦り傷ひとつに大泣きしていた、チビのショウちゃんのときのように、この世で一番つらいコトが起きたとでもいうような大げさな風に顔をゆがめ涙がたまる。 シャワーでずぶぬれでも分かるほどの大きな涙の粒がボタボタと落ちるが、弟分や子分がいたという思い出の存在としてはかわいいヤツとは思っている。 けれど、こんな風に肉体関係を持つほどの恋愛だとか性欲が絡む愛情は此方には無い。 お情けえっちや、年上美女の思い出えっちなんてイベントはAVだけでファンタジーだと教えてやるしかない。 「っ」 怯むのに、相変わらず太くて硬いソレが、ケツから腹にかけて、もう一個心臓でも持ってしまったように体のナカで脈打っているが。 「抜け。」 最大限の怒気を孕み、圧迫感による吐き気で声が詰るのをどうにかこらえ。 ハッキリとした口調で拒絶の命令をすると。 ようやく、諦めたように、小さくごめんとだけ呟き腰を下げる。 抜かれたら、即脱糞でもしてしまうのではとひやひやしていたが、人体の神秘かな、案外タフらしいケツは、抜かれたらすぐに、本来の形へと閉じてくれた。 けれど、抜いた瞬間此方の問題でなく、小司の鈍いくぐもった悲鳴のような呻きと、熱い熱がケツから背にかけ浴びせられる。 痴漢にあったことはあるが、ここまでされたことは無い。 背中はザーメンまみれであろう自分にげんなりしながら。 「じゃあ解け。コレ。」 と、強姦も両想いの夢にも破れ、傷心の思春期少年にトドメを刺す。 鼻をすすりながらのろのろとタオルを解いた小司に対し、思いっきりのハイキックで。 玉袋がサンドバックのように揺れ一発で去勢になるのではというほどの強さで蹴り上げる 「がっ」 鈍い悲鳴と股間を押さえ悶絶し、呼吸さえ止まりそうなのだろう膝を突いて。 土下座のような状態で脂汗を浮かべ、蹲るのを躊躇なく髪を掴んで上を向かせる。 「オマエが弟みたいなものとしてはキライじゃないから温情でこんくらいで許してやるけど。次やったら人を呼ぶしブッコロすからな。」 「ダイ、ちゃ……」 涙と鼻水、脂汗に、シャワーの水でぐしゃぐしゃな顔でへにゃりと笑う。 あの頃のまま。 「オレだから、コレですむんだからな?普通だったら警察に捕まって豚箱だぞ。」 あきれながら掴んだ指を離すと乱暴に頭を撫で、気を取り直しザーメンまみれにされた体を洗うため隣のブースに移る。 監視員だとか事務のババァに気づかれなかったのはよかった。 犯されている最中、理不尽にぶち切れそうだったが。 自分は意識していなかったが。 ここにきていた昔。 繰り返された好きが、自分が持つ異性への好きという好意だったのだとしたら、思わせぶりに振り回し、その状態で数年放置という状況は、ひどいことをしたのだとも思ったのだ。 行為は最低だ、それでも、あの頃かわいがっていた子分や実の弟みたいに思っていたやつの純情を振り回し踏みにじったことを思うと。 どうしても判断が甘くなった。 だから、金的一発で許してやる寛大な処置で初恋をタマと一緒に潰してやったわけだが。 べとべとになったケツの穴を洗うという、初めての、行為にもたつきつつ。 精液ってものをはじめて浴びたせいで錯覚してるだけかもしれないが。 その熱を持った液体は体に張り付き、小さい頃の恋の重さ的なもので良心を責めてくるようだった。 帰り道、目すらあわせられないというような風に視線を落とす小司に。 「なぁ、駄菓子屋ってまだあんの?」 「え?」 「いねむりババァのとこの」 「あ、あるよ!!カキ氷もまだやってる。」 「マジか。じゃあ寄ってこうぜ。オマエのおごりで。」 恋愛的に答えるわけじゃない、先ほどの行為すべてを許すわけじゃない。 それでも、かつての子分で、弟のバカなわんころが。 しょぼくれた顔して、じーちゃんやばーちゃんにまで心配かけないように。 助け舟を出してやる。 「うん!!」 甘すぎるだろうか? そう思ったが、自分たちはあの日もこれからも変わらず。 周りの評価が変わっても。ただの凡人になっても。 ワンパクで頼もしいだいちゃんと、その子分のかわいい、ショウちゃんでい続ける。 それは誰かや何かと代替できない特別な関係なのだと思う。 せめて、もう少し頼もしいと思える人間になれるよう凡人なりに、新学期はすこしは頑張ってみるか。 飼い犬に噛まれたような状態なのに、なんだか、こちらの引きずっていたコンプレックスみたいなものも何もかもバカらしくなって。 少しだけほんの少しだけ前を向けるようになった。そんな気がしながら、青々とした田んぼ道を歩いていく。 fin

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