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コミッションss『3匹目の勇者』(3)

「んっ……」 目を開けると、窓から朝日が差し込んでいた。意識を失っている間に夜は明けていたらしい。 もちろん魔王に脱がされ、犯されたままの状態ゆえに一糸まとわぬ姿である。 魔界に入ってから、こんなに無防備な状態で寝たのは初めてのことだ。 ぶるっ ベッドから起き上がると、胸板についた乳房が揺れた。 両手から溢れだしてしまうサイズの巨乳は、人間界なら男たちの注目を集めていただろう。 手のひらいっぱいに伝わる体温や乳肉の柔らかさ、そして触れられている胸の感覚は明瞭で、自分の身体であることは疑いようがない。 (夢じゃなかったか……) 昨夜のことを思い出しながら、小さく嘆息する。 胸だけではなく、全身に及んでいた変化もそのままだ。 むっちりとした肢体はどう見ても女子のものだし、両腕は華奢で細く半日前まで魔王を相手に剣を振っていたとは思えない。 「これ、本当にどうなって……」 胸や腰を触りつつ呟く勇者。 自分の視点だけでは見えるものには限界があるし、両乳が視界を遮ってしまうため余計に全貌が分からなかった。 きょろきょろと自分や周囲を見回している中で部屋の隅に姿見が置いてあることに気づき、ベッドから降りる。 立っている感覚もどこかおかしいが、足を止めるわけにもいかない。おぼつかない足取りながらも、どうにか姿見の前に立った。 「うわ……」 そこに映っていたものは、自分でなければ絶世の美女といえる存在だった。 重力に逆らうように綺麗な半球を描く乳房に、わずかに斜め上を向いてツンと尖る乳首。 女体の美しさを結晶にしたようなプロポーションに、無垢でわずかにあどけなさの残る印象の美貌。 ただ側頭部からは左右からねじ曲がった角が生え、背中から生えた羽と腰から伸びる尻尾が人外の存在にされたことを示していた。 魔王の精液を体内に射精されたのだ、こういう変化を引き起こされてもおかしくはないのだろう。 そして…… ブルンッ だらりと萎えているにも関わらず、男の時よりも大きく太くなった男性器。 女体についていることでより美しく魅力的に見えるような、むっちりとしつつもオスを感じさせる巨根。 魔王と同じ、ふたなりサキュバスの肉体……。 「本当に、魔物にされたのか……」 頭の片隅では分かっていたものの、変わり果てた自分の肉体を改めて凝視することになり、勇者は愕然とする他なかった。 「おはようございます」 「よくお休みでしたね」 「っ!?」 突然、タイミングを見計らっていたかのように扉が開かれ、淫魔のメイド2人が部屋に入ってくる。 無防備な姿のままの突然の闖入者に、鏡の前で固まっていた勇者はわずかに振り向き身構えることしかできなかった。 「汚れてしまっているようですし、まずは身体を洗わせて頂きます」 メイドに言われて自分の身体を見下ろす。滑らかになった肌は魔王に犯され精液を浴びたせいで、至る所が白濁と汗で汚れていた。 もちろん、できるだけ早く綺麗にした方がいいだろう。ただ—― 「くっ……」 勇者は、彼女たちを悔しげに睨みつけていた。 そもそも昨夜、魔王の部屋に入る直前に精力剤と称して弱体化の作用がある白濁液を飲ませてきた奴らだ。 勇者はそれによって男らしさをすべて失い、ふたなり淫魔にされた……魔王とグルになっているのは疑いようがない。 彼女たちの慇懃な態度に騙されかけていたが、やはり淫魔であり信用できない存在なのだ。 「何をそんなに怒っているのです?お渡しした小瓶には精力剤の効果があるのも事実です」 「魔王様がお待ちです。その姿のままでは、また犯されてしまいますよ」 彼の視線など一切意に介さず、近づいてきて左右から身体を拘束するメイド淫魔。 勇者も抗おうとはしたのだが体格とともに力も格段に落ちているようで、彼女たちの腕を振りほどけない。 「おい、このっ……離せ!」 勇者は引きずられるように浴場へと連れていかれた。 ザバァッ 「はぁ……」 昨日も入った浴場で、お湯を浴びながら息を吐く勇者。 この場所自体はとても過ごしやすく、ここが魔王城ということやその主に犯されたことを除けばこの上ないほどの休息といえる。 しかし、昨日とは状況が違っていた。 「では、私どもも」 「失礼します」 「!?」 メイドたちもメイド服を脱ぎ、一糸まとわぬ姿となって浴場に入ってきたのだ。 顔ほどのボリュームがある乳房を丸出しにして揺らしながら近づいてくる2匹の淫魔。 その股間からはやはり魔王と動揺に男性器が生えており、一歩ごとにブラブラと太めの肉竿が揺れている。 淫魔らしく魅力的なプロポーションをしているが、今はそれに見惚れているどころではなかった。 「同じふたなり淫魔なのですから、入浴しても問題ないでしょう?」 「俺は男だ、それに勇者だ!」 近づいてくる2人のメイド淫魔を振り払おうとする。 勇者とは人類の希望たる存在なのだ、魔王に負けたとあっても、それは変わらない。 そんな人間が淫魔の奉仕を受けたとあっては、人々に示しがつかない。 ただ、淫魔メイドたちの反応は淡々としたままだった。 「勇者ですか……じきに代わりが来ますよ」 「知ったような口を聞くな!」 見透かしたようなその口調に激昂する勇者。 勇者がその任を果たせなければ新たな勇者が生まれるのは事実だが、だからといって自分の役目を放棄する気はない。 しかし、淫魔メイドの口から放たれたのは予想外の言葉だった。 「だって、知っていますから」 「!?」 もう一人のメイドも表情を変えない。まるで、勇者について知っているのが当たり前だと言わんばかりだ。 少なくとも、勇者という存在やシステムについて詳しく知っている人間は限られている。 位の高い聖職者や、仲間として協力した人間、勇者に修行をつけた師匠に値する者……しかし、魔界の者に情報を流したなどという話などは聞いたことがない。 「魔王に抗った人間が、どんな末路を辿るか……」 「少なくともあなたよりは理解しています」 彼女たちの光のない瞳と、憐れむような笑み。 まるで、勇者がこれからどんな目に遭うのかを身をもって知っているかのような—― 「どういう、ことだ……?」 勇者は困惑しつつも、嫌な予感がしていた。 よくよく振り返ってみると、昨夜の一連の流れは手慣れ過ぎていた。 計画を練って、初めて実行したとは思えない余裕のある態度の数々。 魔王は、人間をふたなり淫魔に変えることができる。その能力は前々から備わっていたとみていいだろう。 淫魔にされた人間は、自分が初めてではないとすれば……。 「まさか、そんな……」 「ええ、私たちも勇者でした」 信じがたい結論に行きついて愕然とする勇者を、淡々と肯定するメイドたち。 直近の何年かは自分が勇者としての務めを果たしている。 つまり、それよりも前に先任の勇者たちは魔王城まで到達し、ここでふたなりサキュバスのメイドにされたのだ。 「もちろん、最初は抗っていた頃もありましたが……」 「今はもう、魔王様に忠実な下僕です」 淡々と自らの過去を話すメイド2人。 そこに、勇者としての精神は微塵も感じられない。 「さあ、身体を洗いましょう」 勇者だった淫魔たちは、固まっている新人の身体へ左右から手を伸ばした。 ザバァ……ヌリュ、グチュ、クチュ…… メイド淫魔たちは精液のこびりついた肌に湯をかけ、ボディソープを泡立てて全身を洗っていく。 タオルなどは持っておらず、素手で勇者の身体をまさぐるように汚れを落としていく。 淫魔としての性質なのか洗っているだけでも心地よく、勇者は顔をしかめて無反応を貫こうとする。 しかし丹念に肌を這わせていく両手は、徐々に背中から前へと伸びてゆき—― ふにっ 「ひゃっ!」 その手が勇者の胸へと回され、膨らみを揉みしだく。 直接的な刺激に我慢などできるはずもなく、女らしい声をあげる勇者。 「胸は……私たちよりは小さいですね」 「まだ成長の余地はありそうです」 「ちょっと、やめ……あんっ」 泡まみれの手で乳房を撫でまわされ、雌らしい喘ぎ声が大浴場に反響する。 「いいじゃないですか」 「魅力的な身体なんですし」 むにゅん そのまま体を密着させてくるメイドたち。 背中に押し当てられた乳房が、たわみながら横からはみ出して正面の鏡に映っている。 「それにこっちも……」 そして勇者の身体をまさぐる彼女たちの手は、徐々に下へと伸びていく。 へそから下腹部、そしてさらに下の…… もにゅん 「大きくて立派なふたなりペニスですね」 当然とばかりに男性器に到達し、愛撫をはじめる。 肉竿を優しく掴みながら、カリの周囲を指先でくすぐるように刺激してくる。 決して魔王のように力や雄性が強いわけではない。 しかし、的確に性感帯を責めてくるしなやかな指先は、甘やかでありながらも逃げ場を与えてくれなかった。 「ほら、ここが弱いのでしょう?」 「私たちも人間の男でしたからよく分かります」 肉竿と亀頭を的確にくすぐりながら、さらに空いた手でたわんだ尻肉もねっとりと味わうように愛撫してくる。 「こちらもちゃんと洗いましょうか」 「ひぁっ!?」 そしてもう一人が肉棒の下、奥の割れ目にも指を這わせだした。 魔王の逸物によって開発され尽くしたそこを、指先でグチュグチュと弄られる。 左右から抱きしめられた身体はろくに動かせず、あっという間に絶頂した。 「あぁぁっ♡」 ビュルルルッ! ガクガクと震えながら喘ぐ勇者。 女体としての絶頂にくわえ、しごかれていたのもあって股間からも精液が迸る。 男のときから経験はあったが、それ以上に強く甘く全身に伝播していく快楽。 白い泡の中でひときわ目立つ精液の河が粘っこく重たげに流れていく。 「あひっ、やめっ、まだイってる……からぁっ♡」 「だめです、まだ亀頭が精液で汚れています」 「愛液も落としてしまわないと」 メイドたちの手は止まらない。 射精したばかりのペニスをふたたびしごき上げてくる淫魔たち。 乳首をこねくり回し、肉棒をしごき、秘裂をかき回し……。 ふたなり淫魔としての肉体を、感度を、快感を、これでもかと叩き込まれていく。 「んああぁぁっ♡」 ビュルルルルッ! プシャアァッ! 精液が噴水のように迸り、浴場の床を白く濡らしていく。 割れ目もかき回されて、肉棒の下からも潮を噴くありさまだ。 「淫魔の肉体も素敵でしょう?」 「もっとイっていいんですよ」 左右から耳元で囁かれながら、責める手は止まらない。 勇者としても、淫魔としても先輩にあたるメイド2人によって、イかせられまくった。 「ぅあ……」 「まあ、このぐらいでしょうか」 「身体は洗い終わりましたね」 数えきれないほどの絶頂と責めによってすべてを吐き出し、ぐったりとしたままメイド2人に抱きかかえられる勇者。 何度も絶頂したせいでしばらく朦朧としていたが、身体の方は綺麗になった。 「…………」 徐々に意識を取り戻し、浴場から更衣室に戻る。 弄ばれた屈辱に表情は険しいが、裸のまま暴れても無意味だと自分に言い聞かせ、さっさとここを出ようと耐えていた。 「替えの服はこれしかありません」 しかし、彼女たちが差し出してきたのはメイド服だった。 今朝はここまで裸で来ていたことを思い出す。 昨日の夜、魔王が強引に脱がした勇者としての服はおそらく使い物にならないだろう。 だからといって、こんな服で魔王の前に立つわけがない。 「っ……誰が着るか!」 メイドたちを突っぱねる勇者。 彼女たちが先任の勇者だったとしても、それは過去の話。こうして魔物として敵であることに変わりはないのだ。 「では、そのまま魔王様に謁見してください」 「……いいだろう」 売り言葉に買い言葉で承諾する。 どうせ裸を見られた相手だ。女のような身体にされはしたが、だからといって裸を恥じる必要はない。 そのまま廊下を歩き、昨日戦いを繰り広げた大広間の前に立つ。 ギイィィィ…… メイドが左右に分かれて扉を開く。 昨日は魔王を倒すために剣を携えて開けたはずの大きな扉を、裸のまま通った。


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