XaiJu
tarupo789
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テイクバウンド

バシーンと鳴り響く破裂音。

対戦相手の、爆発的な筋肉の躍動を・・

拳ごしに、顔で感じた。


「ふぅっ、ッん・・・」



強烈なパンチに腰が抜け、その場にへたりこむ。

痛みはないが、びりびりと顔がひどく痺れる。

グローブの真っ赤な革が、そのまま顔に張り付いてしまったようだ。


「お似合いの顔♡」


ニヤニヤと笑う相手少女の顔が、ぐにゃりと歪んで見える。


ぐわんぐわんと世界が反転するような眩暈と、鉄の味の不快感。

顔中血だらけの私が、まるで遠くの他人事のように感じられた。


_________________


「栄西組」


関西の一県に本部を置く、反社会的組織。

その強い力に、一般市民はもちろん、警察でさえ口を出すことは難しい。

だが、もちろん敵はいる。

別の組織だ。


莫大な金が動く中、しのぎの一つや二つ、取り合いになることなんて少なくない。

昔は派手に抗争をしたものだが、高度経済成長の日本でそんなことができるはずがない。


だから新しい方法が必要になったというわけだ。





「65.3kg。規定通り!」


両組の構成員が目を光らせるなか、計量をなんなくパスし、リングへ上がる。


またここに上がったんだ。

ぎゅ、と両拳を握る。

汗ばみ始めたグローブの感触に、自分が再び生死を懸ける闘いに放り込まれたことを実感する。


「65.7kg。規定通り!」


リング外の外で聞こえたその声の後に、対戦相手がリングに上がってくる。


嫌な目をした女だ。

ロープをくぐるその仕草から、猫のような狡猾さを感じた。


はらりと薄いガウンがマットに落ち、豊満なバストが曝け出される。

無駄のない筋肉をまとった、スラリとした長身の体躯。

女性として完璧なスタイルに、暴力的な両手の膨らみが、あまりにも不釣り合いだ。


細い一重から覗く残忍な瞳が、品定めするように私を観察している。


「今日の肉袋」


そう唇が動いたような気がした。



「やはり一番のやり手をよこしたようだな。」


参謀の一人が、コーナーから声をかけてきた。


「・・・三芳。

今回、割とでかいシマを賭けているんだ。

向こうさんも、だいぶ手硬い奴を用意してきている。

・・・わかっているな。」


「はい。」


組の看板を背負うこの大勝負。

敗北は決して許されない。


______________________


ドゴっ、ドッ!!


洗練されたワンツーが、顔を吹き飛ばした。


「んっ、、ふっ」


ぐらりと視界が歪む。

出血がさらに激しくなり、マットに飛び散る。


前にもこんな試合があったな。

どうでもいいことが頭を駆け巡る。

酩酊のせいだろうか。




時速40キロ。

高速で飛び交うこのパンチの速さ、らしい。

学がない私はには、それがどれくらいの速さなのか、さっぱりわからない。


生まれてからずっと、私には闘いしか用意されていなかった。


戦争孤児の私を、親父は大金を注ぎ込んで、ボクサーとして育てた。

男女の区別なく、一人の組員として。

最強の戦闘兵にするために。


昼も夜も、永遠に同じことの繰り返し。

何のために生きているのか、目的もわからなくなる。

一心に打ち込み続けた、十数年間。


だから。

あなたとは格が違うの。

こんなぬるいパンチで私を倒せるはずがないの。


そろそろ終わりにしてあげる。





髷を結った少女が、にやりと笑う。

勝利を確認した相手が、パンチを放ったその瞬間。


その顔が、

激しい破裂音と共に、大きく歪んだ。


なんていったっけな。

何回も教えてもらったのに、

学がない私は、いつも技名を忘れてしまう。


拳の打ち終わり。

パンチを引くタイミングで生じる、瞬き程の絶対の油断。


______これを100%制す。



みちり、と中身の詰まった手応え。

グローブ越しに、対戦相手の顔面の形が、びりびりと伝わるような、

これ以上ないほど完璧なタイミングのストレート。



最高の感触に身が震える。

この瞬間は、いつも血が沸く。


汗の飛沫を撒き散らし、相手の少女が大きく後退する。


そんな隙を見逃すわけがない。

頬へ力強く、リングに叩き落とすように、拳を打ち下ろすと。


ぐしゃり、と嫌な音とともに、相手の少女の顔がマットに激突した。


拳に微かに残る、残滓。

ああ。

なんて気持ちいいんだろう。


この快感を感じる度に自覚する。

やっぱりここしかない、


これが私の生きる場所だ。







差分追加 2/24




いつもご支援ありがとうございます!

投稿遅くなってすみません。。。

描いててわけわかんなくなっちゃいました!


最近リアルなやつにハマりすぎてて良くないですね

あんま受け良くないのわかってるんですけど、書いてて一番楽しいんですよね〜




2/24

黒グローブの差分追加しました。

これもこれで良き



テイクバウンド テイクバウンド テイクバウンド テイクバウンド テイクバウンド

Comments

Really liked the color red and black gloves being used in the fight great work.

sakata

I wish I could translate this.

masterhavik

Interesting story and great art the details in both the gloves and tatoo were also amazing.

natsulucy

Thanks, I added.

tarupo789

The story and art are amazing! Wish they had black gloves on.

aero

うん…姑と嫁? どうですか! 想像もできませんでしたが、周りに仲の悪い関係があるので、序列をむしろ血を流しながらトップレスに決めたらどうかと思いました!🦧🦧

불주

Thank you sir! sorry for everyone have to translate the japanese story. But im glad you enjoy.

tarupo789

なんとなくの思いつきですがタトゥーいいですよね!アングラな感じがエロエロです

tarupo789

21〜23くらいです! コミッションはごめんなさい、今はストップしております🙇 アイデアとか投げて頂ければ幸いです!

tarupo789

The story you wrote for this was fantastic. Even after translation, the passion and emotion of the story carried over. As well, the detail on the boxing glove as it connects is very cool. The tattoos are also finely done, especially the dragon design.

Gwate

タトゥーの色感がとてもリアルですね!汗に濡れた二の腕と相まって、今までとは違うエロスを感じます。

オテモト3

二人の年が気になります! コミッションもされるんですか?

불주


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