突然現れた謎のマスク。マスクは獅子をあっさりとフォール、片をつけると。
「ま…負けねーっスよ!どこの誰だか知らねーっスけど!獅子はB&Hジム最弱!謎のマスク男にやられるだなんてうちのジムの面汚しっス!さあ、次はオレが相手っすよー!」
ダンッ!
身軽にリングイン!次に現れたのは、獅子の友人であるチビレスラー、兎真!
「…やるか」
「当然!でもそーのーまーえーにー!あんた!一体何者っすか!いきなり表れて!獅子ぶっ倒して!」
「………」
「せめて名前くらい名乗れっスよ!」
「………ブラック」
「え?!」
「…ブラック・リーパー」
「ぶらっくりーぱー…?」
「………」
「え?厨二?」
ダンッ!
瞬間!ブラック・リーパーは駆けだすと———
「喰らえ…ッ!」
「うわっ!?っと…!?」
ゲシィィィィィィィッ!
ニーリフト!ダッシュしてからの膝蹴りで兎真の体を蹴りつけ、その小さな体が吹っ飛ぶと———!
「にゃろっ!不意打ちしやがって!」
兎真はタンッ!とリングに手を打ち、受け身を取ると反転———!
「こんのっ!」
バキィィィィィッ!
ドロップキック!———兎真の両足がブラック・リーパーの胸板を蹴りつけ、
「…ッ!」
その体がぐらり、と揺れると———!
「おっしゃー!」
今度はそのまま、体勢を低くして足払い!
「ッ!」
ドタァァッ!とブラック・リーパーを転ばせた瞬間!
「くっらええええええッ!」
グッギイィィィィィッ!
アンクルホールド!兎真はブラック・リーパーの足を持ちその足首をひねり上げる!
「どうしたっすか!ギブするなら…今のうちっすよ!」
「……ッ!」
兎真はさらに強く!ブラック・リーパーの足を絞め上げる!———瞬間!
「調子に…乗るなッ!」
バキィィィィッ!
ブラック・リーパーは兎真の顔面を蹴りつける!
「うわっ…!?」
瞬間、兎真の腕が緩み、ブラック・リーパーはアンクルホールドから抜け出した!
そして!
「ふ———!」
「うわっ!?」
ブラック・リーパーは顔を蹴られた兎真に一瞬で馬乗りになると、その足を掴み———
「———終わりだ」
グッギイイイィィィィィッ!
逆エビ固め!兎真の足をきつく、鋭く!勢いよく絞め上げてやると———!
「あ…ぎゃあああぁぁぁぁ!?」
兎真は必死にもがく!だが、ブラック・リーパーはその手を休めない!暴れる兎真を力づくで制圧!そのまま、足を絞め上げてやると———!
「ぐ…ぅぅ…!ギブ、ギブっす…ギブアップ…!」
タンッタンッ!タンッ!
———やがて、兎真はギブアップ。
「くぅぅぅ…きゅう…」
そのままリングで目を回し、気を失うのであった。
「…ふう」
それを確認したブラック・リーパーは一息つくと。…そっと、そのマスクを外した。
「ふう…やれやれ。うまくいった。獅子君と兎真君には悪かったけど…ヒールレスラー、なかなか面白かったな…!っていうか、ヒールの方が色々好きな技出せるっていうか…!よし!これからはベビーとヒール、使い分けてやっていくとするか…!」
☆イラスト:せいりゅーさん