一話 → https://t589423.fanbox.cc/posts/8969593 【触手装備村人シリーズ】 https://t589423.fanbox.cc/tags/%E8%A7%A6%E6%89%8B%E8%A3%85%E5%82%99%E6%9D%91%E4%BA%BA 鼓動に合わせるように活性化して纏わりついてくる触手たちに耐え切れずに服を引き剥がそうとして、しまった、と思った時には手遅れだった。 「っ、ひ、ぅ゛……っ!」 「またイッたのか、元気そうで何よりだ」 この野郎という言葉は声にならなかった。 乳首の奥を細い職種で穿られたまま仰け反り、快感を受け流すことでいっぱいいっぱいだった。 呼吸を繰り返すことで必死に胸から意識を逸らそうとするが、無理だ。目の前の壁を殴り、その痛みで誤魔化そうとするがそれすらもすぐに快感に塗り替えられる。 ただ拳が無意味にジンジンと痛むだけだった。 「は、……っく、そ……とめろ、っ、い、いますぐ、脱がせろ……っぉ……っ! っ、あ……っ!」 「やはり生き物が伸び伸びと羽を伸ばす環境というのは良いものだ。……スレイヴちゃんの活力は触手たちの餌にもなる。そうやって餌付けに精を出すといい」 「ふざけ……っ、ぅ……ッ! ぁ、は……っ、と、止めろ、これ、早くしろ……ッ!!」 「何故止める必要がある? スレイヴちゃんも気持ち良くなれるし、防具としての役目も果たしている。これ以上最適化された装備はないだろう」 この男がこういうやつだということを忘れていた。 正真正銘の性悪根性捻じ曲がり男。そもそも全ての元凶はこの男だ。 だとしたら、この男でなければこの装備が外れないというこの状況が既に最悪以外の何者でもなかった。 「い、ぃから、早く止め――ぅ、っ、ぁ」 刺激されるあまり過敏になったそこを今度は包み込むように吸い付かれ、脳の奥から熱が溢れ出す。 不可抗力だった。幾重にも連なった突起を纏わりつかせた触手で包み込まれ、軽く摩擦されるだけで恐ろしい程の刺激が胸に広がる。 そこに追い打ちをかけるように左右の胸をバラバラにやわやわと刺激され続けて、とうとう自力で立つことはできなくなった。膝から力が抜け落ち、そのまま壁に縋りつきそうになったとき、伸びてきた腕に腹部を抱き抱えられる。 薄く、大きな手のひらで優しく撫でるように臍の付近をくるりと触れたメイジ。 そんなことすれば、ただで済まないとわかっていて。 「ぅ゛、ふ――ぐ……っ、」 「享受しろ、スレイヴちゃん。これくらい耐えきれないのならそれはお前の弱さだ」 「っ、て、めぇ……っ、ぅ、あ゛」 「快楽を受け入れてしまえばいい。スレイヴちゃんの頭でも理解できてるだろう? わざわざここを弄らなくとも、こっちで達することができれば一人で慰める必要もなくなるのだから」 腹部を撫で、臍の奥まで伸びてくる触手から逃げることもできない。それどころか、メイジの手は離れるどころかそのまま這い上がってくる。 逃げようとしても力が入らない。フラつく俺の体を強引に抱き寄せ、そのままやつは人の乳首周辺に触れるのだ。活性化された触手たちに乳首を吸い上げられる。声を上げることもできなかった。 ガクガクと震える下半身、それでもメイジから逃げ出すこともできずそのままやつに好き勝手胸を弄られ、触手たちに蹂躙される。 路地裏に自分の呻き声だけがやけに煩く響く。 「発情期の獣と間違われそうだな」と笑うメイジの声に腹立つ気力さえ俺には残っていなかった。 「ゃっ、う゛……っ、ぐ……っ」 「恥じる必要はない、環境と外的脅威による肉体の変化は自然の摂理だとも言えるからな」 「っ、だ、まれ、もう……っ、ぅ――」 「素直になればいいのに。……それとも、案外お気に召したか? その装備は」 んなわけないだろうが。そう言い返してやりたかったが、メイジの言葉にも一理あった。 強烈な快感の波の後、尾を引くような微弱な快感は“まだマシ”だった。それでもこの違和感に慣れてしまったらそれこそおかしくなってしまう。それが分かったからこそこの感覚こそが異常だという認識をし続けなければならない。 無言でメイジを睨めば、やつは肩を竦めて笑った。 「我慢比べか。……悪くはないな」 そう、やつの手は胸、ではなくそのままゆっくりと背筋から腰へと降りていき、そして俺の臀部を鷲掴みにした。 触手越しではない、やつのしっかりとした指が食い込み、そのまま割れ目に這わされるのを感じて息を呑む。 「淫乱なスレイヴちゃんは、触手のお遊び程度じゃ物足りない、と」 「言ってない……ッ!」 「力が入っていないぞ。抵抗したいのなら噛み付くくらいしてみせろ」 「……っ、ぅ……」 クソ性悪魔導士が。 目の前のやつの肩口に噛みついてやろうと体を寄せれば、ただ胸に飛び込むような形になりより一層服が擦れて悪化する。 やつの腕の中、脱力しそうになったところを抱き締めるように腰に手を回したメイジはそのまま割れ目に添えた指で肛門を撫でた。 「……っ、……ぅ……っ、ぐ……」 ムカついて、それでも歯形だけでも付けてやりたかった。意地になっていた。 そのままやつの乱れひとつないローブの下、覗き込む白い首筋に向かって顔を埋める。その体温を感じさせない皮膚に齧り付こうとし――歯が立たないことに気づいた。 触手とやつの邪魔のせいで力が入らない。 それどころか肛門を拡げてくるやつに意識を取られてしまう。これではただ首筋に吸い付いてるだけだと気づき慌てて離れようとしたが、メイジはそれを止める。 離れるなとでも言うかのように。もっと、と強請るように俺の背中を撫で付け、俺の頭を鷲掴みにしてはそのまま抱き寄せた。 「……悪くない誘い方だ」 重なり合う上半身、包み込む触手たちからの愛撫に耐え切れずに目の前のメイジにしがみついたとき。 「しかし、同じパーティーの仲間に傷をつけた罰は与える必要はあるな」 下腹部に熱が集まる。それは臀部を弄っていたやつの手から感じた。 次の瞬間、生暖かな感触がどろりと下半身を包み込む。――この不快な感覚には覚えがあった。 「っ、ぅ、く……なっ、なに」 「お前の大好きなスライムだ。……ほら、ここに美味そうな穴があるぞ」 そう、下半身に纏わりついていたぶよぶよの感触は皮膚の上を這いずり、大きく開いたままの肛門に一斉に集まってくる。 「っ、な、ぁ……っ?!」 いつぞやのスライムに散々な目に遭わされた記憶が蘇り、咄嗟に掴んで止めようとするが、形のないそれは潰れたまま更に容量を増して体内へと潜り込んでくる。 肛門からその奥へと集まってきたそれはそのまま中で形を変えた。硬く、体内にみっちりと収まる形のまま凝固するスライムに息を呑む。 慌てて引き抜こうとしても指を入れて掻き出そうとしても俺の指だけすり抜けるように形を変える。 「な、んだ、これ……っ、ぬけ、こんな……っ、ぅ゛……っ!」 栓だ。 体内に身を潜めたまま中を圧迫してくるスライムを掻き出そうとする度に触手服の突起が擦れ、喉が詰まる。 胸だけならなんとかなる、と思っていた矢先にこれだ。 挙げ句の果て。 「今日はそのままだ」 いけしゃあしゃあとこの男はそんなことを言い放つのだ。 姿勢を変えるだけで中で前立腺が擦れ、真っ直ぐに立つことすらできない。情けない体勢のままやつを睨み上げれば、ニヤついた顔のままこちらを見ていたメイジは俺の腰をわざと撫でる。その感触すら体内で響き、全身が震えた。 「ふ、ざけるな……っ、ぉ、お前……っ」 「『別のもので塞いでほしい』」 「……は?」 「と、言えたらお望み通り言うことを聞いてやろう。その中のスライムちゃんを抜いて、代わりのものを挿れてやる。その暁には触手装備を外してやったってもいいがな」 そう、熱を持った性器を指で弾かれ、思わず腰を引いた。瞬間、硬くなった異物が前立腺を押し潰し、視界が点滅する。 ああ、くそ。踏んだり蹴ったりとはまさにこのことだろう。 ドクドクと焼けるように熱くなる先っぽからはとろみがかった体液が壊れたように溢れ出していた。いや、既に俺の肉体はバカになってのかもしれない。 「へんたい、野郎……っ」 「さあ、どうする?」 「誰がお前なんかに……っ、それならこのままで平気だ……ッ!!」 この男を喜ばせることになろうが、知ったことではない。 寧ろ、そんな屈辱的な真似をするくらいならこの生殺しの状態の方がまだマシだ。 そう吐き捨てれば、メイジは目を細める。深まるやつの笑みに、全身に絡みつくやつの不快な視線に、全身に悪寒が走った。 まさかまた何かされるのか、と身構えたが、今度はあっさりとメイジは俺から体を離す。 「そうか、俺の助けは不要か。なら一晩中それと一緒にいるといい。そうすりゃもっと仲良くなれるだろうからな」 そう、言いたいことだけを言うなりメイジはそのまま路地の奥へと身を翻す。やつの腕から解放されると同時に腰が抜け、そのままへたり込みそうになるのを壁に手をつくことでなんとか耐えた。 あの男――どこまで性根が腐っているんだ。 状況は好転するどころか悪化してる。 胸だけではなく下半身までやつに縛り付けられるこの状況は不快以外の何者でもないが、このままやつに好き勝手させたくない。 それに、何か別の方法があるはずだ。 「……」 こんな情けない姿を誰にも見られたくないが、あいつが飽きるまで耐えればいい話だ。 それに、中のこれも――頑張れば自力でなんとかできる、はずだ。 そう自分に言い聞かせながら、一先ずあいつに散々乱された服を直し、俺は宿屋へと向かうことにした。 続く