「うーん、フィニッシングホールド…そもそもベビー、ヒール…俺、どっちがいいんだ?
ハーリーは頭を捻る。新人プロレスラー。見せ技もなければまだまだ自分の立ち位置も決まっていないハーリー。そんなハーリ―は虎太郎にもらったメモを見返す。
「とりあえず、この技を試してものにしてみろーってことだけど…なんか…豪快な技ばっかりだな…体格のいい虎太郎さんらしいけど…でも、動かなければ始まらないし。とりあえずやってみるかー」
と、言うことで。ハーリーがリングに呼び出したのは…
「え、俺が技の実験台になるの?」
「はい、お願いできませんか、悠馬さん…その…大きい相手にこの技を仕掛けるのはちょっとまだ自信がなくて…」
「お前…!それ、俺がチビって遠回しに言ってんのか、あ!?」
「やー、だって…悠馬先輩、160ないっしょ?俺、174…」
「るっせえ!オラ、やるんだろ!とっととかかって来い!」
「うーっす!んじゃ…チョークスラム!まずは相手の喉をもって…!」
「ぐっ!?」
「そんで持ち上げて、こうか!」
ドタァァァンッ!
「うおっ!?」
「で、出来た!チョークスラム!…でもこれ、反則…?」
「いっててて…あー、気道を絞めるのは反則だな。でも、喉持つだけだったらギリセーフ…ってかプロレスだしな?」
「ま、まあそれもそうですか」
「んじゃ、もっかい来い!ハーリー!」
「っす!行きますよ…うおらあぁぁぁぁっ!」
ダァァァァァンッ!
「ぐはっ!?」
「よし、決まった!このかんか…」
「と、隙ありぃッ!」
瞬間。悠馬の両足がハーリーの足をカニばさみ!ハーリーは思わず、バランスを崩しドタンッ!と倒れると———!
「こいつも覚えとけ、ハーリー!これが…!」
「うわっ!?」
悠馬はハーリーの首に素早く腕を回す!そして!
「アナコンダバイス…ッ!だああああああっ!」
ぐぎいぃぃぃぃぃぃっ!
「うげっ!?げっ…!ちょっ…!?」
「オラ、調子に乗ってんじゃねーぞ、後輩!チビを…なめんなってーの!」
「す、すみませんでしたぁぁぁぁぁッ!?…がふっ」
「あ」