突如真夜中の海に現れた不可思議な怪獣…
まるで水晶の集合体のようなその奇怪な怪獣は、航行中の船や灯台を襲いながら刻一刻と陸地へと接近していた。
「なんだアイツ…俺が倒してやる!」
臍からベリータイマーを露出させ変身するヒカル。
その巨体が夜の海岸にそそり立つ。
「いくぞッ!」
波を蹴立てながら怪獣に迫るスプリーム・ナベル。
そして至近まで接近するとパンチ、チョップと連続で浴びせかけた。
「やあッ!!とォッ!!」
キィィィィィン!!!!!!!!
まるで金属を叩いたかのような音が鳴り響く。
「うグ…ッ!こ、こいつ固いッ!?だったら!!」
強力な回し蹴りを放とうと、怪獣に一瞬背を向けるナベル。
「これで…どうだッッ!!!!」
力を込め、振り向きざまに蹴りを叩き込もうとしたその瞬間、
バチッ!!
怪獣の中心部に位置していた球体状のクリスタルから突如強烈なフラッシュが発せらた。
「うグアアッッッ!!!!!」
その目に強烈な光をモロに浴びてしまったことで、思わず反射的に後退するナベル。
「ぐあ…あぁ…、俺の目が…目が…」
両目を押さえながら悶絶するナベルだったが、次の瞬間その体に異変が生じた。
「ぐあッ!!???」
突如ベリータイマーを思い切り前方に引かれる力にその体を大きく仰け反らせるナベル。
「な、なんだよコレッ!!??」
かろうじて瞼を開けた彼の目に入ったのは、自分の"臍"たるタイマーに直撃するオレンジ色の光線であった。
その奇怪な光は怪獣の先のフラッシュを発した球体から放たれており、驚くべきごとにそれはまるで強力な磁力のように彼の体を"牽引"していた。
「う、ぐ、あああッッ!!!タ、タイマーが…引っ張られるッ!!??ぐ、うううッッッ!!!」
必死に留まらんと踏ん張るナベル。
メリメリ…
ナベルの臍部に迸る激痛。
「うがあああッッ!!!!!だ、駄目だッ!!このままじゃヘソが抉れちまうゥッッ!!!!」
タイマーに浴びせられた強力な牽引光線。
彼が踏ん張れば踏ん張るほど、その負荷がタイマー一点に集中しその腹から引きづり出されてしまう…
もはや"臍"が光線に完全に捉えられてしまった以上、為すすべもなくその体は強制的に怪獣の元に引き寄せられていく。
そしてついに…
ガチィン!!
「ぐあッ!!!」
怪獣の球体とベリータイマーが勢いよく激突する。
ジュウウウ!!!!!!
「う”ッ!!??うがアアアアアアアアアッッッッッッッ!!!!????????」
その瞬間、臍部のタイマーに生じる凄まじい高熱。
「あ、熱いィイイイイイッ!!!!!!!なんだよコレぇエエエエエエエエ!!!!??????」
光を極限まで凝縮した結晶怪獣の中心部に位置する球体…それはそのエネルギーが集束するコアであった。
その部位からは常時高温を発せられており、それはナベルの皮膚ですら焼き焦がさんほどの凄まじい熱量であった。
(は、早く腹を…ッ!!)
咄嗟に怪獣の体の突起物に手をかけ、引き付けられたお腹を引き剥がそうとするナベル。
だが…
「ッ!?、な、何で…ッ!?腹がッ!!??」
懸命にお腹を引こうとするナベルであったが、まるで完全に固着したかのようにコアに貼り付いてしまった彼の腹。
「こ、このままじゃ腹があッッッ!!!!!(ジュウウウウウウ)ギャアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッ!!!!!!!!!」
腹筋を焼かれる灼熱の激痛にナベルの絶叫が響く。
「離せぇええええッッッ!!!!!!!はなゼエ"エ"エ"エ"エ"エ"エ"エ"ッッッッッッッ!!!!!!!!!」
死に物狂いで引き剥がさんと藻掻いてる間にも、容赦なく焼け爛れていくナベルの腹。
「俺の腹ア"ッッ!!!!!!何で外れないんだよォオオオオオオオオオオッッッッッッッ!!!!!!!」
彼の腹部が固定されてしまった理由…
それは真っ先に高熱を浴びせられ融解したタイマーが怪獣のコアと完全に"凝着"してしまったからに他ならなかった。
もはや臍部を"物理的"に怪獣と完全に接合されてしまったナベルにこの腹灼き地獄から逃れる術はなかった。
「お"、お"れ"の"ヘゾオ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"ッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
【続】