【三日目、その二】
人々の笑う声が心地よい。
汗の混じった夕方の空気が香ばしい。
褌を締めた下半身をくすぐる風が気持ちいい。
交番の中だというのに、精液のような粘っこい濃い臭いでクラクラする。
ああ警察官人生が終わる。
いや、それだけでない。
赤澤健六という男の人生が終わってしまう。
このまま勃起をしたら、終わってしまう。
だがこのまま勃起したら、どれほど気持ちいいことだろうか。
ヨダレが止まらない。
下半身の震えが止まらない。
人の目に晒されていると考えれば考えるほど、背徳的な快感で脳が支配される。
人生が終わる勃起。
その価値のある射精。
欲しい。警察官の誇りをすべて投げ売ってでも、味わいたい。
赤澤健六はブルブルと震えながら、交番のなかを素足のまま一歩進んだ。
制帽が揺れ、筋肉が燃え、半勃起になった肉棒が六尺褌の中で恥ずかしく上下に揺れた。
ああ、終わる、しかし――しかし――
【一日目】
「はぁーこりゃあよく出来とるねえ」
誰に向かってでもなくオヤジ臭く大声を一つ上げ、赤澤健六は交番の中をキョロ
キョロと見回した。
かっちりと着込んだ紺色の制服のまま歩けば、仕事中となにも変わらない気分になってくる。
蓄えた筋肉が熱く鼓動し、鬼瓦と称される顔がつい険しくなる。
窓の外には抜けるような青空、すぐ目の前には中央通り、右手には公園へと続く道。人々が大勢行き交う場所を選んで立てられた水峰の交番そのものだ。
天気は快晴。
青々とした草木の臭いまで香ってきそうなほど生々しい。
寝ぼけ眼であれば、ここが本物の交番であると錯覚してしまいそうだ。
「っとまあ、さりゃあさすがに大袈裟かあ、ガハハッ」
赤澤は腰に手を当て一人で笑うと、豪快に目の前の青空をバチンと『叩いた』。
本来通り抜けるはずの開けっぱなしの窓は、僅かばかりの波紋のようなものが広がる。
「お、おおと、イカンイカン。てすとを頼まれとるのに壊しちまったら、名村のやつにそりゃもうこっぴどく叱られちまうぞ」
赤澤は慌てて手を引っ込めると、子供をあやすようにスクリーンモニターを撫でた。
ここは実際の交番でもなければ、そもそも屋外ですらない。三方向に広がる巨大スクリーンに囲まれたハリボテの交番。『立派なお巡りさん体験コーナー』だ。
――いや、ハリボテという言葉は適切ではない。
この空間は間もなくオープンされる水峰正義博物館、その警察ゾーンに展示する目玉の一つだ。それだけあって、力と技術がたっぷりと詰め込まれている。モニターの発色は鮮やかで、窓や扉との境目などほとんど感じられない。
子供向けだからといって手を抜かない。開発者の優しさと信念の結晶だ。
「見事なもんだ、なあ」
フル稼働で熱を帯びているモニターを撫でながら、赤澤は自分自身の胸も熱くなるのを感じた。
「見事なもんだと思うが、うーむ」
てすと。
つまりこの映像の不備や、不自然なところを現職警官の目から見て指摘して欲しいという依頼だ。実際の映像を使っているわけではなく、役者に頼んで演技をしてもらっているということだが、行き交う子供がこちらに手をふるところでなど、お巡りさんとしてついつい手を振りかえしてしまうほど出来が良い。
このまま問題なし、と太鼓判を押してやりたいところだ。
しかしそれではここに来た意味がない。
彼らはプレオープンまでに、より改善されてたものを子供たちに見せてやろうとしているのだ。
その心意気を汲んでやらねば男がすたるというものだ。
「よっしゃ、いっちょ鬼警官になっちゃろうかね」
制帽をきりりとかぶり直して赤澤は剣道の蹲踞をこなした。
ググと鍛え抜かれた下半身に力が入り、ポンプのように血流が流れ込み体温が上がる。いつも以上に真面目に、真剣に、濃い眉毛と眉間にググと力を込めて映像を睨みつける。
自転車を漕ぐ同僚警察官が挨拶をしてくる。
道を尋ねに来る若者が手書きの地図を見せてくる。
交番近くの道路で危ない遊びをする子供。
虹色に輝く空ぐわんぐわんと渦を作る。
なんとも魅力的魅力的美しいうっとりしてしまう。
「うーん??」
一瞬妙な物が見えた気がして、赤澤は目を瞑ってぶんぶんと頭を振った。
「――いまのは……ええと、ばぐっちゅうもんかのう」
とりあえず一つ、報告の場所が見つかった。
赤澤は胸ポケットからボールペンを取り出して、
修正箇所と記載された空きスペースにカリカリと体験したことを書き込んだ。
『■■分頃、画面に一瞬歪みのようなもの』
『子供のシーン、さすがに道路で遊ぶ子供は時代錯誤では』
『警察官役?の敬礼のタイミングだがここは――』
【二日目】
先日提出した諸々の意見を反映して早速調整が行われているらしい。凄まじいやる気と熱意だ。
再度依頼を受けた赤澤は、前回と同じようにかっちりと制服を着込んで体験コーナーの中に入り込んだ。
皆優しく、穏やかで、理想的な日暮れどきだった。
最初から映像が流れていると、作り物としての境目が薄れ、ますます自分がこの『世界』に訪れただけのような気がしてくる。
学校帰りではしゃぐ子供たち。
財布を落とした主婦の相談。
窓いっぱいに回転する美しい渦巻。
道に迷ったご老人、それを迎えに来る若者。
「しかし、本当に、りあるじゃのう」
生々しい、しかし現実ではない。声をかけても反応が返ってくることはない。
「ふーむ……」
たとえば蒸れた股間をこんなふうにまさぐったとしても、見咎められることはない。
これだけ大勢の人が行き交っているのに、ボリボリと六尺ふんどしの中の臭い雄の魔羅を掻いていてもなんの問題もない。
毛の生えた男臭い手が股間を掻いているところなど見られたら、間違いなく警察官の威信に関わる問題だ。
「ガハハッ、いやあこりゃあ大問題、大問題でありますッ」
赤澤はわざとらしく腰を突き出して笑ってみせた。
その大胆さに、さすがに我が事ながら冷や汗が浮き出てくる。
しかし、困ることはなにもない。誰に迷惑もかからない。なぜならこれはただのモニターだ。これはすべて映像なのだ
「むぅ――………っ」
――赤澤は自分の中で、ドロドロとした「なにか」が膨らむのがわかった。
ムクムクと陰茎が隆起するように、思考が脳の中で太く逞しく持ち上がってくる。
「んー……」
今でこそ、長年の念願を叶えるチャンスではないだろうか。
赤澤はベルトに手を伸ばした。わざと音を大きく立てて留め具を外し、緩め、ズボンに隙間を作る。
褌の中にまで、外の空気が潜り込んでくるのがわかった。
「ほぉっ……! いやあ、しっかし今日は暑いですなあ、お巡りさんもこれじゃあ仕事しづらくって仕方ないもんでなあ!」
腹筋にぐっと力を込めた大声で主張して、赤澤はジッパーに手を伸ばした。
そのまま、わざと大きく音を立てて上下させた。
ジィィイ。
青空を写したモニターは壁となり音を反響して、交番中にジッパーの音が反響した。
「おっぉおおー……。………おっ♥」
赤澤は下品に股を開いて、もっこりと膨らんだ六尺褌の前袋をジッパーから晒したまま映像を見続けた。
誰も気が付かない。
こんなに立派な雄の膨らみが、警察官の制服からはみ出ているというのに、みんな笑顔で挨拶をして、心から頼りにして悩み事を相談してくる。
あぁ……とろけそうなほど気持ちがいい。
ずっと……ずっとこうしたかった。
………そうだったか? いや、そうだった。そんな願望を自分はずっと抱えていたのだ。こんなにも気持ちがいいのだから。
『もっと人の話し声が多く聞こえてくる方が自然』
『警察官に話しかける人の数が少ない』
『■■分頃、画面に一瞬歪みのようなもの』
【三日目】
長年の夢だった。
ずっとずっと……こうしたいと願っていた。
長い警察官人生の中で、最初の夢を忘れていた。
この分厚い制服の下、さらに分厚い筋肉を隠しているように、真実を隠していた。
そうだ、わしは目が覚めたのだ。
「おぉぉぉ――おぉっぉお♥♥♥」
赤澤はズンズンと大股で、交番の中へと足を踏み入れた。
つまらない博物館の背景から、一瞬にして夕方時の世界へと転移する。その瞬間、体の中から得も言われぬ歓びが湧き上がって、おぉぉぉ♥と卑猥な声があがった。
上半身はかっちりと警官の冬服を着ていながら、毛深い下半身を露出した六尺ふんどし姿だ。
もう誤魔化しがきかない。先日であれば、まだ便所の時にチャックを閉め忘れたなどと言い訳ができたが、これは完全に変態の所業だ。
だからこそ、その興奮は想像以上だった。
子供が生まれてますます毛深くなって、毛ガニのようになった下半身を夜や朝方でもなく人が多い夕方で露出する。その快感。
「い、いやあこりゃ、た、たまらんなあぁ……♥」
何事も起きない振りをしながら、男臭い下半身で蹲踞をする。倒錯的でたまらない。頭にかぶった制帽がコックリングでも締めたかのように脳を気持ちよくしてくる。
そもそも自分が警官になったのは、一度このスリリングな経験を味わうため、そのためだったのではないか? そんな気さえしてくるくらいだ。
「はァァはぁいかん。こ、こりゃあ頭にビンビンくるぞぅ……♥」
赤澤はゾクゾクと背筋が仰け反らせて、ますます褌の中の魔羅をビンビンに大きくした。
これはいい。こりゃあたまらん。
もっともっとと腰を回す、卑猥さが増せば増すほど興奮と背徳感で楽しくなる。
外では楽しげな笑い声が聞こえてくる。自分の喘ぎ声がそれに混じっている。
『お巡りさん、ちょっと助けてほしいんですけど……』
「ん――おぉぉ♥♥ へ……へへへ……わ、わしに任せとけぇ……この赤澤健六が――おほぉぉ♥♥」
完全に声を掛けられているのに勃起が止まらない。
名乗りを上げるととてつもなく気持ちがいい。
ああ、もっと……もっと味わいたい。もっともっと。
下半身に血流が流れ込んでくる。
このままでは勃起してしまう。肉棒が膨れ上がり、褌を押し上げ、勃起、興奮、雄を見せつけてしまう。
「あぁぁ~♥ いかん、さすがにそれは……あぁぁ♥」
赤澤はギリギリの欲望を楽しむように、手で自分の竿を抑えて腰を振った。
勃起してしまう、勃起したらイカン、その相反する感情を口いっぱいに味わう。
「仕事、仕事をぉx……真面目なお巡りさんとして、ちゃあんと仕事をぉぉ♥」
赤澤は自らに酔いしれながら、その歓びを持続させるためにペンを走らせた。
『お巡りさんを体験するのだから、もっとお巡りさんの格好良さを褒めるシーンが欲しい』
『ジロジロと交番内を覗く人を追加すればより自然な交番になる』
『■■分頃の渦巻きをもっと増やすべきだ』
【マイナス十一日目】
「ほれ、まったく観念せんか!」
「いったいぜんたい、こんなことをして何が楽しいんだか、春だっちゅうてもまだまだ寒いぞ。風邪引くばっかで、楽しいことなんぞなーんもないと、お巡りさんとしちゃあ思うがなあ!」
「おまえさんのシュミどうこうは勝手にすりゃあええがな、他の人の迷惑になるようなことは許せんって話だ。わしみたいな親父が見つけたからいいが、婦女子の方々や、子どもが見たら妙なトラウマになるかもしれんだろうが」
「ホレ、こいつを着て、交番までちょっとついて来い。おとなしくしてりゃあ、今回ばっかりは見逃してやる。これにこりたら――あれだ、露出みたいなくだらん趣味をやめて、スポーツでも始めてみろ! 剣道はいいぞ! 心の鍛錬にもなるからなッ!」
【四日目】
提出した意見書はどれだけ叶えられているだろうか。
赤澤はボックス型の交番に入るなり、待ちわびた風呂に入るかのように制服を脱ぎ去った。
今日の設定時刻は正午過ぎ。
特に人が集まる時間で、食事を済ました身体がムラムラしてくる時間だ。
「ハァハァハァ♥」
赤澤は気合を入れた赤い六尺褌一丁になり、一度脱ぎ去った制帽とベルトをわざわざもう一度身につけた。
これこそ待ち望んだ真の姿。
水峰の平和を守る子持ち警官の、あるべき姿だ。
『やあどうもお巡りさん今日も見事なぶっとい腕してるねえ!』
「お、おほぉぉ♥♥ おほぉ♥ そうだろうぅうムゥゥン♥♥」
早速要望通りの台詞を掛けられて、赤澤のチンポは一瞬でビンビンに最大勃起をかました。
あれほどためらっていたのが馬鹿のようだ。
こんなに気持ちいい。こんなにも最高。我慢する必要なんて一つもない。
「にひ……ぬひひ♥」
爽やかに笑顔を浮かべ、力こぶを見せつけて、力強くボディビルダーのようなポーズを見せつければ、もう完全な変態警官だ。
前袋に隠れた肉棒からは大量の先走り汁がダラダラと溢れ染みになって滲み出してくる。
『すみませえん財布が見つからなくって』
「お、おおぉ、それなら本官が一緒に……この見事な体で小銭を稼いでみせましょうぅ♥♥」
当然のようにお巡りさんのように振る舞うのも最高だ。
現実でやったら一発で即犯罪者。
警察官としてのキャリアは終わる。
妻には離婚を切り出されるだろう。
息子たちの親権など望めるはずがない。
友人たちも失望し離れていくだろう。
何処にも顔を出せず一人センズリをシコシコするだけの人生が待っている。
しかし――
「はァァ、あぁぁあ♥ そんなことは起こらんもんなあココでならぁ♥ あはぁぁあ♥ 無責任に勃起するのは最高だぁ、ほれほれ見ろ見ろ、どうせ誰も注意できんだろうぅぅ♥♥」
その価値がある……なんて思ってしまうくらいに気持ちがいい。
全身がバターのようにどろっどろにとろけそうだ。
身勝手に逞しい~手が動き、ドスケベチンポをしごいてしまう。
「おっおっ終わる、終わるッ♥ わしの人生終わっちまうぅ♥
お巡りさんの人生お終いお終い、今日でお終い店じまいひぃぃぃぃン♥♥」
ここであえて、偽物のスリルを敢えて本物に近づける作業などしてみる。
実はこれは虚構などではなく、本当の交番なのだと自分に言い聞かせてみれば、体を駆け巡る快感の『質』が変わる。
ゾッと恐怖が全身を駆け巡り、骨髄の芯まで冷えてしまう。だのに、そこから湧き上がってくるのは圧倒的な熱と興奮だ。意識が遠のきそうで、それでいて快感だけが鋭敏に吠えて狂いそうになる。
わしは本物の交番でセンズリしているのだ。妻に子供の世話を任せて、相方に仕事を任せて、鍛え上げた体を晒してチンポどころかケツも弄っているのだ。
背徳感という甘味が、なにもかもドロドロに脳を溶かしていく。
『あ、変態だ!!』
「な!? む――ぬぉぉおおぉおおンンンッッ♥♥」
モニターの向こう側から聞こえる大声に、赤澤の肉棒は暴発した。
見えざる手によって扱かれたかのように股間がピクピクの激しく痙攣し、脚は開き、目を剥いた異常者そのものの顔で仰け反った。
『お巡りさん! 変態が出たんです!』
これは赤澤が要望に加えた、変質者を逮捕するお巡りさんのシーンだ。
早速撮影され、組み込まれたのだろう。
自分が思い描いていたのとは違う活用法だが、だからこそスリリングでとてつもない快感だ。
「わ、わしが、この赤澤健六が必ず助けてやるぞぉぉぉ♥♥」
そんな事を言いながら、シコシコシコシコとチンポを擦り続ける自分の変態さに、赤澤は顔面をデロデロに崩壊させた。
夢のようだ。
ずっとずっとこんなセンズリがしたくたたまらなかった。
子供が生まれてセンズリもセックスもガマンガマンの日々で募らせていた欲望が爆発する。
生まれてから今日までずっとずっとこうしたかった。そう、このために、生きてきたのだ。
「あひぃい人生終わるうぅ♥」
演技半分、真実半分、どんなにシコろうが大丈夫。
明日からは真面目なお巡りさんに戻る。
いや、この三十分後には、もういつもどおりの赤澤健六として、堂々たる姿で後輩たちのもとにもどればいい。
それでいい。
そんな都合のいいことを考えた、その瞬間だった。
「はひ?」
画面から特に強烈な虹と紫色に光を放ち、赤澤の毛深い男臭いがむしゃらに鍛えてきた体を包み込んだ。
「あぁぁあ゛♥」
【十日目】
『お巡りさんコッチです!コッチの方に変態が!』
『なにそれは大変だ!――やや、オマエだな!』
『ぬひぃ♥つ、つかまってしまったあ、日本の警察官はなんて優秀なんどわぁぁ、降参、降参ですぅ♥』
その日、赤澤健六はモニターの『中』にいた。
栄光ある警察官、力強い機動隊員としての姿ではなく、お巡りさんの活躍を引き立てるただそれだけのための変態露出筋肉親父として。
『はひぃ♥ほひぃもうひまへえぇえん♥♥♥』
そう言いながら腰に手を当て勃起ちんぽをぐりぐりと見せつけ、赤澤健六の映像は無様な射精をして退場した。
――あの日、誰かに見せつけたわけではない。犯罪行為を働いたわけでもない。
しかし警察官赤澤健六としての人生は、射精の瞬間たしかに終わった。
あの快感は、脳に消えない傷を残した。
あんな変態的欲望を叶えた射精をした脳だ、正常であるはずがない。
正義や信念より快感を取った男として、赤澤健六は上書き保存されてしまったのだ。永遠に。
「ハァハァハァ、ど、どうじゃあ名演だろぅぅう♥」
「おぉぉおこりゃあ最高ッスゥウ、あかでみぃ受賞間違い無しッスウ♥」
生涯残る自分の痴態を眺めながら、赤澤健六は得意げに隣の後輩の肩を抱いた。
警察官として鍛え上げた肉体を持て余している男だ。赤澤が嘘八百を並べてここに呼び出して、モニターを見せつけ、ちょっと竿をしゃぶってやったら…彼もまたあっさりと赤澤同様人生が変貌してしまった。
「ほれほれ、またすぐわしの出番がまた来るぞお♥」
「むほっぉ変態お巡りさんの毛深い脚がもう見えてるっス、エッロぉ♥」
子供向けとしては健全な博物館の目玉として。
そして、大人向けとして、大量の入場料を取る体験型映像作品として、そんな金儲けのためだけに二人のむくつけき国家公務員親父は、人生を終わらせられたのだ。
「ぬほぉぉ♥わしら変態を演じてもいい男だなぁぁ♥♥」
「ハァハァこ、こんなもん本当したら人生終わりじゃ終わりッスッ、ガッハッハ♥♥あーあぶねえええ♥♥♥」
モニターから放たれる光で体をガクガク痙攣させながら、二人はモニターに向けて特濃の精液をビュクビュクと放った。
映像はすぐにループし、再び赤澤が変質者としてお巡りさんに捕まるところが映し出された。
終わらない物語に反し、それを鑑賞する二人の筋肉警官の方は、完全に脳の機能を放棄したかのようにまるで同じように笑い、痙攣し、雄汁を吹き出し続けた。