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多元領域ロリババース~ハイグレ洗脳 end~

 八月十九日――突如として現れた外星人によって人々は恐怖のどん底に堕とされた。  ハイグレ星人と名乗る彼らは圧倒的な科学力を持ち、人類側の如何なる兵器も通用しない。何より厄介なのは彼らの装備する光線銃から放たれる洗脳光線によって人間たちを自分たちの手駒としてしまうことだ。  人類側も当然のごとく抵抗を試みたが瞬く間に制圧され、今やアメリカ、ロシア、中国など有数の大国たちさえもその支配下に置かれている。  そしてここ――日本でも、彼らは悪逆の限りを尽くしていた。 「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ~~~~~~!」  ともすればふざけているとしか思えない叫びをあげてハイグレ星人の手先、パンスト兵たちがおまる型UFOに乗って急降下してくる。逃げ惑う人々に向けて洗脳光線が放たれ、極彩色の光が彼らを包み込んだ。 「ハイグレ~ッ♡ ハイグレ洗脳完了です! ハイグレ! ハイグレ!」  ピンク色のハイレグ水着を身に着けたOL風の女がガニ股のままコマネチのポーズを繰り返す。彼らの洗脳光線に当たった者たちはハイグレ星人の忠実な僕へと変えられてしまうのだ。  その効果は絶大であり、老若男女問わずハイグレ人間へと変えられていく。通報を受けて駆けつけた警察たちが拳銃を構えるが、パンスト兵を庇うようにハイグレ人間たちが立ちふさがった。 「け、警部! このままでは市民に当たってしまいます!」 「構うな! お前もああなりたいのか!」  警部の言葉に若き警察官はグッと唇を嚙む。無抵抗でやられるのはごめんだが目の前にいるのは何の罪もない一般人たちだ。いくら洗脳されているとはいえ銃を向けるわけにはいかない。 「馬鹿が……! こうなれば私だけでもッ!」 「ハイグレ~!」 「ぎゃぁああああああああああああああッ!」  引き金を引くよりも早く洗脳光線が放たれ、警部は全身を仰け反らせながら悲鳴を上げた。光が収まった時警部の制服は消滅し、代わりに紺色のハイレグ水着がでっぷりとした肥満体を包んでいた。 「ハイグレ~! ハイグレ洗脳完了しました! ハイグレ! ハイグレ!」 「け、警部……うわぁあああああッ!」  厳しくも優しかった上司の豹変を前に青年は恐怖の色を浮かべ、拳銃を放り投げるなり逃げ出した。しかし無情にも背後から洗脳光線が放たれ、彼もまたハイグレ人間へと変えられてしまう。  警察はおろか自衛隊さえも歯が立たない。もはや誰もが諦めかけていたまさにその時、 「――まったく。相変わらず無粋ですわね」  凛とした声と共に紅いドレスが宙を舞い、パンスト兵の片割れが地面へと叩きつけられた。ピクリとも動かなくなった相方を一瞥し、光線銃を構えるもそこに敵の姿はない。  ハッとしたのも束の間、パンスト兵の首に鎖が巻きついていた。キツく絞めつけられ、力任せに振り回されて近くの壁に激突する。外壁ががらりと崩れ、パンスト兵も力なく墜落した。  驚愕する人々の前に音もなくふわりと降り立ったのは小柄な少女。その姿を見た者たちは諸手を上げて喝采を上げる。  彼女の名はリタ・エンドワース。人類側の救世主とも呼ぶべき存在であり、ハイグレ星人たちに対抗できる唯一の存在である。  彼女はひらひらと民衆に手を振り、一転して鋭い視線をハイグレ人間たちへと向けた。パンスト兵をやられて怒っているのか全員が敵意を剥き出しにしてリタを取り囲んでいる。光線銃こそ持っていないがその物量は圧倒的であり、一斉に襲い掛かられればひとたまりもない。  ――が、当のリタは呆れたように小さく嘆息した。 「洗脳されているだけとはいえ民間人に手を出すのは気が引けますわね」  そう呟いた直後、間近にいたハイグレ人間の腹部に拳を叩き込んだ。一発で意識を刈り取られたハイグレ人間の背に飛び乗り、後方にいた者たちへまとめてハイキックを叩き込む。背後から伸びてきた手をバク宙で躱し、その勢いのままフランケンシュタイナーを決める。  制圧にかかった時間はわずか三分弱。三十人近くいたハイグレ人間たちは全員気を失っていた。  リタはパンパンと服についた汚れを手で払い、近くの物陰に退避していた警官へと呼びかける。 「そこの貴方! この方々を捕らえておきなさい」 「は、はい! ……あの、この人たちは元に戻るのでしょうか?」 「えぇ。親玉を倒せばすぐにでも」  視線の先には上空に漂う巨大な母船。そこにハイグレ星人たちの親玉がいる。  リタの顔に恐れはない。口の端を曲げ、堂々とした態度で母船を睨みつけた。 「リタ様、がんばってください!」 「おねがい、勝って!」 「あんな奴らやっつけちゃって!」  この状況を打破できる者はもはや彼女を置いて他にない。人々は涙さえ浮かべながら声援を送る。  対するリタは小さく頷き、胸を反らして声を張り上げた。 「ご安心なさい! このリタ・エンドワースが来たからにはもう安心ですわ! 必ずやあの無粋な者どもを打ち倒してみせましょう!」  割れんばかりの拍手喝采を浴びながら母船へ向けて歩を進める。  子どもさながらの背丈しかない彼女の背中が、今は誰よりも大きく人々の目に映っていた。  *** 「――ふぅ。しかし多いですわね」  それから十分後。リタは母船の真下へと到着していた。その周囲には打ち倒されたパンスト兵が山のように連なっている。  決して彼らが弱いわけではない。仮にも大国アメリカを堕とした連中だ。  ただ、それ以上にリタが強かった。それだけの話である。 「さて、これからどうしましょうか」  目的地まで到着したものの母船は遥か上空。空を飛べるわけもないし、近くのビルから飛び移るのも非現実的だ。  どうしたものかと手をこまねていると母船の中央にあるハッチが開き、そこから淡い光が漏れ出した。それに包まれるや否や、リタの身体はゆっくりと浮遊していく。 「なるほど。一騎打ちをご所望というわけですわね」  クックッと喉を鳴らし、好戦的な笑みを浮かべる。よほど自分の実力に自信があるらしいがそれはお互い様だ。下手な小細工を弄するよりもよほどシンプルでわかりやすい。  そうしている間にも少しずつ母船との距離が近づいていき――一際強い光が放たれた直後、リタは見知らぬ場所へと転移されていた。宇宙船の中とは思えないほど広々とした一面パネル張りの空間にひとりの男が立っている。  金色のハイグレを着た長身の男だ。パンスト兵のような雑魚とは訳が違う。全身から放たれる圧は並の人間ならば発狂してしまうほどに強烈だ。  けれどもリタは怯えるどころか嬉々とした様子で歩を進め、 「まさかまた会うとは思いませんでしたわ、ハイグレ星人二号。あぁ、失礼。今はハイグレ大総統と名乗っているのでしたね」 「リタ・エンドワース……!」  ハイグレ大総統と呼ばれた男は苦々しく顔を歪め、グッと左肘を抑えた。  ――実のところ、ハイグレ星人が地球に攻め込んできたのはこれが初めてではない。  ちょうど百年ほど前も同じように地球へと攻め込み、リタを筆頭とする地球防衛軍によって撤退へと追いやられた。  ハイグレ大総統はその時の生き残りであり、かつての首領であったハイグレ大王の側近であった。 「大王様の仇、今こそ討たせてもらう!」 「あら、ずいぶん威勢がよろしいですわね。百年前は惨めにピーピー泣いておりましたのに」  リタの言葉にハイグレ大総統はグッと言葉を詰まらせる。  当時の彼はリタに戦いを挑んだものの敗北し、その際に左腕を失った。  腕を失うこと。それはハイグレ星人にとって最大の屈辱であると言ってもいい。彼らにとってのアイデンティティとも言えるハイグレポーズができなくなることは死ぬよりも辛いことだ。  けれども、彼は生きることを選んだ。それはすなわちかつてリタに殺された同胞と敬愛するハイグレ大王の仇を取るためである。 「減らず口はそこまでだ」  どこからか刀を取り出したハイグレ大総統を前に、リタも己の獲物を構える。  五メートルほどの鎖に小玉スイカほどの鉄球がついた、いわゆるモーニングスターである。その威力たるやまともに当たれば頭蓋を砕くほどに強力だ。  じりじりと距離を詰めていく両者。無音の時間が流れていく。 「おぉぉぉッ!」  先に動いたのはハイグレ大総統。地面が割れ砕けるほどの脚力にて一気に距離を詰め、袈裟懸けに斬りかかった。  対するリタはバックステップで躱し、棘付き鉄球をがら空きの胴へと叩き込む。彼らの纏うハイグレスーツは防弾、防刃と多彩な機能を持つが衝撃を完全に吸収できるわけではない。肉が潰れ、くぐもった呻きが漏れ出る。  それでも身を折ることなく歯を食いしばり、目にも止まらぬ勢いで突きを放ってきた。もちろんリタには当たらないが、高い練度を前に思わず舌を巻く。 「少しは鍛えなおしたようですわね」 「そうだ! この日のため、私はぁああああああッ!」  ハイグレ星人たちは人間よりもはるかに屈強な種族である。  大型バスを軽々と持ち上げるほどのパワー。爆弾の直撃を受けてもものともしないタフネス。仮に人間が重火器で武装したとしても真正面から勝てる相手ではない。  だが、リタはそんな相手と互角以上に戦っていた。それどころかむしろ優勢だと言える。 「あらあら。大見得切っておきながら、まさかその程度とは言いませんわよねぇ?」  リタは見た目こそ少女然としているが、その実数百年を生きるイレギュラーだ。ハイグレ星人に限らずこれまでもあらゆる人外たちと戦い、勝ち抜いてきた。その実力は文句なしに地球最強であり、人類の守護者と呼ぶにふさわしいモノである。 「それではそろそろフィナーレといきましょうか」  グッと身体を沈みこませ、地面すれすれを這うように駆け抜ける。振り下ろされる刀を難なく交わし、ハイグレ大総統の股の間をすり抜けるや否や後頭部めがけて鉄球をお見舞いした。  痛みに呻き前のめりになったところを狙い、鎖を首に巻きつける。咄嗟に指を挟みこんだもののこの状況ではリタがあまりにも有利だ。力を込めていくにつれ指先が鬱血していき、口端から泡の混じった唾液が零れ始める。 「はぁああああああッ!」  さながら背負い投げのように鎖を振り回した直後、ハイグレ大総統の巨躯が宙に浮かんだ。受け身を取ることさえできないまま頭から地面に叩きつけられ、その場に力なく倒れ伏す。  すでに勝負は決した。鎖を巻き取り、鉄球を構えながら一歩ずつ歩み寄る。 「なにか言い残すことはありまして?」 「――あぁ。クソ喰らえ、ってな」  奥歯に仕込んでいたスイッチを押した瞬間、部屋に仕込まれていた機構が作動する。部屋中のパネルがパタパタと音を立てて収納されていき、代わりに無数の銃口がリタへと狙いを定めた。 「な――ッ!?」  驚愕しながらも放たれた洗脳光線を躱す。だが、いくらリタといえども間断なく放たれる洗脳光線を躱し続けることは不可能だった。 「ほべべべべべべッ☆☆☆☆☆☆ ほぴょへぇえええ~~~~~~~~ッ♡♡♡♡♡♡」  無様すぎる悲鳴を上げたリタの股座からブシィッと音を立てて潮が噴き上がる。身を包んでいた紅いドレスは消滅し、ぴっちりとした真っ赤なハイグレ水着が美しい肢体を包んでいた。  光線の光が止み、ガシャッと虚しい音と共にモーニングスターがリタの手を離れる。それを前にハイグレ大総統はニヤリと口の端を歪め、血の塊を吐き出しながらゆっくりと立ち上がった。 「ふ、ふふ……! ついにやったぞ!」  最初から正々堂々戦う気などなかった。悔しいが彼我の実力差は歴然としている。自分の数倍も強かったハイグレ大王でさえ敵わなかったのだ。  だから搦手を使った。案の定、リタは勝手に一騎打ちだと勘違いして警戒を怠っていたし、仮にしていたとしてもこの状況に持ち込めばもはや逃げられない。  勝利の余韻に浸るハイグレ大総統――その耳に、不穏な笑い声が届く。 「ふ、ふふ……まさかこの程度で、私様を倒せるとでも?」  ギロリと。リタの瞳が妖しく輝く。  洗脳光線を受けてなお、彼女は健在だった。額に浮かんだ汗を拭い、肩を竦めながらため息をつく。 「この趣味の悪い服は論外ですが……まぁいいでしょう。次は確実に仕留めてみせますわ」  そう言い放ち、ビシッと構えを取る。  深く腰を落としたガニ股で、鼠径部に両手を添えたハイグレポーズを。 「ハイグレハイグレハイグレッ! さぁ、ご覧なさい! これが必殺のハイグレ乱れ撃ちですわッ! ハイグレハイグレハイグレッ! ハイグレ~~~~~~ッ!」  リタの洗脳はすでに完了している。もちろん、当の本人にその自覚はない。  彼女は真剣に、必死に、ハイグレと連呼しながらビシッ、ビシッとポーズを極め続ける。それがハイグレ大総統を倒す唯一の方法だと信じ切っているからだ。 「ハハハハハ! おい、見ているか人間ども! これがお前たちの信じていた希望とやらだ!」  当然効果などあるわけもない。ハイグレ大総統は腹を抱えて笑い、人間たちに向けて声を張り上げる。  リタがこの部屋に踏み入れた時から全世界に動画が流されていた。一時は優勢に立ち勝利を確信していた民衆たちも今のリタが晒すあまりにも無様な姿を前に絶望の色を隠せない。 「くぅぅぅぅぅッ! なんて強敵ですの! こうなったら……はぁッ!」  一向に倒れないハイグレ大総統を前にしびれを切らしたのか、リタはおもむろにハイグレ水着を股に食い込ませた。かろうじてV字と言えるほど際どかったものがもはやI字になっている。  唖然とする民衆たちをよそに、リタは意気揚々と告げた。 「この状態になった私様はまさしく無敵……本気のハイグレ、見せて差し上げますわ! ハイグレハイグレハイグレェエエエエエッ! ハイッ! グレッ! ハイッ! グレッ! ハイグレハイグレハイグレェエエエエエッ!」  先ほどよりもはるかにキレのあるハイグレポーズ。あまりにも見事なハイグレ仕草に思わず見入るハイグレ大総統にリタの口元がわずかに緩む。 「フッ! 効いているようですわね! ならばこのまま……ハイグレハイグレハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレッ!」  気でも狂ったようなハイグレ連呼。股座から潮を噴き、がくがくと両足を痙攣させる。  ハイグレ人間と化したリタにとってハイグレとは最高の快楽を与える代物だ。ポーズを極める度、ハイグレと叫ぶ度多幸感が満ちていき子宮に熱が灯っていく。  股の食い込みはさらに増していき、紐のように細くなっていた。ビンビンに硬くなった陰核がくっきりと浮き出て自己主張をし、ポーズをする度汗の雫が飛び散っていく。  かつて自分の同胞たちを殺した女が無様を晒す。最高の余興であるがそろそろ終わりの時間だ。 「ぐぅぉぉぉおおッ! やめろ、やめろぉおおおおッ!」  ハイグレ大総統はさも効いていると言わんばかりによたよたとたたらを踏み、震える足取りでリタの元へと向かった。  そしてドヤ顔でハイグレポーズを行う彼女の股座めがけて、全力の蹴りを叩き込んだのである。 「ほっぎょぉおおおおおおおおおおおッ♡♡♡♡♡♡ は、はんしょくぅうううううううううううッ♡♡♡♡♡♡」  リタは素っ頓狂な悲鳴を上げ、ぴぃんと全身を仰け反らせながら後ろに倒れ込んだ。潰れたカエルのようにひっくり返り、じょろじょろと黄色い液体を漏らす。完全に再起不能であった。  ハイグレ大総統は口元の血を指の腹で拭い、改めてカメラに向けて告げる。 「人間ども、よく見ていろ! 哀れな女の末路を!」  叫び、再び奥歯のスイッチを噛んだ。  次の瞬間――すべての銃口から放たれた洗脳光線が、一斉にリタを狙い打った。 「んっぎぎぎぎぃいいいいいいいいいいいいいッ♡☆♪ んぴょぴょぴょぴょッ♡☆♪ にょへへへへえぇええええええッ♡☆♪ じにゅッ♡☆♪ ちんぢゃうッ♡☆♪ やめひぇぇええええええええッ♡☆♪ おびょびょびょびょッ♡☆♪ んっひょぉおおおおおおおおおおッ♡☆♪ ンィイイイイイイイイイイイイイイイッ♡☆♪ だりぇぎゃッ♡☆♪ だじゅげぇえええええええええッ♡☆♪ お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ♡♡♡☆☆☆♪♪♪ ハイグレハイグレハイグレェエエエエエンンッ♡♡♡☆☆☆♪♪♪ ハァアァイグレッエエエエエエンンンンッ♡♡♡☆☆☆♪♪♪」  耳を覆いたくなるほど凄絶な断末魔。並の人間ならばこの時点でショック死していてもおかしくないが生来の頑強さがそれを許さない。  死にかけのセミのようにじたばたと悶えながら、ハイグレポーズをしつつ潮と小便を撒き散らす。白目を剥きながら歯を食いしばり口端に泡を乗せる姿は女――否、人として完全に終わっていた。 「かっ♡ はっ♡ はいっ♡ ぐれっ♡ はひっ、ぐれぇぇんっ♡」  ブゥゥン、と重苦しい音を立てて光線が止んでなお、リタは絶頂から降りられずにいた。弱弱しくもハイグレポーズを取り続ける彼女の頭を踏みつけにし、ハイグレ大総統はククッと喉を鳴らす。 「俺が誰かわかるか? リタ・エンドワース」 「あ、あなた……あなたさまはぁっ♡ 偉大なるハイグレ大総統様ですわぁんっ♡」  媚びた雌犬のようにべろべろと足裏を舐める彼女を前に、ハイグレ大総統は再び声を張り上げて笑う。  人類最強の守護者、リタ・エンドワースは死んだ。今ここにいるのは忠実なる僕、ハイグレ人間である。 「よし。では貴様に指名を与えよう。――この星の人間を皆殺しにしてこい」 「はいっ♡ ハイグレ大総統様のためっ♡ 愚かな人間どもを駆逐してまいりますっ♡ ハイグレハイグレェッ♡」  ――そして、この日からリタによる人間狩りが始まった。  抵抗する者たちは皆殺しにされ、そうでない者たちはハイグレ人間へと洗脳されていく。  彼らが地球を掌握したのはそれからわずか三日後。全人口の実に七割近くがハイグレ人間と化し、その筆頭に立つのが他でもない。リタだ。 「ハイグレッ! ハイグレ大総統様ッ! 我々愚かな人間たちにハイグレの快楽を教えていただきありがとうございますッ!」 「「「「「「ハイグレッ! ハイグレッ!」」」」」」  一糸乱れぬ動きでハイグレポーズを行う人間たちを前にハイグレ大総統は満足げに頷き、リタを手招きする。  他のハイグレ人間たちと違って彼女の水着は特別だ。シースルー素材でできているために勃起した乳首や乳頭もまじまじとその形を観察でき、かつ股のラインもかなり際どくなっている。限りなくIに近いV字。  ハイグレの角度が際どいほどハイグレ大総統への忠誠心が高く、彼に対しての覚悟を示すことになるのだ。 「よくやった。誉めて遣わす。これからも頼むぞ」 「もったいなきお言葉! まことに感謝いたします! ハイグレッ!」  喜悦の表情を滲ませながら潮を噴くリタ。彼女の人格は完全に上書きされている。  これからどれだけの年月が流れようともう元には戻れない。  今の彼女は地球の守護者などではなく、ハイグレ大総統の右腕でありハイグレの良さを宇宙に広めるための先兵へと成り果てたのだった。


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