このワケの分からない呪いを浄化する。 そう、あの男は言ったはずだ。 なのに何故、こんなことをする必要があるのか。 がっちりと顎を掴まれ、唇をこじ開けたメイジの舌は逃げようとしていた舌に絡みついては執拗に粘膜同士を擦り合わせてくる。 頬の裏側から顎上まで舌の表面でたっぷりと舐れれば、呼吸を整える余裕すらもなかった。 「ん、ぅ……っ、ふー……っ」 口の中いっぱいに頬張らされる舌が邪魔で息が苦しい。辛うじて鼻を使って呼吸を繰り返すが、それでも限界というものがある。 いい加減にしろ、とメイジの舌に噛みつこうとするが、上手く顎を閉じることはできなかった。 ぬるぬると滑る舌を捕まえようと甘噛みをする俺に、メイジはすっと目を細める。そして、じゅぷ、と音を立てメイジの舌が引き抜かれた。 濡れた自分の唇を舐め、「なにをしてる?」とメイジは俺の唇を柔らかく撫でた。 「っ、ただの浄化に、これは……必要ないだろ」 そう息も絶え絶えに反論すれば、メイジは笑うのだ。 「スレイヴちゃんは分かってないな。俺が楽しい」 「お、まえ……っ、ふ、ぅ……ッ」 それから再び抱き締められ、唇を塞がれる。胸を押し返し、離れようとすればするほど腰に回されたメイジの腕にがっちりと下半身を掴まえられた。メイジの膝の上へと座らせられるような形になり、そのまま何度も角度を変えて探るように咥内を荒らされる。 「……っ、ん、ん……ぅ……っ」 にやついてる目がムカついてまた噛んでやりたかったが、メイジはそんな俺の思考を読み取ったようにより深く舌を挿入してくるのだ。顎を閉じることすら叶わない。ずっぽりと口の中まで入ってきた舌に舌の根ごと絡め取られる。流し込まれる唾液を吐き出すこともできなかった。 「っ、ぅ、く」 腰を抱いていた手に尻を撫でられ、意識が一瞬逸れる。 触るな、とメイジの腕を掴もうとするが、メイジはそれを無視して服の上から尻を揉みしだくのだ。 「……っ、ふ……」 こんなことする暇があるならさっさと終わらせろ。 そうメイジを睨めば、やつは小さく笑った。 股の下、跨がらせられたメイジの腿で下半身を擦られる。腰を浮かして刺激を軽減させようとすればするほどメイジは俺の腰を押さえつけて更に足を閉じれないようにしてくるのだ。 こんな行為、本当にメイジが楽しいだけではないか。元よりそういうやつだということは俺がよく知っていたが、それでも限度というやつがある。 ぢゅぷ、と音を立てて舌を抜かれる。口の中、ポッカリと空いたような感覚を覚えながらも俺は目の前のメイジを睨んだ。 「っ、……は、やく、おわらせろ……」 「そう急かすな。物事には段取りというものがある」 お前が言うな、と口を開けようとすれば、再びキスをされる。あまりにもしつこく、自分が楽しむためだと聞かされた以上ただムカついたがそれでもこの男の言うことを聞くしかない自分の弱さにも頭にきた。 「……っ、ふ……」 尻の感触を楽しむように揉まれ、そのまま谷間に這わされるメイジの指に喉がひくりと震えた。 肛門から睾丸の付け根辺りを柔らかく撫でられ、無意識の内に腰が浮きそうになってしまう。 くだらないことしてないで早く終わらせろ。 そうメイジを睨めば、やつは鼻で笑ってそのまま俺の下着の中に手を滑り込ませてくるのだ。 「ん、ぅ……っ」 ちゅぷ、と唇を吸われ、開いたままの唇の端に溜まっていた唾液ごと舐められ、再びキスをされる。どさくさに紛れて直接下半身に伸びてきた手は、そのまま今度は直接尻を揉み始めた。 おい、とメイジの胸を叩けば、メイジは人の口の中で笑い、そして肛門に触れてくる。 散々魔物に犯され、広がっていたそこに指を這わされればぞわりと全身の毛が逆だった。 「魔物相手は楽しかったか、スレイヴちゃん」 「……っ、煩い」 「随分と善がっていたように見えたが」 「だとしたら、アンタの目は相当イカれてるな」 盛り上がった肛門の周囲を撫でていたメイジは笑うだけでなにも応えず、その代わり二本の指を挿入させてくる。 「ん、ぅ……っ」 「俺が止めなければあのまま魔物たちの母になっていたというのに、相変わらずの減らず口だな」 「……っ、ぅ、んん……っ、礼は、言った……っ」 「そうだったか? もう一度改めて聞かせてもらいたいところだな」 「な、んで……っ、く、ぅ……っ!」 まだ体液の感触が残っているようだった。濡れそぼった内壁を内側から刺激するように奥へと入り込んでくる指に腰が震えた。 浄化がなにを意味するのかわからない、この男の場合はこれもただの楽しみだと言いかねないだけに侮ることができなかった。 「っ、ん、く……ぅ……っ」 「どうした、随分と可愛らしい声が聞こえてきたみたいだが」 「……っ、ふ、……っ」 煩い、とメイジから顔を反らす。咄嗟に口を手で塞ぐが、吐息までも制御することはできなかった。 腹の裏側、深く挿入された複数の指に前立腺を指の腹で柔らかく揉まれれば脳の奥からじわりと熱が溢れるようだ。 先程までの熱が一気に全身に回る。 「そ、そこは……いいっ、も、……」 「念入りに浄化する必要があると言っただろ」 「っ、こんなの、なんの意味が……」 「二度も同じことを言わせるのか?」 ぬちぬちと腹の中で響く濡れた音。長いやつの指は俺が逃げようとしてもどこまでも追いかけてきて、弱いところを的確に刺激してくる。 最初はまだ我慢できる、そう思っていたが重ねがけされる快感に次第に全身が痺れていくようだった。メイジから逃げることも忘れ、やつの腕の中、抱きすくめられたまま一本的に体内を掻き回される。 「っ、ぅ、く……ッ」 「イキそうか?」 「ち、が」 「そうか、スレイヴちゃんにはまだこんなものじゃ足りなかったようだな」 人が言い終わるよりも先に、更に増やされた指に肛門を内側から広げられる。ぐっぽりとこじ開けられた肛門に息を飲む暇もなかった。 「ふ、ぅ……っ!」 口を開いた肛門に何かが入ってくる。それは指ではなく、人の体温を持ち合わせていない。太く、性器のような形を模したなにかが入ってくるのに驚いて振り返ろうとしたとき、肛門に突き刺さっていたそれはまるで生き物のように縦に動き出したのだ。 「っ、ぁ゛……っ?!」 「どうだ、面白いだろう」 「や、な、と、止め……ッ、とめ、ろ……ッ!」 「それに人を孕ませるような機能はない、安心して気持ちよくなっていいぞ」 ふざけるな、と慌てて自分の肛門に突き刺さった太く棒状のそれを掴もうとした瞬間、そのままメイジは更に奥へと張型を沈めてくるのだ。 獣の性器と比べればまし、だからといって堪えられるとかの問題ではない。 「っ、ぅ、う゛、く……っ!」 腹の中で亀頭のエラの部分が奥を刺激し、ゆるくなっていた天井の部分を前後運動で何度も叩いてくるのだ。その度に腰が跳ね、堪らずメイジの胸にしがみつきそうになるのを見てやつは笑った。 「っこ、んなの、い、らな、……抜け……っ」 「その割には随分と反応はいいみたいだな」 「っ、ぅ、く……ッ!」 ずらされかけた下着の下、今にも中から飛び出しそうなほど大きくなっていた俺の性器を見てメイジは笑った。 こんなの、不可抗力のようなものだ。悪趣味だ。 そうせめて張型を抜こうとすれば、明らかにその動きは大きくなる。膨らむ根本、その凹凸が蠢いて前立腺を押し上げてくるのだ。 「っ、く、……ッ、ぁ……ッ」 我慢しようとしてできるものではない。俺の意思とは関係なく、強制的に与えられる快感に耐えられず下着の中を汚す性器を恥じる暇もなかった。 暫く俺が張型で悶絶しているのを見ていたメイジだったが、やがて飽きでもしたのか。そのまま膨らんでいた下着越し、性器に触れられぎょっとした。 「っ、な、や……触るな……ッ!」 「何を今更狼狽えている? 別に恥じることはない。スレイヴちゃんの身体が敏感なことくらい既に周知の事実だ」 「ぁ、……っ、や、め、やめろっ! い、いま、触るな……っ!」 「それは俺が決めることだな」 先走りでどろどろに濡れた下着を捲り、硬くなった性器に直接触れてくるメイジに全身が震える。 肛門を得体のしれないものに犯されながら、ずっと刺激を与えられなかった性器を握られ、息を飲んだ。 「っ、だ、めだ……っ、いま、触るのは……っ!」 やめろ、と回らない呂律でメイジに懇願する。が、やつは聞こえないフリをしてそのまま性器を扱き始めるのだ。 「ぁ、く、ぅ……ッ!」 尿道口から溢れる先走りを亀頭を重点的に塗り込むように柔らかく刺激する。それだけで頭の中が真っ白になり、内側と外側、同時に刺激されて堪えられるほど強靭な下半身は持ち合わせていなかった。 ぐり、と腹の奥を膨らんだ頭で押し上げられたのと同時にメイジの手の中、呆気なく精子を撒き散らす俺を見てメイジは「ほう」と笑う。 「随分と早いな。まだ媚毒が残ってるようだ」 「ち、が、も、やめ……っ」 「ここでやめて後で苦しくなるのはお前の方だぞ、スレイヴちゃん」 誰のせいだと思ってるのだ、という声も出なかった。 先程よりも大胆な動きで中をノックしてくる張型に犯されたままメイジに性器を愛撫される。溢れる精液は止まることなく、メイジに扱かれる度に恥ずかしい音を立て開いた尿道口から断続的に噴き出す白濁混じりの体液にただひたすら絶望する。 自分の身体がおかしいといつのはわかっていた。頭と身体が噛み合わない。そもそも身体がおかしいのだ。絶頂の感覚も射精感も確かにあるはずなのに、満足するどころかどんどん増していく快感に恐ろしくなっていく。 「は、ぁ゛……っ、や、も、やめろ、やめてくれ、メイジ……っ! ぉ、おかし、だろ……っ! こ、んな……っ、ぁ……っ?!」 下半身、ぐずぐずになった腸内を摩擦され、そのまま緩くなっていた奥の突き当りを突破する張型に目の前が赤く染まる。とめどなく溢れるカウパーはベッドまでも汚し、それを見たメイジは「なるほど」といつもと変わらない調子で呟くのだ。 「いつもよりも性器が腫れ上がっている。精液の量も衰えるどころか増えているな、濃さも変わらないようだ。どうやらスレイヴちゃんの身体は一時的に魔物を喜ばせる身体になっているようだな」 淡々と言葉を並べながら、メイジはそのまま自分の手を汚す精液を舐めとる。そんなやつの顔を見上げたまま、ついて行けずに疲弊しきっていた俺は「うそだ」と口にするのが精一杯だった。 「こんな嘘を吐いてどうなる? ほらみろ、ここなんて赤子に乳を与えるために肥大してるようなものじゃないか」 『ここ』とメイジはそのまま俺の胸に手を伸ばした。そのまま服の上から胸を揉まれ、布越しでありながらも突起を掠める指にびくんと身体が大きく跳ね上がる。 下半身だけがイカれてるのかと思ったが、メイジの指摘を受けて理解した。服の上からでも分かるほど大きくなったそこの一部がじわりと濡れているのを見て息を飲む。 知らない内に怪我でもしたのかと思ったが、どうやら違うようだ。 「な、んだ……これ……っ」 「どうやらさっき乳腺を刺激されたみたいだな。母乳がたくさん出てるじゃないか」 「ぼ、にゅ……?」 「母体から作り出される、赤子に飲ませるミルクのことだ」 皮膚にべたべたと張り付く服の感覚に違和感を覚えるのもつかの間、とんでもないことを口にするメイジに思考停止する。 何を言ってるのかわかりたくなかった。それでも、濡れたその突起を揉まれ、「んっ」と声が漏れた。 「っ、じょ、だんじゃ……ない、なんで、そんなもの……っ!」 「スレイヴちゃんは魔物の母親にされるところだったんだ。母乳が出る体質に組み替えられたとしてもなんらおかしくはない」 「じゃ、じゃあ、早く……っ、早く治せよ……っ!」 もうめちゃくちゃだ。まともに離せないからせめてこれを抜けと体内の張型を引き抜こうと手を伸ばすが、「まだだな」とワケの分からないことを言い出すメイジに両手ごと頭の上で拘束するように魔法をかけられる。 「どういう、つもりだ……っ」 「まだ俺が満足していない。言ったはずだ、浄化はしてやるって。けど楽しむくらいの礼は貰わないと割に合わないもんでな」 ふざけるな、と殴ってやろうかと思うがこの男、魔法の腕だけは確かだ。びくともしないまま、頭の上で拘束された状態でメイジに脇腹を掴まれる。それだけで下半身に響き、やめろ、と声が震えそうになるのを無視してメイジは人の胸に顔を寄せるのだ。 「っ、……っ、く、ひ」 布越しに胸の先端部を甘噛みされ、そのまま唇で挟むように引っ張られる。痛いほどの快感に視界が滲み、やめろ馬鹿と逃げようとするが背中に回された腕が邪魔でまともに逃げることすらも許されなかった。 「っ、ふ、ぅ……っ!」 引っ張られたまま舌先で胸の突起を愛撫される。布一枚隔てた感触が余計もどかしくて、不快だった。メイジの膝の上から逃げようとするが、体内の異物がそれを邪魔する。 「っ、や、めろ、変態……ッ!」 「この布、邪魔だな」 「っ、ぉ、い……っ」 徐にシャツを捲られ、そのまま「咥えてろ」と服の裾を口に噛まされる。 慌てて吐き出そうとするよりも先に、じんじんと熱を帯び始めていた胸に触れられ、咄嗟に歯を食いしばる。 「ふ、ぅ……ッ!」 「しかし、この後遺症はなかなか悪くないな。浄化したあとも残るようにしておくか」 ふざけるな、と言いたかったのに、じんわりと濡れていた乳頭の周囲を柔らかく撫でられ息を飲む。「弄りやすくて助かる」なんて抜かすメイジを睨めば、「お前もそうだろ?」と笑いながらやつは乳輪をなぞる。 「っ、ん、ぅ……っ!」 待て、と止める暇もなかった。乳輪から乳首まで優しく絞られた瞬間、胸の奥に溜まっていた熱が乳頭からぴゅっと噴き出した。 「ふ、ぅ゛……〜〜ッ!」 「こら、暴れるな。ちゃんと出さないと駄目だろ」 「っ、う゛、ふ……ッ!」 こんなの俺の体ではない。 感じたことのない感覚とともに母乳は止まらない。文字通りメイジに絞り取られ、溢れた母乳は胸元を汚す。「次はこっちの胸も絞ってやろう」などと抜かしながら、今度は逆の空いていた胸を揉まれた瞬間、溜まっていた母乳が少量溢れたのを見て顔が熱くなった。 「っ、ふ、……ッぅ゛……う゛〜〜……ッ」 「こんなに張ってたら苦しいだろう。ほら、溢れて止まらないな」 自分の胸から母乳が出るところなんて見たくない。顔を逸し、必死に現実から目を逸らそうと目を瞑ったときだった。メイジに抱きかかえられた感覚がしたのもつかの間、右胸にぬるりとしたものが触れ、息を飲んだ。堪らず噛んでいた裾がはずれるがメイジは無視して俺の胸に垂れていた母乳を舐めるのだ。 「っ、ぉ、お、おまえ、なに……やって」 「せっかくスレイヴちゃんが作った母乳だ。無駄にするわけにはいかないだろう」 「……は」 「安心しろ。絞り出した母乳は全て俺がもらってやる」 変態だし、性格が悪いし、それでも少なからず怪我を治してくれたりそういうところはあると思っていたが、全て前言撤回する。 ――この男はただの変態な上に性悪で、おまけに苦しんでる人を見て楽しむろくでもないやつだ。 「う、ふ……ッ、く、……ッ」 ああ、やってられるか。付き合ってられない。 人の胸元に顔を埋めたまま、メイジは躊躇なく人の乳首に舌を這わせる。先程の宣言通り、胸の先から滲み、汚していた母乳を舐めとるのだ。 「スレイヴちゃんらしい乳臭い味だな」 「……ッ、だ、まれ……っ」 「どうした? さっきよりもここが肥大してるな。そんなにこれを舐められるのは好きか」 これ、と舌の先で乳頭を舐め上げられ、拍子に背筋が大きく跳ねる。そのまま逃げようとする俺の脇下に手を入れてきたメイジは、そのまま上体を捉えたまま執拗に舌を這わせる。 たかだか舐められてるだけだ。さっきまでに比べたらまだいい。 そう思った矢先だった。やつの唇に軽く乳首を挟まれたとき、脳の奥からじわりと熱が滲み出した。 「……っ、は、く……ッ、ぅ……っ」 なんてことはない。魔物に囲まれて犯されるよりかは。 そう繰り返す。乳首を柔らかく吸い上げられたと同時に腰が奮える。なにかが来る。 メイジに咥えられた先端部が熱くなる。おかしい。いつもならばまだ堪えられるはずなのに。 過敏になったそこをメイジに吸い上げられた瞬間、痺れる胸の先からなにかが滲むのがわかった。もっと、とでも言うかのように更に強く舌と唇で嬲られ、堪らず俺はメイジの頭を掴んだ。 「っ、も、いい……っ! やめろ、……っ、ゃ、……ッ、く、ひ……ッ!」 俺の静止も無視して、俺の体を抱き寄せたままメイジはそのまま硬く尖ったそこを今度は唇で柔らかく潰す。そしてやつの熱い咥内の中、絡みついてくる舌に丹念に愛撫され、熱が滲む。 下半身に熱が広がる。それを誤魔化そうと膝を擦り合わせれば、それにメイジは気付いたようだ。 もう片方の乳首を撫でられる。 「っ、う……ッ、く……ッ、ふー……っ」 「……っ、は、どんどん溢れてくるな」 くるくると片方の乳首、その周辺の乳輪を柔らかく触れられた。「やめろ」と声が裏返りそうになったとき、そのままメイジは乳輪から乳頭まで優しく絞るように圧迫していく。 「っ、う、……ッ! ぁ、ッ、ん、……ッう、……っ!」 「可愛い声が出せるようになったじゃないか。母親としての自覚でも沸いてきたのか」 「っは、ッ、だ、だまれ……ッ、この、……ぉ……ッ!」 言い終わる前に、垂れていた乳白色の体液をメイジに舐められ、飛び上がりそうになった。 「も、……っ、ぃ、や、めろ……っ、おいっ!」 これ以上は体がおかしくなる。 そうメイジの肩を叩こうとしたとき、限界までぷっくりと腫れ上がった両胸の突起を、舌と指、同時に強く圧し潰された。 瞬間、頭の中が真っ白になり、びくんと大きく全身が跳ね上がる。 「っ、ぅ、く……」 じんわりと下半身に広がる熱に、思考までもどろどろと溶かされていくようだ。そのまま体勢を保つことができずベッドに倒れ込みそうになったとき、そのままメイジに体を抱き支えられる。 「くそ、やろ……」 「助けてやったっていうのに、随分な言い方をするじゃないか。スレイヴちゃん」 黙れ、変態。そう睨みつければメイジはにっと目を細めて嫌な笑みを浮かべた。 なんだか嫌な予感がして逃げ出したかったが、媚毒が抜けきれない体は小さな痙攣が収まらず、メイジにされるがままベッドへと押し倒される。 「っ、お、い……っん、ぅ……ッ」 まさかまだやるつもりなのか。 そう言いかけた矢先、視界が陰る。覆いかぶさってきたメイジに唇を重ねられ、そして胸を揉まれるのだ。 「っ、は、……っ、ぁ……ッ」 何度もイカされ続けた体に最早体力など残っていない。 そのままどさくさに紛れて下半身に伸びてきたメイジの手に、そっと太ももを掴まれる。 散々いたぶられ続け、柔らかくなった肛門が口を開く。そしてメイジはそのまま自分のベルトに手を伸ばすのだ。 「……っは、んむ……ッ」 やめろ、と足を動かすが、がっちりと掴まれたそこは片足を広げられた状態のまま閉じることを許されなかった。 唇を舐められ、そのままキスをされる。そのキスに一瞬気を取られている間に、口をぱくぱくと開閉させていた肛門にやつの性器が押し当てられるのだ。 「っ、……ッ、ぅ……ッ」 「どこの馬の骨かも分からない下級魔物に孕まされるよりはよっぽどいいと思わないか、スレイヴちゃん」 にゅち、とやつの亀頭から滲む先走りが肛門に塗りこまれる。 どうせ挿れるというのならば、つべこべ言わずにさっさと挿れればいいのだ。俺を試しているつもりなのか。 ぬち、ぬち、とわざと音を立てるように肛門を亀頭で突かれる度に、苛ついた。 「……っ、思わない。魔物は、お前みたいに性格悪くないからな」 そう目の前の男を睨み返したとき、やつはふっと破顔した。満足そうに。そして、俺の腰を掴んだままメイジはそのまま腰を押し付けてくるのだ。 「――っ、ふ、ぅ……ッ!」 限界まで張り詰めた陰茎は躊躇なく肉壁を掻き分け、奥まで押し入ってくる。 待て、と声をあげようものなら出したくもない声が出てしまいそうになり、俺は堪らず歯を食いしばった。 その際に体内に力が入ってしまったのが余計メイジを喜ばせてしまったようだ。メイジは小さく息を吐き、強く体を抱き締めるかのように奥まで一気にその性器で穿かれる。 「ぁ……ッ! く、ひ……ッ!」 「なんだったか? ……俺よりも、魔物の方がいいだって?」 「ッ、ふ、う、ぅう……ッ!」 「随分と酷いことを言うじゃないか、スレイヴちゃん」 必死に抽挿から逃れようと浮く腰をそのまま掴まれ、メイジはそのまま根本奥深くまでその性器を一気に押し込む。 魔物の凶器に等しい性器に比べればましのはずなのに、毒のせいだろう。濡れた粘膜同士が摩擦する度に頭の中に甘い電流が流れ、視界がちかちかと点滅する。 「っ、ひ、ぅ゛……ッ!」 抑え込まれたまま、そのままメイジに犯される。閉じた結腸の口を亀頭で柔らかく押し上げられる都度、喉奥から声が漏れてしまう。 こいつを楽しませたくない、気持ちいいと思っていると思われたくない。 必死に声を堪えようとするが、下半身を揺さぶられ、臍裏をカリで引っ掻かれるだけで唾液が垂れそうになるのだ。 「っ、ぁ、く……ッ、いやだ、……っ、抜け……ッ! う……っ、ぁ……ッ! ぁ、……っ、あぁ……ッ!」 一度口を開いてしまえば、ここぞとばかりに奥を執拗に突き上げられ、出したくもない声が喉の奥から漏れてしまう。そんな俺を見下ろしたままメイジは楽しげに喉を鳴らし、そのまま俺の太もも抱き締めるように抱えるのだ。 「っ、ぅ、あ……ッ! く、んん……ッ!」 「嫌だと言っていた割りにしっかりと反応してるな。これはなんだ?」 「……ッ!」 開脚させられた股の間。ピストンの度に奮えるそこをメイジに指で弾かれ、その衝撃に耐え切れず、限界まで膨れていたそこからぴゅっと勢いよく白濁が飛び散る。 自分の腹部に吹き掛かる精液。それを鼻で笑い、やつは「素直で可愛いな」と興奮に声を上擦らせるのだ。 そして再び硬くなってそこを握ったまま、メイジは外側と内側、両方から俺を追い詰めてくる。 「は、ぁ……っ、や、……っ、あ、く……ッ!」 「……っ、は、スレイヴちゃん……っ」 「っんむッ! ぅ、んう……ぅ、ふ……っ!」 唇を柔らかく吸われ、そのまま行き場をなくしていた舌をやつに絡め取られた。 ねっとりとキスをされながら性器を扱かれる度に中のメイジのものを締め付けてしまう。 どう堪えようとしても、結果的にメイジを喜ばせてしまうのだ。 先走りの量は増し、肉壁を摩擦する度に粘着質な音が響く。 滑りがよくなったお陰か抽挿の感覚は更に短くなり、肌を打つ音が部屋の中に響いた。奥を突かれる度に漏れる自分の声すらもだ。 塞がれた唇の中、舌同士唾液を塗り込むように絡め、そのままとろりと流し込まれる唾液を拒むこともできぬまま、ひたすら上と下、メイジを受け入れることしかできなかった。 「っぁ、くひ、……っ、ふ、ぅ゛……ッ!」 「……っ、出すぞ、スレイヴちゃん。しっかりと受け止めてくれよな」 熱で浮かされ、とろりとした意識の中。 既に絶頂が近くなっていた性器を握りしめられ、そしてメイジの腕に抱きしめられたまま、耳元で囁かれる言葉に心臓が熱くなる。 「っ、は、ぁ……っ」 受け答えする余裕もなかった。ドクドクと脈打ち、内側から内壁を押し上げてくるそれを思いっきり突き上げられたと同時に、俺の性器からは残っていた白濁がそのまま押し出されるのだ。 そして、 「っ、く、ひ……――ッ!」 鼓動が重なって聞こえたと思った次の瞬間、膨らんだ腹の奥、吹き出す精液に腹の奥が満たされていく。 体内で脈打つ性器、そこから並々と注がれる熱から逃れようとベッドの縁へと手を伸ばすが、それすらもメイジに掴まれ、そのまま恋人のように指を絡め取られるのだ。 「っ、ぅ、うぅ……〜〜ッ」 絶え間なく与えられる快感に、触れられていないはずのぽってりと腫れた胸の先からも汁が滲む。 終わらない長い射精に堪えられず藻掻く俺を抱き締めるメイジ。許容量を越え、ごぷ、と隙間からひり出る白濁に構わずそのまま中に溜まった白濁液をかき混ぜるように再びメイジは抽挿を始めた。 「ま゛ッ、まだ、出て……っ」 「……誰が一回で終わるといった?」 「な、に……いって……ッ」 「魔物に出されたのは何回だったか。……せっかく助けてやったんだ、その分の回数は付き合えよ」 スレイヴちゃん、とねっとりと耳の凹凸に舌を這わせてくるメイジ。 ――分かっていたはずだ、こいつがクソ野郎だということは。 待て、やめろ。せめて休憩を挟め、という俺の言葉は聞き入れるどころか発せられぬまま、再び腰を打ち付けてくるメイジに言葉ごとかき消されたのだ。 いつの間にかに気を失い、目を覚ませばそこはメイジの部屋だった。 ご丁寧に全身の汚れも取られていた。 ハッとし、恐る恐る服の襟を引っ張って自分の胸を覗き込む。そこには昨日ほどではないもののやや赤く腫れぼったくなった乳首が二つついてるだけだ。 見た感じ、ちゃんとメイジが仕事してくれてはいるようだが……。 辺りにメイジの気配がないことを確認し、そのまま服の中に手を突っ込んだ俺は乳首をきゅっと摘んだ。 「っ、ふ……」 もどかしいようなむず痒さはあるものの、乳首の先端から母乳は出ることはなかった。 ひとまずそのことに安堵した矢先だった。 「起き抜けから自分を慰めてるのか? 随分と淫乱な真似をするようになったじゃないか、スレイヴちゃん」 「――ッ! な、お前どこから……っ!」 「スレイヴちゃんが自分の胸を揉んで『ん……っ』と可愛い声を出してる辺りからだ」 いつの間にかに部屋の扉の前にいたメイジに慌てて胸から手を離すが、遅かった。 ずかずかと歩み寄ってきたメイジにそのまま抱き竦められ、そのまま服の上から胸を揉まれる。 「っ、さ、触るな! ちがう、これはただ確認しただけで……っ、んん……っ」 「そう恥じる必要はない、スレイヴちゃん。俺も手伝ってやる」 「ぁっ、くそ、やめろ! ……っ、揉むな、ぁ……っん、う……ッ、」 「既に硬くなってきたな。……こんないやらしい胸であいつらの前に出るつもりだったのか?」 「お、お前が……っ、妙なことばっかするからだろ……っ、ぉ……ッ!」 言うや否や、服の上からすりすりと優しく両胸の小さな膨らみを撫でられるだけで上半身は震え上がった。 そして、背後から押し付けられる嫌に硬い膨らみ。 ――デジャヴ。 「ああそうだな、だから責任取ってやる」 スレイヴちゃん、と笑うメイジに俺はやっぱりこいつに頼るんじゃなかったと改めて思い知らされることになった。 【おしまい】