その後の差分4枚です。 より長くゲームを楽しめるよう挑戦者にも観客にも配慮した、やさしい設定にしてみました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー とある場所にある会員制のホテル。 その一角に設けられた広大なレセプションホールは海側に開けた空間が半屋外のテラス席になっており、快晴の日の光が優しく流れ込んでいる。 ホールには円卓が並べられ、それぞれのテーブルには思い思いの格好をした客達が談笑を行っていた。 円卓の中心には奥行きのあるプールがあり、それを隔てた壁面に沿って作られた巨大LEDモニターがあり、会場周辺の自然の景観を優雅な音楽とともに映し出している。 「ご歓談中失礼いたします。皆様、本日は当リゾートホテルにご来場いただき、誠にありがとうございます」 その来場客に向けてテラス席側の演台にいた男性がマイクで場内にアナウンスをし始めた。 「くつろぎのひと時をお過ごし中の皆様に当ホテルだけのアトラクションをご用意いたしました。・・・皆様お待ちかねの鮫ゲームです!」 会場内では大歓声が沸きあがる。今まで優雅に過ごしていた者たち全てが、まるでコンサートライブ会場のような熱気に変わっていたのだ。それはこれから始まるイベントの特別性をあらわしているかのようであった。 「毎回大変な反響をいただいております鮫ゲームですが、今回から新たなゲームに変更させていただきました。毎回多くの挑戦者に協力をいただき、そのほとんどがゲームに失敗して命を散らしてしまう。これはこれで命を賭けたゲームの醍醐味ではありますが、準備を含めまして何度も開催することに時間を割く要因となっている部分でもありました。そこで私達が新たに考案したのはこちらです、前面のモニターをご覧ください!」 司会が言い終わると、レセプションホールの壁面のモニターにSHARK GAMEの文字が表示され、演出動画が流れ始めた。 「今回は息が続くうちに地上に浮上すれば勝利、息切れしてしまったら敗北=死亡というルールではございません。挑戦者には今までどおり鮫型の衣装を着てもらい、尾びれに重りを固定してプールに沈めておりますが、今回は浮上が目的のゲームではございません。皆様、挑戦者の身体をよく注視してください!」 画面は既に沈められている挑戦者とおぼしき1体のサメに切り替わり、次第に下腹部に向かってズームを始める。 真空パックされたような生々しい身体のライン、そのちょうど股間のあたりには・・・ いくつもの穴が開いている円状の金具と、その下部には本体よりも黒味を増したゴム生地の膨らみが顔を見せていた。 「こちらこそがゲームの鍵を握るパーツです。皆様は貞操帯という自慰を防ぐ目的で装着する道具をご存知でしょうか? 今回はすべての挑戦者にこの貞操帯を陰茎に固定した上でゲームを開始させていただきます。この貞操帯は微振動を与える機能を持っており、本人の性欲に関係なく無理矢理絶頂を導く仕様になっております。そして限界に達するとこのように・・・」 司会の言葉に即反応するかのように映像の中のサメ人間は身体を震わせると、その直後貞操帯の中心部分の穴からゆっくりと白濁した精液が水中へと何度も放出していき、その映像を見た観客からは大きな拍手と歓声があがった。 「無事射精をしてしまいました! 今回のゲームはこの強制射精までの時間を皆様に予想して頂く内容となっております。何度もゲームを行い、総合得点が一番高かったグループには豪華商品もご用意しておりますので、ぜひ白熱した予想ゲームをお楽しみいただければと思います」 司会が一礼すると観客からは拍手の音が流れてきたが、挑戦者の射精の際のような熱量ではなかった。 その空気感を読み取っていたのか、司会である彼はわざとらしくその場で一回転をし、再び話し始めた。 「この仕様変更に物足りなさを感じている方もいるかと思われます。・・・ご安心ください。皆様が期待されている本能から熱くなれる【遊び】ももちろんご用意しております。ゲームは数回を1セクションとさせていただきますが、セクション毎に最下位になった挑戦者は、口と地上を連結しているチューブを切断し、やがて確実に訪れる死へのダンスを踊ってもらうことになります。挑戦者のもがき苦しむ生の表情はこちらの大型モニターで皆様と共有させていただきます。今までのゲームは1回で終了でしたが、今回は各セクション毎に脱落者が出る仕様になっておりますので、より長い時間ゲームをお楽しみいただけるかと思います。こちらの脱落者予想も合わせてゲームを楽しみください!」 司会の追加の説明が終わり、一礼を終えると会場からは今日一番の音量の歓声と拍手が鳴り響き、それは1分近く鳴り止まなかった。 『ゲームの準備をさせていただきます。開始は●●時ちょうどを予定しております。それまでのお時間はホール内のビュッフェをどうぞご堪能くださいませ・・・』 自動音声のアナウンスがレセプションホールに繰り返し流れる中、バックヤードへ退出した司会の男の視線の先には、昏睡状態でサメのゴム製スーツを着せられてスタンバイさせられている数10人もの挑戦者たちが横たわっていた。 (今回も盛り上がりをみせてくれそうですね。今回もみなさんには頑張ってゲームを演出してほしいですね、ふふふ・・・)