外宇宙から地球に向けて帰還途中だった宇宙船。
しかし突如S.O.S信号を発した後、一切の交信が途絶えてしまう。
一体宇宙船に何が起きたのか…?
乗員たちの安否確認と調査のためホゾ・ヒカルはスプリーム・ナベルに変身し、単独で隊の仲間達よりも先んじて宇宙船に到着。
ヒカルの姿へと戻り、宇宙船内へと乗り込んでいくが…
宇宙船内を探索していくヒカル。
そしてとある部屋の前へと辿りつく。
(この中から僅かだけど生命反応を感じるぞ…)
この中に生存者がいるかもしれない。
(ちゃんと船の調査してからとか装備を整えてからとか、そんなこと言ってる場合じゃないだろ!現に俺が今ココに辿りつかなかったら、この中の人も助けられなかったかもしれないんだ!)
自分の判断に間違いは無い…そう確信しながらヒカルはその部屋の扉を開くボタンを押した。
そして自動でドアが開いた瞬間、ヒカルは中に飛び込み叫んだ。
「N.A.V.E.Lのホゾ・ヒカルだ!みんな助けに来…」
ガシッ!!
「…えっ!?」
ヒカルが部屋の内部に入った瞬間、いきなり"何か"がヒカルの腹に貼り付く。
「な、なんだよコレェッ!!??」
あまりにも突然のことに気が動転するヒカル。
彼の腹に貼り付いたまるでサソリのような生物はその多脚をヒカルの背中へと回し、さらには尻尾のような部位までも彼の胴体へと巻きつけ、ヒカルが動くよりも早くその体をしかと彼の腹に密着させていた。
ヒカルが今着用しているのは地上任務と同じ半袖短丈ポロシャツに極短丈の短パン…
その大きくむき出しとなった腹に直接貼り付く奇怪な生物のあまりにも悍ましい感触にヒカルは身の毛がよだつ想いだった。
船内とはいえ宇宙で活動するにはあまりにも無防備過ぎる格好をしていたことを今更後悔するヒカルであったが、さらなる悲劇が彼を襲う。
「こ、このおッ!!コイツ、離れろォッッ!!!!」
自分の腹にしがみついた足を両手で掴みながら必死に引き剥がそうとするヒカル。
その時であった。
「ふっグッ!?」
不意に臍の中央に痛みが走る。
何か尖った細い物体が自分の臍の中に挿入されていく感触を覚えたヒカル。
「コ、コイツ!?お、俺のヘソに何か…挿れてッ!?う、うグアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッ!!!!!!!??????」
スプリーム・ナベルに変身する際、ナベルタイマーの露出孔となるヒカルの巨大な臍穴。
そのむき出しの大穴の中にひしめく臍肉を掻き分けるように、容赦なくその奥へと侵入していく物体。
「お、俺のヘソの中に何入れてやがるゥうウウウウウッッッッッ!!!!!!?????」
さらに力を込めて引き剥がそうとするもまったくビクともせず、そうしてる間にもさらに臍への侵入が続いていく。
「うがアアアアアアアアアアアッッッッッッッッ!!!!!!?????????」
ついには臍奥深くのタイマーが埋め込まれている箇所まで辿りついた物体。
ドクン!
「おぐゥッ!?」
不意に臍の奥深く…腹の中に"何か"が送り込まれた感触を覚えるヒカル。
ドクン!
「うっぶッ!!」
そしてまたも同じ感触が臍奥に生じる。
一体自分の腹の中で何が起きているのか…ヒカルは今自分の身に起きている最悪の事態を把握しつつあった。
「ま、まさかコイツ…俺の腹の中に…"卵"を…」
ドクン!
「がああッ!!!」
次々と臍穴に差し込まれた菅を通してヒカルの腹の中に送り込まれる物質。
「や、やめろオオオオオオッッッッッ!!!!!!!やめろオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!!」
もはや半狂乱状態で必死に腹に貼り付いたソレを引き剥がそうとするヒカル。
だがそうしている間に、彼の体内には次々と異物が送り込まれていく。
「うわあああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
瞬く間に妊婦のように膨れ上がっていくヒカルの腹。
ヒカルにとって、これほどまでに"臍"をむき出しにしていたことを後悔した時は無かった…
【解説:ベリーハガー】
ある宇宙生物が自らの繁殖のために作り出した生殖生物。
宿主となる対象の腹部に貼り付き体を固定させ、そしてその中央部から相手の臍穴に卵管を差し込み腹腔内に卵を植え付ける。
植え付けられた卵は宿主の体内で孵化しその養分を奪いながら成長し、やがて宿主の腹部を喰い破って体外へと出現する。
特にナベルエナジーは彼らにとっては絶好の"餌"で、元々臍を無防備にさらけ出しがちな彼らを狙った寄生事件はよく起きているといわれる。