―僕はじっと彼女を眺めていた。 抵抗を諦めたのか、頬を赤らめ、彼女も僕を見つめ返す。 あの娘を独占したい。だがそれは、到底叶わぬ夢。 けれど、その程度の障害では、僕の溢れ出る想いを止めることはできなかった。 始まりは少々乱暴だったけれど、結果こうして、二人きりの時間を僕は過ごせている。 ああ、自由を奪われた四肢が、僕にはとても艶っぽい。 まだ見ぬ彼女の姿を見たい。 僕はテープの束を取ると、彼女の前に立つ。 そして彼女は、上目遣いで僕の瞳を覗き込む。心にさざ波が立つのを感じた。 僕は一片のテープをちぎると、それを彼女の顔に近付けていく。 甘美な時間は、まだまだこれからなんだ―。 完