「組織」のTMI設定集(日本語)
Added 2025-04-15 15:24:41 +0000 UTCこんにちは、支援者の皆様!
予告した通り、今日は特別編(TMI)をお届けします!
ただ、時間の都合上、タトゥーによる女性の心理調教パートは……えーと、その……
とりあえず今回は進行が難しそうです!
本来なら、このパートで新しいブラックローズを紹介する予定だったのですが……
ちょっとすべてを語るには時間が足りない気がしまして……!
後日、投票によって8ドル短編漫画として選ばれれば、その時に簡単にお話しします!
では今日は「組織」の起源と歴史について見ていきましょう!
1. The Legacy(ザ・レガシー)
「The Legacy」。
これが組織の正式名称です。
直訳すると、「その遺産」あるいは「唯一の遺産」となります。
かなり重たい感じですよね?
「遺産」というだけでも重厚感があるのに、冠詞の「the」がついているのですから。
組織にこれほど重厚な名前が付いたのには、それなりの理由があります。
この名前はある女性の死と、彼女の意思を受け継ごうという願いから生まれました。
彼女こそが組織の根幹であり、大母(ゴッドマザー)の起源であり、言ってみれば初代ブラックローズとも呼べるでしょう。
実際、彼女の本名は「マリー・ローズ」だったのですから。
それでは、一体マリー・ローズとはどんな人物で、こんな世界的な暗黒組織を生み出したのでしょうか?
ここからはマリー・ローズの生涯を見ていきましょう。
2. マリー・ローズ
マリー・ローズは1941年2月8日、ハーレム地区で生まれました。
ただし、当時のハーレムは完全な貧民街ではなく、まだ白人の権力が残っていた時代でした。
もともとハーレムは白人中産階級向けに作られた計画都市でしたが、黒人が大量に移住したことで今のイメージになったのです。
そのため、マリーは白人と黒人の混血でした。
しかし物語の主人公がそうであるように、彼女もまた困難に直面し、父親もなく貧しい環境で育ちます。
実際、彼女の母親は白人家庭の清掃婦に過ぎませんでした。
こうしてマリーは黒人コミュニティと白人コミュニティのどちらにも馴染めず孤立しましたが、夢がありました。
彼女には明晰な頭脳と機転、さらに美貌まで備わっていたのです。
一言でいえば非常に才能豊かな夢多き少女、いわゆる「八方美人」でした。
ともかく彼女は嫌気がさしたハーレムを脱出し、成功したキャリアウーマンを目指します。
母親のように、自分を捨てた父を恨みながらアルコール中毒者にはなりたくありませんでした。
高校には通えなかったものの、図書館の清掃員をしながら独学で勉強しました。
巧みな話術と交渉術で名門大学の図書館清掃員として採用され、専門書をこっそり読みながら知識を蓄えます。
しかし、ある日こっそり本を読んでいるところを、若い教授に見つかってしまったのです。
2-1. マリーの初恋、エドモンド教授
深夜、若きエドモンド教授は清掃婦が許可なく専門書を盗み読みしているのを目撃しました。
学生でもない清掃婦が勝手に書籍を見るなど許せることではなく、注意しようと近づいた彼でしたが…あぁ、なんて美しい女性でしょう。
許すことにしました。
そばにあった彼女のメモを見ると、かなり工学の知識もあるようで興味が湧きました。
「名前は?」とエドモンドは尋ねます。
「マリー・ローズ。」
よくある名前ですが、彼にとって「マリー・ローズ」は彼女だけになりました。
二度と夜に来ないようにと追い払ったものの、彼女の顔と姿が頭から離れません。
結局一週間後、エドモンドは再び夜の図書館へ。
胸が高鳴りますが、「参考資料を探しに来ただけだ」と自分に言い聞かせます。
しかし彼の目を惹いたのは資料ではなく、再び専門書を読むマリーの美しい曲線でした。
エドモンドがわざと咳払いすると、マリーが驚いて振り向きます。
彼は鏡で何度も練習した「魅惑の表情」を浮かべて腕を組みます。
「二度と来るなと言ったはずだが?」
「ご、ごめんなさい!今すぐ出ます!」
慌てて荷物をまとめるマリー。その瞬間、豊かな胸元が目に入りました。
彼女が立ち去ろうとした時、エドモンドは彼女の手首を掴みました。
「待ちなさい、学生。」
「…学生?」
「父は言っていた。学ぶ機会は誰にでも与えられるべきだと。」
「……」
「毎週水曜の夜10時、一時間だけ見てあげよう。質問があればメモしてくるように。」
手を離し、コートを整え歩き去るエドモンドの背を、マリーは赤く染まった頬で見つめました。
2-2. マリーの没落
マリーとエドモンド教授はまもなく恋に落ちました。
マリーは尊敬できるエドモンドに夢を重ね、エドモンドもまた彼女の美しい瞳に惹かれました。
最初は彼女の肉感的な魅力に惹かれましたが、次第に彼女の魂に触れ、人間として支えたいと感じるようになりました。
二人の密会は週1回から週2回、さらに週3回へと増えていきました。
しかし、ある夜、静かな図書館に女性の叫び声が響き渡りました。
「エドモンド!」
二人が驚いて振り向くと、そこには怒りに震えるエドモンドの妻エミリーが立っていました。
「ああ…」エドモンドは絶望します。
「教授…?」マリーは怯えます。
「エミリー、説明できる!悪いのは彼女で…」
その日、マリーの人生は音を立てて崩れていきました。
2-3. 砕け散った夢
マリーは刑務所に収監されました。
なぜ浮気をしたエドモンドではなくマリーが刑務所へ?
それはエドモンドがマリーより自分自身の人生を大切にしたからです。
教授職や名誉を手放せず、妻の機嫌を取るためにマリーを金目当ての女として告発したのです。エドモンドの単純な証言は警察に信じられました。当時、被害者を演じる彼の涙ながらの告白は十分通用したのです。
60年代には珍しくない悲劇でした。
法廷でマリーは公選弁護人しかつけられず、白人中心の陪審員により懲役2年を言い渡されましたが、模範囚として1年4ヶ月で出所しました。
さて、これから再起できるでしょうか?
いいえ!
犯罪歴のある黒人女性を雇う白人経営者はいませんでした。
彼女は路上生活も経験し、屈辱的なまでに仕事を探しましたが、受け入れられませんでした。
結局、帰るところは惨めな故郷しかありませんでした。
2-4. 故郷への帰還
「あれ、マリー……!帰ってきたんだな?」
帰宅すると見知らぬ背の高い黒人男性が二人いました。
強盗がなぜ私の名を?
すると幼馴染の顔が思い浮かびました。
ああ、ジェームズとマラック。
しかしなぜ君たちがここに?と尋ねると、二人は気まずそうに顔を見合わせました。
「知らないのか?」 「何を?」 「君のお母さん……去年亡くなったよ。」
アルコール中毒でした。
2-5. どうやって死のう?
一番楽に死ぬ方法は何でしょう?
マリーの頭にはそれしかありませんでした。
8階から飛び降りる?いや、下手に生き残ればもっと苦しみそう。
なら、エンパイア・ステート・ビルからなら?
これだ!簡単で確実。
新聞が大々的に報じればエドモンドも罪悪感に苦しむでしょう。一石二鳥です。
しかし、マンハッタンへ行く金もありません。
アルバイト?雇ってくれる所などありません。
「そこから飛び降りたら痛いよ。」
背後から子供の声。むすっとした顔で少年が見ています。
「最近も誰か飛び降りてさ、腕や脚が――」
少年が奇妙に手足を曲げて真似します。マリーは顔をしかめました。
その時、少年が持っていた本を落としました。
『数学の定石』
「これ読むの?」 「あ、これ鍋敷きだけど。」
「……。」
「暇つぶしに読むけど全然わかんない。」 「見せて。」
マリーは懐かしく微笑んで本を開きました。瞬間、エドモンドの顔が浮かびました。
くそ野郎。
ため息を吐き、少年に尋ねました。
「どこまで読んだ?」 「ここまで。」 「80ページか。かなり読んだわね。」
少年がうなずきます。
マリーの目が輝きます。かつての自分を見ているようでした。
この子に本を教え終えたら死のう、と決めました。
2-6. ブラックジャック
問題はお金だった。
生きていくにはお金が必要だが、どこでお金を稼げばいいのだろうか。
隣にいるマラックとジェームズに尋ねる。
「あんたたち、どこで働いてるの?」
「仕事? 俺たちはただ遊んでるだけだよ」
「じゃあ、お金はどこで稼いでるの?」
マラックとジェームズの表情が妙になる。
こいつら、何か隠してるな。
「ところで、あんたたち、なんでずっと私の家に入り浸ってるの?」
「いや、それは… ここは俺たちが全部修理したからー」
「黙ってお金をくれるか、さもなければどこでお金を稼いでるか言いなさい。」
マラックとジェームズが再び視線を交わす。
二人は同時に約束でもしたかのように小さくため息をつき、お尻をパンパンと叩いて立ち上がる。
「ついてこい。」
「ここでお金を稼いでるって?」
「うん。」
やっぱりそうか。
彼らがお金を稼いでいる場所は、違法賭博場だった。
しかし、賭博場の入口から賑わっている様子で、お金の匂いがぷんぷんする。
あの純真な白人の奴らから巻き上げれば、かなり儲かりそうじゃない?
だが、カードなんて触ったこともないマリーがお金を稼げるだろうか?
その瞬間、マリーの頭に妙案が浮かぶ。
「あそこで給仕してるウェイターいるでしょ?」
「うん」
「私より綺麗?」
「いや」
「あんた、社長と仲良いの?」
「まあ… そう言えるかな?」
「じゃあ、私をウェイターにしてよ。」
マラックとジェームズが視線を交わす。
また何だよ。なんで。
マラックが後頭部を掻きながら言う。
「それは無理だ。」
「なんで? あんたの彼女?」
「社長の妹だ」
「あ。」
それでもマリーは諦めなかった。
「ウェイターが一人だけってことはないでしょ?」
「それが… 席が全部埋まってるんだ。」
「全部社長のファミリー?」
「うん。」
マリーが爪をガリッと噛む。
やっぱり世の中生きるのは簡単じゃないな。
クソ、自殺する日まで食いつなぐのも大変だなんて。
「あんたたち、イカサマ師なの?」
それでもどうしようもない。
生きるためには、まずぶつかってみなければならない。
マラックとジェームズが視線を交わした後、尋ねる。
「お前もやるのか?」
「うん。あんたたち、イカサマ師?」
「まあ、ちょっとはね。」
「教えてよ。」
もう一度視線を交わしたマラックとジェームズが、ぶすっとした顔でマリーを見つめる。
まるで顔にこう書いてあるかのような表情だ。
教えたからって、できると思うか?
2-6. ブラックローズ (注:原文でのタイトル変更)
めちゃくちゃ上手い。
マリーは賭博に天賦の才があった。
ええい、クソ、最初から賭博場にでも通えばよかった。
彼女は間もなく賭博場で悪名を轟かせる。
1セントまで吸い取る金に狂った悪女。
彼女にカモられた白人男性たちは、彼女を「ローズの女」、あるいは人種差別的な蔑称を込めて「ブラック・ローズ」と呼び始めた。
2-7. 新しい夢
しかし、カモにするのも一度や二度ならまだしも、何度もやっていると白い目で見られるようになるものだ。
そろそろ彼女を煙たがる雰囲気が形成されつつあった。
結局、彼女は賭博場へ行く日を減らし、幼い子供を教えることにもう少し時間を費やすようになる。
賢い子を教えることは楽しく、授業はどんどん進んだ。
そうするほど、死ぬと決めた日が近づいてきて、妙な気分になるマリーだった。
「あんた、何してるの?」
「商売してるんですけど?」
その時からマリーは、生きるべき理由を作り始めた。
一人の子供が気にかかると、他の子供たちも気にかかり始めたのだ。
「あんた、なんでそんなに目の周りが痣になってるの?」
「LP屋の社長に殴られて。」
「社長がなんであんたを殴るの?」
「LPを盗んでバレたから。」
「何のLP? 私が買ってあげようか?」
そうしてマリーは子供たちの面倒を見始めた。
まるで幼い頃の自分を救済してあげるようで、かなり「キモチイイ」(心地よい)、やりがいのあることだった。
そしてその時から、マリーの目にこの町の現実が映り始めた。
ああ、私が住んでいた頃よりもっとスラム化している。もっと生きにくくなっている。この子たちは、私がいないと結局、私と同じ人生を歩むことになるだろう。
その瞬間からマリーは、砕けた夢の破片を子供たちに分け与えた後、この子供たちの夢だけは必ず守ってあげようと誓う。
2-8. クイーン・オブ・スペード
子供たちを教えるためには何が必要だろうか?
答えはお金だった。
マリーにはお金が必要だった。それも、とてつもなく大金が。
特に、名門大学で清掃員をしながら様々なことを見聞きしてきたマリーは、「正しいシステム」の必要性を誰よりも感じていた。
そして、そのシステムを作るためには、お金が必要だ。
とてつもなく大金が。
幸い、その機会はさほど時を置かずに訪れる。
「たかだかこんな女に全部やられただと?」
がっしりした黒人男性がマリーを見て嘲笑う。
その隣には、したり顔の白人男性が立っている。
マリーは、少し前にコートまで巻き上げられて逃げた白人男性だと気づいた。
ならば、目の前の黒人男性は、白人男性が連れてきた勝負師(プレイヤー)だろうか?
それを尋ねるためにジェームズとマラックを振り返ったが、わざわざ尋ねる必要はなさそうだ。
彼らの表情がすでに物語っていたからだ。
「マリー、やめろ。あいつには絶対に勝てない。ラスベガスでも悪名高い奴なんだ。」
「どうせ人生、一か八かよ。マンハッタンまで行く金は稼いだし。」
「どういう意味だ?」
「知らなくていい。」
マリーは分かっていた。
この賭博場で吸い上げられる金は、今回が最後だということを。
この機会を逃せば、当分の間は賭博場で稼げるだろうが、しばらくすれば「お前はもう卒業だ」と少額を渡されて出入り禁止にされるのは明らかだ。
この機会を逃してはならない。
それでは、どっちつかずになってしまう。
こうしてマリーは、伝説的なラスベガスのディーラーと共に賭博場に入る。
「なんだ? クイーンだったのか?」
「ハッタリじゃなくて本物だった。クイーンだったんだ。」
4時間後。
賭博場がざわめいている。
マリーが開いたカードに、誰もが驚き、愕然としている。
なぜだろうか?
ブラックジャックは、最大限21に近い数字を作った後、手札を開いて互いの点数を比較するゲーム。
2~10のカードは数字通りの点数、
J、Q、Kは10点、A(エース)は1点または11点だ。
この時、マリーは5点のカードを2枚伏せてスタンド(勝負)した状況。
ディーラーは、今回もマリーがハッタリ(ブラフ)をかましていると思った。
これまで、彼女のブラフに何度かやられていたからだ。
「俺が勝つ。19点あれば十分だ。」
マリーの組み立ては巧妙だった。
戦略的なハッタリで今回の手にオールイン(全額賭け)させ、ディーラーは自分の手が有利だと考えてスタンドした。
そして二人が同時に手札を開く。
ところが、マリーがスペードのクイーンを取り出し、20点になった。
ディーラーの予想とは違い、今回はブラフではなかったのだ。
「……はぁ。」
ディーラーは虚脱した笑みを浮かべた。
そしてその日、マリーは伝説となった。
2-9. 孤児院
ディーラーから巻き上げた相当な額の大金。
前科者のマリーは政府から何の支援も受けられなかったが、最終的に孤児院を設立することに成功した。
といっても、空き店舗を買い取って改装したものに過ぎなかったが、子供たちにとってはそれだけで十分だった。
夢を見られる空間があるというだけで、心が満たされたからだ。
子供たちに過去の自分を投影したマリーは、今や子供たちが生きる理由となった。
ただし、もはや賭博場への出入りも不可能になった彼女は、孤児院を運営するためにはどんな仕事でもしなければならなかった。
そこで彼女は、自分が本当に軽蔑していた、母親の職業であったストリップガールになることを決意した。
今や彼女が売れるものは、スタイルと顔しかなかったからだ。
しかし彼女は、喜んで夜の華やかな照明に裸体を晒すことができた。
子供たちの夢を育むことは十分に意味のあることであり、この程度の苦痛は耐えられた。
ただ一度、観客席で偶然見つけたエドワードが妙な顔で自分を見つめていた時を除いては……。それなりに耐えられる生活だった。
依然として夢を見ているから耐えられたのだ。
2-10. 漂流。
しかし、人生とはいつものように、思い通りにばかり進むものではない。
一寸先も分からないのが人生なのだから、子供の人生はなおさらだろうか。
結局、彼女が最も恐れていたことが起こってしまった。
彼女の情熱と夢が子供たちを成長させたが、それだけ欲深くなった子供たちが互いに争い始めたのだ。
R&Bおよびヒップホップレーベルを立ち上げた子は、白人資本家と手を組んで道を踏み外し始め、「母さんを解放してやる」と言ってストリップクラブを丸ごと買った子は、結局お金を追って他の土地に目を向け始めた。
一人の子は彼女の統制を完全に離れて麻薬密売の大物となり、学費を援助して大学まで行かせた子は、完全にスラム化した故郷に幻滅して連絡を絶ってしまった。
彼女の夢が、再び崩れ去ろうとしている。
2-11. 決断
結局、流血沙汰まで起こる。
ギャングとギャングが衝突し、数多くの死傷者が発生し、その中には彼女の手がかかった子供もいた。
マリーは引き裂かれ、粉々になる自身の夢を見ながら、最後の決断をする。
今、自分が子供たちのためにしてやれることは、「敵」を作ってやることしかない、と。
2-12. 死
その日、全ての店が閉まった。
毎日喧嘩が絶えなかった通りも、ピン一本落ちる音も聞こえず、町中が悲しみに包まれた。
街の至る所で無限の愛を注いでいた彼らの母、マリー・ローズが突然急死したのだ。
しかし、それから間もなく、ハーレムは怒りに沸き立つ。
マリー・ローズの死が、彼らを分裂させて利益を得ようとした資本家たちの卑劣な仕業であることに気づいたのだ。
彼らは一つにまとまって敵を追い出したが、どんなものでも母の空席を埋めることはできなかった。
彼らは欲に目がくらみ、あまりにも大きなものを失ってしまった。
数億、数十億、数千億、数兆を与えられても代えられない母を失ってしまったのだ。
2-13. 真実。
しばらくして、故郷に戻ってきた成長した子供は、苦々しい顔で孤児院を見回す。
至る所に母との思い出が満ちており、涙をこらえきれない。
今、彼の手には数学の定石ではなく会計学の本が握られており、未だに人生を守るためには金が必要だという母の言葉が耳にこだまする。
「ん?」
その時、子供の目に奇妙な痕跡が見える。
子供は痕跡を追い始めた。
その痕跡を追跡するだけで、母が殺害された日のことが目の前に広がるように鮮明に思い出される。
そうして1時間後。
明晰な子供は衝撃を受けた顔で、がっくりと膝をつく。
他殺ではなく、自殺だったのだ。
マリー・ローズは、子供たちを守るために自身の死を偽装したのだった。
2-13. The Legacy (遺産)(注:原文でのタイトル変更)
全ての真実を知った子供たちは、再び団結した。
そして、彼らの後悔、煩悶、悲しみ、苦しみが一つの組織を誕生させた。
The Legacy (遺産)。
彼らは母の言葉を胸の奥深くに刻んだ。
何があっても、私たちは家族だ。
私たちはお互いを守らなければならない。
私たちは何があっても離ればなれになってはならない。
.....
そうして彼らの狂気は世界最悪の組織を誕生させ、その狂気を維持するためには、ただ一つの象徴が必要だった。
組織の母、ゴッドマザーが。