前回まででネームは一通り出来ていたのですが、なんとなくコレジャナイ感がでてるので、今一度確認して違和感の修正をしていきたいと思います。初稿の段階だと大体こんなものです。ですがここでなるべく違和感を払拭して、しっかりいいものにしておきたい所です。ただ「正解がない」ものなので、考えすぎて拗らせないようにしましょう。こういう時はいい所悪い所を指摘してくれる編集の存在というのがありがたいと思います。それでは心を強くして自主的にダメだしをしていきます。
何はともあれまずはネームの確認です。見ていきましょう。
悪くないけどなんか…違います。まずは全体を見た印象と軽い改善点をあげていきます。
・エロシーンのボリューム不足感。
→各種プレイを縮め、プレイ内容を増やす。
・全体的に行動の不自然さが目立つ、都合よく動かされている感じ。
→もう少し自然な形、意図を持った行動を意識する。
・感情の機微を大事にしたいといいつつ、男の独白で感情を吐露しすぎ。
→セリフを減らし、もっと絵で説明する。
・全体的に淡々を情報出している感じがある。
→話にもっとメリハリ、リズムをつける。
感じたのはこんなところでしょうか。わかりやすい所から、わかりにくい感覚の所まで様々ですね。大筋は問題ないので、上の項目を意識しながら頭から修正していきます。実際にどんな風に修正したのか、修正したものと比べながら説明していきます。
・1ページ
特に修正はしていません。
・2ページ
指定した見せゴマが機能していなかったので、見せゴマを変えました。見せゴマはそのページで最も大きな意味をもっているので、それに合わせてページ全体の意味合いも変えています。修正前では「妹と一緒に風呂に入るためのフラグ立て」、「妹の特徴と最近の行動について」話の流れにかかわる大きなイベントが両方入っているせい情報過多になり気味でした。それにフラグ立ても無理やりで不自然に感じます。なので「妹と一緒に入るためのフラグ立て」一本に絞り、なるべく自然なやりとりを意識しました。そしてわざわざ言葉で説明しなくてもやりとりの中で「妹の性格・特徴」を雰囲気でわかるように意識しました。セリフによる説明は便利ですが、「百聞は一見に如かず」です。絵で説明することを意識する方が大事だと思っています。私の場合セリフはあくまで補助的なもの、どうしても絵で説明できないときに使うというのが基本であり理想です。セリフ対する考え方もまた改めて説明したいと思います。
・3ページ
前ページで世界線が変わったので、最初から妹と一緒に風呂に入る展開に変えました。あと単純な話で、エロ漫画は「野郎の裸より女の裸」です。修正前はほぼ野郎の裸なので、個人的にはうれしくないです。さっさとロリの巨乳が見たいので見せゴマも体を洗う妹に変えています。
・4ページ
このページの必要がなくなったので、5ページ目をずらしてきました。世界線が変わっているので多少展開も変えています。
・5ページ
6ページ目がスライドしてきています。全体的に絵や流れに変更はないですが、セリフなどが大きく変わっています。特に冒頭は前ページとのつながりをもう少し意識しました。
修正前はいきなり就寝時間です。風呂での展開を考えたら、こいつ風呂出たあと絶対抜いてます。その点が一番気になった所です。なので修正後は「親に代わりに家事の代行をしなくてはならない兄がやっとひと段落できた」という雰囲気出し、「風呂をあがったあと飯作ったりして、さっきまで忙しかったんだな」という感じを出してその疑問を払拭させました。それに修正前と同様おっぱいも意識してちんこは反応していますが、最初から普通に妹と風呂に入っているので、軽いジャブ程度で軽く流している感じもあると思います。
そして2ページ目で説明していた「最近やけにベタベタしてくる」という説明がここに入っています。さらに「妹のおっぱいが頭から離れない」だの「抜くか?」などの独白部分をがっつり削り、情緒を重視する方向に変えました。「興奮してます!俺妹のおっぱいで興奮してますよー!」って説明しちゃっていると興奮度合いが安っぽい感じに思えますし、それこそ前述した通りそんなに気になってたら風呂出たタイミングで抜いてます。なので、「家事なども終わりやっと落ち着いたタイミングで思い返したら勃起してきた」という方向に変えました。そしてここで兄はどう行動するのか「引き」を使いページを終えています。
・6ページ‐7ページ
いきなりシコティッシュプレイです。見開きを使いここからがっつりエロい展開になる雰囲気作りをしています。前のページまでは裸などは出てきつつも、まだ健全にエロい雰囲気でしたが、ここでオナニーをするというより明確な性的行為があります。それを「めくり」そして冒頭に持ってくるインパクトで、一気に雰囲気を変えるのが狙いです。これがストーリーのメリハリです。そして盛り上がっている最中にノックで中断されて妹から同衾のお誘い。状況に混乱しつつ、お風呂の時と同じ返事をします。今までと大きく雰囲気が変わったということをさらに明確にするために、あえてセリフを同じにして冒頭のシーンと今のシーンで意味合いが全く違うことも表しています。
・8ページー9ページ
そしてまた「めくり」を使い一気にエロシーンに突入しています。前回肝と言った引きのシーンですが、改めて見ると引きすぎでした。なのでがっつり2ページ短縮させています。前ページの雰囲気もありましたので、変に段階を踏むよりはオナニーを中断された兄貴の感情の赴くままの行動、それを出すための「めくり」での揉みしだきです。それに伴い必死に夢中にむさぼっている感じを出したかったので、セリフも全部削りました。そして表情をなるべく見せないシーンはキスシーンに変えました。そして口を離しての「引き」です。
・10ページ‐11ページ
言わずもがなの見せたかったシーンです。修正前の12-13ページがそのままスライドしてきた感じです。見開きの構成もあまり変わっていません。大きく変わったのはちんこを出してから、パイズリに移行するようにしました。ここは「プレイ内容を増やす」という意味もありますが、パイズリが好きなんでどうしてもぶち込みたかっただけです。流れ的にもパイズリしておかないと不自然ですしね。自然は大事です。
ついでにここでもメリハリを意識しています。8-9ページはスピード感を出してましたが、ここで急に時間が止まる感じを意識しています。前回に書いた通り「メリハリ」「緩急」は飽きさせないための工夫です。ストップ&ゴーはなるべく意識しましょう。
・12ページ
パイズリシーンが追加されています。ここは新しいシーンですが、メリハリを意識してなるべくスピード感を出してガツガツパイズリしています。スピード感ありすぎて1ページで射精しています。少し勿体ない感じはありますが、ページ数の都合上でこうしました…その分なるべく密度の高い絵で構成されています。
・13ページ
追加シーンです。また雰囲気を変えるために兄貴の独白がでてきています。思考が復活したことで、さっきまで勢いでやっていた流れが明確に中断されたのが分かると思います。そして冷静になった兄貴が、ぶっかけた妹を見て引きです。
・14ページー15ページ
冷静にまた勃起します。やる気満々です。前ページで流れが変わって「さぁ最後の一線越えるぞー!」って感じの雰囲気を出してます。なのでかなりコマを刻み、勿体ぶったシーンが多めです。一応これはやばいんじゃないか?やめとこうかなんて感じも出しつつ入れます。そしてここからは、さっきまでの勢いでやっていたのとはまた別の意味合いを持ったエロシーンということで独白も増えていきます。
・16ページ-17ページ
修正前の16ページを削った以外特に変化はありません。話している内容も大体変わりません。さすがにこの辺の「やばいけどいれちゃった」「気持ち良すぎて完全にハマった」というのは言葉じゃないと説明し辛い所でしょう。特に修正前と違い、妹に挿入するまで独白をさせずに「感情の溜め」を作ってきたので、挿入シーンからの独白の感情がより強くなったと思います。これも「メリハリ」です。こんな感じでメリハリを意識すれば、見せたいシーンをより強く印象付けることも、より効果的に見せることもできます。
・18ページ
特に変化はなしです。
大分長くなってしまいましたが、ネーム修正はこんな感じです。今回はかなり「メリハリ」という単語を使い明確に意識してきました。前回も少し話した事ですが、今までやってきたこともほとんどメリハリを意識したことです。
印象付ける、効果的に見せるにしてもどこをそうすればいいのかわからなければ出来ません。そのためにプロットではその点をはっきりさせました。
ネームでは、書き出しの段階でページごとに何を描くかはっきりさせ、見せゴマをつくりました。この見せゴマとそれ以外はメリハリの関係です。
コマ構成、視線誘導もメリハリによって起こります。
「引き」と「めくり」もメリハリです。
とにかくメリハリはすごく大事です。ネームの修正も終わり、次から下書き、ペン入れ、仕上げと入っていきます。ここからもほとんどがメリハリを意識した話になります。
というわけで「ネーム編」はこれで一段落ですね。なんか思った以上に話したいことが多くて随分長引いてしまいましたが、この先もまだまだ長くなりそうなのでお付き合いください。