相馬と付き合った上で愛斗と揉めて相馬にバレたら※【↑100/4,000文字/モラハラ束縛気味相馬×大地】
Added 2022-10-09 09:58:51 +0000 UTCこれの続きではありますが、未読でも大丈夫です 前作→相馬と付き合ったら【http://nanos.jp/589423/novel/10/284/】 ◆ ◆ ◆ 放課後、部活が終わりそうな時間帯になる度に落ち着かない気分になる。 待っとけ、と言われるがまま大人しく校門の前で待ってる俺ってすげー健気。本当。 あいつの部室で待っとくのが一番早いけど、あいつが来んなっていうので仕方なく校門前で待つこと数分。 ぞろぞろとやってきたジャージの集団に『きたか?』と顔をあげようとしたとき。 「よ、木江」 集団から離れたそいつは俺の肩を掴む。 ――信楽相馬。一応、俺の恋人ということになる。 「腹減ったな、なんか食いに行くか」 「お待たせくらい言えよ」 「なんだよ、労ってほしいのか?」 「お前な……はあ、まあいいや」 相変わらず勝手なやつだ。 元々こいつがそういうやつだと知ってたし、だから女子にモテねーんだよと常々思ってたので今更ではある。 「じゃ、帰ろうぜ」 ごく自然な流れで握られる手に少し驚いた。 俺は「おー」とだけ答え、その手を握り返す。 相馬と付き合ってるってことは、周りの比較的仲いいやつにも言ってなかった。 俺はともかく、相馬はそういうキャラではなかったし、まあお互いに『別に言わなくてよくね?』って感じで落ち着いたのだけど、ある日を境に相馬は俺と付き合ってるってことを隠さなくなったのだ。 あと変わったことといえば……サッカー部の部室には近付くなと言われたくらいだろうか。 他にもあるが、割愛。 相馬と繁華街で軽食を食い、ついでに近くのカラオケに寄る。人目がなくて手っ取り早く二人きりになれる場所で財布にも優しいし、ついでに歌えるとなるとここしかない。 「腕の調子、どうだ?」 カラオケに入ってまたフード頼んで、それをつまみに食いながら相馬はそんなことを聞いてくる。 一ヶ月ほど前、とある事情により相馬にやられた腕のことを言ってるのだろう。 「手コキくらいできるようになったぞ」 そういいながら、着ていたニットの袖を捲くる。薄く伸びた切り傷は目の前のこの男につけられたものだった。 小さく笑って、相馬はそのまま俺の腕を掴む。 「痛みは?」 「やべえ触り方されなきゃ平気……っていって! おい、人の話聞いてたのかよ……っ!」 「これ、痛いのか?」 わざと爪先で傷の跡をなぞるように引っ掻いてくる相馬にぎょっとした。 激痛というよりも、ぴりっとした痛みだ。ついでにいえば、俺はMでもある。 「……痛いに決まってんだろ、アホ相馬」 「わり、やりすぎたか? 泣くなよ」 「泣いてねえし」 「ちょっとビビっただろ」 お前が言うと洒落になんねーんだよ。 笑い話にするには未だ傷は生傷に等しいというのに。 「なあ、木江」と近付いてきた顔に真正面から覗き込まれる。こつん、と額同士がくっつき、キスができそうになる距離に少し緊張した。 そして、緊張してる自分にも戸惑うのだ。以前ならばこっちからキスしてやったりして、そのままいちゃいちゃだってしてたのに。 今は、無意識に相馬の一挙一動に気を取られている。 「ビビってねーよ、それより……ここでやんねーからな」 「だめなのか?」 「……落ち着かねー」 「前は気にしなかっただろ?」 前はな、と扉に目を向ける。薄暗い個室の中、摺りガラスの扉から差し込む明かりがやけに眩しく感じた。 遠くから聞こえてくる他のやつらの熱唱の声も今はうるさく聞こえる。 「見られたら、出禁になるぞ」 「お前がでかい声出さなきゃ問題ねえよ」 「お前な……っ、ん……」 黙れと言わんばかりに唇を塞がれ、そのまま腰を抱き寄せられる。そしてそのまま顎を捉えられたまま、深くキスをされた。 たまに、本当にこいつは俺のことが好きなのだろうかと思う。 あのとき、古賀愛斗といるところをこいつに見られたときのことを思い出して、その違和感は更に大きくなっていた。 俺のことが好きだから付き合う。手を握る。キスをする。ではなく、それを見せつけるように、相馬を押し付けられているような気がしてならないのだ。 元々束縛されるのは好きではない。それでも、相馬なりの付き合い方なんだろうと思って甘く見ていたが、なんだかそれだけではないような気がしてならなかった。 「……っ、ふ、っ……そ、うま」 「木江、舌出せよ」 「ん、う……っ」 でも、意外とキスが上手いのでつい許してしまう俺も俺かもしれないが。 どさくさに紛れて腿を掴まれ、そのままニットの下にまで伸びてくる手に喉が震えた。 駄目だと言っているのに、こいつは。 キスをされながらベルトを緩められ、そのまま下着の中に入ってくる硬い指に「相馬」と慌てて手を重ね、止めようとした。 「せめて、場所……トイレとか、部屋がいい……」 「俺んちは無理」 「じゃあ、俺の部屋でもいいから……っ、ん、ぅ……ッ」 「……別に抜くだけだろ? このままでよくね?」 「それとも、これこのままにして移動すんのかよ」足を閉じれないように相馬の足で絡め取られたまま、取り出された性器を緩く指先で弾かれる。 既にさっきのキスで甘勃ちしていたそこを刺激されると弱い。「やめろ」とやんわり止めようとするが、やつは無視してそのまま性器を扱き始めるのだ。 「……っ、は、ぅ……っ、そ、うま……ッ」 「お前も俺のシコれよ。それとも、突っ込んでもいいのか?」 「……っ、」 こっちに、とケツの肉を摘まれ、びくりと腰が震えた。思わず相馬を見れば、やつは俺を見下ろしたまま笑ってた。 「怪我治るまで我慢してやってたんだ。ほら、その分頑張れよ」 傲慢で自己中で自分勝手。何故こんなやつと付き合ってんのかと思ったが、ただの友達としては普通に気のいいやつなのだ。 そんなことを思いながら、俺は渋々相馬の下半身に手を伸ばした。 ――カラオケ室内。 薄暗い部屋の中には歌声は響かない。その代わり、ぬちぬちと濡れた音だけがその個室に広がっていた。 「……っは、……」 「やっぱ遊んでるだけあって木江は上手いよな。そうやって他の男にもやってきたのか?」 「うるせえな……っ、ん、お前だって……」 「ん? 俺の手コキ気持ちいい?」 「ふ、つう……のちょい、上……」 そう答えれば、相馬は俺の性器を握ったまま「は、クソ微妙じゃん」と笑った。 そして。 「っ、ひ、ぅ゛……ッ!」 「じゃあもっと気持ちよくさせねえと、木江様には申し訳ねえな」 「お、まえ……っ!」 いきなり身体を抱きかかえられたかと思えば、そのまま相馬の膝の腕に座らせられる。背中に感じる相馬の体温がより生々しい。 降ろせよ、と暴れる俺に構わずそのまま相馬は人の下着ごとスラックスを膝の辺りまでずり下げさせてくるのだ。そして剥き出しになったニットの下、もろ出しの下半身に性器を押し付けられる。 「嘘、おい……っ、バカ……」 「挿れなかったらいいんだろ、別に」 「俺、この格好やだって……っ」 「それ、フリ?」 「んなわけ……っ、ね、……っん、ぅ……ッ!」 腿の間、玉の下を押し上げるように跨がらせられる相馬の性器に息を飲む。降りたいのに、腰に回された相馬の腕にがっちりとホールドされては立ち上がることもできない。 あろうことかそのままやつは疑似挿入を楽しむように腰を動かしてきたのだ。 「っ、ぁ、クソ、やめろそれ……っ!」 「木江、しっかり脚閉じとけよ。……っ、は、案外、微妙だなこれ。お前の足が肉付き悪いからか?」 「も、んくいうなら、やめろ……っ」 「……んー、でも嫌がってるお前面白いし、しばらくこのままでもありだな」 こいつがこんなに性格悪いんだったら絶対に付き合わなかった。などと今更言ったところで遅い。 そのまま内股の間生えてきた相馬のそれにずりずりと性器を擦り上げられながらも、俺はずり落ちないように目の前のテーブルにしがみつく。 「っ、ぅ、く」 「木江、記念に一曲歌っとくか?」 「やだ、絶対に」 「んだよ、ノリ悪いな」 じゃあお前が歌えよ、と思ったが、それもそれで嫌だったのでやめた。 そのまま胸を揉まれ、カーディガンの上から乱暴に胸を乳首を愛撫される。 「っ、く、ひ……ッ!」 「そんなにビビらなくても、外からじゃただ抱っこしてるようにしか見えないっての」 「そ、ゆ、問題じゃ……っ、ぁ……っく……ッ!」 「つうか、そんなエロい声我慢できてねえ時点で、もしバレたとしてもお前のせいだろ」 「は、ぅ゛……ッ!」 項をべろりと舐められ、肩が震えた。そのまま抱き締められるみたいにのしかかって来る相馬の体重に押しつぶされそうになりながら、俺は咄嗟に袖口で口を抑える。そんな俺を見て「それ、いいな」と意味わかんねえ興奮の仕方をする相馬に更に下半身を揺さぶられ、突き上げられるのだ。 「っ、ん、ぅ……っふ、……ッ!」 「はー……っ、木江、お前そうやってるとまじで可愛いよな。無駄なこと頑張ってんの、健気で馬鹿みてーで……これが愛おしいってやつ?」 ――お前、まじ言ってること最悪だからな。 そう言い返したいが、言ったところで相馬にとっては痛くも痒くもないのだ。 それに、また手術させられる羽目になっても面倒だ。ご機嫌取りなんて柄ではないが、根底にこいつに対する恐怖心が染み付いてしまっているのかもしれない。 「っ、ん、ぅ……っ」 「木江」 「……っふ、ぅ」 絞るように乳首を引っ張られながら、ぐりぐりと根本まで押し付けられた性器。太ももからはみ出たその頭の部分を片手でこちょこちょいじれば、僅かに相馬の呼吸が乱れる。 「は、それ……好き。もっと」 こんなモラハラクソ野郎、別れるものなら別れてもいい。 頭ではそう思っているのに、強請るように抱き締められ、唇を押し付けられると、その思考は乱されてしまう。 男は体で選ぶもんじゃないな。そんなことを改めて思いながら、俺は相馬の唇を受け入れた。 おしまい