ダークノア・肉便器編Ⅱ(3)
Added 2022-08-19 16:28:08 +0000 UTCコメント:とりあえず木崎はここまでということで。心残りが埋められて満足。
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それから、俺の二重生活が始まった。普段は警察官、オフの日は戦闘員達とセックスに耽る、そんな日々が。
葛藤はあった。自分が肉欲に溺れ、人の道を外れていくことを悔いることも。ただ、俺の頭がまともに働くのは、目の前にあいつらがいないときに限った。ダークスウツに包まれた、あの黒光りする肉体を見れば、たちまち俺の忍耐は呆気なく崩れ去る。「警察に情報を持ち帰る」と最初に立てた誓いはついに守られることがなかった
剣道で鍛えている躯が、それ以外の要因で増強されているのが分かる──日増しに改造が進んでいるのだ。戦闘員達の精液が、俺の肉体を芯から造り替えていく。夜勤が明ければ見苦しいほど無精髭が生え、体毛が気になる程度には濃くなっていた。筋肉の膨張に伴って全身が性感帯のように鋭敏になっており、気を抜けばワイシャツに乳首がぴんと浮き上がってしまう。一番の変化は──当然、性欲だった。気が狂わんばかりの性欲の波が、時と場所を選ばず俺を襲う。ケツが疼き、雄交尾以外では埋められない渇望が、俺の足を2号のアパートや0号の事務所へと向かわせた。
そこで俺は入念に調教を、そして、ダークノア式の洗脳を受けた。犯され、常識や価値観を塗り替えられ、汚染され──主に2号がその役割を担った。外仕事で蒸れ、汗をたっぷり吸った2号のダークスウツを、俺は鼻を押し当てて嗅ぎ回る。俺を最初に調教した相手だからか、俺はすっかり2号の匂いの虜になっていた。発情、という言葉が相応しく、俺は犬のように無様に勃起を晒していた。
1号や2号が戦闘員に改造される様子を収めた映像も見せられた。普通のジムインストラクターや普通の建設作業員だった彼らは、最後には喜んで自らダークスウツを身に纏い、戦闘員へと堕ちていく。恐ろしいのは、その映像を1号も2号も当然のように見て、興奮していることだった。それだけ、ダークノアの洗脳は深く、不可逆なのだと痛感させられた。同時に、自分が2人と全く同じ過程を歩んでいることに戦慄する──心のどこかで、俺も戦闘員になるのだと予感し、興奮も覚えながら。
「自分は悪に染まらない」
戦闘員達は嘲笑したが、それだけが俺の最後の矜持となっていた。戦闘員に身体を欲しいままにされ、性欲に狂わされているが、悪に加担することはない──それが、最早本気なのか建前なのか自分でもよく分からなくなってきた頃、とうとう0号が「そろそろ完成だ」と俺に告げた。俺は、その言葉に頭が真っ白になった。
まだ精液が完全に黒く穢されていない。しかし、すでにそれはほとんど黒に近かった。
まだ俺は洗脳されていない。しかし、すでに何度も戦闘員達の言いなりになり、肉欲に溺れていた。
まだ戦闘員になりたいと思っていない。しかし、すでに何度も自分がダークスウツを着るという想像で抜いていた。
まだ、まだと次から次へと言い訳が浮かぶが、それはすぐに明確な事実によって打ち消されていく。客観的に見れば、俺は行きつくところまで行きついていた。0号の言葉に『やっと、戦闘員にしていただける』という考えが浮かぶまで、身も心もダークノアに染まっていた。
いつものように0号の事務所に呼び出され、俺は命令されたとおり制服姿でそこを訪れる。0号だけでなく、1号も2号も戦闘員の姿で撮影用のスタジオに佇んでいた。そして部屋の中央には、見慣れぬもう1人の戦闘員──否、ダークスウツを纏ったマネキンが1体置かれていた。見慣れた筋肉の付き方、体型。正しく俺の躯そのものが黒のシルエットになっている。
俺のための、ダークスウツ。あれを着たら、俺は本当に戦闘員になっちまう──映像で1号や2号がそうであったように。今すぐここから逃げなければと、頭では分かっているが、身体が微動だに動かなかった。制服の中で、いつものように固く、剛直しているチンコが、俺の本当の欲望を表している。マネキンの胸に手を伸ばし、その滑らかな肌触りを堪能する。これを身に着けたいという欲が、無視できない程までに強くなるのを感じた。
「勿論、君のための物だ。着てみるかい?」
0号が唆す。俺はバカみたいに棒立ちになって、逡巡していた。自分の荒い呼吸だけが、スタジオにこだまする。
「ほら、お前が生まれ変わるのちゃんと見ててやるから……早く俺達の仲間になろうぜ……」
2号が耳元で囁く。視界がぐらりと揺れた、ような気がした。
「俺は悪になど屈しない……今からそれを証明して見せるために、これを着てやる……」
俺はうわ言のようにそう言うと、ゆっくりと制服を脱ぎ、生まれたままの姿になった。これは俺がダークノアに打ち勝つ唯一のチャンスだという、都合の良い信念。その大義名分の下に、ダークスウツを自ら着ることができる悦び。マネキンからダークスウツを引き剥がし、背中から手足を滑らせるように入れていく。ローションが塗り込まれているかのように、ダークスウツの内部は潤滑している。それが、イソギンチャクに指を吸われるように、みっちりと肉体を締め付ける。
「うあああああああッ♡か、身体が……♡熱ぃっ♡」
ケツやチンポに張り付いたダークスウツが、俺の肉体の凹凸を淫らに強調する。手足の指先から一分の隙も無く、第2の皮膚のように黒く、薄く、ぴっちりと俺を包む。これまで俺が戦闘員に犯され、調教され、改造されてきたのは、ほんの小手調べに過ぎなかったのだと分かった。ダークスウツによって与えられる圧倒的な快楽が、俺の理性や人間性をドロドロに溶かしていく。
ダークノアの一員となり、ダーク様に服従すること。それが俺の存在理由になっていく。ダークスウツを着るということは、その確固たる事実を、心身に刻み込むことに他ならなかった。ダークノアへの隷属の証が全身を覆っていく。それを誇らしいとさえ今や感じている。左手で拳を作り、右胸に当てる。慣れ親しんだ敬礼ではなく、組織への忠誠を誓う、神聖なポーズだ。
「おおおおおおおおおおおおッ♡俺がっ♡俺が変えられるっ♡助けてくれっ、嫌だ♡あああああッ♡敬礼すげえ♡忠誠誓ってどんどん気持ち良くなっちまう!!お゛ッ♡射精る!!射精る射精る射精るっ♡中途半端な人間もどきのザーメン漏れちまう♡あ゛ッ♡」
勢い良く飛び出たザーメンはほとんど漆黒に染まっていた。背後に2号が立ち、俺のダークスウツのジッパーをじりじりと上げていく。俺は抵抗できないまま、忠誠のポーズで固まっていた。快感で身震いしながら、人間として終わらせられるのを待っているだけだった。うなじまでジッパーが上がり切り、ダークスウツが永遠に俺を快楽の牢獄に閉じ込める。2号が「定着」と恭しささえ感じさせる響きで呟いた。ダークスウツが蠕動し、俺を絶頂へと導く。俺は自分が戦闘員として完成したことを、はっきりと理解した。ジッパーが溶けるように消え、ダークスウツは二度と脱げなくなる。戦闘員達と同じ真っ黒な精液が、俺のチンコからも溢れ出る。0号、1号、2号と全く同じ姿になり、俺は祝福される。ぐしゃぐしゃに脱ぎ捨てられた濃紺の制服だけが、俺が元は何であったかを示していた。
「俺、木崎充はダークノアに完全敗北し、無様にも悪の手先に洗脳・改造されてしまいました!!最早、悔しいと感じることさえなく、戦闘員として生まれ変わったことを嬉しく感じております!!ダーク様に永遠の忠誠を!!」
こうして俺は、ダークノアの計画通り、肉便器戦闘員3号として生まれ変わったのだった。