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(SSあり)EX007_戯れで街を破壊する巨大リーマン





 「ほーら、早くにげねーと踏み潰すぞ?」


 ズシン、ズシンという周期性のある地鳴りと揺れに、コンクリートが崩れていく音。車のクラクションや人々の悲鳴。多くの喧騒がざわめく街に、まだ無事な窓ガラスを震わせるほど低い声が、高いところから吹き下ろすように響く。それと同時に、大通りを逃げる人々の真上に車よりも大きな影が差す。


「……きゃああああああ!!」

「うわあああ!!」


 見上げた男性の視界に映ったのは、トラックをはるかに超えるサイズの靴の底。革靴特有の中央部がくびれ、先がとがった形状。キャメル色のレザーソールにはいたるところに車の破片や人の血や服がこびりついている。それが空気を押し潰しながら逃げる人々に落ちてくる。


ズゴォン!!!


 すさまじい地鳴りとともに、人間が数十人単位で靴の下に消えた。そのとてつもない重量にアスファルトは砕けて靴底がめり込む。それも靴全体からしたらわずかなものだが、ソールと踵の段差で、一瞬だけ死を回避した人間が潰れるには十分だった。衝撃で吹きとばされたものの、奇跡的に踏み潰されなかった人間たちは潰れた人には目もくれず、必死に起き上がって逃げ出していく。間を置かずにもう一方の革靴が、立ち往生していた車をプレスするように数台まとめて踏み潰した。


「ったく、ほんっと、虫みたいだな……」


 上空から、呆れたような声が降ってくる。阿鼻叫喚の人々をあざけるように見下していたのは、半袖のワイシャツとスラックスを身に着けた、一人のサラリーマン風の男だった。ただその大きさが尋常ではない。彼の隣にあるビルは25階建てなのにもかかわらず、少し屈んで通りを見下ろす男とほとんど同じ高さだ。男はぐりぐりと車を踏みにじると、再びゆっくりと体を起こす。


「にしても、あっちいな……」


 男がぐい、と腕で額の汗をぬぐう。太い腕は伸ばした状態でも袖をぴちぴちにしていたのに、曲げたことで力こぶが大きく盛り上がり、袖が勘弁してくれとでも言うように付け根へとずり下がっていく。肩も丸く膨れ上がっており、盛り上がる僧帽筋に繋がる太い首にはいくつも汗の筋が伝っている。そして何よりも目に入るのは樽の様な大胸筋で、内側から押し上げられたシャツはしっかりとその盛り上がりを強調しており、第一ボタンは当然のように開けられ、第二ボタンもいつはじけ飛んでもおかしくなさそうだった。胸板が影を作るその下はギュッと締まっていて、ボコボコとした腹筋が中にあるのは想像に難くない。細身のスラックスは尻や太腿の大きさを如実に浮き上がらせ、今も車をぐりぐりと踏みにじる革靴へと続いていた。


「もうちょっと向こうだったか?」


 ビルよりも高い目線から街を見渡す。いたるところに上がる煙と炎。そこらじゅうで建物が崩れて道がふさがり、サイレンと悲鳴がせわしなく響いている。すべてこの突然現れたサラリーマン風の巨人が、たった1時間程度で起こした被害だった。男はふと、真横にある自分よりも少し低いビルに目を向ける。男が歩く衝撃だけでひび割れた窓の向こうには、揺れで動けない人間たちが大勢いた。男はニヤッと笑みを浮かべると、おもむろに電車の直径よりも太い腕を引き、そのビルのど真ん中に拳をぶち込んだ。巨大な質量をもつ拳が数フロア分の窓とガラスを突き破り、机やコピー機ごと中の人間をひき潰す。コンクリの柱がパスタのように砕け、ビルにぶっとい前腕が突き刺さる。男がそのまま腕を横に薙ぐと、ビルは中腹から半分以上えぐられた形になり、支えられなくなった上階が真下のフロアを巻き込みながら落ちていく。男は最後までそれを見送ることなく、視線を上げて破壊されていない方角を見定める。そしてまだ大通りを逃げ回る人間や車を気にすることもなく、ゆっくりと一歩を踏み出した。



**




 ズシンズシンと地響きを立てながら男は街を歩く。一応通りに沿って歩いてはいるが、その巨大な足が動くたびに触れた信号や電柱は折れて吹き飛ばされ、真下にある人や車はアスファルトごと地面に埋められる。そのうえ戯れに手近なビルを手で押したりしてたやすく倒壊させるものだから、被害はどんどん増えるばかりだった。男が次に目を付けたのが15階建てほどの古いホテル。40メートルほどの高さであっても、ようやく男の股下に届くぐらいしかない。まるでどう壊してやろうかととでもいうように男がホテルを見下ろしていると、突然、腕で爆発が起きた。


「ん?」


 その衝撃に男が腕に目を向けると、ちょうど拳ぐらいの爆炎が二つ右腕に上がっていたところだった。その威力は爆風だけで周りのビルのガラスにひびが入るほどだが、腕に直撃した男はまるで紙風船が当たったとでもいうようなそっけなさだ。男は腕の近くに残る二本の白い煙を目で追う。その先にいたモノを見て男は少しだけ感心したように笑う。


「へー……」





 男の目線の先にいたのは、編隊を組んだ六機の戦闘ヘリだった。先ほどの爆発はそのヘリから放たれたミサイルだった。まだ男の足元はもちろん、建物の中にも避難していない人間が溢れる中での攻撃。逆に言えばそれだけ人間側も切羽詰まってるといえる。先行した二発に続いて六機のヘリから次々とミサイルが発射され、そのすべてが男へと吸い込まれるように着弾する。その爆発は男の上半身が煙で見えなくなるほどで、下手な建物ならまとめて消し飛ぶ威力。だが――


「……ったく、派手にやりすぎ。ケムいだろーが」


 男がぱたぱたと手を振ると吹き荒れる暴風で煙が一気に散らされる。人間たちからすれば憎らしいほどに、絶望するほどに、男は無傷だった。シャツや腕に少し黒い部分が見えるが、それらもすべてミサイルの破片で、男やその服が破損したような形跡は一切なかった。


「じゃあ、お返しと行くかあ」


 男は戦闘ヘリを見定めたまま、傍らのビルに手を伸ばす。屋上の角部分を覆うように手を乗せると、バギバギバギッ! とものすごい握力で建物の一部分を砕きながら手の中に握りこむ。そしてヘリに向かって腕を振りかぶった。


「おらっ!」


 男が投げたコンクリの破片。手の中に握り込めるサイズ・数だが、男の手は車をすっぽりと覆えるほどでかいのだ。散弾のように飛んでくるコンクリは、その破片一つで人間を押し潰せそうなほどのサイズ。運悪く当たった戦闘ヘリはその厚い装甲をぶち抜かれて爆発しながら墜落していく。たった一回、男が建物のかけらを放っただけで三機が撃墜。残りの三機も、男が何度も建物をえぐって放つコンクリの散弾をよけきれず、爆発炎上しながら、まだ人間が逃げ回っている街の中に落ちていった。


「なんだ、あっけねえな」


 男はははっと笑いながら汗で手にくっついた建物の破片をぴぴっと振って弾き飛ばす。男が投げた建物の破片は街中にも落ちており、直接通りに落ちて人を押し潰したりビルの外壁に突き刺さったりと、いたるところで被害を出していた。しかしそんなことどうでもいい男は、ずんずんと目的の方向に向けて突き進む。その一歩が人を潰し、車を蹴り飛ばす。邪魔な建物はぐいと手で押しのけると簡単に倒れて崩れていく。そうやって被害を広げながら、巨人が一つの建物の前で立ち止まる。


「ここだな」


 巨人が立ち止まったのは、その街でも比較的新しいビルだった。耐震構造がしっかりしているのか、巨人が近くまで歩いてきても窓ガラスにひびが入るぐらいで、揺れながらも内部含め形は保っている。ただ高さは男の股下ほどまでの高さしかない。巨人が膝蹴りでも入れようものなら一発で倒壊してしまうだろう。


「そんで……」


 巨人が少し屈んで、屋上に目を凝らす。巨人が現れてからというもの、男が引き起こす地響きと揺れに、動ける人間たちは皆ビルから転がるように出て逃げていた。それなのに、今巨人が見下ろしているビルの屋上には、巨人を見上げ、大きく両手を振っている、一人の人間がいる。


「あんたが”チタ”さん?」


 巨人が屋上に声を降らせる。人間側も叫んでいるが、屋上からさらに何十メートルも高いところにある巨人の耳にはその声は届かない。人間は諦めてスマホを取り出した。すると、巨人のスラックスのポケットが重低音で震える。巨人はスマホを取り出すと耳に当てる。


『聞こえます? キヨトさん!?』

「ああ、聞こえる聞こえる」


 キヨトと呼ばれた巨人は笑みをたたえながら体を起こした。会話さえできれば屈んでいる必要はない。屋上にいるチタという人間はその様子を興奮しながら見上げている。


『ほ、本当に巨人だったんだ……』

「ああ? 冗談だと思って呼んだのか?」

『そ、そうじゃなくて! 本当、夢が叶ったみたいで……』

「おいおい、これ見てそれ言えんのか?」


 キヨトは少し呆れながら周囲を見渡す。男が暴れまわったせいでこの街はもう災害にあったかのような被害だ。建物だけでなく人間の被害もすさまじい。それでもチタは大きく首を横に振る。


『さ、最高です……!』

「はは、やべーやつだなアンタ。……んじゃ、こっちも見せてやっか」


 キヨトは通話をスピーカーモードにしてスマホを少し窮屈な胸のポケットにねじ込んだ。元々キヨトの声はスマホなしでもチタに届くので、こうすることでキヨトは手放しでもチタの声が聞ける。もちろん巨人のスマホの音量はかなりのものなので、まだ避難しきれていない周りの人間にも聞こえるが、それはキヨトにとってどうでもいいことだった。キヨトはそのまま両手を下ろし、スラックスのベルトにかけた。チタがごくりとつばを飲み込む。


『っ……』

「ったく……ぴいぴい逃げ回るお前ら見てたら、結構やばくてさ……」


 チタが見上げるキヨトのスラックスは、股間部分が大きく膨らんでいた。キヨトはガチャガチャと鉄骨がぶつかりあうような音をたててベルトを外すと、スラックスのファスナーをゆっくり下げていく。すると、濃い赤の布地に包まれた膨らみがあふれ出るようにして外に飛び出してくる。車の一台や二台、簡単に飲み込めてしまいそうな膨らみに、チタはその場にへたり込む。


『あ……すご……』


 キヨトがパンツのゴムに手をかけてぐっと引き下ろす。次の瞬間、爆風が吹き荒れてチタは屋上のコンクリに転がった。慌てて体を起こしたチタは風を起こした元凶を見てぽかんと口を開けてしまう。


『は…………はは…………』


 屋上を縦断するように、チタの真上でぶるんぶるんと揺れる、トラックよりも大きい肉の塊。もしそれが振り下ろされでもしたら、人間など一撃で屋上ごと潰されてしまうだろう。熱とともにふりまかれる汗とアンモニア混じりのフェロモンに、チタは一瞬で果ててしまう。チンコの影からその様子を見ていたキヨトは蔑むようにして手を添えていたチンコを揺らす。


「ほら……これが見たかったんだろ……?」


 まだ半勃ち程度なのに、キヨトの大きな手でも握りきれないサイズ。キヨトがそれをゆっくりと扱いていくとどくどくと血液が送られてキヨトのチンコはむくむくとさらに成長していく。もちろんその扱く動作だけでも屋上にいるチタには大きすぎる動きで、常に強い風が吹き荒れ、仮に手か亀頭が触れてしまえばプチっとチタは潰れてしまうだろう。事実、亀頭がかすった屋上の床はコンクリが大きくえぐれてしまっている。だがチタは逃げ出すどころか、むしろその巨根に手を伸ばしている。


『やばい……すごい……すごいですよキヨトさん……!!』

「はっ……当たり前だろ?」


 ビキビキと反り上がるキヨトの肉棒はもう電車に匹敵するサイズになっていた。先端からは我慢汁が溢れだし、一滴でチタの顔ほどある雫がぼたぼたと屋上に着弾している。


「んじゃ、やるか」

『えっ』


 てっきりこのまま射精するものかと思っていたチタは、キヨトが急に腰を引いたので虚を突かれる。が、それも一瞬で、空気を押し潰すようにして近づいてくるキヨトの顔にすぐさま圧倒される。そのすぐあとにキヨトが地面に膝をついた揺れがチタのいる屋上まで届いた。


『キ、キヨトさん、何を……』

「あ? わかるだろ? こうやってさ……」


 膝をついてもビルの屋上からはキヨトの胸より上しか見えない。キヨトは腕を伸ばすと、チタの頭上を越えてビルの奥の角に手を載せる。もちろんそれだけで屋上はひび割れビルは大きく揺れる。チタもバランスを崩して投げ出される。


『うわっ!』

「まあまあ丈夫そうなビルだし……」


 キヨトは反対の手でぐぐっとチンコを水平にすると、ビルの壁にぴとりと触れさせる。それだけで薄皮のような窓ガラスは砕けてビル内に生臭い匂いが吹き込んでいく。


「少しは楽しめそうだよ……なっ!」


 キヨトが腰を突き出すと、ドゴオッ! という音とともにビル全体が大きく揺れた。キヨトの巨根はコンクリも鉄骨もまとめて破壊しながらビル内を蹂躙していく。フロアの高さより太い亀頭が床と天井を同時にぶち壊し、柱をマッチのように折って机やプリンターを弾き飛ばしていく。そしてそのビルの屋上にいるチタはその大きな揺れに振り回されまくっている。


『ちょ……キヨト……さん……!』

「あ~……やっぱビルオナいいな……」


 ズガン、ズガン、と腰を打ち付けるたびにビル全体に亀裂が走っていく。屋上に覆いかぶさるキヨトの手に揺らされ屋上の床もそこかしこが割れ砕け穴があく。チタは必死でキヨトに呼び掛けているが、快感に集中しているキヨトにその声は届かない。


『キ……やめ……ぎゃっ!』

「あ~~~……イくぞっ!」


 キヨトの手に力がこもり、屋上が半分以上押し潰される。キヨトの尻がキュッと締まると、ビル内部を蹂躙していた巨根から、白濁の塊が大砲のように撃ちだされる。その質量と威力はとんでもなく、壁をいくつもぶち抜いてなんと反対側にまで突き抜けてしまった。その後も発射される精液は、ドゴンドゴンと街中へと着弾し、被害を広げていく。5発近く放った後、空を仰いだキヨトがふぅ、と大きく息を吐いた。


「ん~……まあまあよかったな……」


 腰を引くともう半壊状態のビルから半萎え状態のチンコがずるりと引き出される。キヨトはそれを手で絞り、指についた精液を目の前のビルに擦り付けようとしたところで、屋上で見ていた人間のことを思いだした。


「あー……チタさん?」


 屋上はキヨトのビルオナによって、その殆どが崩れ落ちていた。当然そこにチタの姿はなく、スマホを取り出してみるも通話は切れている。


「ったく、人間はこれだから……」


 膝立ちから立ち上がると、スラックスを履きなおして膝の部分を軽く払う。そうして、思いっきり腰を打ち付けたことで前面部分が半分以上えぐれ潰れている、今にも崩れ落ちそうなビルに軽く蹴りを入れる。ズゴォン! という音を立てて少し前まで真新しかったビルが無残に崩壊して土煙を上げていく。


「さあて、もう少し遊んでいくかな」


 キヨトはその崩れたビルと、中でつぶれて死んでいるだろう人間には見向きもせずに、まだ無事な地区へと向かった。



 





END

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Comments

コメントありがとうございます!!マッチョなリーマン巨人です!盛りました! シャツをパッツパツにする筋肉は垂涎ものですよね……! ほんっとうにただ遊びに来たような感じですね~どっちかというと世界的には巨人はフィクション寄りなので現れて本当にパニックって感じです! 革靴だとジャストフィットありえそうですよね笑 チタも半信半疑だったけどマジで現れて精神かなりやばくなっちゃってます笑 まあ大興奮ですよね~……私も共感しちゃいます笑 キヨトとしてはま~気が向いたから行ってやるか~ぐらいの気持ちなので、チタがどうなろうが本当にどうでもいいんですよね、そういうとこがまた巨人らしい……そんな好き勝手な蹂躙を目指しました! 素敵なコメントありがとうございました!

ichiya

うわああー!キヨト君、めっちゃイケメンリーマン巨人ですねー! ネイビーのスラックスに明るめの茶色の革ベルト、そして白い半袖シャツが良く似合う、爽やかな男前ですね(*´Д`) 短髪の黒髪をツンツン立たせてるのもカッコイイと思います(*'▽'*) シャツの袖に隙間がほとんどできなくてパツパツなほど、太くて逞しい腕をしてるところとかも最高です! しかしながら、人間のことなんて虫ケラのようにしか見ていない、恐ろしい巨人としての側面もありますね~(*´Д`) 会社勤めの身でありながらこんなことが平然とできちゃうんだから、この世界では人間の地位は相当低そうですね……^q^ ソールと踵の段差、めちゃくちゃジャストフィットしたら神回避で生きながらえられそうですけど、 大抵の場合はそんなことならずにペチャンコにされて終わりそうですよね~。 ああ、人間のチタさんに呼ばれて会いに来ちゃった感じですかね~。 チタさん、キヨト君が巨人だと発覚した時とか、来てもらう約束とりつけるまでのやりとりでもめっちゃ興奮してたんだろうな……。 ものすごい被害が出ちゃってますけど、まぁこんな巨人が来てくれるのならチタさんの気持ちもまぁ分からなくもないかなという感じですね^q^ 口ぶりからすると、ビルオナは以前にも経験ありっぽいですよね……結構手馴れてたりしますしね(*´Д`) キヨト君を呼んだ張本人はキヨト君の手によってあっけなく消されてしまいましたね。 「ったく、人間はこれだから……」ってセリフゾクゾクしました(*´Д`) チタさんはいなくなったけど、まだまだ蹂躙は続くんですね……^q^ 巨大リーマンの勝手気ままな蹂躙、最高でした!

曹達(ソーダ)


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