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【4枚】E L N A T H

スケッチ寄りのビビッドな塗りで仕上げました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 生体 ス ウ ツたちの厳密な寿命というものは分からない。 研究が始まってから15年、実用化されてからも10年あまり。 まだそれを確証できるだけのデータが存在しておらず、この姿に改造されてから一番長く生きている者でも10年程度だからだ。 設計上では老化も病気も耐性があるこの生命体の命の危機となりうるただ1つの要因・・・それは心的なものである。 この姿に改造された際に適性検査を行い、新たな命の位付けがされるのだが、適性が低く実験体扱いとなった者たちは毎日過酷な性的な実験に従事させられることが義務付けられており、拒否する権利も無い。 実験体のなかでも更に細分化された適性による位付けに対応したメニューを振り当てられる中で人間としての精神が疲労・消耗していき、やがて人間で言うところの「うつ」状態に、そして更に進行することで「廃人」状態になってしまう。 すべての実験体たちは心的な消耗でも医療行為を受けることができず、その長さを決めるのは素体であった人間が元々持っていた精神力の器の量に比例していく。 これに関しては本来志願してこのような生命体への改造を献体した者と、研究データをより採取するために無作為に街中で拉致してきた者ではまるで異なり、前者は比較的長く実験体としての役割を全うできるのであるが、後者はそのほとんどが僅かな期間で精神を病んでしまうのだ。 そうして廃人と認定された者たちには実験体としての価値も無くなるために研究所内の処理室で溶解処分されることになり、数百度をゆうに超える室内に閉じ込められた実験体たちは全身が溶けてその生命活動を終えるのである。 ・・・こうして精製された液体のラバーを再利用できないか。 ある研究員の提案でプロジェクトが組まれ、試行錯誤の結果誕生したのが今回の試作品・・・竜女性のスウツである。 見た目はごく普通のス ウ ツ。しかしながらその素材となるゴムのほとんどは溶解処分した生体 ス ウ ツだった者達の残骸を再成型して作られているのだ。 出来上がったス ウ ツがこの研究室へ運ばれると、状態の再確認のため、まるでクローゼットに収納されている衣服のように吊るされる。 その作業を行う際・・・研究員は明らかな異変に気が付いた。 頭部のパーツに組み込まれた眼球がまるで自我を持っているかのように動いていたのだ。 もちろんこのような動作するギミックを組み込んでいない。 ただのフェチ衣装としての再利用というだけだったはずなのだが、室内の様子を記録していたモニターのアーカイブを遡って見てみてもその動作は確認できていたのだ。 溶解処分を行った際に生体 ス ウ ツとしての命は潰えているはずなのに。 残留思念などは無いはずなのだが、なぜか勝手に動く。 ここからは私の憶測なのだが、竜型のスーツのベースとなった者たち・・・元人間の生体ス ウ ツたちが常人を遥かに凌駕すレベルでの性欲を植えつけられ、人外の姿へと改造されたが実験体という低い適性だったが故に自分の望む形で好きなようにイくことができず、日々何百何千回と機械で強制的に絶頂させられ続けた結果、精神が壊れて力尽きてしまい溶解処分にされてしまった無念が溶けたラバーに残り、再形成の際に私たちに見える形で現れたのかもしれない。 あまりにも非現実的すぎる考察なのだが、そうとしか説明のしようがなかった。 まるで・・・誰かに着てもらって、生体 ス ウ ツとして生きていた時には成し得なかった本当の快楽を享受したい、そのような想いがこのスーツを動かしているでは、と。 これから私の部下にこの竜型のスーツを着せてどのようなことが起こるかの検証を始めるつもりだが、果たして着せても大丈夫なのか。 私は準備のために白衣を脱ぎ、全裸になりつつある部下をガラスの壁1枚で隔てた外側から眺めていたが、一抹の不安は拭えなかった。 私達の想像もつかない、それこそ取り返しの付かない結果になるかもしれない。 でもそうなってしまった場合はそれはそれで新たな研究の議題になるだろう。 でも・・・ 人道的な観点と研究欲を満たしたい感情が脳内で交錯する中、目の前の竜人のス ウ ツははっきりとこちらを向き、ウインクをしてきたのだ。 その様子にはっとなった瞬間、私の右肩を触れる感触があり慌てて振り向くと・・・ そこには緑色が基調となったラバーで形成された東洋龍人型の生体 ス ウ ツが立っていた。 ツァイロン。 この研究所で最初に生体改造が成功した生体 ス ウ ツであり、生まれ変わってから10年を超えるている最古参の個体だ。 加えて適性が最高レベルの適合者でもあり、人間でなくなった存在でも我々と同格の研究員の1人として日々研究や広報に従事している。 「これ、今日試着するんだね、興味あるから自分も来てみたけど反応が楽しみだよね」 ツァイロンは飄々(ひょうひょう)とした表情で私を見てから隣室のスウツと部下に視線を向ける。 その口元の口角は心なしか上を向き笑っているようにも見えた。

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Comments

ありがとうございます、極端な色合いの塗り方も似合うのがつるつるスーツ絵の良き所だと思ってますので色々試してみたいですね。 今回はif話のような感じになりますが残留思念が行動権も持っていたらどうなるのか…試してみたいですね

V A Y U

更新お疲れさまです 今回の塗り方すごく好みです・・・! 研究所製のラバースウツ、着て見たいですね・・・

リオレイア


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