「銭形のやつ、イスタンブールだとよ」
テレビを見ていた次元がニヤリとしながらつぶやく
「俺様の流した偽情報は完璧!これでしばらくは休暇を楽しめるってもんよ」
ご機嫌な調子で盛り蕎麦をたぐるルパン
ここは東京都台東区、浅草にある古風な旅館の一室
銭形を遠ざけて日本観光を計画したルパン一行だった
大泥棒にも休暇は必要なのだ
温泉から戻り湯気を出した五右衛門が襖を開け部屋に戻る
床でダラリとしているルパンをチラリとみて、手にしていた封筒を渡す
「ルパン宛の手紙だ」
「なに?」
いやいや!この場所を知っている人間はここに居る3人だけのはず
そういう風に細工したし、追跡されていた気配もない
仮に追跡があれば、このサムライが誰よりも早くに気が付くはずだ
慎重に封筒を受け取り差出人のヒントを探すが、探すまでもなく
真紅のシーリングスタンプに刻印された紋章には見覚えがあった
「クラリスだ」
「あの姫様か?どんな監視システムを使ってるんだ?」
ルパンは肩をすくめ、無警戒に封を解き中を見る
「マイクロSDカード…」
「どうかしら?撮れてますか?」
「はいクラリス様、おきれいでございますよ」
スマホに映し出された彼女は、なんというか…とても
「破廉恥だ!」
「これは確かに」
色めき立つガンマンとサムライを払いのけ、ルパンはトイレに逃げ込む
「こんなの見せられっつかつ~の!」
「おじさま?ご覧になっていますか?」
「おじさまが日本にいらっしゃると聞きましたので、日本の女子学生の制服を
取り寄せました♪」
「に、似合ってますでしょうか?」
くるりと回って全身を見せる
「日本の学生さんは随分と涼しい格好をなさってるんですね」
「わたし、ちょっとだけ恥かしいです」
そう言いながらも無邪気に動き回るクラリス
スケスケの制服越しの胸がぷるんと揺れるのが丸見えだったり
まくれ上がるスカートのしたの真っ白な下着が丸見えだったりと
大惨事になっている
ルパンは、動画データを秘密のクラウド上にアップロードした後に
マイクロSDカードをパキリと割った
トイレのドアを勢いよく開け
「次元!五右衛門!休暇は終わりだ!」
「は?仕事か?」
ルパンは振り返り
「そうだ!一国の姫様が変態痴女に育たない様に教育しに行くぞ!」
ルパン一行はまたまたカリオストロ公国へと旅立つのであった
おしまい
工場長
2021-08-28 06:12:12 +0000 UTC工場長
2021-08-28 06:11:05 +0000 UTCkenji3
2021-08-20 14:49:51 +0000 UTCY氏
2021-08-20 14:19:49 +0000 UTC