突如街中に出現したロボット怪獣。
ヒカルは臍穴からベリータイマーを露出させスプリーム・ナベルへと変身を果たしその前に立ち塞がった。
「ロボット?…ロボットだろうが怪獣だろうがこの俺が倒してやる!!」
勢いよくロボットに向かって駆け出すナベル。
そんな彼に向けてロボットは自身の両手を掲げた。
「力比べ?乗ってやるッ!!」
それに応じるかのようにナベルも自身の両手を上げ、ロボットとがっぷり組み合う。
「今の俺はヘソに力が満ち溢れてるんだッ!!お前如きロボットなんてすぐぶっ壊してやる!!」
『それは頼もしいですね』
「!!、そ、その声は!?」
聞き覚えのある声…それは何度もナベルを窮地に追い込んだ数々の兵器を繰り出してきた主のものであった。
「このロボットもお前が作ったものなのか!?」
『その通りです。このロボットは対スプリーム・ナベル用としてこの私が制作した、その名もナベルキラーです』
「ナベルキラー!?」
『そうです。このロボットはアナタの身体能力、戦闘能力、臍のエナジー量、アナタに関するありとあらゆるデータを元に作られています』
『アナタでは絶対に勝つことは出来ません』
その言葉にカチンとくるナベル。
「そんなことやってみなけりゃ…」
ブチュッ!
「…えッ!?」
突然、自身の腹部…その中心に位置するベリータイマーに何かが張り付いた感触を覚えるナベル。
咄嗟に目を向けた彼の目に入ったのは、自身のベリータイマーを覆うように接続されたチューブであった。
その先はナベルキラーの腹部へと続いており、今彼の臍はキラーの腹部と接続されているかのような状態であった。
「な、何だよコレ…」
『吸引開始』
ブゥン!!
「うぐぁッ!!??」
突如腹部の中心に生じる脱力感。
ブゥゥゥゥン!
まるで臍穴から力が抜けていく感覚。
「うあああああッッッッ!!!!!!ま、まさか俺のヘソからエナジーを吸い取ってぇッ!?」
『その通りです。ナベルキラーにはアナタのエナジーを直接ベリータイマーから吸引する機構が備わってます』
『今、そのおヘソに満ち溢れているというナベルエナジー…ナベルキラーの燃料とさせていただきます』
「うぅ…や、やめろオオオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!!」
ブゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!
「フあああああアアアアアアアアアアアアッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」
さらに吸引されていくエナジー。
咄嗟にタイマーに張り付いたチューブを引き剥がしにかかろうとするも、組み合った手をキラーは決して離そうとしなかった。
「く、クッソオオオオオオオ!!!!!!!!離せええええええええええええッッッッッ!!!!!!!!」
ブゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!
「がああああああああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!!!ヘソからァッ!!ヘソからエナジーが吸い取られていくゥうううウウウウウ!!!!!!!!!!!!」
ピコーン…ピコーン…ピコーン…
チューブごしに響くタイマーの警告音。
それはエナジー残量が僅かとなっていることを示していた。
『もうエナジーのほとんどを吸い取ってしまいましたか…相変わらず早漏ですね、スプリーム・ナベル』
「も、もうやめてくれえええええええええええッッッッッッ!!!!!!!!これ以上ッ!!これ以上俺のヘソからエナジーを奪わないでくれえええええええええええええッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
瞬く間にほとんどのエナジーをナベルキラーによって臍から吸い取られてしまったスプリーム・ナベル。
果たして彼に勝機はあるのだろうか?
【続】