かわりばんこ
Added 2021-03-22 17:13:44 +0000 UTC巷で人気の古着屋やスイーツショップが立ち並ぶ賑やかなアベニューから路地を二つ挟んだ先にひっそりと佇む純喫茶。吹き抜けの階段を上ったところにある窓際のボックス席が苺と双葉の指定席だ。SNSにアップしたくなるような流行りのカフェではないけれど、ノスタルジックで落ち着いた内装のこの店が二人は大好きで、学校帰りにお茶をするのが日課になっている。 それは暖かい春の昼下がり。つらかった期末試験がようやく終わったということで、その日は二人とも少しだけ気が大きくなっていた。自分へのご褒美にと揃ってパンケーキのセットを注文し、マスター自慢のブレンドコーヒーを飲みながらおしゃべりを楽しむ。 添えてあったアイスクリームまで残さずペロリと平らげて、二杯目のコーヒーに口をつけたそのとき、苺の下腹に鈍い痛みが走った。 (う……、トイレ行きたい……) それも、大きい方がしたい。 突然の便意に、苺はソファーの上で身動ぎした。 (外のトイレでうんちするのヤダなぁ……。家まで我慢……したいけど……) スカートと下着に隠されたお尻の穴をこっそりヒクヒクさせながら、さりげない仕草で胸元まで伸ばした黒髪を耳にかける。 三枚重ねのパンケーキはおやつにしてはちょっと重過ぎた。落ちてきた食べ物を消化しようと胃が活発に働いて、腸の中に詰まった糞便を体の外に押し出そうと頑張っている。 (あ、これダメだ……。絶対お家まで我慢できない……。トイレ借りてうんちしよう) テーブルの下で膝をモジモジと擦り合わせること三分半、とうとう苺は観念して席を立った。 「ちょっとお手洗い行ってくる」 「いってらっしゃい」という双葉の声を背中で聞きながら、テーブルを離れ、慎重な足取りで階段を降りる。ローファーの底が段に触れるたび刺激がお尻に伝わって、お腹の中に溜まった空気が音もなく漏れ出た。 (ううっ……歩くとちょっとだけおなら漏れちゃう……。けど、うんちはまだ大丈夫……。我慢、我慢……) 店員さんに「お手洗い借ります」と声をかけ、狭い通路の奥にある化粧室のドアをノックした。幸い中に人はいない。 (よかった……!) 苺は素早くトイレの中に入り鍵を締めた。と、同時にお尻の穴を少し弛めて、すぐ近くまで降りて来ていた空気を放出する。 ブウウゥウゥ~ッ! かなり大きな音が鳴ったが、テーブルからは離れているから他人には聞こえないはずだ。苺はホッと一息吐いてから、急いで便器に跨がった。 男女共用の和式トイレ。古いお店だから仕方ないけど、慣れない体勢にちょっとだけ戸惑う。 ブッブッブッと穴から空気を逃がしながら素早く下着を下ろした。制服のスカートを捲り上げ、お尻の穴が便壷の真上に来るように腰をおろして────、もう我慢の限界だ。膝の上で拳をつくり、思い切り腹に力を込めた。 ぶりぶりぶりぶりぶりぃっ!!! 弾けるような放出音が尻の合間から鳴り響いた。 「んっ……」 土を練って固めたような身の詰まった塊がお尻の穴を押し広げる感覚に、苺は思わず声を漏らした。 白い尻たぶの狭間から滑り落ちるようにして便壺に飛び込んだ焦げ茶の大便。長さは20センチほどだろうか。健康的というには少し硬く表面にヒビが入って見える。 「ふぅ……」 差し迫った欲求を解放し、一息吐く。同時にお尻の穴も弛んでブウウゥウウゥ────と生暖かい風が噴き出した。 (あ……うんち出した後のおなら気持ちいい……) 苺は頬を赤らめてお尻の穴から空気が抜けていく快感に浸った。 おならのついでにシャーッとおしっこを済ませたが、それでも何だかお腹が重い。 便秘症というほどではないが、昨日今日と大きい方は出ていなかった。お尻の穴の奥の方で、うんちの塊がもぞもっと消化管を通って降りて来ている感覚がある。 (おならもいいけど……もうちょっとうんちしたいかも……) 苺は気持ちお尻を持ち上げて、左右の足を踏み締めて思いっきり気張った。 ブボオォオオォオオォ────ッ………… ホラ貝みたいな音がして、さっきよりも大量の空気がお尻の穴から噴出した。 (や、やだ……。うんちしようとしたらすっごいおなら出ちゃった……。気持ちいいけど……き、聞こえてないよね……?) 顔を赤らめドアの方を振り返るが、ここから外の様子を窺い知ることはできない。 (……ま、いっか……。トイレだし、思いっきりしちゃっても……。うんちするための場所なんだから、おならだって恥ずかしくない……はず) 苺は肺に空気を取り込むと、ぐっと呼吸を止めて再び強く息張った。 ブッフォッ!! ブボオォッ! ブバフゥッ!!! 少女のお尻から放たれた三発の空砲は、便壺から立ち上る糞便のニオイと交ざってトイレの個室に充満した。 (ううっ、臭い……けど、気持ちいぃっ……!) 苦悶と恍惚。二つの感情が入り交じった複雑な表情を浮かべながら、苺は肛門を大きく開いた。 ブボボボボボボブリブリブリブリィッ!!! ところどころガスを含んだ黄褐色の塊が便器に向かって勢いよく飛び出した。 「やったっ……うんち来たっ……」 脱糞と同時に頭の中に浮かんだ言葉が口を突いて出た。 十代の女の子がトイレに籠って大喜びでうんちをしてるなんて、他人にバレたら恥ずかしいなんてもんじゃない。だけど今の苺はそれどころじゃなかった。むっちりプリプリの健康的なバナナうんちが、お尻の穴の周りの皮膚を擦りながら便器に向かって垂直に伸びていくのか気持ちよくて、他のことなんて考えられない。 「はぁあぁ~……、…きもちいい~……」 だらしなく頬を緩めて溜め息と共に甘い声を吐き出す。一方お尻の穴からはブリッブリッと元気のよい放出音が鳴り響いていた。 先に出した便秘便の上に、柔らかな自然便がにゅるにゅると降り積もっていく。 ブリブリブリブリブリッ!! ブリぃッ!! ぶりゅんっ!!! 程なくして茶色いバナナの最後尾が苺のお尻の穴から滑り落ちた。少しの滞りもない見事な快便ぶりだった。 「ふぅー……スッキリしたぁ……」 ほっと息をつき、スッキリついでにブボッとおならをこいておく。まだひくひくと震えているお尻の穴をトイレットペーパーで丁寧に拭いて、立ち上がって便器を見下ろし苺は目を円くした。 「わっ……いっぱい出てる……」 家の洋式トイレではあまり見る機会のない、出したばかりの自分のうんち。白い便壺にどっさり溜まった臭い茶色の排泄物を、苺は思わずしげしげと眺めた。 (こんなおっきいうんちがわたしのお腹の中に詰まってたなんて……。そりゃうんちしたくなるよね……。恥ずかしいけど出せてよかった) 心なしか体が軽くなったような気さえする。 スッキリした気分で水を流し、身支度を整えてからトイレを出る。 と、ドアのすぐ傍に立っていた人影に、苺は驚き足を止めた。 「えっ……、双葉、いたの……?」 うん、と頷く双葉だったが、どうも様子がおかしい。よく笑う口元を今は真一文字にキュッと結び、スカートのお尻を押さえてもじもじ、くねくねと身をよじっている。彼女が体を揺する度に、無造作に巻いた金髪がゆらゆらと揺れていた。 「えっと…双葉もトイレ……?」 「見たらわかるでしょ……っ! てかもうマジで限界だから、早くそこどいてくんない……?」 「で、でも、わたし、今……、ウン……、……大きい方…しちゃったんだけど……」 「大丈夫! あたしもウンコだから……っ!」 鼻先でバタンと勢いよくドアが閉まる。 ドタバタと慌ただしく便器に向かう彼女の足音を聞きながら、苺は呆気に取られてその場に立ち尽くした。 仲の良い友人の口から飛び出したウンコという耳慣れない単語。年頃の女の子なら普通は恥ずかしくて絶対に言いたくないはずのセリフを言い残し、双葉はトイレにこもってしまった。 (なんだ、双葉もウンコなら大丈夫────って、ちょっと待ってよ……。"も"ってことは……、わたしがさっきまでうんちしてたこと……) バレてた、と自覚した瞬間、身体中の血が沸騰したかのように熱く火照った。 (さ、最悪……! 誰にも聴かれてないと思ってうんちもおならも思いっ切りぶりぶりしちゃった……。『きもちいいー』とか一人言まで言っちゃってたし、死ぬほどうんちしたかったのバレバレじゃん……。し、しかも、こんなにすぐ入ったら絶対ニオイ残ってるし……、臭いうんちいっぱいしたのバレちゃう……っ……!) 羞恥のあまり顔を覆って地団駄を踏む苺の耳に、不意にその音は飛び込んできた。 ボリュゥッ!!! ブリブリブリィ────ッ!! ハッとして個室に目を向ける。ドアの向こう側から聴こえる弾けんばかりの放出音は、ついさっきまで苺のお尻の穴が奏でていたそれにそっくりだった。 (こ、これって……双葉がウン…コ……してる音……?) 何故だか心臓がドキドキと音を立てて鳴り始めた。 『あたしもウンコだから……っ!』と言った双葉の切羽詰まった表情が瞼の裏によみがえる。双葉は別におしとやかな女の子ではないけれど、だからといって平気でウンコだ何だと口に出すほど図太くもない。どうしてもそれを他人に伝えなくてはならないとしたら、『お通じ』とか『大きい方』とか、せめて『うんち』とか、そんな風に表現するだろう。しかし彼女はウンコとハッキリ宣言してトイレに駆け込んだ。これはつまり、これから自分が排便をするという事実を誤魔化す余裕すら消え去るほどに、強烈な便意に襲われていたということだ。 (なんだ、双葉もわたしと同じだったんだ。そうだよね、我慢できるならお店のトイレでおっきい方なんてしないもんね……。今頃お尻の穴からぶりぶりうんち出して『ウンチするのきもちいいー』とか思ってるんだろうな。…あ、ウンチじゃなくてウンコ、ね) なおも鳴り続ける濁った音を耳に入れながら、知らず知らずの内に苺は、ドアの向こうで用を足している双葉の姿を頭の中に思い描いていた。 トイレの中でお尻を丸出しにして、ブリブリとウンコをする双葉。これだけ長々とブリブリ音を立てているのだから、きっとウンコも長いのだろう。双葉は背が高くてお尻が大きいから、お尻の穴も大きいかもしれない。お尻の穴が大きければ、ひり出すウンコも太いはずだ。太くて長い一本ウンコをお尻の穴にぶら下げたまま、気持ち良さそうに溜め息を吐く彼女の顔を想像すると、不意にお股がキュンと疼いた。 (あっ……、……や、やだ……。双葉のうんちシーン想像してたら、変な気分になってきちゃった……) お尻の穴からアレをモリモリ出している姿を友達に想像されるなんて、双葉だって恥ずかしいはずだ。彼女のことを気遣うなら今すぐ席に戻ってウンコのことなんて忘れたふりをするべきだろう。 わかっているのに苺はまだ双葉のお尻から聞こえてくるブリブリという脱糞音を聴いていたかった。 (……わ、わたしだって双葉にうんちの音聴かれてたんだし……お互い様だよね……?) ドキドキしながらドアにもたれかかるようにして耳をそばだてる。双葉はそれから三十秒ほどウンコをひり続け、一旦水を流しながらオナラを何発もこきまくり、流水音が収まったのを見計ったかのようにブリブリブリブリと追加でウンコを垂れた。 絶え間なく響く大便の放出音にまじって、ときおり甘い声が漏れ聴こえる。ドアを一枚隔ててはいるとはいえ、双葉の肛門から苺の耳孔までせいぜい一メートル。すぐそばで友達が盛んにウンコをひり出して快感に浸り切っていると思うと、苺のアソコはどんどん熱く潤んでいった。 (やっぱり双葉も気持ちいいんだ、うんこするの……。さっきからずっとぶりぶりって音してるし、お尻の穴、コスれっぱなしだよね……) 自分がうんちをしているときのことを思い出すと、お尻の穴までヒクヒク震える。すぐにでもパンツの中に手を突っ込んでアソコを弄り回したい衝動に駆られたが、流石にそういう訳にもいかない。 (あ~もうどうしよ……、本当にえっちな気分になってきちゃった……。早く席に戻らないと、パンツ濡れちゃう……) しかし苺はその場を動けなかった。ようやく排便を終えた双葉が「ほふぅ……」と安堵の声を漏らしてもなお聞き耳を立て続けた。ブホォオオオォオォという豪快な放屁と、ペーパーを手に取る微かな物音。水を流す直前には「でかっ……」という一人言が聞こえて来た。やっぱり大きなウンコをしたらしい。どんなウンコだったんだろうと想像するだけで苺のアソコはいっそう激しくキュンキュンと疼いた。 程なくして、ジャーッという流水音と共に双葉がトイレから出てきた。何をするでもなく手洗い場の前にじっと佇んでいた苺を見て、双葉は「うわっ」と声を上げた。 「あービックリした……。いたの、苺」 顔を赤らめ頷く苺につられたように双葉の頬も赤らんだ。 「もしかして、聞いてた……? あたしがウン……コ……してる音……」 そう尋ねる彼女の声は細く震えていた。ついさっき「あたしもウンコだから」とハッキリ言い捨てた少女とは思えない恥じらい方だ。 「……ごめん。聞いちゃった」 「お……、……おならも……しちゃってたと思うんだけど……」 「うん……めっちゃ聞こえた」 「じゃあ、ウン…コの量……多過ぎて二回に分けて流したのとかも……」 「……なんとなくわかっちゃった……」 双葉は耳まで真っ赤に染めて「最悪」と顔を覆った。 「本当ごめん、双葉。別にバカにしようとか思ったんじゃなくて、なんていうか、どうしても気になっちゃって……」 「うん……大丈夫。いいよ、謝らなくて。誰にも聞かれてないと思って思いっきりブリブリやっちゃったのはあたしの方だし……」 蛇口を捻って手を洗い、鏡を見ながら軽く髪型を整えてから双葉はいった。 「あたしも苺がブリブリ気持ち良さそうにうんこしてる音聴いちゃったし、今日のところはお互い様ってことで」 そういって振り向いた双葉の口元には、悪戯っぽい笑みが浮かんでいた。 今度は苺の方が耳まで赤くなる番だった。 やっぱり聞かれてたんだ────と、込み上げる羞恥心を改めて噛み締めながら、先程まで二人が入っていたトイレの個室に視線を移す。 双葉が出てくる際に閉め損ねたのだろう、ドアは完全には閉じ切っていなかった。五センチほどの隙間からふと中の様子を窺い知って、苺は思わず声を上げた。 「ね、ねぇ……、双葉、これ……」 ドアを開いて問題の当事者を招き入れる。「何よ」と何気なくトイレを覗いた双葉の顔が、一瞬にして凍りついた。 なんと、水を流したはずの白い便壺の中には、双葉がひねり出したと思われる大きな根菜のような一本糞が堂々と横たわっていたのだ。 「えっ!? やだっ、うそっ!? 何これ、やだっ!」 双葉は慌ててトイレに戻り貯水タンクのレバーをひねった。 強い水流が彼女の置き土産を完全に押し流すまで、苺はそのぷりぷりと肥え太った黄褐色の塊から目が離せなかった。 「…でも、どうして一本だけ残ってたんだろ……? 双葉、ちゃんと流してたよね?」 「う……それは……」 またもや顔を真っ赤にして双葉がうつむく。 「あたしもきちんと流したつもりだったんだけど……、水が出てる最中にウンコがちょっとだけモリモリッと出ちゃって……そっちは流れてなかったみたい……」 しっかりしているようで肝心なところで詰めが甘い彼女らしいエピソードだった。しかしそんなことより苺としては彼女の排泄物のサイズの方が気になって仕方がない。 「これで『ちょっとだけ』ってことは……。双葉のいう『でかい』って……」 「こ、こら! 他人のウンコのサイズ想像すんな!」 「だって……、音もすごかったし……」 「うるさい」 双葉は苺の額を指先で小突き、顔を赤くしたまま睨み付けた。 「これで一つ貸しね。ちゃんと返すまで許さないから」 「ええっ? さっきはお互い様って……」 「それは音を聞いたことについてでしょ。あたしだけウンコ見られたからもうお互い様じゃなくなったの! いつかあんたのウンコも見せてもらうからね。覚悟しててよ」 そんなぁ、と眉を下げる苺だったが、内心悪い気はしなかった。 何故なら目の前で顔を赤くして怒鳴る双葉が、スカートの中でモジモジと膝を擦り合わせているのに気付いたからだ。 (これって、たぶん、双葉も……) 頭の中に思い描いていた光景が現実になる予感に胸を弾ませながら、苺と双葉は並んで席へと戻っていった。
Comments
やはりそうなんですね!もし双葉ちゃんが苺ちゃんの出したものの上に排便したら、苺ちゃんのが完全に覆われて埋め尽くされちゃいそうですね。
2021-03-25 15:07:12 +0000 UTCそうですね!大量に出すのに慣れてる子というイメージで書きました。学校のトイレなんかでもこっそりしてるかもしれません。
さつま
2021-03-25 11:10:17 +0000 UTC苺ちゃんは2日分溜まったうんちが一気に出たという感じだけど、双葉ちゃんはあの大量便がすでにこの日2回目の排便だったりして…
2021-03-24 17:44:33 +0000 UTCありがとうございます!
さつま
2021-03-23 09:43:26 +0000 UTC