動かぬ証拠を掴んだぞと鼻息荒くして、荒くしたついでにティッシュをずいぶん無駄遣いした────のはいいとして、一晩明けて冷静になってみると女の子がどこの誰かはさっぱりわからないということにはたと気づいた。
女の子が幻ではなかったことは確認できたけれどそれだけではなんの解決にもならない。
今日の日中は動画ファイルを肌身離さず持ち歩いて過ごした。
なんせ相手は施錠した部屋に勝手に入ってくるのだから、動画の保存してあるPCが操作されたり持ち去られたりすることもありえないとは言えない。
とりあえず動画ファイルのうち肝心な部分だけを切り出したものを適当なUSBメモリーに保存してこうして持ち歩くことにしたのだった。
しかしそう考えると現在の状況は実に物騒極まりない。
今のところ被害という被害がなく、かわいい女の子が一人エッチしているところを堪能するという僕からしたらご褒美でしかない現象しか起きていない。
だからこうしてのほほんとしていられるけれども、もしこれが立場が逆で女の子の部屋に僕が忍び込んでベッドの上で股間をまさぐっていたら変質者発生一発通報人生終了一家離散事案だ。
……。
警察はともかくとしても大家さんに頼んで鍵を変えてもらうことを検討したほうがいいかもしれない。
そうだ、大家さんで思い出した。
今日はバイトに行く前に部屋代を納めに行かないと。
僕の住むアパートでは大家さんに毎月所定の封筒の家賃を入れて手渡すことになっていた。
封筒は領収証を兼ねていて、印鑑を押す欄が月別に印刷されているものだ。
いまどきいちいち手渡しするのも面倒だとは思うが、大家さんの側では定期的に店子の様子を見られる機会というものが必要だと考えているのかもしれない。
幸いバイトの時間までには少し余裕がある。
用意してあったお金を封筒に入れてすぐ近所にある大家さんの家に向かった。
思わず声が出そうになった。
大家さんの家のチャイムを鳴らすと出てきたのがあの女の子だったのだ。
間違いない。
帰宅したばかりなのだろうか、着たままの制服も僕が目撃した女の子とまったく同じだ。
だいたいこんなかわいい女の子をこの僕が見間違えるわけがないのだ。
女の子の方も明らかに一瞬狼狽する様子を見せた。
僕は努めて平静を装った。
「すいません、20X号室のものですが、今月分の部屋代をお持ちしました」
そう言って封筒を差し出す。
「あ、そうですか。今は家の者がいないので代わりに預かっておきます」
女の子はそう言って封筒を受け取った。
小さな手だ。
白く細い指をしている。
「わかりました。よろしくお願いします」
ペコリとおじぎをしたときに白い太ももが目に入った。
ややむっちりとした肉付きにキメの細かい肌……。
この両足の奥に息づく秘密を僕は知っている……。
「後で家の者がはんこを押したら封筒をポストに入れておきますね」
女の子はそう言ってにっこりと笑った。
そつのない受け答えの出来るしっかりした子だ。
いつもぞんざいな口をきく妹の瑠莉も少しこの子を見習ったほうが良い。
「では失礼します」
そう返事をして大家さんの家を出た。
しかし驚いた。
部屋へ上がり込んでいた女の子は大家さんの家の娘だったのか。
それなら合鍵を持ち出すことが出来るから施錠している部屋に侵入するのは容易だ。
しかもこの家はアパートから駅へと向かう道の途中だ。
二階の窓あたりから通りを見ていれば僕がバイトに向かう姿を見ることが出来る。
留守かどうかをそうして確認していたのだろう。
後をつけたときに姿が消えたように思えたのはすぐ近くの自宅の門に入ってしまったからだったのだ。
謎というものは解けてしまえばなんてことはないものだ。
……いや、謎はまだあるぞ。
そもそも何が目的で僕の部屋に入り込もうと考えたのだろうか。
まさかオナニーするためではあるまい……。
いや、様子を見ているとオナニーしに来ているとしか思えないけれど、そんな目的でこんな危険な真似を始めたわけではあるまい。
最初は何かやむにやまれぬ事情があって侵入したのだがそこでたまたまエロ漫画を見つけてもよおしてしまい思い切ってオナニーをしてそれが癖になってしまった……。
そんな風に推測してみたがどうだろう。
それが正しいかどうかは本人に聞いてみるしかあるまい。
僕はバイト先に電話をかけて今日は2時間ほどシフトに入るのを遅らせたいと連絡をした。
理由は『空き巣に入られた。被害はなかったけれど対応を大家さんと相談するので少し遅れる』という感じにしてみた。
まるっきりの嘘でもない。
幸い今日はわりと暇なので一人いなくてもなんとかなりそうだからということで遅刻の許可をもらえた。
一度部屋に戻ってから荷物を手に取り、バイトに行くふりをして通りを歩いて大家さんの家を通り過ぎた。
きっとどこかの窓から僕の姿が見られているに違いない。
想像するとにわかに緊張してきて歩き方がぎこちなくなっている気がしてきた。
昔から注目されるのは苦手だった。
冷や汗をかきながらなんとか歩き続け、大家さんの家からある程度の距離が離れた頃合いを見計らって電柱の影に隠れた。
そっと大家さんの家の様子をうかがってみる。
────はたして、ほどなく大家さんの家の門から先ほどの女の子が足早に出てきた。
まっすぐに僕の住むアパートへ向かっている。
後をつけて物陰に潜んでいると、階段を上る足音の後に扉を閉める音がした。
僕はゆっくりと足音を忍ばせてその後に続いた。
やはり鍵は開けられたままになっていた。
少しずつ音を立てないように慎重に引き戸を開けてそっと部屋の中の様子を覗いてみる。
女の子が制服と下着を手早く畳んでベッド脇の床に畳んで置いたところだった。
以前見たとき畳んだ服はベッドの上に置いていたけれど、シワになるか邪魔になったかしたので置く位置を変えたのだろう。
手慣れた様子で隠していたエロ漫画を取り出すとベッドに横になって黙々と読み始めた。
ページを次から次へとめくっていく。
一心不乱という感じである。
やがて女の子の手が股間に伸び、指先をもぞもぞと動かし始めた。
頬が紅潮して真っ赤に染まっている。
やがてたまらなくなってきたのか両手で股間を弄り始めた。
漫画の内容を反芻しているのだろうか、女の子はとろーんとした目つきで天井を見上げている。
小さな手が快感を求めて性器を一生懸命なで上げている様子がはっきりと見える。
何度も巻き戻せたり好きなところで静止できる動画も素晴らしいけれど、生の臨場感には敵わない。
「んっ……、んっ……」とかすかに鼻から漏れ出る甘い吐息も生で聴いてこそだ。
快感の波に呼応しているのだろうか、ときおりキューッとすぼまるように動くかわいらしい小さなお尻の穴もたまらない。
おや?
いつの間にかお尻の下にハンカチが広げられていることに気づいた。
動画のときに最後に潮を吹いていたからそれを対策したものだろうか。
とろりとした液体が一筋二筋と股間から溢れ出てお尻を伝ってきた。
絵尻の穴も濡れてキラキラと艶めいている。
細い指で抑え釣られるたびに小さな性器が柔らかなゴムのおもちゃのようにぐにぐにと形を変える。
その動きで押し出されるようにまた一筋いやらしい汁が股間から溢れ出てきた。
思わずゴクリと唾を飲む。
女の子はもうすっかり妄想の世界に入り込んでいるようだった。
口元はだらしなく開かれて、端からはよだれが流れ出ている。
下も上も液体の分泌量が常人より過剰なのかもしれない。
女の子は夢中で股間を刺激している。
細かく早く動く指先の動きにビクッビクッと体が反応しだしている。
「あ……ああ……」
吐息が少しずつ声にに変わり、閉じられていた足が少しずつ開いていく。
「あ……だめ……はずかしい……」
足を広げられて股間を覗き込まれているという妄想なのだろうか。
これでもかと大きく開かれた足の中央で指先だけが別の生き物化のように激しく踊っている。
一気に性感が高まってきたのか、女の子は声がもれないように歯を食いしばり必死に耐えている様子だ。
右手の指で性器全体をかきむしるように撫でながら、左手の指はどうやら器用にクリトリスを刺激しているようだ。
幾筋も溢れ出た愛液が股間を濡らし、指の動きに肉が揺れるたびにキラキラと輝いている。
小さく開いた膣の入り口がぬらぬらと濡れ、物欲しげににヒクヒクと蠢く様子がここからでもはっきりと確認できた。
しかしこの子のオナニーを目撃するのは三回目となるが指を膣に挿入している姿は見ていない。
まだ異物を挿入したことがないのかもしれない。
「ああっ、いや……そんなところ広げちゃだめぇ……」
突然女の子がそう言って自ら小さな女性器を大きく広げてみせた。
どうやら妄想の中では誰かにそこを広げられて見られているということになっているらしい。
いたいけな女の子がそんな妄想をしながら自分を慰めている、その姿をこっそりと覗き見しているこの状況に僕の頭もどうにかなってしまいそうだった。
指で大きく広げられたそこは赤く充血し、一面に愛液で濡れて妖しい艶を帯びている。
左手の指はクリトリスを包皮ごとつまんで激しくこねるように刺激しているようだ。
広げられることでよりはっきりと見える膣口はパクパクとあえぐように定期的に収縮を繰り返している。
そこから溢れ出て流れ落ちている愛液もかなりの量になっていて、お尻の谷間はちょっとした川のようだった。
「だめ、そんなところ……汚いから……ああっ」
股間を舐め回されているつもりなのだろうか。
腰が激しくグラインドするよに動いた。
「あっ! ああっっ!!!」
女の子が突然大声を上げたかと思うとビクビクッと大きく背中をエビ反らせた。
開かれた性器の中身がギュッと収縮してピュッピュッと液体がほとばしる。
「あっ、だめっ! だめっ!!」
すごい、なんて眺めだ……。
女の子が僕のベッドの上で絶頂に達した快感に体を震わせている。
「ああっ、あっ、あああ……」
括約筋が幾度となく収縮して、滴る愛液がそのたびにキラキラと光を反射した。
僕の目にはそれは宝石箱をひっくり返したかのようにまばゆく映った。
「はあ……はあ……」
やがてぐったりと力尽きた女の子が肩で息をし始めた。
今だ。
僕は引き戸をガラリと開けて部屋の中に躍り込んだ。
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ということで第三回をお送りしました。
なんとかギリギリ月内に間に合ったかな?
次回はついに謎の女の子との対決(?)シーンとなります。
これからは今までとはまた違った流れのエッチなシーンが繰り広げられることとなりますのでご期待ください。
EXIT NOTHING
2019-07-10 20:11:17 +0000 UTC三等兵
2019-07-09 08:06:58 +0000 UTC