《カイヴァリヤ》が産んだタマゴからは、《ウイルスボム》が生まれる。
通常、このウイルスに感染しても女性しか変異しないが、《カイヴァリヤ》に飲み込まれた男性研究員はもれなく変異した。これは、《カイヴァリヤ》の体内で男性にも感染するようウイルスが変質したことが原因だろう。《ウイルスボム》と化した男性は、どことなく妊婦のような体つきになっていることから、ウイルスと相性のいい肉体に無理やり作り替えられたということがわかる。
《ウイルスボム》は、体内に大量のウイルスを溜め込んでいる。体中から生えているトゲを発射し、刺さった者を感染させることも出来る上に、トゲが生えていた穴からは常にウイルスが漏れ出ているので、《ウイルスボム》が街を歩くだけで莫大な数の感染者を出すことが可能だ。これを防ごうと、《ウイルスボム》を攻撃すると自爆し、高濃度のウイルスが一気に広範囲に拡散されるので、迂闊に攻撃することは悪手である。
一方、《カイヴァリヤ》は、ついに一匹で当研究所を壊滅させてしまった。
厳重に隔離していたが、壁をぶち破り、研究所内で暴れ始めたのだ。
その時、既にタマゴから孵っていた《ウイルスボム》も解放され、逃げ遅れた研究員はもれなく感染、《ゾンビ》となってしまった。
男性研究員も《ゾンビ》になったが、興味深いのは、ゾンビ化した際に、女体化のような症状が出たことである。これは、《ウイルスボム》が散布するウイルスは、《カイヴァリヤ》の体内で変質したウイルスであることを指している。上記の図のゾンビも、元は男性研究員であったが、ふくらんだ胸や伸びた頭髪が確認できるだろう。
もちろん、女性も感染すればゾンビになる。
ゾンビになった人間は、女体化の他、身体能力向上、痛覚の鈍化、代謝の上昇による異常回復などがある。また、爪などが発達する個体もいる。
そして、ここからが重要なのだが、ゾンビになってすぐは、自我や理性が残っている場合があることが、確認されている。女体化した研究員も、かなり意識は朦朧としていたが、簡単な会話であれば可能であった。時間が経つにつれ、捕食本能を抑えることが出来ず、人間を襲うようになってくる。しかし、中には、強い精神力で意識を保っている個体もいる。
それについて、興味深い報告がある。
研究所が崩壊し、ゾンビ化した研究員や《ウイルスボム》が町中に放たれ、パニックになった町の様子である。
Tさん(仮)は、ゾンビに噛まれたR子さん(仮)と、行動を共にしていた。
噛まれてすぐゾンビ化するわけではないのがポイントである。R子さんは、そのせいで自分が感染していることに気づけなかった。
運動による血液の循環などで、ゾンビ化は早まるため、噛まれたR子さんを歩かせたのは悪手である。
この時、R子さんは血色の悪さなどから、既に《ゾンビ》になっていたと思われる。恐らく、内側から湧いてくるTさんを食い殺したいという衝動を必死に抑えていたのだろう。しかし、Tさんに迷惑をかけられないという強い精神力で、なんとか意識を保っていたのだ。
このように、ゾンビ化しても耐える者はいる。しかし、ゾンビになった人間には、もう一段階進化が控えているのだ。
ゾンビ化してなお踏ん張っていたR子さんだが、無慈悲にもクリーチャーと化してしまった。上記の図の姿は、《アサシン》と呼ばれる姿で、ある程度時間が経つと、ゾンビから進化する。その名の通り、体中に生えたトゲで人間の息の根を止め、新たに形成された巨大な口で捕食する。
《アサシン》は、《ゾンビ》と違い、自我や理性は完全に消滅しており、人間を捕食することになんのためらいもなくなる。
しかし、他のクリーチャーと違うところは、人間のころの記憶が若干残っているということである。
そのため、うわ言のように「言葉」を発したりすることもあれば、親や恋人のような、大事な人などは襲わないような傾向がある。特にR子さんのように、ゾンビ化しても耐えていた個体は尚更だ。R子さんはTさんの目の前で《アサシン》と化したが、Tさんを襲うことなく闇の中へ消えていったという。
また、それに伴い知能もかなり高く、監視カメラなどを狙って壊す個体も観測された。
もっと知能を損なうことないように《アサシン》に改良を加えることが出来れば、兵器としての運用も可能であろう。研究が待たれるところである。
〈オマケ〉
設定がとっ散らかってきたのでまとめました
Photomaster1101
2023-07-16 16:25:43 +0000 UTC8bit
2022-12-30 20:42:46 +0000 UTCKethubhim
2022-09-19 07:06:08 +0000 UTCタヌキ
2022-09-05 10:14:10 +0000 UTCtomoya19941966
2022-09-04 15:43:36 +0000 UTCドラゴン葱
2022-09-03 10:13:42 +0000 UTC