XaiJu
さつま
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空き地にて、スーツの女

 昼下がりの静かな住宅街を一人の女が歩いている。品の良いチャコールのスーツに身を包んだOLだ。薄化粧でもそれとわかる端整な顔立ちの美女だが、よく見ればその表情には緊張が感じられる。  理由はこの上なく明確だった。便意を我慢しているのだ。つい先刻、営業のため個人宅を訪問した際ふいに催し、客の手前トイレを貸して欲しいとも言い出せず、セールストークもそこそこに逃げるように家を出た。  転職をきっかけにこの街へ引っ越して来てからというもの、なんだかいやにお通じが多い。便秘どころか健康的な固形便が一度に何本も、それも日に二度、三度と出てしまう。おかげで下腹の張りや肌荒れに悩まされることはなくなったが、望まぬタイミングで便意をもよおして慌てることも少なくなかった。今がまさにそのときだ。  今日だって別にトイレに行くのを面倒くさがっていたわけじゃない。営業所を出る直前にだってしっかり出してきた。便座に腰かけるなりブリブリブリッと、健康的なバナナうんこがもりもり一本。便秘の女性からしたら羨ましい快便ぶりだろう。  しかし今、彼女の腹が抱えている物量はそれどころではない。下腹に感じるずっしりとした重みがそれを物語っている。  道を歩きながら、OLは慎重に肛門をゆるめた。わずかに開いた穴の隙間から熱いガスがプシュゥ────と音もなくもれ出す。 「……ん、……ふぅ……」  熱のこもった風が尻穴を通り抜ける感覚に、OLの頬がわずかにゆるむ。  これで少しは楽になったと息を吐いたそのとき、ブゥウゥ〜ッと濁った音がタイトスーツに包まれた尻から鳴り響いた。誰が聴いても彼女が放屁したとわかる音だ。OLがハッとして立ち止まり、慌てて辺りを見回した。幸い周囲には誰もいない。しかし、一度ゆるんだ尻穴を再び引き締めることはかなわなかった。  ブボボボッッ!ブビッ!ブボブボォッ!!ブフォ──ッッッ!!!ブボブビブボボォッッ!!!  尻穴がマシンガンのように屁を打ち鳴らす。誰に聴かれているわけでもないのにOLは顔を赤くして「あっ……」「やだぁ……」「とまんない……」と小さく声を上げながら尻を押さえた。  この通りを抜けた先にコンビニがあることは知っていた。距離にしておよそ二〇〇メートル。無事に辿り着けばトイレを借りられる。  ────だけど……、こんなにおならが出るんじゃお店になんて行けない……。  ぶりぶりと屁をこきながら身をよじり、コンビニの店員に「トイレを貸してください」と告げる自分の姿を想像して、OLの体は羞恥に熱く火照った。これでは「わたしはこれからうんこをします」と宣言しているようなものだ。  ────それに、もう……。  腸の奥から肛門のすぐ手前までみっちり詰まった糞塊が、尻穴をこじあけようと身をよじっている。まるで鍵のかかったドアの向こうで便意を訴えながら悶える気の毒な女のように。そこがトイレに繋がるドアならいい。しかし、仮に今ドアが開いたところで辿り着く先は彼女の下着だ。  山盛りの糞便でタイトスカートの尻を大きく膨らませる自分の姿を想像して、OLは身震いした。  ────こ、こんなところでおもらしなんて……それだけは絶対に駄目……!  追い詰められた彼女の脳裏に、『野糞』の二文字が過ぎる。  幸か不幸か、用を足すのに手頃な場所は目の前にあるのだ。  それはブロック塀に囲まれた空き地だった。中央に古ぼけた家電や風化した家具がまとめて捨てられている他は、雑草が生い茂るばかりで立て札も何もない。一応、道路側には立入禁止のロープが張ってあるが、跨げば簡単に乗り越えられそうだ。  ────ここでだったら……。  もう迷っている暇はない。OLは覚悟を決めてロープを跨いだ。  一歩踏み出すごとに肛門がひくっと蠢いて、ブッと短い音を立てガスが噴き出す。  ブッ、ブビッ、ブボッ、ブブッ、ブッ、ブッ、ブッ……と絶え間なく放屁しながら草をかき分けるようにして奥へ奥へと進んでいく。  もう後戻りはできない。肛門は完全に脱糞の準備を始めている。  OLは辺りをさっと見回してから、ブロック塀の角に背を向けた。ここなら人に見られることはないはずだと自分に言い聞かせながら。  ストッキングごと下着をずり下げると同時に、腰を下ろす暇もなく、肛門の寸前で堰き止められていた塊が出口をこじ開けブリッと音を立てた。 「あぁ……っ……、で、出る……!」  口をついて出た歓喜の声は、発するけたたましい放出音によってかき消された。  ブリブリブリブリブリブリッッ!!!  粘土をこねて固めたような茶褐色の塊が、穴の縁を擦り上げながら地面に向かって産み落とされた。 「あぁ……はぁあぁ……。やっと……出せた……ぁ」  ドサッと重たげな音を立て、大ぶりのバナナを思わせる一本糞が土の上に横たわる。色といい艶といい、いかにも健康な女の尻からひねり出された理想的な自然便だ。  しかし、彼女の便意はこの程度では収まらない。閉じかけた肛門からブボッと一発ガスが噴き出し、間髪入れずに二本目がむりっと頭を覗かせた。  一本目より、ひと回り太い。OLは肺に息を取り込んで、下腹に力を込めた。 「んっ……、ん、うぅん……」  口からもれる息みに合わせて、身の詰まった一本糞が肛門を内側から舐めるようにしてゆっくりと押し出されていく。  ブリッ……ブリブリッ……ブボブリッ……  腹に溜まった糞便を尻の穴からひねり出す感覚に、どういうわけか官能を刺激され、OLは堪らず「ぁん……」と身をよじって喘いだ。のんびりと快感に浸っている場合ではないことはわかっている。しかし、我慢に我慢を重ねた末の脱糞は、ただの生理現象を越えた女としての悦びを彼女に感じさせていた。 「ぅう……んふ…ぅ……、ぁ、あぁ…ん……!」  低い声で息みながら、甘い声で喘ぐ。悶えながら円を描くようにして腰をくねらせているが、これは無意識だろう。尻から垂れた太い茶色の尻尾がぶらんぶらんと揺れる。  いつしか女は自分の置かれた立場や状況を忘れ、脱糞に没頭していた。ここがトイレじゃなかろうと、外回りの最中であろうと、もうどうだっていい。今の彼女はOLですらない。ただ脱糞がしたいだけの一人の女だ。頭の中は『うんこ』のフレーズで埋め尽くされ、体はそれをひねり出すためだけに動いている。 「あ……あぁ…、きもちいぃ……。うんこ…ぶりぶり……きもちいい……。ぶっというんこ、ぶりぶりするの……気持ちいい……!」  この年まで生きてきて考えたこともないような下品なセリフが口をついて出た。ハッと我に返ると同時に、太い便塊が肛門を押し広げて飛び出した。  ブリィッッ!!!ブリブリブリブリィッッ!!ブポォッッ!!!  ひときわ大きな放出音を轟かせて一本糞の最後尾が消化器のトンネルを通り抜けていく。白い恥丘の狭間からシャーッと噴き出した水は、小便か、はたまたそれとはまた別の淫らな液体か。  はぁ…はぁ…と口からは荒い息を、尻穴からはブボッ、ブボボッと熱いガスを吐き出しながら、女はしばし脱糞の余韻に浸った。 「あぁ……。うんこ…出せてよかった……。すっきりした……」  火照った尻を涼しい風が優しく撫でる。  ガスが尽きるのを待って、女は手持ちのバッグからポケットティッシュを取り出して汚れた穴を丁寧に拭った。ティッシュ越しに股の潤みに触れ、自分が脱糞で感じてしまったという事実を改めて思い切って体が熱くなった。  ────やだ……うんこしながらこんなに濡らしちゃうなんて……、それもこんな場所で……。今まで気づいてなかったけど、もしかしてわたし、お外でうんこをブリブリするのが好きな変態だったり……? ……い、いえ、そんなわけないわ。たまたまよ、たまたま。  きっと最近ご無沙汰だったせいだろうと無理にうなずき、女は自分が痴女である証拠を隠すかのようにして下着をずり上げた。  そそくさと身支度を整えて立ち上がる。去り際に地面に横たわる大蛇のような落とし物を横目に見下ろして、女は頰を赤くした。  直径は四センチ弱、長さは八〇センチにも届こうかという巨大な糞塊。彼女がこれまでにひねり出した一本糞の中では一番の大物だった。  ────こんなでっかいうんこ、もしも誰かに見られたら……。  想像した途端に股がキュンと疼き、女は慌てて頭を振った。  いつまでも余韻に浸っているわけにはいかない。何しろ外回りの最中だ。今日中に訪問すべき個人宅はまだ何軒も残っている。  ロープを跨いで空き地を出る頃には、女はOLの顔に戻っていた。  昼下がりの静かな住宅街を一人の女が歩いている。パンプスのヒールを控えめに鳴らしながら歩く様は、いかにも目端の利く営業職といった佇まいだ。つい先程まで草むらで尻を出し野糞をしていた女だとは誰も思うまい。  と、そのときだった。  ブボッフゥウゥ………ゥ……ウゥ……!  不意に腹の底が疼き、特に残されたガスが降りてきて尻の穴からもれ出した。 「あふっ……」  堪らず立ち止まって肩を震わせた彼女の顔は、快感に蕩けていた。  慌てて頰を引き締めたが、体はしっかりと反応していた。下着のクロッチに熱いものがじわりと染み渡っている。  今後はきっと屁をこくたび、糞をひるたび女の顔に戻ってしまう。そんな予感がした。

Comments

ありがとう♥

さつま

可愛い❤️

山田大暉


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