オジサンポルノ与太話とは、オジサンを徹底的に辱めるポルノを創作する上で非常に役に立つ(と、どぶねずみが勝手に思い込んでいる)様々な理屈を個人的な観点から資料としてまとめ、参考画像を添えつつ好き勝手に紹介していくテキストメインのコンテンツです。タイトルにもある通り、あくまで私個人の体感と経験から導き出した“与太話”ですので、内容の是非にとらわれず、ひとつの意見として楽しんでいただければ幸いです。私は常に、創作という行為に関心を持っている方々の想像力を刺激し、ひとりでも多くの人間をオジサンポルノ創作の世界に引きずり込みたいと考えています。
前回語ったモチーフに関するデザイン論を活用しつつ、今回は性的シンボル(性器そのものや射精・性行為を連想させる要素)のデザインによってイラストの印象がどのように変化するのか、そしてその変化はモチーフの頭身によってどういった差が生じるのかということを、参考画像に沿いながら順序立てて解説していきたいと思います。
※今回の内容は2016年にpixivに投稿した解説イラストの改定版です。
それでは、できる限りわかりやすく、小難しくならないよう気をつけますので、
お時間あるときにでも最後まで読んでみてくださいませ……。
まず最初に、【スケベな老年給仕】というコンセプトにて、頭身や描写を【リアル】と【デフォルメ】に描き分けた2つのモチーフを用意します。
蝶ネクタイを着け、ワインを乗せたトレンチ(トレイ)を持たせることで給仕としての体裁を最低限整えつつ、モチーフのベースデザインは性的シンボルの変化が目立つようかわいらしく仕上げました。性器は全体の印象に合わせ、最初の段階ではできる限り存在感を抑えたデザインにしておきます。色味の強いサイハイソックスは完全に私の個人的な趣味なのですが、下半身をあえて中途半端に隠して配色にメリハリをつけることで、性器の露出をより強調させるという狙いもあります。
ちなみに、それほど重要ではない要素に注目を集め過ぎるとユーザーの脳に余計な処理が発生してしまうため、状況や人物像を示すためだけの記号的な要素(強調したい肉体的特徴やフェティシズム以外の要素)は極力簡略化したデザインで描くよう心掛けています。
参考画像上部中央に記した数値はモチーフの簡易的な印象比です。性的シンボルの変化や追加によって、この印象比の数値も変動していきます。それでは、この状態を初期値とし、性的シンボルによってイラストの印象を変えていきたいと思います。
ひとつ目の変化では、性器の【形状】を変えてみました。ピンクを基調とした色味はそのままなので柔らかさと清潔感は保たれているものの、サイズが増し、竿に浮かぶ血管や半分露茎した先端など男性器としての仕様が加えられたことで、性的な印象がぐっと強まりました。こうして性器の形状が写実寄りになると、キュートな印象が弱まり、セクシーな印象が強くなっていきます。
両モチーフとも性的な印象が強まりましたが、リアルモチーフの方は【全身と性器の調和が取れ、より実在する男性の肉体を連想できるようになった】ことで色気を増し、逆にデフォルメモチーフの方は【現実味を宿した性器だけが全体の調和から外れてしまった】ことで色気が浮き上がっています。このようにリアルモチーフとデフォルメモチーフとでは、結果として印象の変化量が同程度であっても、その根拠が同じとは限りません。
次は性器の【状態】を変えてみます。血管を浮かせてしっかりと勃起した性器は射精やセックスを予感させるため、前項2パターンのキュートなヌードイラストとは明確に差別化され、卑猥なポルノイラストとしての印象がぐっと強くなります。また、【男性器が勃起する理由や目的】を理解しているユーザーに対して【解釈による興奮】を促す効果も高まり、モチーフである老年給仕たちから【意思】を感じられるようになります(張り詰めた玉は持ち上がり、竿もがちがちに勃起してしまっているというのに、穏やかな表情を浮かべている現段階の彼らからは、背徳的で破廉恥な意思が感じられます)。こうして性器が勃起状態に変化すると、キュートな印象が弱まり、卑猥な印象が強くなります。
ちなみに私の場合、モチーフの精神状態をできるだけ細密に伝えるため、性器の状態をいくつかの段階に分けて表現することが多いです。基本的には、萎え/半勃ち/完全勃起/玉収縮/我慢汁追加といった変化パターンをよく使用しています。また、最近では“抜かせる”ことに重点を置いたポルノ創作を強く意識していることもあり、創作物ならではの度を超した精力絶倫キャラ(トの字ではなくしっかりレの字に勃起する熟年男性)を題材にすることが増えてきましたが、年齢に見合った性事情を生々しく伝えた方がキャラや演出が引き立つ場合に限り、あえて年相応の現実的な描写を織り込んだりもしています。例えば、それなりに高ぶっていても半勃ちのまま延々と我慢汁を漏らし続けるだけだったり、行為中何度も勃ったり萎えたりを繰り返したり、フェラなど相手へのペッティングに集中するといつの間にか自身は萎えてしまったり、きちんとリラックスできる環境でないと完勃ちにはならなかったり、といった描写がその年相応の生々しさに該当します。
続いてモチーフの【表情】を変えてみます。視線を横にそらして口を閉じた表情を作り、顔の横に添えたハートマークを汗のマークに置き替えることで、彼らが抱いている【感情】やその感情の下地となる【性格】がガラリと変化し、それにより彼らが置かれている状況そのものの印象も大きく変わりました。前項では穏やかな笑顔を見せていたため、当人たち自ら勃起した性器を積極的に披露しているような印象でしたが、彼らが視線をそらして頬を赤らめたことで、あたかもこの状況を誰かに強制されているような印象が強まりました。ただし、きまりが悪そうな表情を浮かべながらも、ちゃっかり性器を勃起させてしまっているため、彼らのはしたない下心もしっかりと表出しています。このように顔の表情と、性器の表情(状態)をミスマッチさせることで、モチーフの【本音と建前】や他人に見られることで興奮してしまうといった【秘められた性的嗜好】などを表現することもできます。こうして表情を変えることでキャラクターとしての感情や性格が強く表出すると、キュートな印象が戻ってきます。
ちなみに表情の変化は、変化前と変化後の差異(感情の起伏)を感じられた方がより効果的なため、ゲームの立ち絵や差分制作を前提としたイラストに使用すると効果的です。
余談ではありますが、男性器は視覚的に存在感を出しやすい外性器である上に、性的興奮を覚えると体積が増すという単純極まりない明確かつ少々滑稽な変化をしてくれるため、こうして顔の表情が持つ意図を引き立てたり、逆に覆したりするのにとても便利なギミックだなぁと、この解説を書きながらあらためてしみじみと思いました。
そして今度は、そんな便利な性器の【描写】そのものを変えてみます。白髪も交えて陰毛を写実的に描き、性器全体を長年使い込んで淫水焼けした色味にするでことで、前項までのかわいらしく清潔感の強い印象が、多少【下品さ】の目立つ印象へと変化しました。性器の描写がより実物に近付いたため、【におい】や【感触】も想像しやすくなってきました。こうしてリアルモチーフの方はより頭身との調和が取れたことで、デフォルメモチーフの方はより全身と股間の調和が崩れたことで卑猥さを一気に増しています。
ちなみに性器を(グロテスクな印象を与えるほど)写実的に描写する場合は、あえて他の要素をキュートでフラットなデザインにすると、視線を股間に集めやすくなり、性器に【場違い感(そこに存在していてはならない背徳的なモノという印象)】を植え付けることができます。現段階におけるデフォルメモチーフの色気は、この意図的な悪目立ちによって成り立っています。
続いて、トレンチの上の【小道具】を、ワインボトルからミルク瓶に置き替えてみます。ミルクと勃起した性器という組み合わせから【精液】が連想され、よりあからさまに【射精】を予感させる卑猥な印象が高まりました。こうして体液や生殖機能の存在感が強くなる(露骨になる)と、セクシーな印象よりも卑猥な印象の方が増していきます。
ちなみに、このような【今後起きるであろう卑猥な行動や現象を期待させる】ための小道具表現は、興奮を促すためにとても有効な手段であると同時に、ある程度手放しでユーザーの想像力に頼らざるを得ない挑戦的な駆け引きでもあります。
次に【身に着けているもの】のデザインを【牛(乳牛)】仕様に変更し、ミルク瓶にも【搾りたて】を連想させる湯気の【エフェクト】を追加してみます。ここまで露骨に下品な性的シンボルを増やせば、よりはっきりと卑猥な意図を汲み取りやすくなります。蝶ネクタイとワインがなくなったことで【給仕らしさ】を失ったため、この熟年男性たちは【搾りたてのホットミルクを仰々しく運ぶだけ】の卑猥な存在となってしまいました。
ちなみに、こういった【スケベなことだけに専念している】という愚かさは、ポルノ作品においてとても効果的な要素であり、それらを引き立てるための【役割を限定するデザイン】には一定の滑稽さが必要だったりします。
最後に、ミルク瓶の中身が【たった今彼らが搾り出したミルク】であることが明白になるよう、かなり露骨な【動線】を追加してみます。出どころを示唆するように、性器とトレンチの縁からミルクを垂らし、リアルモチーフの方には湯気を追加して【湿度】を高めました。仕上げに、自身が出したばかりのミルクを他人に提供する恥ずかしさから目を背けるような表情に変え、モチーフが抱く照れくさい内情や背徳感を上乗せします。
こうして意図を考慮しながら下品で露骨な性的シンボルを的確に組み合わせることで、もともとのキュートな印象はかなり薄れ、非常に卑猥なイラストが出来上がりました。
リアルモチーフはもともとのベースデザインが写実的なので含有する要素の数も多く、それにより各要素の比重が小さくなるため、性器や小道具の変化に全体の印象が引っ張られる度合いも少なく、性的シンボルの変化による濃度の増減幅は比較的緩やかになります。
デフォルメモチーフは全体を構成する要素の数が絞られているが故にそのひとつひとつの比重がとても大きく、性器や小道具の変化に全体の印象が大きく左右されてしまうため、性的シンボルの変化による濃度の増減幅はかなり大きく、露骨で極端になります。
ちなみに、性器の修正方法を変えるだけでも、イラストの印象は大きく変わっていきます。性器を隠す手段には様々な方法があり、イラストのコンセプトに合わせた修正方法を選ぶことで、意図した効果をより強めることもできます。今後、ポルノ創作に対する締め付けが厳しくなっていくであろうことを考慮すると、隠すことで性器の存在を意識させるという逆説的なデザインがこれまで以上に重要となるかもしれません。
ここまでの流れからは少しズレてしまうのでこれは余談なのですが、性的シンボルデザインの中でも最近私が特にはまっているのが、【男性器を玉と竿に分けて部分的に露出させる(部分的に隠す)】手法です。こうして性器を隠すという本来の役割を失った下着を着けることで、【当人たちがその格好の破廉恥さを確実に自覚している】という前提を設けられるし(意図して能動的に破廉恥な格好をしているという設定を付与できるし)、何よりも【意味のない着衣】は明らかな違和感となるので視線を股間に集めやすくなります。また、乳首や亀頭などを限定的に露出させることで、刺激してほしい部位(性的快感としての弱点)を自ら主張しているという意味合いを含ませることもできます。皆様もこの手法を活用してみてはいかがでしょうか。
さて、今回も当たり前のようなことをわざわざ言語化し、細かく段階を踏んで好き勝手に解説してみました。このように性的シンボルのデザインには、イラストの印象だけでなく、描き手の【意図】やユーザーの【意識】を大きく左右する重要な役割があるのだという面白みが、少しでも皆様に伝わっていれば幸いです。
では、今回はこの辺で終了させていただきます。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
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