ダンジョン奥深く、古びた扉の前に立つ
冒険者ギルドの依頼書に間違いがなければ
この奥にこのダンジョンを作った魔術師がいるはずだ
これまでの過程に思いを馳せつつ
ミノタウロスは扉のノブに手をかけた
中に入ると薬草の臭いが鼻についた
ダンジョン上層で飲み干した体力回復と引き換えに
体臭が増大するポーションに混ざっていたものと同じ匂いだ
ぐつぐつと何かが煮え立つ音とあちこちに散乱している何かの書籍
雑然とした、いかにも魔術師の部屋の奥に“それ”はいた
魔術師らしい、細身の体躯
深く被ったフードのせいで目元は見えない
侵入者であるミノタウロスに対し
無言のまま、微動だにせずただ視線のみ向けていた
魔術師相手に時間をかけてはならないと
これまでの冒険で培った経験を元に
力任せに拳を振る
魔法陣を編む間も、詠唱の間も与えず
哀れな魔術師は頑強な拳を受けて吹き飛ぶ
はずだった
目にも止まらぬ早さで魔術師の手が奔る
薄暗い魔術師の部屋の中に
指を鳴らす音が軽やかに響き渡った
「~~~~~!?!!!?」
突然の射精
戦闘の興奮で萎えていたはずの逸物が
突如金玉にたまっていた精液をすべて吐き出し
あまりにも強すぎる快楽にミノタウロスは崩れ落ちる
振り上げた拳は力なく空を切り
快楽の余韻に意識を失いかける
自身の逸物に裏切られた哀れなミノタウロスに
魔術師は静かに近づいた
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ダンジョンの主に敗北したミノタウロス兄ちゃんの運命や如何に