日々、TTS対策機関で使用するくすぐりマシンのメンテナンスと、設計、開発に明け暮れる工学技士……技術科は、その畑分野の性質上、ほぼほぼ男性が占めているせいもあってか――
現場、つまりTTS治療に立ち会うことは特例を除き法令で禁止されている。
だが自身の仕事成果をこの目で見ることができぬなど、あまりにも不条理と遺憾であり――
勝手ながら無断で、生体チェックのモニターカメラに細工を施し、不本意だが盗撮にも似たような形で、日々少女たちの愛らしい反応を別室のモニタから
拝見させてもらっている。
そんな今日もリアルタイムと、美麗にカメラへ撮り収められる秘密の花園……映像の中では――
「あ、ちゃっ、ちゃ……んと、やきゅっ……はぁっ、んぱぁっ」
「ふふっ♡」
「や、や、やく、そ……やっ――」
「『やくそく』かな?」
「そ、それっ、やくそくどお…りっ――」
「うふっ、わかってるわかってる。ちゃんと手加減してあげるよー。そのために頑張って恥ずかしいのとかくすぐったいの我慢したんだもんね~♡」
治療が始まった当初から、すでに過呼吸気味の鈴成小夜女児。
しかし短い人生の中で初であろう、四肢への拘束による重圧に晒され、焦燥の色はより濃厚と危ういものになっていく。
「あ、あたし……ほんと……よわくてっ……すごく――」
「うんうん、こっちもプロだからねー。小夜ちゃんの身体のことは~、弱いところは~、もうぜーんぶ知ってるよー♡」
鈴成女児の泣きそうな懇願。
その一言一言へ、丁重に受け応えている指導員だったが、そのやたらと喜悦に弾む
声色から、少女の不安を煽る以外のなにものでもなくなってしまっている。
そもそもこの治療行為は、ある種――透析治療のルーチンと類似しており、
「今日は患者の気分が乗らないから半分で――」などといった事が、初めから不可なのことは、指導員も重々承知と――