前回でトーンも貼り終わり、今回はさらなるクオリティアップを目指して、最終調整を行っていきます。というわけで今回で最終回です!正直あまり語ることがなく、なかなか締まらない最終回となっております。
トーンを入れ終わったら、最後の工程に入ります。まだ描き残しなどもあったりしますので、それを描きつつ、さらなる加筆、修正、描き文字、集中線などを加えて完成を目指します。それではまた頭から比較して見ていきましょう。
1ページ目のみ軽く説明していきます。大きな変更点は最後のコマと妹の頭をなでているところを描き足しました。後は妹の髪の毛です。ただのベタより10ページの見せゴマのようにした方が印象がよかったので、ベタを削りグラデーショントーンを置きました。あとは描いていなかった服のボーダー、背景の影などを追加しています。見せゴマがより見ごたえのあるものになったかと思います。
その他のページも同様に進めていきます。画面の密度を高めるために、見せゴマを中心にキャラ、背景、小物などにベタを追加し、斜線なども加えていきます。まとめてご覧ください。
全体的に画面も締まったのではないでしょうか。ほどほどに手を加えられた所で、最後に「描き文字」や「集中線」などの効果線を入れていき完成となります。
描き文字と効果線は、大分おろそかにしてて正直あまり語れることがないので、入れるにあたって気を付けていることのみの説明になります。まずはかなり前に説明した通り、描き文字はガイドになります。それ以外にもこちらの回のセリフの時系列やガイドについて説明したものを参考にしながら、入れる形になります。
描き文字における主要なポイントとしては、
・音のイメージ
・音の出ている箇所
この二つでしょうか。音のイメージは、その音の大きさや強さ、柔らかさなど様々あります。私の場合だと基本的に「黒ベタの文字」と「白抜きの文字」二つしか使ってません。そして黒ベタは「ビクッ・ドンッ・ガンッ」みたいな重い音の時に使い、白抜きの場合は「モフ・ムニュ・ポフ」みたいな軽い音の時に使います。あとは音のイメージに合わせて形も変えます。角ばった文字なら固い音、柔らかい文字はその通り柔らかい音。わかりやすいものだと、精子を出した時の「どぴゅ」みたいな音に関しては、出した精子が文字になっているみたいなイメージで描くことが多いですね。
音の出ている箇所は、文字の配置場所です。わかりやすくどこでなっているのか、それによってその場所や状況を正確に伝えることができますし、そこに視線を誘導することもできます。わかりやすい例だとおっぱいです。大体おっぱいは「ぶるんぶるん」してるか「たぷたぷ」してます。それらの文字をおっぱいの周りに配置すると、おっぱいがどんな動きしてるのかさらにわかりやすくなりますし、そういう音を入れるシーンは大体おっぱいを協調するシーンであることが多いので、そのガイドとしても一役買います。
ざっくりとですがこのように描き文字を加えていきます。これもやりすぎは厳禁です。ほどほどに入れていきましょう。
ここまではあまり激しい動きもなく、割とスローペースに進むシーンばかりだったので効果線はあまり使用していません。この先から「効果線」が使用されるようになります。効果線は基本的には2種類「集中線」と「平行線」です。
集中線は「箇所の協調」です。中心点はそのコマで一番注目させたい場所に設定します。その一点に向かい線が集中することで、目立たせたり、力の加わりなどを強調できます。
平行線は「面での協調」です。集中線より広い領域、そのコマ全体の流れ、力の方向、動きなどを強調します。エロ漫画だと引きで激しくピストンしているシーンとかがわかりやすい例ですかね。私はこれらのほかに一点透視のパース定規を使うこともありますが、基本的にその場合も使い方は「平行線」と同様です。
それでは続きをご覧ください。
描き文字と効果線を入れるとさらに画面の密度が上がりますね。ここも塩梅がなかなか難しい部分です。というよりも漫画は大体塩梅の世界な気もします。描きこみすぎても見難くなりますし、「読みやすさ」を重視して描きこまなすぎてもそれはそれで良くない…本当に難しい所です。
こんな感じで漫画の描き方についてのまとめは以上になります。自分が漫画を描くうえで一番大事にしている「読みやすさ」という部分を中心に今回まとめてきました。本当に全体通して誰得な感じでしたが、少なくとも今回まとめたことで自分なりに新しい発見や再認識できた部分も多くかなりためになりました。あくまでこの「読みやすさ」に関しては自分の信条ですので、漫画に対しても様々な価値観があると思います。せっかくこうして一つ描き方を一度まとめることができたので、一度この枠から外れてみるのもいいのかなと考えています。新たな価値観を模索して、色んな描き方に挑戦していきたいですね。
そんな感じでこれから描きたいと思っている方、もうすでに描いている方の価値観の形成や別の視点として一役買えれば嬉しいなと思っていたりしています。ここまでお付き合いいただいた方に感謝して終えたいと思います。ありがとうございました!