「オラァッ!」
「シィッ!」
互いに同じタイミングで拳を振り抜く!それは———
バキィィィィィィッ!
「———ぐうっ!?」
ベオウルフの頬を貫いた!———が!
「へっ!まだまだぁッ!」
ベオウルフはそれでもひるまない!
「っ!」
アキレウスはそんなベオウルフに一瞬だけ、後れを取ると、
ガシィィッ!
首相撲!ベオウルフの逞しい左腕がアキレウスの首を掴み、その体を固定する!———その瞬間!
「オラァァァァァァッ!」
ドッムゥゥゥゥゥッ!
「ごはあっ!?」
「…やったと思ったか、あぁ?」
ベオウルフの右の剛拳がアキレウスの腹を突き上げる!そして!
「オラオラオラぁッ!」
ドムッドムッドムッ!ドッムゥゥゥゥゥゥッ!
「ぐあああああああああああっ!」
そのまま連打!ベオウルフの鉄拳が何度も何度もアキレウスの腹を突き上げると———「へっ!」
ベオウルフはアキレウスを首相撲から解放!その体をケージへと投げつけ———
がしゃあぁぁぁぁっ!
「ぐっ…!」
アキレウスの背がケージのフェンスへと叩きつけられると!
タンッ!
「こいつで…寝ちまいなあッ!」
ぶおっ!
踏み込んだベオウルフの右ストレート!それがアキレウスの顔面へと伸び、アキレウスの顔面を潰そうとした———その瞬間!
ガシャァァァァァンッ!
「なにッ!」
ベオウルフの剛拳はアキレウスの顔面———ではなく、フェンスを殴りつけた!そして!
「…うおおおおおおおおおっ!」
ベオウルフの剛拳を寸でのところでダッキング!髪の毛一本の差で剛拳をしゃがんで避けたアキレウスはそのままタックル!
ガシィィィッ!
「———ッ!」
今度はアキレウスがべオウルフを首相撲として捕まえた!
「へっ!よくもやってくれやがったなあ!」
「っ!」
ベオウルフは必死で首相撲をほどこうと体を動かす!だが、アキレウスの筋肉も伊達ではない!アキレウスはしっかりとベオウルフの体を固定、逃がさない!そして———!
「お返しだ…受け取れや!」
ドッスゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!
「っぐぅぅぅっ!」
アキレウスの膝蹴り!アキレウスの膝がベオウルフのみぞおちにキレイに叩き込まれると、
「オラオラっ!オラァァァァァッ!
ドスッドスッドスッ!ドッスゥゥゥゥゥッ!
「ぐああああああああああっ!?¥
アキレウスの膝蹴りの連打がベオウルフの腹を何度も何度も突き上げた!そして!
「これで終わりだ、ベオウルフ!」
アキレウスはベオウルフを首相撲から解放すると、そのままベオウルフをドンッ!とプッシング!その体を押し、バランスを崩したベオウルフの足がもつれると———!
「おおおおおおおおおっ!」
アキレウスは駆けだす!そして!
「勝つのは…俺だぁぁっ!」
トンッ!
アキレウスが飛んだ!そして、同時に膝を突き上げ———
「喰らい…やがれえぇぇぇぇッ!」
バッキィィィィィィィィィィィッ!
「ぐああああああああああああああっ!」
アキレウスの飛び膝蹴りがベオウルフの腹を貫く!———ベオウルフは体をくの字に曲げ、吹っ飛ぶと!
「ぐはあああっ!」
ドッサァァァァァァァァッ!
ベオウルフの逞しいからだが、ケージの床を転がる!そして、その床を点々と赤いい血が点々と後をつけ———
「ぐ…あ…ッ!」
「…ふ」
アキレウスは息をつくと。…ベオウルフは、動かなくなった。そして、
「へへ、俺の勝ちだな、ベオウルフ…!」
アキレウスは、大の字になり動けなくなったベオウルフに見せつけるようにガッツポーズ。その顔を覗き込んでやると。
「また来な、ベオウルフ、リベンジはいつでも大歓迎だ。…もっとも、次も俺が勝つだろうけどな」
アキレウスはボロボロになったベオウルフを見下ろし、にっと笑みを浮かべる。———そんなアキレウスを霞む目で睨みつけながら、ベオウルフは小さく、口を動かすのであった…。
「ちっ…今回は…負けを認めてやる…。次は…俺が…沈めてやるから…な…」
【アキレウス勝利END:圧倒する膝】
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※登場キャラクター【アキレウス】
今作品では、ベオウルフとは逆に「足技が得意」という設定のサーヴァント。原作で「足が速い」という設定が活きるように、ベオウルフと比べ「速さに優れる」という特性を持たせてみました。筋肉がベオウルフよりも少しだけ劣る代わりに、筋肉自体がしなやかで、素早さと柔軟さを手に入れている。
ベオウルフとは逆に、パワーよりも格闘技術に秀でる形に。コンビネーションやステップ、そういったものに優れ、「相手が追い詰めていると思ったら知らないうちに追い詰められていた」「流れるように相手を追い詰めていくスタイル」であると同時、膝蹴りなどの「一撃必殺技をしっかりと持つバランスの良い格闘家」である側面を持たせてみました。