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茶衣流
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サキュモスハンター【8】【バニキュモス討伐完了から乱入戦闘へ】

サキュモスハンター【8】【バニキュモス討伐完了から乱入戦闘へ】【5164文字】 【第3話の選択肢から】 https://abnormal-create.fanbox.cc/posts/8660537 ・彼女たちの間に切り込んだ。  バニキュモスたちの誘惑を振り払い、足の交差する部分へ切り込んだ。  誘惑に魅了されかけていたメグルが反撃してくるとは思っていなかったのだろう。  踏み込んだと同時に振り上げた太刀を、接着とともに打ち下ろした。  回避動作が遅れ、二人ともにダメージを与えることに成功する。  だが、向こうも一筋縄ではいかないサキュモスだ。 「あん♡ひどぉ~い♡」 「とっても、気持ちいいことしてあげようと思ったのに、ざんねぇ~ん♡」  素早く左右に移動したサキュモスが、再度挟み打ちで攻撃を仕掛けてくる。  しかし、もはや捕まえる意図は感じられない。  巧みな足技をもっての足払い。  そのまま高く跳躍すると、あろうことか、リイムの方が地面に手を着き、逆立ちの状態で蹴り技の乱舞を放った。  予想外の攻撃に、太刀でガードするも反動で50メイルほど吹き飛ばされてしまう。  そこで彼女たちの連撃が終わるはずもない。  強靭な脚力に任せた跳躍は、その程度の距離、一回の跳躍で事足りてしまう。 「まったく、これだからサキュモスは……」  規格外。人外。異能。  人では基本太刀打ちできないほどの力量さがある。  では、なぜハンターはサキュモスたちに抗えるのか。  刀を鞘に納める。  そして、腰を捻り、太刀を鍔へと指を掛ける。 「『崩解』」  『崩解』 肉体を強化する技だ。  ハンターがサキュモスに抗える一つ目の理由だ。  淫気から純粋に力のみを取り出す技術が確立され、サキュモスたちとも対等に渡り合えるようになった。  だが、それだけでは不十分だ。  どれだけ力量差が縮まろうとも、体格差というどうしようもない部分は変えられないからだ。  そこで、もう一つの要素が重要になる。 「『崩解抜刀(ほうかいばっとう)・光鞭斬(こうべんざん)』」  彼女たちの同時に飛来する健脚。  受ければ、再度吹き飛ぶことだろう。  『夢幻種器』の武器は、サキュモスの体を透過するがゆえになせる技。  抜刀と共に、敵の攻撃を回避し、その後、回避後に大太刀を流れるような動作にて敵を切り刻む連撃技。  抜刀してからは、その刀身は目に見えないほどの速度で振り払われる。  傍から見た者は、光の鞭が凪いだように見えることからこの名が付けられた。  一度の抜刀から敵の体躯によるが、すべて命中すれば10連撃に相当する攻撃を繰り出せる。  サキュモスの体に武器が触れないがゆえに可能な剣技。  カチン  刀剣がさらに収まる音が奏でられる。 「なにが……」 「あれぇ……」  そして、彼女たちは、メグルの姿を見失った。  目の前にいたはずのハンターが消え、途端、自分たちの体が霧散し始める。  淫気の粒子となって、その体が宙空に消えた。 「はぁ……」  ハンターがサキュモスと対等に戦える理由の二つ目。  それは、ただただ夥しい技術の研鑽。  技しかないのだ。  崩解で力を上げても、限界がある。しかし、技には限界がない。磨けば、磨くほどに強くなれる。 「ぐぅ……」  だが、反動は付きまとう。  それだけ、肉体を酷使するのだ。  強力な技であればあるほど、筋繊維に掛ける負荷は想像を絶する。  ハンターとて万能ではない。常人以上の力と技量を有していようとも、敗北することも、あれば死ぬこともある。  ただ唯一救いがあるとすれば、サキュモスに負けても命までは取られないことだろう。  税収を搾取する領主のように、サキュモスは己が糧を人間から搾取する。  農民が死んでは領主も困る。それと同じことだ。 「はぁ……」  一戦を終えた。  その安堵感から声が漏れた。   (今日はもう無理だな。大技を使ってしまった)  反動が体の節々にきている。  腰袋から回復薬と『気袋』を取り出す。  サキュモスが霧散する際に放出する淫気の力を封じる袋だ。討伐した対象、の形成淫気の一部をここに封印することで、再度復活した際に彼女たちの力を削ぐことが可能となる。  同個体でも、弱体化した状態でしか復活しないのだ。  この封印した淫気は協会にて保管される。  また、この袋を渡すことで討伐の証ともなる。  もちろん、協会では万が一の事態に備えてはいる。  保管している封印の淫気が解放されると、それは元の持ち主であるサキュモスたちに戻されることになる。  数十回、討伐したサキュモス、などの封印が破られれば、それだけで厄災級のサキュモスが誕生することになる。 「さて、帰るか。こいつも協会に預けなきゃならないし、な」  誰に言うでもなく、独り言を呟いた。  先ほどまで戦闘が行われていたとは思えないほどに平原には穏やかな光景が広がっている。  風が凪いだ。陽光が温かく照らす。  ここで昼寝ができればどれほどに心地いいだろうか、などと考えてしまったが、未だ敵地のど真ん中だ。  急な奇襲も想定しなければならない。 「ッ!」  そう、気を緩めている暇があれば、早々に帰還するべきだった。  湖の向こう、森の方で異変を感じた。  大樹海であるサキュモスたちの隅か。  普通の木ではない。50メイルを超える木々がそびえたつ大樹ばかりの森。  そこで何かが動いた。  いや、サキュモス以外ありえない。  メグルは一目散に走り出す。  こちらに向かってきているかはわからないが、もし、こちらに来ているなら嫌な予感がする。  そして、そういう予感は的中するものだ。   ズドォォォ――ン!! 「ぬおっぉぉぉ――」  地面が揺れた。  地面に巨影が映ったと思えば、目の前に巨大なサキュモスが現れた。 「マジか……」  大型種のサキュモス。  しかも、先の森からここまで相当な距離がある。  大樹故にここからでもはっきりと見えるが、普通であれば徒歩で半日はかかる距離にある。  その距離を、わずか数十秒で移動してくるという規格外。 「ムウとリイムの気配が消えたと思ったら、ハンター君が彼女たちをやっつけたのかなぁ~?」  その巨体にそぐわない可愛らしい声でそう話しかけるのは、一匹のバニキュモス。  そう、その姿はバニキュモスだ。  しかし、その体躯はゆうに15メイルは超えている。  先のムウとリイムを足して、倍にしたほどの大きさだ。  1.3メイルのメグルからすれば10倍以上。  彼女の手一つで、メグルの全身を掴めるのではないかと思えるほどの巨大さがある。 (このサイズなら、一大隊クラスのハンターが必要だろ!)  目安として、チームは5人以下、小隊クラスで10人以下、中隊で30人以下、大隊で100人以下と呼称されている。  およそ30~100人のハンターが必要となるクラスのサキュモス。  いや、最低でも連携の組める部隊で50人は必要だろう。  そんなことを考えていると、彼女の手が振り下ろされた。  その動作はそこまで早くない。  だが……。   ずぅーーん! 「おっっ!」  バックステップで攻撃は躱したが、その巨体が地面に触れるだけで小規模な揺れが発生する。  大型のサキュモスならよくあることだが、足元が不安定になる。  物理的に溶解させたりすることはなくとも、触れた物には物理的な影響を及ぼす。   「ありゃ、外したか……まぁ、この程度で捕まるはずないよね~♡」  手が退けられる。  手の下敷きになっていたはずの花が何事なかったように咲いている。  個体差はあるが、サキュモスとはこういう存在なのだ。  物理的な影響を及ぼす……ように感じる。  地面にその巨体が着地すれば大地が揺れる……ように感じたのだ。  身体がその巨体にぶつかれば吹き飛ぶ……が傷一つ負わない。打撲もなければ、筋繊維が破壊されることもない。  すべては認識が及ぼすこと。  ただ、それだけでは説明できないこともある。  認識だけでは体が何メイルも吹き飛んだりしない。  絶妙なバランスで世界的に構成された存在、それがサキュモス。 「改めまして、バニーサキュモスたちのボスをしてます……ラベリアでぇ~す♡ハンター君を滅多滅多に倒しちゃうサキュモスで~す♡よろしくねぇ~♡」 「ッチ……」 「えぇ……舌打ちってひどいなぁ~、礼儀正しく挨拶までしたのに」 「当たり前だ。こんな連戦、理不尽なことこの上なし。神に唾吐きたいほどだ」 「あはは。神様信じてるの?私はねぇ、信じてるよ~。女王様をねぇ~」 「サキュモスの親玉だろう」 「そうそう、無敵の女王様、未だにハンター君たちに討伐されたことないらしいよ、すごいよねぇ~」 「なら、お前はもう何度も負けているザコってことか」 「あはは、手厳しいねぇ。でもその通りかなぁ……。もう5回も負けちゃった」 「今日が6回目の敗北になるな」  太刀を抜刀し突きつけるが、強がりであることは見え見えだ。 「それはどうかなぁ……あぁ、ちなみに……」  そして、彼女は一拍の呼吸を置いてから言い放った。 「ムウちゃんは65回で、リイムちゃんは43回負けているらしいよ。今日で一回ずつ追加。可哀想だよねぇ~」  その発言の意図がどうであれ、メグルに少なからず動揺が走る。 (なんだよそれ……桁が違うじゃないか)  先ほどまで散々苦労した二人のサキュモスが共に40回以上の討伐されていたのに対して、目の前のボスバニキュモスはたったの5回。  登録があっても高ランククエストだ。 「じゃあ、そろそろ終わらしちゃいましょうか」  彼女が両手をつき、両足に力を入れる。  そして、風が立ち、空間に残像のみを残して、その姿が掻き消えた。 「嘘だろ!」    周囲を見渡す。  いない。  上に視線を移す。  いない。  どこにもいない。  ラベリアが現れる前の静かな平原がそこには広がっていた。  だが、見えないだけで必ずいる。どこから……。 「隙あり――!!」 「ぐぅ、ぐはぁぁぁ――!!」  声を上げて、飛んできたラベリアの蹴りを刀で受ける。  背後からの蹴り。阿保みたいに声を上げずに攻撃してきたなら、確実に直撃していた。  だが、太刀で受け止めたとはいえ、その攻撃は圧倒的な体格から繰り出されるもの。  受け止めた刀は無事だったが、その余波を受けた防具が砕け散る。  その上、どれほどの距離か、それすらもわからないほど吹き飛ばされてしまう。 「ぐ、くそ……」    防具がほとんど破壊された。  上半身の軽装は全滅、コートも霧散した。  下半身の下着とズボンは辛うじて残っていたが、もう一発浴びれば全裸に剥かれるだろう。  サキュモスに視線を向ける。  先の蹴りを打ち込んできた場所から移動していないようだった。  およそ、500メイル先、その巨体だから見える。 「どんな威力だよ」  一撃でこんな遠くまで吹き飛ばされたなど初めての経験だった。  さて、どうやって反撃するか。  そう思った時、ボスバニキュモスは一足でこの距離を縮めてきた。 「嘘だろ!!」  左に跳躍。ギリギリの位置で彼女の飛び蹴りを回避する。  大地が大きく揺れた。  もし、これがサキュモスでなければ、地面が割れていただろうと思えるほどの勢い。  今の一撃をまとも受ければ、間違いなく武器も防具も全滅だ。 「あぁ、なるほど……」  一跳躍でこの距離だ。  三回も飛べば、見えない位置にまで隠れられる。  不運にもここは丘陵地帯。  草しかはえていないとは言え、遠くの丘の向こうに隠れられたら、発見に手間取る。  さて、どう攻略するべきか。 「あはぁ♡すごぉ~い♡今の避けちゃうなんて、さすがハンターさん♡」  こちらを振り返ったバニキュモスは、いきなり股を開いた。 「ラベリアぁ~♡蹴りしか攻撃手段、ないのぉ~♡だから、避けられると~、困っちゃう~♡ほら、も・し・も、ラベリアの攻撃を~受けてくれたらぁ~♡」  そういうと、両手でその巨大な胸を持ち上げた。  ムウとリイムと同じようにウサギの綿毛のような毛で覆われたブラを身に着けていたが、その巨大さ故にブラが紐のようになっていた。  乳首が見えそうなほどギリギリしか隠せていない胸を、下から持ち上げ、ぶるんぶるんとたわませる。  その柔からさを表すように、下から持ち上げられ下ろされるたびに肉が波打った。  人間ではありえない圧倒的なメスの果実。 「それとも、こっち……で、食べて、ほ・し・い?」  巨体ゆえに、同じく紐程度の細さしかないパンティー越しに肉の壺を開いた。  紐が一線縦に入り中を隠しているが、開かれた肉ビラの鮮やかなピンク色がオスの性欲を刺激する。 (食べる……、いや、絶対だめだ!!)  一瞬想像してしまった。  あのサイズの巨体なら食べるという表現を使えば、全身が捕食されてしまう。  全身があの中に……と、考えた後に否定する。  だが、視線が外せられない。  艶めかしく垂れる蜜液。肉ビラだけでもメグルを包み込めそうなほどの巨大な穴。  卑猥な洞窟探検の欲求に駈られてしまう。  しかし、メグルは知っている。その先の末路を。  快楽の虜になり、正気を取り戻しても、そのサキュモスの餌食となりに行ってしまったことを。  たしかに、正気を取り戻し、ほとんどの者は踏みとどまる。  だが、そうでないものも確かにいる。  特に大型のサキュモスが相手であるほどその危険性が高まる。 (絶対にダメだ!!)  武器を構える。  だが、視線が離せない。  メグルは……。 選択肢 ・そのまま、彼女の淫部を見続けてしまう。  【第9話へ】 https://abnormal-create.fanbox.cc/posts/8792814   ・視線を逸らし、彼女の足先だけに注視する。 【第13話へ】  https://abnormal-create.fanbox.cc/posts/8792869


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