【再掲】裏庭が公衆トイレになっている 2
Added 2022-05-08 11:00:00 +0000 UTC色々と試行錯誤した結果、結局は二階の一室を作業場として使うことにした。裏庭に面したベランダ付きの部屋だ。むろん広くて使い勝手が良いというのもあるが、一番の理由はベランダから見える景色にあるといっていい。 今日も朝から女が糞を垂れにやって来た。通学中の女子高生だ。 私は壁際に置いたチェストの中からオペラグラスを取り出して庭の様子を伺った。 黒い髪を今風の編み込みに結った利発そうな少女だった。決して目立つタイプではないが、目鼻立ちは端正で、男子には人気がありそうだ。口をキュッと固く閉じているのは押し寄せる便意の波に堪えているからだろう。一見すると不機嫌そうにも見えるが、ただひたすらうんこがしたいだけで、他意はないはずだ。 少女はローファーの底でアスファルトを鳴らして小走りで路地を折れると、人目をはばかるように腰を屈め、庭の中央まで歩いて行った。 周りを見回す余裕もなく、少女はすぐにショーツを脱いだ。ピンク色レースがあしらわれた可愛らしい下着だった。セーラー服のスカートを捲ると、桃のような尻が露になった。 「んんっ!」 しゃがむと同時に下着と同じ色をした薄いピンクの小さな肛門がぷくっと膨らむ。 にゅるにゅるにゅるっとまるでチューブを絞るかのように赤茶色の糞が地面の上にとぐろを巻いた。ブリブリブリと品のない音が少女の尻から鳴り響く。 「ふぅぅ……やっとうんち出せた……」 庭のど真中で糞を垂れながら、少女は安心したように吐息を漏らした。家から学校までの道のりで便意を催したのだろう。このままでは学校まで間に合わないと思ったのか、はたまた学校でうんこをするのは恥ずかしいという心理が働いたのか。確かにここなら友人に知られることもなくこっそり用を足すことができる。ブリブリという恥ずかしい音も、ひり出したブツが放つ強烈な匂いも気にするには及ばない。もっとも、私が見ている時点で『こっそり』ではないのだが、そこはそれ、知らぬが仏というものだ。ここで見たことを誰かに言いふらすわけでもなし、場所代と掃除の手間賃を考えればトントンだろう。 「はぁー……気持ちいー……」 若々しい小さな尻からモリモリと元気にうんこをひり出しながら少女は小さく呟いた。野外で尻を出し糞をするという解放感がそうさせるのだろうか。 普通のトイレと違って、ここには恥部を隠すため四方を囲む壁などない。 草は生い茂ってはいるが、ちょっと近づいて見ればそこでしゃがんでいる女が何をしているかなど一目瞭然だ。 にも関わらず、ここで野糞をする女たちは、人目を憚らず思いきり気張り、肛門を開く。『こんなところにまで人は来ないだろう』という楽観的な見通しが彼女たちを大胆にしているのだろうか。あるいは、野外で排便をせざるを得ない状況にまで追い込まれた女に、周囲の目を気にする余裕などないのかもしれない。 張りのあるプリッとした尻の下に、これまたプリプリ肥った赤茶のうんこを積み重ねていく一人の少女。学校の友人達には決して見られたくない姿だろう。 若さ故か、彼女の尻から漏れるブリブリという排泄音は、どこか溌剌として、弾けるような響きを持っていた。トイレの個室から聞こえて来たならば、間違いなく彼女が今うんこをモリモリひり出している真っ最中だとわかる音だ。この分では水を流したところで誤魔化せるかどうか怪しい。そう考えると、やはりここで野糞をしようと決めた彼女の選択は正しかったかもしれない。少なくともこの庭で糞を垂れる分には、友人たちから『朝一番にトイレに駆け込みうんこをブリブリする女』というレッテルを張られる心配はない。 「……今度からうんちもれそうになったときは、ここでしちゃおっかな……」 少女の呟きに、私はドキッとして目を見開いた。 是非、と叫びたくなるのを何とか堪えて喉を鳴らす。悪くない話だと思った。私にとっても、彼女にとっても。 そのときブリリュッと一際元気な音が鳴り、長かった糞が途切れた。糞の奥に溜まっていたガスが尻の穴から一気に漏れ出し、ブゥーッと大きな音を立てた。 「あー、気持ちよかった……」 むき出しの尻でブゥッ、ブウッと放屁を繰り返す。 少女はしばし尻を出したまま恍惚としていたが、ハッと気づいて顔を上げ、 「やば、早くしないと遅刻しちゃう」 慌ててバッグの中からティッシュを取り出し肛門を拭った。急いでいるためか拭き方が甘い。とはいえひり出したのが表面に弾力のあるうんこだったから、さほど汚れは残らなかった。先日、糞が付いたままの尻にTバックを食い込ませて帰っていった派手な女よりはよほど清潔なアナルをしていると言える。いたいけな尻をピンクのショーツで隠して、少女は小走りで庭を去った。 庭の中央には、絵に描いたような巻き糞が残されている。もしもこれが学校の女子トイレにでも残されていたら、ちょっとした噂になるのではないだろうか。 もしも気が引けるようなら、遠慮なくここに来ればいい。善良な庭師を失ったこの庭が、女達の憩いの場になるなら、それに越したことはない。 少女の呟きが現実になることを祈りながら、私はオペラグラスを引 き出しに仕舞った。