XaiJu
さつま
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茶色いアレの巻き方講座

 桜の蕾が膨らむ頃に、お父さんの転勤が決まった。  引っ越し先は、須賀戸市という地方都市だった。都心からは少し遠いが、近年、おしゃれで住みやすい街として若い女性を中心に人気を集めているらしい。あすみも雑誌やテレビの特集で何度か名前を目にしたことがある。  住み慣れた家を離れ、仲の良い友達と別れるのはもちろん寂しかったけれど、新しい土地で暮らすというのはやっぱりわくわくするものだ。荷物の片付けに、ご近所さんへの挨拶、編入の手続きと、慌ただしい日々が続いた。  それから一ヶ月。あすみは無事に市内の女子校に転入し、新天地での生活を満喫していた。  もともと明るくて楽天的な性格だから、クラスに馴染むのも早かった。引越し先の家にもすっかり慣れて、仲の良い友達もたくさんできた。  そんな中、あすみは思い切ってアルバイトを始めることにした。  お小遣いの足しにしたいという思いもあったが、一番の理由は憧れだ。須賀戸の街で人気のカフェやショップで働く女の子たちは、一見するとあすみとそれほど歳が変わらないようだったが、みんなキラキラと輝いてみえる。先日、学校帰りに立ち寄ったカフェにいる美人のバリスタを見て、友人たちが「あれこそ須賀戸の女子って感じだよね」なんて囁いていたが、あすみもその通りだと思う。  ────わたしもこの街に合う素敵な女の子になりたいな……。  部活帰りによく行くサンドイッチの専門店がちょうどクルーを募集していたので、さっそく応募した。雰囲気の良いお店で、クルーはみんな愛想がいいし、制服のエプロンも可愛い。まだオープンして一年ほどだというが、女性が入りやすいおしゃれな店内と、ボリュームたっぷりの美味しいサンドイッチの組み合わせが受けて、今ではすっかり街の人気店だ。  履歴書を片手に面接に向かうと、その場で採用が決まった。どうやら店長に顔を覚えられていたらしい。「前から明るくてしっかりした子だと思ってたの」と笑顔でいわれ、ちょっと赤面してしまった。  サンドイッチの調理にそれほど難しい行程はないから、仕事はすぐに覚えた。レジの操作もバッチリだ。最初の頃はお客さんから注文を聞くたびにドキドキしていたが、慣れれば接客もけっこう楽しい。  だけど、ひとつだけ困ったことがある。ソフトクリームが上手く巻けないのだ。  地元出身のショコラティエールが監修したという生チョコソフトは、デザートメニューの目玉商品だった。チョコレートを練り混んだリッチなコーンに、もったりとして濃厚なチョコクリームを盛り付け、仕上げにカカオニブと金箔をひとつまみあしらう。上手く作れば、美味しくて、しかも写真映えする、おしゃれなスイーツになるはずだった。  それなのに、あすみがつくるとどうしてもクリームがひしゃげて、なんだか不格好になる。  店長の郁子さんは、「こういうのは慣れだから、やってるうちに上手くなるわ」と慰めてくれるが、優しい言葉に甘えているうちに、ろくに上達しないまま時が過ぎてしまった。  梅雨が明け、本格的に暑くなれば、ソフトクリームを注文するお客さんは今よりもっと増えるだろう。  何としてでも夏が来る前にソフトクリームを上手く巻き上げるスキルを身に着けなくてはいけない。  一念発起したあすみは、休憩のたびに自腹を切って生チョコソフトを購入しては、自分でつくって食べる日々を過ごしていた。  ✱ ✱ ✱  ひどく忙しない一日だった。シフトを入れていたはずのクルーが直前で休みを取り、もう一人も家の事情で早退。フルで働けるのはあすみと店長だけ。そんな日に限って、店はたいへん繁盛し、閉店まで客足が途切れることがなかった。  ¥0のスマイルが顔に張り付くまで働いて、ようやくレジ締め作業を終えたあすみは、バックヤードに引っ込んで遅い休憩をとった。  携帯でSNSを眺めながら、相も変わらず不格好なソフトクリームをなめていると、キッチンの片付けを終えた郁子がバックヤードに顔を出した。 「あら、あすみちゃん、またチョコソフト?」 「はい。やっぱり美味しいです、このソフトクリーム。……ただ、こう毎日だと、流石に……」  飽きてしまうが仕方ない。クリームを上手く巻けない自分が悪いのだ。 「そうねえ。あすみちゃん、大抵のことは器用にこなすのに、ソフトクリームを巻くのだけは苦手よね」 「相性が悪いんでしょうか……? もう自分でもどうしたらいいのかわかんなくって……。先輩に手元をチェックしてもらったときも『やり方は合ってるのになんで形が崩れるんだろう?』って首をかしげられちゃいましたし……」  うなだれるあすみを元気づけようと、郁子は明るく励ました。 「そんなに落ち込まなくても大丈夫。あすみちゃんは努力家だもの。きっとすぐにコツを掴んで素敵なソフトクリームがつくれるわ」 「店長にそういってもらえると嬉しいです。がんばります」  郁子はにっこり笑って、制服のエプロンを外した。 「それじゃ、わたしはお先に着替えさせてもらうわ。休憩が終わったら、ホールの清掃をお願いね」 「はーい、店長」  調子よく返事をしながら、ロッカーに向かって私服に着替える郁子の後ろ姿をこっそりと眺めた。  店長の郁子は、今年で三十二歳だというが、それより五つか六つは若く見える。右の目元にある涙ぼくろが色っぽい、黒髪の美人だ。小柄だが、腰が高く、白いコットンパンツに包まれたお尻は大きくて、むちむちとした張りがある。  ────きれいな人だなぁ……。  あすみは心の中でしみじみと呟いた。  この人もまた、いかにもこの街で働く女性という感じがする。彼女とは倍近い年の差があるけれど、おばさんだなんて思わない。きれいで、優しくて、お上品で、仕事もできる。あすみにとって理想の女性だ。大人になったら、こんな女の人になりたいと思う。  着替えを終えると、郁子はそそくさとバックヤードから出て行った。やっぱり店長ともなると何かと忙しいようだ。閉店後も休む暇なく店じゅうを動き回っている。  残ったワッフルコーンを口に放り込み、あすみも椅子から立ち上がった。 「さて、と。わたしもそろそろ働こうっと」  掃除は面倒なところから始めるに限る。あすみは迷いなくカウンターのそばにある化粧室に向かった。  店のトイレは、男女共用の和式だ。店内は全体的に若い女性客を意識した垢抜けた内装なのに、トイレの型だけは妙に古風でちょっとだけ違和感がある。それでも客から苦情が出たことはないから、これはこれでいいのだろう。  手洗い場のキャビネットから掃除用具を取り出し、ガチャリと個室の扉を開く。  それはあすみにとって、本当に何気ない日常の動作だった。が、扉の向こうに広がっている光景は、日常とはかけ離れていた。  ────お尻。  真っ先に目に飛び込んできたのは、お尻だった。白くてむちむちの、でっかいお尻。  さっきまでコットンパンツに包まれていたはずの郁子のお尻だ。それが今、下着すら身に着けていない状態で、あすみの目の前に突き出されている。 「えっ……、あ……、あすみちゃん……?」  郁子がこちらを振り向いた。あまりのことに、理解が追いついていないようだ。あすみの顔を見上げて固まっている。  トイレでお尻を出しているからには、目的はハッキリしている。おしっこか、うんちか、あるいはその両方か。  郁子の目的がどちらかは、明らかだった。  なぜなら、目の前にある彼女のお尻は、今まさに、お目当てのブツをもりもりとひねり出している真っ最中だったからだ。  みるみるうちに、郁子の顔が赤く染まった。 「イヤーッ!」  甲高い悲鳴と共に、郁子は便器から腰を上げた。 「ちょっと、やだ! ドア閉めて! 見ないで! 今、う……、うんち中なの! こっち見ないで! うんち見ないで!」  しかし、うんちをひねり出しながらでは上手く身動きが取れない。お尻から伸びる茶色の長うんちは、重力に負けて途切れはしても、決して止まることはない。バナナ大のカタマリが次から次へと生み出され、ボトッ、ボトボトッ、と便器に向かって落ちていく。 「や、やめて! 見ないで! やだ、もう……、ホントにだめ……! 止まらない……! う、うんち止まらないの! お願い、見ないでぇっ! わたしまだまだうんちしたいの! うんちの続きさせてぇ!」  女として絶対に見せてはいけない姿をさらしているという恥辱も、差し迫った便意には敵わない。郁子はいやいやをするように首を振りながらも、再び腰を下ろし、呆然として立ち尽くすあすみの目の前でブリブリブリブリブリブリとうんちを垂れ続けた。 「あ……、す、すみません、店長。すぐ出ます……」  ようやくあすみも我に返った。  去り際に「本当にごめんなさい」と頭を下げた拍子に、ふと、便器の中身が目に飛び込んできた。  お尻と便器が近づいたことで、ひねり出したうんちは途切れることなく中でとぐろを巻きはじめている。 「……巻いてる……」  あすみは思わずぽつりと呟いた。 「えっ……? 今、なんて……?」  戸惑う郁子に構わず、あすみは好奇心の赴くままに彼女のお尻を覗き込んだ。郁子はにわかに落ち着きをなくし、自らのお尻に手を当てながらいった。 「こ、あすみちゃん、どうしたの、急に……。わたしのお尻、何か変?」 「いえ、変なんかじゃないです。店長は、うんちを巻くのも上手なんだと思って、感心しちゃって」 「うんち『も』って……、他に何が────」  いいかけて、ソフトクリームのことを思い出したのだろう、郁子は顔を赤くした。 「や、やだ、なにいってるの……。これは別に、巻こうと思って巻いてるわけじゃないのよ。ふつうにうんちをしようと思ってブリブリすると、自然とこうなっちゃうの。いかにもうんちしてますって感じがして恥ずかしいけど……、自分じゃどうしようもなくって……」  巻こうと思って巻いてるわけじゃない、という言葉には聞き覚えがあった。あすみはうなずいた。 「そういえば、先輩もいってました。クリームはわざと巻こうとしない方が上手く巻けるって」 「だ、だから……、それとこれとは全く別の話だから……」  しかし郁子のお尻の穴からひり出されていく茶色のブツは、色といい、硬さといい、確かにお店のソフトクリームそっくりだった。柔らかく、なめらかで、それでいて便器の中で重なり合っても崩れることなくしっかりと形を保っている。とはいえ、太さは郁子のうんちの方が一回りも二回りも太い。大きなお尻に相応しい立派な極太うんちだ。その分、穴からひねり出されてから着地するまでの動きがわかりやすいので、あすみにとっては好都合だった。 「店長!」 「は、はい!」  あすみは勢い込んでいった。 「お願いします。店長のうんちシーン、しばらくここで見させてください。上手に巻いてる巻き巻きうんちを見て勉強すれば、何かが掴める気がするんです」 「ええっ……? そ、そんなこと、急にいわれても……」  郁子はモジモジとお尻を揺らして恥じらった。  そうしている間にも、新たなうんちがぶりぶりとはしたない音を立てて産み落とされている。まだまだうんちは止まりそうもない。  あすみの真剣なまなざしにほだされて、郁子はとうとう首を縦に振った。 「うう……、わ、わかったわ……。トイレでぶりぶりうんちなんて、はしたないことをしてる姿を人に見せるのは恥ずかしいけど、わたしのうんちがあすみちゃんの役に立つなら……」  そういうと、郁子は一度お尻の穴をキュッと締めて、うんちを引き絞った。  タンクのレバーを引いて水を流す。出したうんちがきれいに流れてしまうのを待って、郁子はあすみの方を振り向いた。 「それじゃ、巻き巻きうんち……、つくっていくわね……」  どうやら、あすみに見せるために一から巻きグソをつくってくれるつもりのようだ。  郁子は膝の上で拳をつくると、「んっ……ウ〜ン……」と色っぽい声で息んだ。  くすんだピンクの窄まりがみちみちっと広がって、茶色の塊が頭を覗かせたかと思うと、ぶりぶりぶりぶりぶりぶりと弾けるような音を立てながら、太いうんちが便器に向かってひねり出された。  真っさらな白い陶器に、茶色のうんちが大きく円を描くようにして横たわる。 「ん……まずは……、こんな風に……うんちで土台をつくって……、うぅん……」  軽く息むたびにぶりぶりぶりぶりとうんちがどんどん搾り出されていく。 「お尻と便器の距離は近い方が上手く巻けるから……、お股を思いっきり開いて、後ろの方に体重をかけるの……」  うんちの上にうんちが乗っかって、その上にまたうんちが重なる。四段ほど積み上げたところで、うんちはきれいな山の形になった。 「……んっ……、こんな感じでいいかしら……?」  最後に郁子はお尻の穴をキュッとすぼめて、うんちを断ち切った。両手のひらに乗っかるか乗っからないかというくらいの大きなうんちの山の上に、ツンとツノが立つ。 「うわあ、すごい! 完璧です、店長! こんなにキレイなうんち、見たことない!」  あすみは思わず手を叩いて歓声を上げた。郁子は頬を赤く染めながら複雑そうな表情をしている。 「うんちをキレイなんていわれたのは初めてだわ……」 「だって、本当にきれいな形ですよ。写真撮って保存しておきたいくらいです」 「そ、それは勘弁して……。カメラなんか使わなくても、まだまだうんちはするつもりだから……。あすみちゃんも、本物のうんちでお勉強した方がいいでしょう……?」  どうやら便意はまだ収まっていないらしい。郁子は再びレバーを引いて、お尻の穴をひくひくさせながら、水が流れるのを待った。  その間に、あすみは改めて郁子のお尻をじっくりと眺めた。本当に大きなお尻だ。歳のせいか少しばかりゆるんいるようではあるけれど、それでも尻たぶはむっちりとして張りがある。お尻が大きい分、お尻の穴も大きい。穴の周りの皮膚は見るからに柔らかそうで、ふっくら肉厚だ。  視線に気づいて郁子が恥ずかしそうにうつむいた。 「やだわ、そんなにじろじろ見ちゃ……。最近お手入れサボっちゃってるから、汚いでしょ……? もともと毛が濃いから、お尻もお股もすごいことに……」  自分でいうだけあって、郁子のお股は毛深かった。お尻の穴の周りにまで黒くて硬い毛がびっしりと生えている。 「汚くなんてありませんよ。大人の女性って感じがして素敵です」 「えっ……、す、素敵だなんて、そんな……。ぶりぶりうんこひねり出して、でっかい巻きグソこしらえてる下品なおばさんに、そんなこと言ってくれるの?」 「だって本当のことですから。うんちをしてる店長も、色っぽくて可愛いと思います」  思わぬ褒め言葉に照れてモジモジする郁子。 「そ、そこまで言って貰えるなら……おばさん、ちょっと張り切っちゃおうかしら……?」  女心をくすぐられ、どうやら少しだけうんちを見せることにも乗り気になったようだ。出した巻きグソがすっかり流れきってしまうと、郁子は金隠しの方に身を乗り出して、むき出しのお尻の穴をあすみに見せつけた。 「それじゃ、今度は……そうね、ふたつ並べて出してみようかしら……」  軽く居住まいを正してから「ウゥ〜んっ」と息み始める。  ぶりゅりゅりゅりゅりゅぅうぅ〜っと茶色のクリームが搾り出されていく。少し柔らかくはあるけれど、太くてみっちりと身の詰まった健康的なうんちだ。表面がざらついているのは、きっと日頃から食物繊維をたっぷり取っているせいだろう。郁子はよくまかないとして山盛りのコールスローを食べている。メインのサンドイッチはサラダチキンとスモークサーモン、焼いたサバのローテーション。それでも足りないときはベイクドポテトをつけたり、デザートメニューに使うバナナを食べたりしているようだ。今ではどの食物も見事に消化され、立派なうんちとなってお尻の穴からモリモリとひねり出されていく。  ものの十秒で、絵に描いたような巻きグソが完成した。 「んっ……、まずは、ひとつめ……」  ぶびゅるっと湿った音を立て、てっぺんにツノが立つ。すかさず郁子は一歩退がって、お尻が便器の後方に来るように体をずらした。 「そして…すぐに二個目を……、うゥうんっ…、ううゥぅ〜ン……」  再びお尻の穴を開いて、モリモリもりもりもりもりもりぃ〜っとうんちをひねり出す。出来たてほやほやの巻きグソのすぐそばに、更に新鮮なうんちがみるみるうちに積み上がっていく。  どうやら郁子は巻きグソを作り慣れている様子だ。お尻の穴を閉めたり開いたりして、自由自在にうんちをひねり出している。 「ん……、これで……できあがり……っ……」  ほどなくして、二つ目の巻きグソが完成した。白い便器の皿の底に、大きなうんちがとぐろを巻いて並んでいる。 「うわあ、すっごくキレイなうんちが二つも! 本当にうんちを出すのが上手ですね、店長」  歓声を上げるあすみを横目にみて、郁子が頬を染めてうつむく。 「うんちが上手なんて、ちょっと恥ずかしいけど……、確かに毎日やってることだから下手ではないかもしれないわね……」 「えっ、店長、毎日トイレでこんなにたくさん巻き巻きうんちをつくってるんですか?」 「ええ……。仕事中にたっぷり溜め込んだうんちをこっそりトイレでぶりぶり絞り出すのが、閉店後の楽しみなの……」 「そうだったんですか。……あっ、そういえば……」  言われてみれば、心当たりがあった。  閉店後にトイレを掃除するとき、ニオイが気になる日が多いのだ。それも、さっき出したばかりのような濃いうんちの匂いが手洗い場にまで漂ってくる。もちろん、トイレだから仕方のないことだとは思っていた。だけど、閉店間際にトイレでうんちをするお客さんがそんなにいるんだろうかとちょっとだけ不思議でもあった。 「そっか……。トイレ掃除するときにいつも嗅いでたうんちの匂いは、店長のうんちだったんですね」 「ええっ……!? わ、わたしのうんちの匂い、そんなに残っちゃってた……? や、やだあ、ごめんなさい……! 一応、換気したり消臭スプレーをかけたりしてはいるんだけど……。量が多いから、ニオイも強いのかしら……」  香ばしい便臭が充満しているトイレで、あすみはあえて鼻から大きく息を吸い込んだ。郁子のお腹で熟成され、お尻の穴を通してひねり出されたばかりの、生々しいうんちの香りが鼻孔を突き抜ける。  良い匂いのはずはない。だけど、郁子のお尻から出たものだと思うと、まるで大人の女性が身につける香水のような、妖しい魅力があるように感じられた。 「大丈夫です。店長のうんちの匂いだったら、わたし、もっと嗅いでいたいくらいです」 「ほ、本当……? それじゃ、遠慮なく残りのうんちも出しちゃおうかしら」 「お願いします。わたし、ここで見てますから」  はにかみながら頷いて、郁子は「ぅう〜ん」と思いきり息んだ。  大きなお尻の中央で、すぼめた唇のような形の穴から茶色のクリームがぶりぶりぶりっと吐き出されていく。 「あぁん……、うんちモリモリ出ちゃうぅ……。恥ずかしいけどきもちいぃ……」  郁子が身をくねらせて喘ぐ。どうやらすっかり人前でうんちを出すことを楽しんでいるみたいだ。お尻が気持ちよさそうにふるふると震えている。  あすみは思わずゴクリと喉を鳴らした。 「店長……、お尻、触ってみてもいいですか……?」 「えっ……? わ、わたしは構わないけど、うんち中だから汚いわよ……」 「平気です。うんちを出してるときのお尻の動きを、しっかり肌で感じたいんです」  失礼します、と前置きして、あすみは目の前にあるお尻に手を伸ばした。たっぷりとお肉のついた尻たぶを、両手でギュッとつかむ。郁子は体をビクンと震わせ、声を上げて悶えた。 「おっ、ほォ……ぉ! そ、そんなに強くされたら……!」  みぢみぢみぢぃっと音を立て、お尻の穴が一回り大きく開く。 「ん、おぉお……っ! それだめぇっ! うんち、いっきに出ちゃうぅ……!」  にわかに脱糞の勢いが増した。ドサドサドサッと太いうんこが便器の底に降り積もり、山の形が大きく崩れる。 「あっ……、失敗……。……やっぱりわたしがやるとダメなのかな……」  とはいいながらも、触り心地がよくてお尻から手が離せない。ふわふわした尻肉を手のひらいっぱいに掴んで揉みしだく。 「ち、違うのぉ……あすみちゃんのせいじゃなくて……、そ、そんなにお尻もみもみされたらわたしのお尻の穴がおかしくなっちゃって……、きれいな巻きグソできないのぉ……。きったない極太うんこ、そこらじゅうにブリブリぶちまけちゃうぅ……」  長いうんこがうねりを打って便器じゅうを暴れ回る。陶器の壁にぶつかってぐにゃりと折れ曲がったかと思えば、端から端に真っ直ぐ一文字を描いたりと、お尻がうんちを振り撒くというよりは、お尻の方がうんちに振り回されているような有様だ。 「わあ……、すごい勢い……。もみもみすればするほど、うんちがどんどん出てきますね」 「あぁん……だってぇ……、おケツ触られながらうんこブリブリひねり出すの気持ちよくて……、ぶりぶりクソひり止まらないのぉ……」  知ってか知らずか、郁子は『うんち』のことを『うんこ』や『クソ』と呼ぶようになっていた。お尻からブリブリひねり出している汚いソレのことで頭がいっぱいで、言葉遣いを取りつくろう余裕もないのだろう。  それでも根気よく揉み続けたおかげで、お尻への刺激にも少し慣れてきたらしい。便器が茶色の塊で埋め尽くされた頃、ようやく勢いが安定して、うんこがとぐろを巻き始めた。 「あっ、店長、また巻き巻きうんちできてきましたよ。その調子です」 「んっ……、本当……? それじゃ、ちょっとだけ気合いを入れて、今日一番のどでかい巻きグソ、つくっちゃおうかしら……」  郁子が大きく息を吸い、「ふぅううゥんッ」と力強く踏ん張った。  先にぶちまけたうんこを土台に、ひときわ大きな円を描きながら、極太の長グソが積み上がっていく。  身の詰まったうんこがお尻の穴をこすり上げ、ぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりとざらついた放出音が絶え間なく鳴り響いている。 「あァあぁん……。お尻もみもみされながらケツ穴全開でうんこブリブリひりまくるの気持ち良すぎるぅ……。おケツまる出し人前おトイレうんこ最高ぉ……。恥ずかしいの、クセになっちゃうぅ……」  郁子は脱糞の快感に浸りきっている。どうやら、人にうんちを見られる恥ずかしさと、自らうんこを見せつけるいやらしさの虜になってしまったようだ。深い毛に覆われた土手の谷間からは、熱い透明の蜜がとろとろと湧き出していた。  そうこうしている間にも、うんこの山はみるみる内にもりもりと高く大きく育っていく。  便器の嵩を十センチほど越えたところで最後のひと巻きがひねり出された。長いうんこの最後尾がぶりゅんっと飛び出し、てっぺんにツノを立てると、仕上げとばかりにお尻の穴からブフォオォォオォ──────ッと激しいおならが噴き出し、巨大な巻きグソ全体に熱いガスを振りかけた。 「ほぅうぅ…ぅ…。きもち、よかったぁ……」  郁子が大きく溜め息を吐く。呟く声音は、脱糞の余韻で色っぽく潤んでいる。  あすみは改めて彼女のお尻の真下に鎮座する大きな糞山をしげしげと眺めて目を見張った。 「すごい……、本当にたくさん出しましたね、店長。特に最後のこのうんち……、完璧な巻きっぷりです。お手本として家に持ち帰りたいくらい」 「も、もう……! 何いってるの、そんなのダメよ。汚いし、わたしだって恥ずかしいわ」  郁子が怒ったように眉を吊り上げる。あすみは笑って「冗談ですよ」といった。  長々とうんこをひり出し続けたお尻の穴には、茶色のカスがたっぷりとへばりついている。穴の周りをくるりと囲む濃い毛にまで絡まって、かなり汚い。  ペーパーを手にとってお尻を丁寧に拭う彼女の姿を背後から見守っていると、ふいに郁子がこちらを振り向いていった。 「トイレ掃除はわたしがするから、あすみちゃんは先に上がってくれていいわよ」 「そういうわけにはいきませんよ。今日はわたしがホール担当なんですから。仕事は最後までちゃんとやります」 「そう……? だけど、その……わたし……」  郁子がいいにくそうに声をひそめる。なんだか妙にもじもじしていて落ち着きがない。お尻をふりふり、腰をくねくね、不自然に揺らしている。 「あすみちゃんにうんちしてるところを見てもらってたら、なんていうか、その、えっちな気分になっちゃって……、お、おまんこをいじりたくて、堪らないの……。できれば今すぐここでオナニーしたいから、そっとしてもらえると助かるなー、って……」  あすみは驚いて目を円くした。  女の人でもそういうことをするというのは、雑誌の記事なんかを見てなんとなく知ってはいたけど、身近にしてる人がいるなんて思ってもいなかった。ましてや郁子みたいな上品な人が、うんちでエッチな気分になってトイレでオナニーをするなんて、信じられない。  あすみはなんだか夢でも見ているような気分で「そういうことなら……」と呟くようにいった。  トイレから出てドアを閉めるやいなや、郁子はさっそくオナニーを始めたようだ。扉の向こうから「ぁんっ…」「あはぁん…」と微かな喘ぎ声が聴こえてくる。  帰らなくちゃと思いながらも、足が重くて動かない。あすみはトイレの扉の前で棒立ちのまま耳をそばだてた。 「ぁん……、きもちい、ぃ……、うんち後のおまんこいじり、きもちいぃぃ……」  ドア越しの喘ぎ声はますます激しく、淫らになっていく。  もういても立ってもいられない。いけないことだとは思ったが、あすみはトイレのノブに手をかけた。 「あの、店長、やっぱりわたし────」  ドアを開いて目に飛び込んできた光景に、あすみはハッと息を飲んだ。  お尻を向けて屈んでいたはずの郁子が、いつの間にかこっちを向いて、闖入者に見せつけるかのようにして広げたお股をくちゅくちゅといじりながら待ち構えていたのだ。 「あ、あぁん……、あすみちゃん……。やっぱり、戻って来てくれたのね……」  自慰に耽る姿を人目に晒してもなお、郁子はオナニーをやめようとはしなかった。それどころか、余裕たっぷりに微笑みながら、堂々とおまんこをいじっている。先ほどうんち中にいきなりドアを開けられたときの慌てぶりが嘘のようだ。  濃い濃いとした毛をかき分けるようにして大事なところに指を這わせ、固く芯をもった粒をくりくりとこね回す郁子の手元をあすみは食い入るようにして見つめていた。 「ぁ、ぁあん……、どうしたの、あすみちゃん……、そんなにじっと見つめられたら照れちゃうわ……。もしかして、うんちの次は、おまんこいじりのお勉強、したくなっちゃった……?」  頬を上気させて頷くあすみに、郁子は嬉しそうに笑いかけながらいった。 「そう……、わかったわ……。……恥ずかしいけど、あすみちゃんのためなら……、おばさんの本気のオナニー…、見せてあげる……。よく見てしっかりお勉強してね……」  震える指が、濡れた花弁を左右にひらいた。  ✱ ✱ ✱  そんなことがあってから、定休日を挟んだ翌日。あすみは、所属しているバレー部の部活を終えて、夕方から店に顔を出した。相変わらずお店は繁盛しているけれど、今日はクルーが揃っているから余裕をもって対応できる。  カウンターに立って接客に励んでいると、近所の大学に通う女子大生らしい二人組がやってきた。オーダーは、生チョコソフトをひとつずつ。  ついに来た。  会計作業を終えてから、すばやくコーンを手に取りサーバーに向かった。  ────大丈夫。店長にあれだけ協力してもらったんだから、きっとできるはず。  呼吸を整えて、そっとレバーを引く。コーンはクリームの出口の近くに。無理に巻こうとは考えず、クリームが出るのを焦らずに待つ。  コーンの上に、なめらかなチョコレートのクリームが積み重なっていく。山が充分な高さに達したところでレバーを戻してコーンを持つ手を下向きに引くと、山のてっぺんにツンと可愛らしいツノが立った。 「やった!」と、思わず声をあげそうになって慌てて口をつぐむ。  ふと顔をあげると、キッチンの方で郁子がこちらの様子をうかがっていた。 「できた?」と唇が動く。あすみは笑顔で彼女に向かって親指を立てた。  本当は写真にでも収めておきたい気分だったが、お客さんが待っているからそうもいかない。同じ手順でもうひとつ、ソフトクリームを巻き上げる。こちらもバッチリ形になった。  コーンスタンドに立てて、仕上げに金箔とカカオニブをあしらえば、メニューに載った写真通りの美味しそうなソフトクリームの出来上がりだ。 「お待たせいたしました。生チョコソフトでございます。溶けない内にお召し上がりください」  女子大生の間で「わあ、おいしそう」と黄色い歓声が上がる。  お客さんの笑顔につられて、あすみもにっこり微笑んだ。


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