お世話になっております。若林です。
僕は暇さえあれば漫画のネタを考えてます。
「こういう漫画読みたいなー」
「こんな漫画あったらいいなー」
最初の発想はそんなようなとこから始まったりすることが多いです。
でもそういう考え方をしてると、必ず出てくる問題があります。
「でも自分じゃ描けない……」
何でも自分で描けるなら苦労はしません。
知識が足りなかったり、技術が足りなかったり、いろんな問題があって描けないことがよくあります。
でも、描きたいものは「それ」なので、なんとかして描けるようにしないといけません。
勉強するのが一番正攻法ですが、勉強して必要な知識や技術を手に入れるには時間がかかりますし、そこまでの余裕は、時間的にも経済的にも精神的にも、あまり無いです。
じゃあどうするのか。
「これなら自分でも描ける」というレベルを探るんです。
「徒然チルドレン」は、「恋愛漫画とか自分には無理だな…」っていう思いが最初ありましたが、それは「恋愛漫画はキラキラしてるもの」「キャラが魅力的じゃないといけない」みたいな先入観があったからでした。
でも「泥臭くてキャラがみんなモブみたいな恋愛漫画なら自分にも描けるなー」みたいな着眼点を見つけたら、普通に描けましたし、そのうち自分なりにキラキラして魅力的なキャラも描けるようになりました。
「幸せカナコの殺し屋生活」にしたって、OLの生活も殺し屋の世界も全然わかりませんけど、「OLにもいろいろいるやろ」「殺し屋の世界なんて誰も知らないんだから詳しく見せる必要無いやろ」「そもそもそこを見せたい漫画やないやろ」ってことにして描いてます。
もちろん「もっと知識を付けてリアリティが出せたら」「もっと技術を磨いて魅力的に描けたら」と思うことはありますが、割り切れるところは割り切って、勉強できるところは勉強して、工夫できそうなところは工夫しています。
それから、「これなら自分でも描ける」というものを見つけることは、自分の作家性を見つけることと同じだとも思っています。
最近描いた「おごりがいガール」も、グルメに全く興味が無い僕がグルメ漫画を描くとしたら、こういう感じだなーって思って描いたものです。
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この漫画をよく見ると、キャラの表情のアップはあっても、食べ物のアップがありません。別に意識してそう描いたわけではなく、気付いたらそうなってました。いかに僕が食べ物に興味無いかがわかります。
「ぱちん子」にしても、もし人から「パチンコ漫画を描いて下さい」と言われたら「僕パチンコのことそんなに詳しくないですし……」って思ってたでしょうけど、「別にパチンコなんて好きじゃないんだからね」っていうツンデレかわいいじゃんっていう着眼点を見つけたら、描けました。
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編集さんから「こういうの描いてみませんか」と言われて「そんなの描けないですよ」って思うことがよくありますけど、後々になって「でもこの程度のだったら描けるな……」って気付くこともあります。
ちなみにネタの中には「しっかり勉強して万全の状態で描きたい」というものもありますので、そういうものはこっそり用意してます。
「今描けるものが自分の描けるもの」だと思ってます。
※追伸
今までにも何度かネタの出し方についてコラムを書いているので、そちらも参考にして下さい。
fanbox post: creator/465084/post/645720
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アシュリー
2020-06-05 11:51:38 +0000 UTC