XaiJu
kktohoku
kktohoku

fanbox


「番長」対「女番長」

 時は昭和後期。  ちょっとヤンチャな学校にはヤンキーという  〝元気の有り余っている若者たち〟が集まり、  血と汗と涙にあふれる青春を送っていた。 「なぁいいだろ。ちょっと付き合ってくれよ」 「はぁ? 誰がアンタなんかと」 「んだと。 ちょっと可愛くて胸がデカいからって  調子に乗ってると女でもシバくぞ」 「ったくウザい… じゃあタイマンで勝ったらいいわよ」  町中でのこう言った会話も日常茶飯事。  〝気合の入った制服〟を着た若い男女が口論していても  (またか)とばかりに誰も止めに入らず、二人が路地裏へ  入って行っても付いて行く者などいなかった。 「――――女のクセにタイマンとか… 勝てると思ってんのか?」 「…そうね、じゃ一発先に殴らせてよ」 「は?」 「女だからハンデちょうだいって言ってんの。  いいでしょ。 それとも… 怖い?」  ツっパッている男は無駄にプライドが高い。  逆に女はツっパッていたも〝女の弱さ〟と  〝男のプライド〟を利用するだけのしたたかさを持っていた。 「んなわけねーだろ!  さっさと殴れよッ ソッコーで終わらせてやるからよぉ!」  両手をポケットに突っ込んで仁王立ちとなる。  いくら〝喧嘩上等〟の女でも所詮は女。  多少筋肉がついていようが細身から繰り出される拳など  いつもの喧嘩相手に比べれば子供のようなもの。  そう確信していたのだ。 「こっちの台詞よ」  女が近づいていく。  濃紺色の改造学ランの前ははだけており、  素肌にサラシという色々と大胆な姿なのだ。  男の目も自然と近づいてくる深い谷間へ吸い寄せられる。 (サラシで押さえつけてんのにコレかよ…  いったい〝中身〟はどんだけデケーんだ…)  ヤンキーも思春期の男。  どれだけカッコつけててもオナニーはしてしまう。  だからカワイイ爆乳女子が近づいてくれば  〝男の下心〟がムクムクと膨らんでしまうのだが、  顔だけは無表情をキープして腹に力を込めた。  打撃に備えるために。  身長差のある状況で殴るとしたら腹パンしかないだろうと  決めつけ……   油断していたのだ。 「ふん」  女が冷笑を浮かべた数秒後。 「……ッッ ぐッッ ァァアァァッ」  男は倒れていた。 「ハゥッ ォォォォ…」  ポケットに入れていた両手を下腹部に回して苦しんでいたのだ。  大粒の汗をにじませながら涎を垂らし、  路地裏でもぞもぞと虫のようにうごめいている。 「ね。ソッコーで終わったでしょ♪」  女が自身の膝(ひざ)をツンとつついた。  彼女は「殴る」と言っておきながら蹴ったのだ。  膝で、男の股間を思いっきり蹴り上げたのだ。 「てッ… てめぇ…ッ」  話が違う、とばかりに睨みつけてくる男に対し女は、  この時代の女ヤンキーとしては珍しい短いスカートを  ピラ♡っとめくった。 「あー 膝だと殴るって言わないんだっけ?  じゃ おわびにパンツ見せてあげるから許してよ♡ ほらほら♪」 「ッ!?」  見上げる先には大人びた黒い下着。  生地は極薄で明るい場所だったら〝中〟が透けて見えるかもしれない。  まさに最高のオカズとなりうる光景だったが、  〝性欲の源(みなもと)〟に膝蹴りを喰らった男は  少しもムラムラできなかった。 「くッ… ッッ」  竿も玉袋もまとめて押さえ込み、只々激痛に耐えるだけ。  起き上がることも大声を発することも出来なかった。 (く くそッ まさか… 金玉を狙ってくるなんて…  こんなの反則だろッ ちくしょう…)  喧嘩にルールなど無いが男のタイマンとなれば、  そこには〝美学〟のようなものも確かにある。  相手が「殴らせてやる」と言ってきても金玉を蹴るなんてことは  ありえないのだ。そんなことをして勝っても〝男が下がる〟だけであり、  たとえ負けても正面からド突き合えば〝男が磨かれる〟という  考え方があったのだ。 「こんなバカみたいな弱点ぶら下がってるクセに  調子にのってんじゃねーよ。 バーカ」  一方、女にそんな美学はない。   自分の色気を利用しようが、金玉という弱点を利用しようが、  男に勝てばそれだけで〝女の格〟は上がる。  男の美学など女とのタイマンでは足枷でしかなかった。   「しかもアンタちょっとチンポ膨らませてたでしょ。  アタシくらいになると蹴った感触で分かるんだよ。  この勃起ヤンキー! あ~ はっずかし♪」 「~~ッッ」  屈辱と痛みに震える男を笑い、女は路地裏から去って行った。    ※  それから一週間後。  今は使われていない大きな倉庫の中で、  〝ツっパッた男たち〟と〝気合の入った女たち〟が対峙していた。 「おう よくもウチの舎弟を可愛がってくれたな」  まずは男たちの代表者が前に出た。 「タマが一個潰れてたんだぞ!  どう落とし前つけてくれんだコラッ」  筋肉質の大男が吠える。  格好は上半身裸でサラシを巻き、ベルトがわりに  縄でズボンを縛るというこの時代でもかなり古風な姿だった。 「ハッ そうかい 良かったじゃないか一個で済んで。  男は玉が一個でも残ってれば〝マスかき〟できるんだろ♪  ハァハァ良いながら粗末な棒を握ってさ」  あの女が前に出てきた。  彼女が女たちの代表者らしい。 「どうやら痛い目を見ないと分かんねーらしいなぁ」  大男が歩を進めていく。 「益男(ますお)さん やっちゃってください!」 「生意気な女(アマ)どもに制裁を!」 「いつも通りワンパンでぶっ飛ばしてくだせぇ!」  この男たちの学校の頭(ヘッド)  〝鉄の益男〟と呼ばれる番長がこの男である。  対して。 「奈緒香(なおか)さん 気を付けて」 「そんな男に負けないでください!」 「馬鹿で汚くてスケベな男なんてやっちゃってー!」  こちらも女たちの通う学校の頭。  〝剃刀(かみそり)の奈緒香〟と呼ばれる女番長(スケバン)だった。 「もう泣いても許してやらねえぞ。 覚悟しろ!」 「覚悟ねぇ… ふふ」  番長と女番長。  男と女のタイマンが始まった。 かに見えたが。 「じゃあ覚悟するために手伝ってよ」 「は?」  奈緒香がリストバンドを付けた手を上げて  こんなことを言い出したのだ。 「いくらアタシでも〝鉄の益男〟に簡単に勝てると思ってないわ。  男と女じゃ力がぜんぜん違うもの… だからハンデちょうだい」 「ハンデだとぉ?」 「そ。 先に一発殴らせてよ。  男と女なんだからそれくらいやって初めて公平でしょ?  それに、そっちだってハンデも無しに女をボコボコにしても  〝男が下がる〟だけだと思わない?」 「!」  この前の男にやった時と同じ手口。  〝女〟を理由に一発殴る権利をもぎ取ってから〝男の急所〟を蹴り上げる。  奈緒香のみならず彼女の舎弟たちも使っている常套戦術だった。  〝フェアじゃない〟〝男が下がる〟とか言って相手のプライドに  訴えかければ簡単に引っかかることも彼女らは知っており、  腕力の差を埋めるために〝男というもの〟をよく研究していたのだ。  それでも完璧な戦法ではない。 「その手に乗るかよ」 「え」 「テメェのやり方は聞いたぜ。  テメェが玉を潰した男からな」  〝やり口〟がバレでしまえば簡単に警戒されてしまう。  女に金玉を蹴られてタイマンに負けた。なんて恥ずかしくて  普通なら言えないため、これまでは彼女たちを警戒する者は  あまりいなかったが今回はタマが潰れているのだ。  大事な大事な男のシンボルがひとつ潰されたのだ。  女の卑劣な戦術によって。  だから〝あの男〟も恥を忍んで益男へと忠告していた。  ところが。 「ふふ……あはははは♪」 「何笑ってやがる」 「…別に、〝鉄の益男〟って呼ばれるくらいタフな番長さんでも  タマを打たれるのはやっぱり怖いんだな~って思っただけよ」 「なっ!」 「だってそうでしょ。 〝この手〟に乗らないってことは  いくら筋肉ムキムキのボクでもソコを打たれたら負けちゃうから  ぜったいに断らなきゃ、って言ってるのと同じだし~♪」  奈緒香は拒んだ男への口撃も用意しており、  彼女の舎弟たちもここぞとばかりに後へ続いた。 「うっわー 何それダサーい」 「番長さんでもタマは下っ端と同じってわけね~」 「〝鉄〟っていうより〝玉コンニャク〟じゃないの♪」 「デカい図体して肝っ玉の小さい男ね、あはははは♪」  言葉のひとつひとつが男のプライドへ突き刺さる。  女にこんな事を言われて怒りが沸き上がらない筈がないが、  益男も舎弟たちも即座に反論は出来なかった。  自分たちの股間に〝欠陥品〟とも言うべき弱点が垂れ下がっていても  相手はそもそも肉体的に不利な女性なのだ。  今、無理に反論しても〝男が下がる〟だけ。  とはいえ、いくら女相手でもタマを打たせるのはまずい。  それはこの抗争のキッカケとなった男が証明している。  いったいどうすれば、と益男が悩んでいると  奈緒香の方から先に案を出してきた。 「――――じゃあこうしましょ。ハンデとして〝タマを押させて〟」 「何!?」 「せっかく〝鉄の益男〟とタイマンしてるんだもの。  タマを蹴って終わりじゃなくてもっと楽しみたいわ」 「いや、タマを… 押すってどういう意味だ?」 「そのまんまの意味よ。 女番長(スケバン)として約束するわ。  タマを殴ったり蹴ったり握ったりは絶対にしない。  ただ〝押すだけ〟。 これならアンタも安心でしょ」 「お… おう…?」  タマを押すだけ。と言われても目的が分からない分  よけいに不気味なのだが、ここは受けるしかなかった。 「アタシがタマを押したらタイマン開始だからね」 「分かったよ」  二人の距離が近づいていく。  両陣営の舎弟たちも無言で見守っている。 「ふふ…♪」  奈緒香の手がスッと益男の股間へ伸びてゆき、  五指を下へ向けたまま掌が〝陰嚢のあるであろう位置〟に  押し当ると、益男の体全体がこわばった。 「ッッ」  可愛い女に股間を触られるという性的な興奮もあったが、  やはりタマを潰すような女に股間を触られる恐怖が上回っていた。  一方で安全圏に居る舎弟たちはただ性的に興奮している。  この後どうなるかも知らずに。     ――――――ずむっ  宣言通り奈緒香が益男のタマを押した。  角度的には〝押し上げた〟と言った方が正しいが。 「うッ」  くぐもった声を出す益男だったが痛みはない。  弱点を押されて驚いただけ。  だから〝タマを押したらタイマン開始〟の言葉を思い出して、  すぐに左手で奈緒香の肩を掴んだ。 「いくぜ」  ハンデにどんな目的があったのかは知らないが  このまま右手で一発殴ってやれば女なんて終わり。  益男も、舎弟も勝利を確信した。その時。 「――――う!?」  〝遅効性の毒〟が効いてきた。 「な…! なんだ…?」 (腹が… いや、腹の下の方が痛ぇ…)  激痛というよりは鈍痛の類いが下腹部に発生し、  自然と両手で股間付近を押さえる格好を取ってしまう。  まるで睾丸を蹴られた時のように。 「ふぐ… テメェ… 何を―――― ブッ!?」  奈緒香の拳が頬にめり込む。 「タイマンは始まってんだ。くっちゃべってんじゃないよ」  両陣営から声が上がるが、男たちが上げたのは  どうして益男が苦しんでいるのだという戸惑いの声だった。 「益男さんッ ど、どうしちまったんだ!?」 「あの女(アマ)やっぱりタマを潰したんじゃ…」 「でもよ、軽く押しただけで潰せるのか?」 「わ、分かんねー けど、何かしやがったに違いねぇ」  いったい何をされたのか。  それは打たれた本人が数秒経ってようやく気付けるほど  巧妙な一手だった。 (くッ… コ、コイツ… 俺のタマを…)    奈緒香は〝睾丸を腹に押し上げた〟のだ。 「フッ 辛そうだね♪」  足の間に垂れ下がる袋に入っているタマを手に取ると  そのまま男の下腹部へグイっと押し入れたのだ。  同じモノを持つ男であれば選択肢にすら上がらない攻撃方法。  女であっても、ともてマネできない高等技術である。 「ハッ…ゥゥ… ウゥ…ッ」  いわゆる〝タマが上がった状態〟の男というのは  金的を喰らった時とはまた違う苦痛に襲われる。  〝睾丸を打たれたら〟七転八倒するくらいの激痛が発生するが、  〝睾丸が腹部に上がって〟しまうと一歩も動けないくらい苦しいのだ。  下手に動くと腹部内の睾丸が圧迫されてより苦しんでしまうため、  〝落ちてくる〟までは出来るだけ体をひねらずに最小限の動きで  腰を叩いたり小さく跳躍したりして耐え抜かねばならない。 「どうしたの? もっと喜びなさいよ。  アンタは今〝男が上がって〟るんだよ。 ハハハ♪」  奈緒香が殴り、蹴り、一方的にボコっていく。 「ぅぐッ」  益男は耐える。  殴られても蹴られてもバカにされても、身をかがめて股間を押さえ、  内股のままただ〝タマの帰還〟を待ち続けるしかない。  舎弟たちから悲観の声が漏れ出し、女たちからは歓声が上がる。 「出た奈緒香さんの〝タマ隠し〟!」 「久々に見たけどやっぱ凄いわね~」 「あぁなった男はもうサンドバックと同じよ」 「あんなに鍛えてても睾丸は弱いのね~」 「そりゃそうよ。男のタマなんてどれも同じだって♪」  同世代の女たちの前で女にボコられる。  番長として覇道を歩んできた益男にとって耐えがたい屈辱だが、  焦る気持ちとは裏腹になかなかタマは降りて来てくれない。 (む、昔 女とタイマン張った時に蹴られて…   上がっちまったことはあったが… こんなに長かったか…?)  蹴られたはずみで上がった時と、確かな技術をもって  念入りに押し上げられた時とでは〝滞空時間〟がぜんぜん違う。  加えて今の益男はには腰を叩く暇もジャンプする暇も無く、  さらにタマが押し出されるのを避けるために奈緒香は  腹への攻撃を控えていた。  全ては計算されている。  女番長(スケバン)の実力は色気だけではないのだ。  ただし、彼女の厄介なトコロはこれほど優位に進めておきながら  色気という武器もしっかり利用することだった。 「はぁ~~ あっつ。 まったく無駄に頑丈ね  おかげで汗かいちゃったわ…」  バッと学生服の上を脱ぎ捨てると白くキメ細かな肌が露わとなる。  乳房から下にはサラシが巻かれていたが血気盛んな男たちには  〝オカズ〟となりうる艶姿であった。    しかも、この時点で十分だというのに奈緒香は。 「〝マスかきサル〟のアンタらにいいもん見せてやるよ♡」  サラシまでほどき始めたのだ。 「なッッッ!?」  倉庫内の男全員ギョッとする。  パンチラや谷間だけで勃起してしまうお年頃だというのに  まさかの生オッパイまで披露しようというのだ。 「ほら♡  しっかり目をひん剥いて見なよ♪  チンポの皮がひん剥けるくらい元気になるだろ♡」      ぷるるん♡   大きくて張りがあり、形まで良いオッパイがこぼれ出てきた。   「うおおぉ…ぉぉぉ…ッ」 「オッ… オッパ… オッパイッッ!?」 「でッッッか…」  男たちがマヌケ顔でマヌケなリアクションを取っていく。  乳首の出ているエロ本くらいは呼んでいるだろうが  エロティックに揺れ動く生巨乳はまるで別世界。  乳首は女番長のイメージとは異なる控えめな桜色をしており、  サラシを巻いたまま汗をかいたからか乳房の表層がほんのり湿って  近くにいる益男へと甘い香りも漂ってきた。  「おッ……ぉ…ッ」  玉が上がっていてもオッパイには目を奪われるもの。  マシュマロとゼリーの中間のような巨乳をぷるんぷるんと  見せつけられたら血の気の多い若者は簡単に〝充血〟してしまう。    むく…             むくくく…… (し、しまったぁぁ! チンポが…)  〝股間の番長〟が目覚めてしまった。  しかしタマは依然として上がったままであり、勃起と連動して  ズクンズクンと活性化したせいで余計に苦しくなっていた。 (おぅぅ… この女… 今度は何が目的だ…?)  ボコられたダメージ、上がったタマの苦しみ、勃起し始めるペニス。  益男はもうまともに思考できない状態だったが、  彼の舎弟たちもまた苦しんでいた。 「ねぇ見てよアイツら。全員テント張ってるよ♪」 「アハハ♪ なになに~ 今からキャンプでも始める気なの♪」 「でもさー 奈緒香さんの胸を見た男ってみんなおっきくなるよね~♪」 「うん これまでの男もみ~んなボッキンキンだったもん♪」  嗤う女たちの視線の先では男たちがテントを乱立させていた。 「くッ くそ… 勃っちまった…」 「こんなの… 我慢できるわけねーだろ」 「エロ過ぎなんだよッ 勃つに決まってんだろ」  ひとり残らず生オッパイの前に勃起させられたのだ。  相手は仲間のタマを潰した女だというのに  肉体は絆よりも欲望を優先してしまう。  ペニスの角度は上がっても〝男が下がる〟行為である。  それを痛感しているからいくら馬鹿にされても  誰ひとり激怒して殴りかかっていこうともしなかった。  どのみちテントを張ったまま凄んでも  恥の上塗りにしかならないからだ。 「ふぅ~ これで動きやすくなったわ」  腰から上がスッポンポンになった奈緒香が  軽快に腕を回すと健康的な巨乳も揺れ動く。 「……そっちは二つの意味で動きづらそうだけどね♪」 「くッ」  二つの意味とは〝タマが上がった状態〟と〝半勃ち状態〟のこと。 「それじゃ… 続きよ!」  一方的な喧嘩が再開された。  内股で縮こまる男を女がボコっていく。  しかもさっきと違ってオッパイも動きに合わせて乱舞しているため  下半身は殴られる度に〝元気〟になってしまう。 (や、やべぇ… 完全に勃起しちまった…  でも もう少し… もう少しでタマが降りてくるはずなんだ…)  睾丸の帰りは近い。益男は確信する。  その横では奈緒香の舎弟たちが熱い視線を  上を向いて突っ張ってしまってテントに送っていた。 「番長さんのテントすっごいビンビンになってるわ~♡」 「ホントだ~ 殴られる度にピョコピョコうごいてる~♪」 「アハハハ♪ 勃起テント番長ね~」 「でも……けっこうおっきい…♡」  ここまできたら女たちから何を言われようと気にしない。  もう少し、タマさえ〝元の位置〟へ戻れば勃起していようと  動くことは出来る、そうなればあの生意気な女をワンパンして  男の強さを見せつけてやれるのだ。  益男の目が光る。    ただ、奈緒香も全ての策を出し切っていなかった。  まだ、とっておきの一手が残っていたのだ。 「アタシが何で〝剃刀の奈緒香〟って呼ばれているのか教えてやるよ」  リストバンドから〝何か〟を取り出した。       ――――シュパパパッ  小型のカッターである。 「おわっ!!」  カッターで益男のズボンを斬り付けたのだ。 「あっぶねぇッ!」  あわてて一歩飛び退く。  すると、下腹部の痛みが嘘のように消えた。 「!」  反射的に後ろへ飛んだことが幸いしてタマが落ちてきたのだ。 (や、やった! 金玉が元に戻った)   内股をやめて上体を起こし、本来の構えを取る。  勃起はもう見られているのだからテントを隠しても意味は無い。  ここからが本番だ。  と、そう思っていたのは奈緒香も同じだった。 「チンポが斬られそうになってビビるのは仕方ないけど  そんな動かないでよね~… 〝中身〟を傷つけずに  斬るのって大変なんだから」  そう言ってカッターを仕舞い込むと同時に  益男の足元にパタパタと何かが落ちた。 「……え」 (なんか… 股間がスースーする…?)  視線を降ろすと勃起テントではなく勃起ペニスが見えたのだ。 「はぁッ!?」  あまりの出来事に思考が停止する。  足元に落ちたのはズボンとパンツの生地。  奈緒香が小型カッターで斬り裂いたことは明白であり、  数瞬おくれで益男も気付くのだが〝隠す〟のが遅すぎた。  すでに〝しっかり見られた〟後だった。 「きゃははは♪ チンポ丸出し~♡」 「っていうかデカちんじゃん♡  長さも太さも立派じゃない♪」 「へ~ ちょっと見直したわ♡  男として」 「でも股間だけ丸出しビンビンってのもカッコ悪いけどね~♪」 「ホントホント~ 慌てて隠しても もう遅いっつの♪」 「み~んな見ちゃったもんね~♪ 番長さんの勃起おチンポ♡」  奈緒香の舎弟たちから浴びせられる嘲笑。  中にはその〝ご立派さ〟に本気で見惚れる者もいたが  〝夜のタイマン〟ならともかく今は〝喧嘩中に勃起したスケベ〟  という評価にしかならない。 「ほらほら どうしたの勃起番長さん?  威勢がいいのはチンポだけなのかい♪」  やっとタマが回復したというのにまたしても益男は  股間を両手で隠して動けなくなっていた。 「ハンっ なっさけない男…」  オッパイ丸出しの連撃が続いていく。  タイマンが始まってからもう何発殴られたのか分からない。  女の攻撃でもここまでくるとダメージも深刻になってくる。  鼻血は噴き出し、腫れ上がった瞼(まぶた)のせいで視界は狭まっている。 「まったく こっちはオッパイ丸出しでタイマン張ってんのに  自分は勃起チンポ見られただけで固まっちまって…  アンタそれでも金玉付いてんのッ!」   「!」  その言葉に益男がぴくりと反応する。  そうだ、相手はオッパイを出してんだ。  大勢の男の前でオッパイを出して喧嘩してんだ。  だったら勃起チンポ出しても… 別にいいじゃねーか。  殴られ過ぎたせいですでに正常な判断は出来ていないが、   とにかく益男は開き直った。 「な… 舐めてんじゃねーぞ この女(アマ)ぁッ!!」  笑いたきゃ笑え、とばかりに隠していた勃起ペニスを開放して  拳を振り上げる。にっくき相手へ叩き込むために。 「―――ッ!」  とはいえ、そんな彼の行動も奈緒香の計画の内。  益男が前傾姿勢を解いて拳を振り上げると  奈緒香は入れ替わるように身をかがめて急接近した。 (しまったッ)  狭まった視界で相手を一瞬見失ったが、  よく見ると奈緒香は自分のすぐ近くにいた。  見ようによっては恋人の胸に飛び込んでいるような超近距離。      むにゅんっ♡  生オッパイが押し当たると拳を上げたまま硬直してしまう。 (腹に… オ、オッパイがむにゅって…ッッ)  その隙に奈緒香は押し当てるオッパイを下へと滑らせてゆき、  真上を向いていたペニスを挟んでしまった。      ぱふっ♡ 「っっ!!!!」  女番長(スケバン)のパイズリが決まってしまう。 (オッパイが… お、俺のチンポを…ッ  勃起したチンポを挟み込んだだとぉおおぉッ)  益男は胸中で絶叫した。 「あーあ 喰らっちゃったねぇ アタシの必殺技♡」   ズリ…♡  ズリ…♡ 「うはあぁぁッッ♡」  殴るために振り上げた拳はもうユルユルに緩み切っている。  拳だけではない。あれだけ殴られてもしっかりと地を掴んでいた  強靭な足腰は見る影も無くフラつき、鼻血が噴き出しても  決して弱みを見せなかった顔がだらしなく弛緩している。  これには奈緒香の舎弟たちも大笑いする。 「あっらぁ あ~んななっさけない顔しちゃって♪」 「も~ せっかくちょっとカッコイイって思ってたのにショック~♪」 「仕方ないって、どれだけ硬派ぶってても男なんてあんなもんよ」 「そーそー 結局チンポ気持ち良けりゃなんでもいいんだから」 「ま、それだけ奈緒香さんのパイズリがスゴイってことでしょ」  さらに彼女たちは〝あること〟に気付く。 「それより見てよ あっちの男どもの股間」 「うっわ~ めっちゃガン見してテントビンビン」 「股間イジってるやつもいるし……最悪」  益男の舎弟たちはとうとう我慢が限界に達していたのだ。 「はぁ… はぁ… エ、エロすぎだろ」 「あんな巨乳で… チンポ挟んでズリズリって…」 「だ…だめだ… 俺…もう…」 「ヤメロ! チンポ出すな! 益男さんのタイマン中だぞ!」  パイズリプレイを直接見てしまった男たちは  〝オナニーしたくて堪らない状態〟になっていた。 「ふふ… 男の行動は単純で助かるわ♪」  盛りのついた男たちを見た奈緒香は  後ろで見ている舎弟たちに向けて手を挙げた。  すると女たちがそれぞれ勃起する男の元へと駆け寄っていく。 「な…なんの…つもりだ…ッ」  益男が緩んだ口で尋ねると、意外にもあっさり答えが返ってくる。 「アンタの舎弟たちを〝骨抜き〟にするためよ。  〝これから起こること〟に激怒した男たちがいっせいに  かかってきたら厄介だからね」 「こ、これから…おこる…?」  何か考えようとしても思考はすぐパイズリ快楽に塗り潰される。  嫌な予感は確かにするのだが〝この夢のような時間〟を  手放したくはないというのが本音だった。 「………にしてもアンタ やっぱけっこうデカいわ♡  アタシに挟まれたチンポで先っぽが見えるなんて  ほとんど無いんだから…… やるじゃない♪  ご褒美あげる♡」   ズリズリ♡   ズリュン♡ 「くっはぁあぁっ♡」  擦り合わされる双乳の間が我慢汁でどんどんヌメっていく。  すでにいつ射精してもおかしくないほど昂ぶっていた。 (ぬあぁ… 気持ち良すぎて… 抜け出せない…  無理だ… こんなの… 俺には…  ――――ん! なにか聞こえる… 聞き慣れた声が…」  耳に届いてくるのは舎弟たちの声。  オッパイに屈しそうな自分を奮い立たせようと声を出してるのか?  などと希望的に思っていたのは一瞬であり、   すぐにその声が異質なものであることが分かった。 「あああぁぁぁっっ♡」 「おほおぉぉぉっ♡」 「イ、イクウゥウゥ♡」  視線を向けてみると、なんとそこでは女たちが〝男〟を慰めていた。 「ここでは〝勃ち見〟禁止ですよお客さ~ん♪」 「あらあらあら~ もうイクの? イっちゃうの?」 「○○高の男子ってだらしないのね~♡」 「はーい♡  イっちゃった~♡」 「すっごぉい♡  テントの中どっぴゅどっぴゅしてるよぉ♡」  奈緒香の舎弟たちが益男の舎弟たちとペアを組み、  倉庫内の散らばって〝イカがわしい行為〟に及んでいたのだ。 「おほおぉぉ♡」 「そ…それ めっちゃきもち…いい…♡」 「うあぁぁ ま、まって… 今 びんかんだから…♡」 「こ、この女(アマ)ああぁ… あぁあぁぁ♡」  体格は男たちが上でも性の経験は見るからに劣っていた。  奈緒香を始め、彼女の学校は荒れてこそいるが  顔の偏差値は高いことで有名であり、この場に集まった者たちも  〝まるでそういうエロビデオ〟に出演するアイドルかと  見まがうほどにレベルが高かった。  顔だけではなく肉体すらも。  なのでその気になれば〝チンポを骨抜きにする練習〟など  いくらでも出来たのだろう。 「おおぉぉ♡」 「うああぁ♡」 「はうぅぅ♡」  男たちが情けない声を出して射精を繰り返す。  手や足を使って勃起テントを擦り上げる者がほとんどだが、  発育が特に良い者などは奈緒香と同じく胸で挟み込み、  ひとり残らずパンツの中がガビガビ状態になってしまう。 「「「ああぁぁぁ~~ッッ♡♡♡」」」  奈緒香の言葉を借りるなら今の彼らはペニスの根元まで  〝金玉(おとこ)が上がって〟おり、体力だけは有り余っている者たち  なので出す量もすさまじく、倉庫内が一気に精液臭くなってゆく。 「やーだー♪ イカくさ~い♡」 「も~ サイテ~♪」 「でも… まぁ、ちょっとクセになる臭いよねぇ♡」 「あ~ 分かるかも♪」 「男って金玉ん中にこんな臭いの溜め込んでんのねぇ… おっかし♪」  〝男女のタイマン〟では女性陣の圧勝。  いくらい若いヤンキーとて三度も四度も立て続けに抜かれたら  足腰がフラッフラで喧嘩どころではなくなってしまう。  〝そんな男たち〟を見た奈緒香がパイズリのリズムを速めた。  ズリュ♡   ズリッ♡ 「おぅぅッ?」  益男自身は〝どうにか耐えている〟と思っていたが  それはただ手加減されていただけであり、準備が整った今  〝じわじわ可愛がる〟必要も無くなった。  あとはもう〝男〟を終わらせるだけ。 「んじゃ そろそろイっちゃおっか? 勃起番長さん♡」    ズリュン♡  ヌリュン♡   「ッッ~~!!」 「ふふ♪ ――――あ! そういやアンタ  〝舐めてんじゃねーぞ〟とか言ってたっけ?  ……なら〝舐めて〟やるよ♪ ほ~~ら♡」   れろれろ…♡ 「あひぃ??」  すでに射精の領域まで昂ぶっているというのに  パイズリフェラの追い打ちまで喰らってしまう。   ズリュ♡  ズチュン♡        レロ♡   チュプ♡   番長の理性は完全に破壊された。 「はあああぁっぁっぁッッッ♡♡」    どびゅりゅるるるるるるるるう!!  〝鉄の益男〟の鉄棒が乳間の摩擦熱に敗北し、  せき止められてたモノが全て先端から溶け落ちていく。 「おおぁぁぁ♡♡」  びゅるる!         どぴゅるるるるう!  タマがデカければ〝貯蔵している量〟もデカい。  ペニスがデカければ〝発射口〟もデカい。  番長の格を見せつけるがの如く舎弟とは一線を画する  圧巻の大射精を見せつけた。      びゅるるうるるるるうるるっ!!  射精を察知した瞬間から奈緒香はフェラをやめて  ペニスを完全に埋没させていたが、量が量だけに  谷間の上下からドロドロと白い液体が溢れてしまった。 「…ちっ 中で包み切れる量なら掃除も簡単だったのに、  いっちょまえにこんな溜め込んで… 後始末が大変だわ」  などと言いつつ顔はまんざらでもなさそうで、  奈緒香は嬉し気に表情を緩ませて〝ケリ〟をつけた。  ――――――――ゴギュッ!!  パイズっていた男性器を引き抜くと同時に放たれた膝蹴りが、   パイズられていた男性器の〝もっとも脆弱な部分〟へ深々と刺さる。 「○×●◇×※ッッ!!!!」  膝蹴りによる金的。  細く引き締まった足から突き出る鋭利な膝が  鍛え抜かれた大男の鍛えられない肉袋を押し潰し、  中に納められた双球の片方を大きく変形させると。   ………ぶちゅん  聞き取れないくらい小さな音と共に破壊された。 「あッッッ ぁッッ!!!!」  数百を超えるタイマン歴の中であらゆる男の攻撃に  耐えてきた〝鉄の益男〟でも、睾丸という内臓まで  鉄の強度を持っているわけではない。  奈緒香の舎弟が言っていたように〝玉コンニャク〟と  例えられるほど弱々しいのは他の男と変わらないのだ。  股間に〝玉コンニャク〟の如き弱点を垂らして闘わねば  ならないのは男全員に課せられたハンデのようなもの。  だからこそ気を付けねばならなかったのだが、  今回みたいに〝スケベ心〟を利用されると簡単に  警戒を解いてしまうのもまた男の哀しい性(さが)であった。 「〝こんなもん〟ぶら下げてよく喧嘩できるわねー 男って」  〝抗争の原因となった男〟と〝益男〟  〝舎弟〟と〝番長〟がそれぞれ睾丸をひとつ潰される結果になった。 「~~~~……」  大きな体がどすんと倒れた。  精液まみれの性器を押さえながら体を折り曲げて  ビクンビクンと悶絶している。  完全に敗者の姿である。  だというのに彼の舎弟たちは誰ひとりとして見ていなかった。  全員がペニスの気持ち良さに屈し、女に甘えていたり  精根抜き尽くされて倒れ込んだりしていたのだ。 「う… あ…♡」 「さ さいこう… だった…♡」 「チンポが… とろける…♡」  これでも舎弟たちが襲い掛かってくる心配も無い。  奈緒香は〝自分のヤリ方〟が男らにとって〝卑怯〟であることは  知っていたので、例え番長を倒したとしても舎弟たちが  納得しないと予想しており、その対策として自分の  カワイイ舎弟たちで誘惑したのだ。  硬派を気取っていても自分のオッパイを見せれば勃起するだろうし、  パイズリが始まればどのチンポも〝辛抱堪らん〟となるはず。  そこへカワイイ女が寄っていけば番長のタイマン中だろうと  ぜったいに〝下半身〟を優先する。男なんてそんなもの。 「こっちは〝終わった〟わー ありがとみんな~」  番長の片タマを潰して〝男を半殺し〟にした女番長(スケバン)が  親指を立てると、舎弟たちもそれに応えた。 「こっちも終わりました~ 楽勝ッス♪」 「チンポおっ勃った男ってチョロいもんね~♪」 「少しは抵抗するかと思ったのに… 張り合いなさすぎ」 「ホントホント コイツなんて自分からテント押し付けてきたわよ」 「金玉は弱いしチンポはチョロいし… 男ってバカね~」  倒れる男たち、笑う女たち。  しかし。  男たちは意図せず一矢報いる事が出来ていた。  何十人もの若くて濃い精液が大放出したことにより  倉庫の外にまで漏れ出すほどの濃密な精液臭が発生し、  臭いに当てられた女たちは発情して秘所をイジり出す者もいたのだ。  そして、欲情がピークに達してから周囲を眺め、  〝一本残らずフニャフニャになっているペニス〟を見ては  ひどく後悔したとか。


More Creators