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【全体公開版】淫虫を仕込まれたヒーローが母体になるために肉体を鍛え始めた理由

 敗北を知ることになるなんて、考えもしていなかった。片膝をつき息も絶え絶えなのは何かの間違いなのではないか、そう思わずにはいられない。

 獅子のヒーロー『メネルガ・ラゾル』は初めての敗北をかみしめつつ、それでも猛々しい魂を奮い立たせようとしていた。正義感や全能感といったものに振り回されているきらいはあったが、それに見合うだけの努力をしていたはずなのに。

 敗北というのは、何の前触れもなく唐突に訪れるものだった。

「うーん、あの『メネルガ・ラゾル』も罠にはめればこんなにあっけないものなのか」

「うっせぇ、おれはまだ、負けちゃいねえよ……」

「純度100%の強がりだけど、嫌いじゃないよそういうの」

 けたけた笑うヴィランは黒い外套をまとい、目と口だけがらんらんと輝いているように見える。その中身はヒーロー本部でもつかみ切れていないという。

 

 獅子は鍛え上げた筋肉を赤いスーツで彩った目にも鮮やかなヒーローだったが、今は体躯を土に汚した敗北者だ。不意を打たれてしまっては、さしものヒーローといえど対応できなかったのだろう。

 街中でヴィランが出たと通報があり応戦したのだが、ここからすでに罠だった。通報されたヴィランを退けたと思ったとたんにラゾルはからめとられ、路地裏へと連れてこられてしまった。

 善戦はしたのだ。しかし、相手はヒーロースーツの弱体化装置で罠を張り、獅子の力を無力化。どうしようもないことだった。

 それでも、獅子の目には闘志が燃え続けている。すでに本部への救援信号は出した。あとは時間さえ稼げばいいだけなのだ。

 ゆらりと、獅子の屈強な体が立ち上がる。

 負けるわけにはいかないのだと、自分は悪を倒すのだと、体すべてで体現をする正義の代弁者。

 そんなまぶしさを見て、ヴィランは目を細める。極上の獲物を前にした、捕食者の顔で。

「ふふふふふ、ああ、なんと美味しそうなんだろう。だからこそ手に入れがいがある。ああでも、もう時間切れかぁ。応援が駆け付けたか」

 心底残念そうにヴィランは言い、わざとらしく目をゆがませる。

 こいつは人を食い物にするのが大好きな悪党だ。罪のない人々だけじゃない。ヒーローすらもこいつの毒牙にかかっている。

 逃すわけにはいかなかった。

「……あ? なにそれ。ヒーロースーツを無力化されてるのに戦うつもり? ふふふ、嫌いじゃないなぁ。本当に、君はおいしそうだ」

 よろよろと構えをとる獅子を見て、ヴィランは興奮で舌なめずりをした。逆境こそ華だと言わんばかりのきらめきが、ヒーローには宿っているのだ。

 それを落としてこその悪逆。ヴィランはそう信じているし、それを楽しんでいる。

「じゃあそんな君にプレゼントだ。気に入ってくれると嬉しいんだけどな!」

 そして、ヴィランがフードを外す。

「――――あ?」

 そこで獅子が見たものは――――

****

「くそっ! くそぉ!」

 本部にある自室で獅子こと黄金色 小丸(こがしき こがん)は怒り狂っていた。変身を解除した見た目は凛々しい青年であり、豊満なたてがみを怒りに任せてかきむしる。

 負けた。自分は負けてしまった。その事実が自信に揺らぎをもたらし、言いようのない焦燥感にかられてしまう。

 あの後、間抜けにも気を失ってしまい、意識を取り戻したときには本部の救急室の中だった。検査の結果特に異状はないようだが、安静のためしばらくの自室待機が命じられた。

「あーもうむかつくなぁ!」

 それも気に食わない。自分はこんなに元気なのに、なんで自室にこもらないといけないのか。

「まーだ怒ってるよ」

 呆れ混じりにつぶやきながら入ってきた虎が、荒れた部屋を見渡した。

 隆々とした体躯は獅子よりでかく、四肢の太さは常人の倍以上はあるだろう。獅子も鍛えている部類だが、この虎に比べればまだまだといったところか。

「うっさいなぁ、いろりには関係ないだろ!」

「隣の部屋から騒音が聞こえてきて関係ないって言えるほど、おれは鈍感じゃねえの。お前、やかましすぎ」

「うぐぅ……」

 この虎は獅子と同じ時期に本部にやって来たヒーローであり、親友兼ライバルのようなポジションでもあった。

 筋肉が盛り上がった虎に男くささでは負けるものの、女子人気は獅子の方が上だ。

 いろりと呼ばれた虎は持ってきた手紙をいくつか机の上に置くと、しょうがないと言わんばかりに部屋を片付け始める。

「はぁもう、部屋もきたねえし。負けてイラつくのはわかるけど、ちょっと冷静になれよ。なんかいつも以上におかんむりだな」

「それは、確かに……気を失ってるときにあいつに何かされたかなぁ」

「暗示系統の類は時間がたたないとわかんねえし、自室待機もしょうがないと思うぞ。ましてやあいつを追うヒーローの何人かで暗示を受けたかのような症状が多発してる。慎重なくらいがちょうどいいさ」

「……おれも、暗示か何かにかかってるのかもな」

「その可能性はある。だから、これからはメンタルの診断が主だろ? フィジカルは異常なしだったんだし」

 いろりはてきぱきと部屋を片付けると、見渡して満足げに尻尾をくねらせた。多少潔癖の毛がある虎は、でかい胸を張って鼻息を鳴らす。同期として過ごしてきたせいか、この二人はなんだかんだと仲も悪くない。

「んで、お前宛のファンレター机に置いといたから、それでも読んで元気出せよ」

「ああ、サンキュー。お前も弟から来たのか?」

「そーなんだよー! ついに一番下の弟が立てるようになったみたいでな! 見るか! 見るか! これがまたすごくかわいいんだって!」

 興奮した面持ちで見せられた手紙には、小さな虎がおぼつかない足取りでカメラを向いている写真があった。

 五人兄弟の次男であるいろりの面倒見の良さはここからきているんだろうなと、獅子はきれいになった部屋を見ながらなんとなく考える。こうして頭に血が上りやすい彼に付き合ってくれているのだから。

「でもなぁ」と獅子は残念そうにつぶやく。

 ちらりといろりを見ると、どう見てもむくつけき大男だ。鍛えているせいもあるだろうが、それにしたって腕の一本が丸太なみ。普通の服はまずそでを通せないし、胸だってきつくて入らないらしい。

 自分とは違うたくましさが、虎には宿っている。獅子はそう感じることが、たびたびあった。

「こんなにかわいいのに、大きくなったらいろりみたいにごつくなっちゃうんだろうなぁ」

「やかましいわ! 強い子に育ってくれればいいんだよ!」

 などとバカな話をしているうちに、獅子はだいぶ冷静になってきた。

「あー、ありがとな。ちょっと頭冷えた」

「おう、そんじゃ、次はおごりな」

「キャットフードでいいか?」

「自虐かな?」

 それから軽口の応酬をあと何度か行い、いろりは部屋を出ていった。巨体が消えたせいか、一気に温度が下がった気がする。

「ふー」

 怒り心頭で無駄な体力を使ってしまった。獅子は肺から熱を吐き出して、ベッドに倒れこむ。

 自分は負けた。それは曲げられない事実。

「次は、負けない……」

 ならば次こそは負けてはならない。獅子の心に決意が宿り、怒りではない炎がめらめらと燃えていく。

 そして、思い浮かべるのはいろりの姿。あれだけの肉体があれば、ヒーロースーツの力を無力化されても戦えたかもしれない。それが、どうしても彼には心残りだった。

 今まではずっと、ヒーローの力をうまく使うことだけを考えてきた。でも、やはり肉体の強化をもっと行ったほうがいいのだろうか。

「次はぜーったい負けねえからな!」

 決意を込めた一喝を自分に投げて、そのままがばっと起き上がる。確か、いろりがファンレターを持ってきてくれたはずだ。

 この世界のヒーローはヒーロー本部に所属し、個人情報などを守っている。家族などを人質に取られないためにも、ファンレターなどの返信には特定部署の閲覧が必要だ。

 しかし、反面届く分にはそれほど重要な検査はない。危険物があるかどうかを見るくらいだろうが、それだけで十分だった。

 そんな労力を払いながらもファンレターを通すのは、やはりそれがヒーローにとって活力となるからだろう。現に、獅子もいくつかの手紙を読み終えるころには、次も頑張ろうという気力がみなぎっているのを感じている。

「うーし、悩むのやめ! 次会った時にぶっ飛ばせるように鍛えときゃいいんだからな!」

 自分に喝を入れて気持ちを切り替えた小丸は改めて自分の体を見返した。

 一般的に逞しいとされる部類であることは間違いない。

 いろりほどではないものの獅子にはしっかりと筋肉が付き、起伏がわかるくらいには肉が盛り上がっている。こうして薄着になると他者と一線を画すくらいには逞しいのだ。

「むう」

 それでも小丸は不満げに口をとがらせる。

 やはり同期にいろりという巨漢がいては、ハードルが高くなるのも仕方がないだろう。

 別に筋肉量こそが強さではないとわかっていても、今回の敗北の一因になっているのは事実。もっと強さを。そう求めてしまうのは自然なことだった。

「筋トレでもするか」

 いろりが片づけてくれた荷物の中から器具を取り出し、鍛錬に励むことにする。

 脳裏に屈強な虎の姿を思い浮かべ、ひとまずは彼を目標に。

『――――おれも、暗示か何かにかかってるのかもな』

 その結果を知るのはもう少し後の話。

 取り返しのつかなくなるほど、暗示が進行した後。

****

「ほえー、なんか見違えたな」

 感嘆の声を上げたいろりに向けて、小丸はふふんと得意気に胸を張った。

 あれからちょくちょく見舞いに来てくれたいろりだが、まじまじと、今気づいたかのように獅子を見つめている。

「もうちょっとでお前に追いつくぞ」

 小丸の言葉は嘘ではなく、少し前に比べて明らかに獅子の肉体がボリュームアップしているのだ。

 腕はより太く、胸はより厚く。肉体という肉体が筋肉でバルクアップしていた。

 ボクサーパンツのみで隆起した肉体を見せつける小丸は、いろりの反応に色をよくしたようだ。

 これにはいろりも舌を巻いて、ためつすがめつしてから再度感嘆の息を吐いた。

「よくやるもんだ。そんなにこの前の負けがこたえたのか。次は勝てるといいな」

「当然。次は絶対に負けないからな」

「そろそろ謹慎もとけるころだったっけ。あれから何度かメンタルチェックも通ってるし、そろそろ現場復帰だな」

「おう。お前なんかあっという間に追い抜いてやるさ」

「言うじゃん。そのくらいの元気があれば大丈夫だな」

「ここも元気だぞ」

 小金が見せつけるのは自身の股間。パンツを押し上げる怒張がその形をくっきりと誇示していた。

「なんてもん見せつけてんだよ」

「好きだろ?」

「……まあ」

 たしなめようとしたいろりだが、煮え切らない否定だけで言葉を濁してしまった。視線は勃起に注がれており、物欲しそうに喉を鳴らすしまつ。

「最近たまってるんだよな。しゃぶってくれよ」

「しょうがないな」

 などと言うが隠し切れない喜色があることなんてお見通しだった。虎はいかつい相貌をテントに近づけ、鼻腔一杯に臭気を吸い込んで笑む。

「はぁ、甘い……」

 この臭いが自分をダメにしたのだといろりは気づいていた。

 前まで小丸からこのような臭いがすることなんてなかった。甘くて胸がときめくような、体が欲しくなってしまう臭いによって、いろりは堕ちた。

 今では毎日小丸の部屋を訪れてはちんぽをしゃぶるようになっている。それどころか、部屋に帰れば自分のマンコを開発するほどにちんぽにドはまりしてしまった。

 いつか自分のマンコを使ってほしい。自然といろりはそう思うようになっていった。

「んむぅ」

 口を使ってパンツを脱がせることもだいぶ上達した。解き放たれたちんぽが勢いよく獅子の腹を打ち付け、汁をまき散らす。その汁が顔に当たるたびに、いろりの体を制御の利かない欲望が満たしていく。

 同時に凝縮された臭気が顔に吹き付け、いろりの脳がゆだる。すでに虎ちんぽはギンギンになっており、獅子の足元にへこへことこすりつけていた。

「へへへ、さっきまで筋トレしてたから蒸れてるだろ。いろりはおれの匂いが大好きだから嬉しいよな?」

「うれしぃ……すんげぇいい匂いだぁ……」

 うっとりとちんぽに頬ずりするいろりの顔は赤く熟れており、長い付き合いになる小丸も見たことがなかった。

 そもそも、当然二人は恋人同士でもなければセフレでもない。互いにノンケと認識しており、そうやって接してきた。

「いただきまぁす❤んむぅ❤じゅるるるるぅ~❤❤んめ❤んまい❤じゅぽぉ❤」

「いろりはうまそうにしゃぶるなぁ❤今日は何発ザーメンが飲みたいんだ❤前みたいに腹の中たぽたぽにしてやろうか❤」

「してしてぇ❤小丸の精子❤だいしゅき❤んちゅ❤もう毎日飲まないと❤満足できないんだ❤❤」

 だが今の二人はどうだろうか。家族思いの虎はザーメンをもらおうとおちょぼ口にして下品なバキュームフェラに忙しく、熱血だった獅子は虎を孕ませるためにイマラのような腰裁きで快楽を追っている。

 こんなはずではなかった。二人の脳裏によぎるのは悔恨のような感情。

 だがそれも性欲によって流されていく。金玉で煮詰まったザーメンは論理の介入を拒み、高ぶったままの本能に体が支配されている。

「小丸ぅ❤次はおれを犯してぇ❤んぽぉ❤っほぉ❤おれ❤小丸のためにぃ❤ずぞぉ❤マンコ練習してきたからさぁ❤❤❤」

「はあ?❤おれに男を犯す趣味なんてないんだけどさ❤まあいろりがどうしてもって言うなら❤犯してやるけど❤」

「どうしても❤どうしてもぉ❤このデカちんぽをおマンコでしゃぶらせてくれよぉ❤」

「しょうがねえなぁいろりは❤」

 部屋に満ちている甘い匂いが、いろりをどんどん狂わせる。それが小丸から出ているのだといろりは理解していても、どうすることもできなかった。

 本部の健診は通っているはずだ。なのにこれはおかしい。

「一発目出すぞ❤しっかり飲んでくれ❤」

「――んぶうぅうぅぅ❤❤❤❤❤」

 ジョッキをひっくり返したような射精が喉の奥ではじけ、いろりは目をしばたかせた。それでも、一滴たりとも漏らすまいと嚥下し、ザーメンを胃に落とし込んでいく。

 すでに最初に感じていた飲みづらさなどなく、日課になった一気飲みをここぞとばかりに披露する。

 体にザーメンが染み込むたびに、何かが変わっていくことをいろりは感じていた。それはマンコがより敏感になることでもあり、小丸に対する感情でもあった。

 もっと飲みたい。上の口でも下の口でも。小丸がもっとほしい。

 もはや家族に対するよりも大きな感情を、獅子に抱いている。その感情に隷属と名前がつくことはまだ先の話だが、それが遠くないことはいろりを見れば一目瞭然だった。

「ふへへ❤おいしぃ❤小丸~❤次はここにくれ❤」

 ザーメン臭い言葉を吐きながらでかい尻を向け、マンコがよく見えるように谷間を広げた。肉厚な尻の中心では物欲しそうに蠢くマンコが獅子を待っており、少し濡れそぼっているようだ。

「うわ。きたねえもん見せるなよ。ちゃんと洗ったのか」

 一発出したのもあるが、男の尻を見せられた獅子は意外に冷静だ。

「洗ったさ❤小丸のちんぽをもらうために❤おれがきれい好きなの知ってるだろ❤」

「まあな。部屋も良く片付けてくれたし。……でもほんとにやっていいのか? まじで?」

「いい❤大丈夫だ❤おれは見た目の通り頑丈だからぁ❤早くちんぽほしいんだよおぉ❤」

「……あーその、おれ童貞だからうまくできないかもだけど?」

「いいからぁ❤おれの処女マンコを練習台にしてくれよぉ❤」

 いろりはこんなやつじゃなかった。獅子の中で残存する理性は警鐘を鳴らす。

 だが、豊満な双丘の中心で呼吸するマンコを見ていると、そんなものすらどうでもよくなってしまう。本部の検査はすべてスルーしているんだ。杞憂に決まっている。そう言い訳して、獅子は萎えることを知らないちんぽをあてがった。

 そして突っ込めば柔らかくもきつい処女マンコが獅子から童貞を奪っていく。

「お、おぉ……❤思ったより悪くないな❤」

「ふおおぉおぉ❤すごおぉ❤中、中満ちてる❤奥までごりごりっでへぇ❤❤❤」

 虎の広い背中に覆いかぶさって耳を甘噛みしてやると、縞模様の尻が媚びるようにこすりつけてくる。

「中にだしていいか❤」

「いいよぉ❤たくさん頂戴❤」

 男の尻なんてと思っていた獅子なのだが、なぜだか中に出したくてたまらない衝動が湧き上がってくる。この雄を着床させたい、獅子の自我が欲望によってたわむ。

 部屋に充満するのは甘く人をたぶらかす香。いろりを惑わしたその香は小丸から発せられているのだ。

 これによっていろりは孕まされることを望むようになり、小丸は孕ませたくてたまらなくなっている。

 これがどういう意味を持つのかは、今の獅子は知らない。

 自分の体内で何が起こっているのか、それを知るのはもう少し後の話。

 今日もいろりが持ってきてくれたファンレターがはらりと床に落ちていく。

 その屈託ない文面に従って、今日も小丸は体を鍛えていくだろう。

『メネルガ・ラゾルさんへ

 いつもかっこよく逞しく、筋骨隆々な貴方が大好きです。

 これからもたくさん鍛えてかっこいいヒーローでいてください!』

****

 ようやく小丸の謹慎が解かれる日がやってきた。この日をどれだけ待ちわびたことか。

 次こそは負けないようにと体を鍛えた結果、今や獅子の肉体はこの本部でも並び立つものがいないくらいの屈強さを手に入れた。

 身長こそ変わらないものの、筋肉が肥大化した結果、すらりとした長方形のシルエットが正方形に近くなっていた。

「小丸、これから出動だぞー。そろそろ向かわないとオペレーターにおこら、れ、る……」

 部屋に来たいろりの言葉がしりすぼみに消えていく。足を踏み入れた瞬間にむせ返るような甘くどい芳香が吹き付け、それに紛れて雄の嬌声が聞こえてきたからだ。

「お゛っ❤❤おっはぁあぁ❤❤❤ちんぽすんげぇ❤おお゛お゛ぉ❤おぐうぅうぅ~~❤雌スイッチはいっちゃううぅ❤❤❤」

「もう雌じゃねえですか先輩❤ほら、ここですか❤ここごりごりってされると女の子になっちゃうんですか❤❤❤」

「そっごおぉおぉ❤❤❤そごだべぇ❤おで、女の子になっちゃううぅ❤❤❤」

「ははっ❤ヒーロー『クラン・ドラゴン』もちんぽの前には形無しってやつですかね❤❤」

 小丸に組み敷かれていたのは屈強な黒竜。二人の先輩にして指導係でもあり、本部に配属されてからよく面倒を見てくれた人だった。

 いろりに並ぶほどの肉体をもち、分厚い胸板は歩くたびに揺れるほど。面倒見の良さから二人に慕われていた先輩が、あられもない姿で喘ぎ狂っていた。

 逞しい肉体は組み敷かれ、種付けプレスでちんぽを打ち付けられている。すでにいろりよりも逞しくなった獅子が振るう腰は快楽の暴力となって、竜の持つ常識を破壊していった。

「お゛お゛お゛っおぉぉぉん❤❤❤ちんぽあだるうううぅ~❤❤」

「これからもちんぽ恵んであげますから❤だから本部には内緒にしてくださいね❤おれも先輩を雌オナホになんてしたくなかったんですけど、医療班に報告するなんて言うから❤」

「もうい゛わないがらっ❤だからずっどちんぽくれぇ❤ちんぽちんぽぉ❤すんごおぉ❤❤お゛はぁ❤」

 ああ、といろりはなんとなくだがいきさつを理解した。

 おそらく先輩は急に肉体が肥大化した小丸を心配して、もう一度検査してもらうように説得に来たのだろう。

 もしここで何か異常が見つかれば謹慎の期間が伸びてしまう。それを嫌がった小丸にこうして口封じされてしまったのか。

 実のところ、いろりも小丸の急速な変化については思うところがあった。

 まず肉体の変化すらあまりに急すぎる。筋肉の付き方が異様なのだ。すでにいろりをしのぐほどの肉体を手に入れていた。

 筋肉の一つ一つに空気でも入れたのではないかと疑いたくなるほど膨らみ、膂力もけた違いに上がっている。いろりではもう腕相撲は全く勝てなくなり、単純な肉体能力では頭一つ飛びぬけてしまった。

 そしてこの臭い。甘く脳みその奥がしびれそうな臭いを嗅ぐと、マンコがうずいてたまらなくなるのだ。おそらく竜はこの臭いによってやられてしまったに違いない。この臭いを嗅ぐとどうしても小丸に逆らえなくなってしまう。

 現にいろりも小丸からこの変化については公言しないようにとちんぽで教えられており、違和感を覚えながらも言う通りにしていた。

「んぅ……小丸、そろそろ……部屋、でないと……」

 ぶっとい太ももをもじもじさせながら声をかけるも、ヒートアップしている獅子には届かない。マンコから汁が出てくる感覚にうずきを覚えながら、何とか獅子を連れ出そうとする。

「あ、いろり……うえ、もうそんな時間か。じゃあ先輩、続きは後でしますから」

「あぁううぅぅ❤もっともっどぉ❤獅子ちんぽくれよおぉ❤」

「あー、ちょっとやりすぎたかも。十以上は出したからなぁ❤先輩のお腹ぱんぱんじゃないですか❤」

「ふへへへへぇ❤たくさん孕んだぁ❤あ❤あ❤抜かないで❤ザーメン漏れちゃう❤❤❤」

 異常に性欲が増えた獅子にとって二桁の射精は日常になっている。いろりも体でそれは教え込まれており、十の中出しと聞いて浮かぶのは羨望の感情だけ。

 竜のボテ腹は獅子がちんぽを抜いたことでしぼみ始めていく。何とか阻止しようとしても、脱力した体では何もできやしない。

「漏れるうぅぅうぅ❤もっと注いでぇ❤❤」

 面倒見が良くていつも先導してくれた先輩はもういない。これからは小丸の雌オナホとしてマンコをうずかせる日々を過ごすだろう。いろりのように。

 汗まみれの体で立ち上がった小丸はやはり屈強を通り越して筋肉の塊のような体躯だ。

 しかし、その腹部だけはどうしてか、丸々としたものだった。

 割れた腹筋がうっすら見えているので、脂肪ではないはずだ。それでも小丸の腹は大きく、そう、それは雌としてのうめきを漏らす竜のボテ腹と似たようなものに見える。

 小丸もそれは自覚しているのか、苦笑しながら腹を撫でた。

「やっぱりプロテイン飲みすぎたかもな。スーツ入るといいけど」

「新調したから大丈夫だろ。それより、シャワー浴びたほうがいいぞ」

「確かに。でももう一発出してぇな……いろり、飲むか?」

「飲む❤」

 即答して虎はちんぽに食らいつく。すでにぬらぬらと光っていたちんぽを目に入れただけでマンコをうずかせていたいろりだ。我慢ならんとばかりに吸い立て、下品な音を遠慮なく鳴らし始めた。

「ぶじゅるるるぅぅ❤❤ずぞぞぞぉ❤ぶぽぉ❤ずりゅうぅ~❤❤❤」

「んー、やっぱフェラはいろりの方が上手いな。先輩もこれから練習してくださいね」

「ぬぽぉ❤小丸❤ハメハメしてぇ❤」

「これから出動だろうが。ようやくあいつにやり返せる時が来たんだ。見てろよ、こんなにたくましくなったおれにビビらせてやる!」

 狂暴に笑い牙をむく獅子はリベンジに燃えていた。前とは比べ物にならないくらいに強くなったという自覚がある分、早く自らの力を試したくて仕方がないようだ。

 金玉からせり上がってくる感覚がして、そろそろかと虎の頭を掴む。いろりは嬉しそうに尻尾をくねらせて、吸引力を上げた。

「んじゃあ一発、こぼさず飲めよ――――うぐおおぉ!」

「……んっぶうううぅぅぅぅ❤❤❤❤❤」

 美味しそうに喉を鳴らすいろりを見下ろして、獅子はぼんやり考える。

 自分に何かが起こっているのは間違いない。でも、それが何かはわからない。

 自分は友人や先輩を雌オナホにして喜ぶような性格ではなかった。そのはずだ。ヒーローとして世間を守り、悪を倒すことを考えていたはずなのに。

 これでは自分が悪なのではないか。たまに考えるときもある。

 だが、もしそうだったとしたら自分はヒーローを辞めさせられてしまう。そうなってしまえば、あのヴィランに復讐することもできなくなる。

「お゛ー❤小丸、ごちそうさまぁ❤」

 よだれと精液が混ざった液体を口の端から垂らしながらいろりは言う。熱に浮かされた顔を見ても、何の罪悪感も抱かない。

 ベッドで痙攣する先輩も、新しい雌オナホが増えたくらいにしか感じていない。

 ……これが本当にヒーローなのだろうか。

 さしもの小丸も不安になり――なにせこれから久しぶりの出動なのだ、自分の中のヒーローを確かめようと小箱を取り出した。

 ファンレターを保管している箱の中から取り出したのは、小丸が特に気に入っている手紙。コロンだろうか、甘い匂いのする便箋を小丸はたいそう気に入っていた。

『メネルガ・ラゾルさんへ

 いつもかっこよく逞しく、筋骨隆々な貴方が大好きです。

 ヒーローとして悪をくじき、雌オナホを量産する姿は僕の憧れです。

 貴方のちんぽを待っているヒーローはたくさんいると思います。これからも活動頑張ってください』

「……ん?」

 こんな文面だっただろうかと一瞬頭をひねったが、まさか時間経過によって文字が変わるなんてことをする意図もわからない。最初からこんな文面だったに違いない。

 他のヒーローが見れば顔をしかめるような文面であったはずだが、小丸はそれを当然のように受け入れた。雌オナホを量産することはヒーローとして何も間違ってはいなかった。それを確認して、獅子は満足げにたてがみを揺らす。

 今日戻ったらいろりや竜にもたくさんちんぽをあげよう。雌オナホを量産することが、ヒーローの仕事だ。

 自分が正しかったことを確認した小丸は胸を張って部屋を出る。発情したいろりを竜にあてがったせいで嬌声が後ろから漏れているが、何もおかしなことはない。

 だって自分はヒーローなのだから。

【続きは来月の支援者限定公開となります】


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