休暇で私服で一人山へ来ていたヒカル。
だがその山に来ていた人々が次々と行方不明になる事態が発生。
一人突っ走って山奥へと踏み込んでいくヒカル。
だがそれは彼をおびき出すための"罠"であった…
「う…、ぐ…ッ!!」
苦しそうな呻き声を上げながら、"ソレ"から必死に逃れるようとするヒカル。
だがその動きはまるで鈍く、足ももつれさせながら這う這うの体で逃げ惑う有り様であった。
ついに"その苦痛"に耐え切れなくなったのか、木の一つに手をかけてその場で大きく息をつこうとする。
だがその時…!
「ッ!?」
突如木の上に潜んでいた"ソレ"がヒカルの頭上から降りかかった。
ビチャッ!
「く、くそ…こいつら…ふぐゥッ!!」
腹部から発せられた"痛み"に思わず顔を顰めるヒカル。
今回は私服でいつもの隊員服のように大きくさらけ出されていないヒカルの腹部…
だが今、その彼の腹には異常な事態が発生していた。
「う…ぐぐぐ…」
まるで妊婦の如く膨れ上がっていたヒカルの腹。
今にもシャツのボタンを弾き飛ばされんばかりにパンパンに張り詰めている。
(く、くそぉ…ま、また俺の腹が…膨らんで…)
異変の原因を暴かんと山奥へと踏み込んでいったヒカル。
だが彷徨ううちに喉が渇いた彼は、清流の如く輝いていた川の水を口にしてしまう。
間もなくその腹部に異変が生じた時、ヒカルはやっと事態の全てを把握した。
(こ、こいつら川の中に潜んで…人間たちをッ!!)
ヒカルが口にした川の水に潜んでいたのは"宇宙アメーバ"であった。
密かにこの山へと飛来し、山中の水を口にした人々を内部から捕食することで増殖していた宇宙アメーバ。
スプリーム・ナベルたるヒカルは捕食されることは無かったが、代わりにその内部から腹を強制的に押し広げられ地獄のような苦しみを味わされていた。
そしてそんな腹の苦しみに悶絶するヒカルに対し次々と襲い来る宇宙アメーバ。
今、頭上の木から降りかかってきたそれを振り払おうとするヒカルであったが、その瞬間一際その腹が膨張する。
ボコォッ!!
「がッはあッッッ!!!!?????」
ついにボタンが弾け飛び、シャツを押し分けるように大きくせり出す腹。
その凄まじい腹圧に腹部内部のベリータイマーも意図せずその臍穴から飛び出してしまう。
「がはアッッ!!!!タ、タイマーが…う、うあああああああッッッッッッ!!!!!!」
強制的に露出させられたことで太陽エネルギーを吸収し、ヒカルの体をスプリーム・ナベルの躯体へと変換していくベリータイマー。
…だがそれがヒカルにとってさらなる地獄の始まりであった…
【続】