芳川×洗脳調教済齋藤※【↑100/6,200文字/女装(下着)】
Added 2021-09-26 11:00:00 +0000 UTC恋人というものが何なのか、まともに恋愛というものを経験したことがない俺にはわからなかった。 それでも相手のことを尊敬し、少しでも尽くしたいと思う気持ちは恋慕にも似てるのかもしれないと思う。 芳川会長と恋人になってどれほどが経ったのだろうか。最初はフリだったが、恋人同士として芳川会長と接するにつれ触れられることも多くなり、距離が近付くのは自然なことだった。 そう、ただのフリなのだ。会長は俺に、俺と阿賀松に付き合ってくれてるだけなのだ。 そう頭の中で繰り返す。 だから、こうして誰もいなくなった生徒会室でキスをされるのもおかしなことではない。 「っ、ん……ふ……ッ」 頬を優しく掴まれ、唇を啄むように柔らかく噛まれる。挿入される舌に上顎を舐められ、喉奥で窄まる舌を絡み取られれば痺れるような快感に思考が奪われる。 「んむ、ぅ……っ」 恋人のフリをするようになった頃、あまりにもガチガチになっていた俺に芳川会長は自然に恋人のように振る舞えるようになるための練習だと提案してくれた。 最初は手を触れるだけ。次第に指を絡め、肌に触れられることに慣れていく。 放課後、皆が帰ったあとの生徒会室で俺は芳川会長に練習に付き合ってもらっていた。 「ん、ぅ……っ、ん、……ッ」 最初は手のやり場にも困ったし、そもそもどうすればいいのかわからずパニックになっていた。それでも、芳川会長の胸にしがみつくことでなんとかやり過ごすことができるようになる。 伸びてきた手に腰のラインを撫でられ、震えた。 今日は、キスだけではないようだ。 「っ、か、いちょう……」 「……集中しろ」 「っ、は……はい……」 すみません、と俺は口を開き、恐る恐る芳川会長の舌を招き入れる。再び挿入される舌を絡め、咥えながらも臀部へと降りてくる芳川会長の指の動きから意識を逸らすことができなかった。 それでもまた芳川会長に怒られたくなくて、幻滅されないように必死にそのキスに応えようとする。 「っは、……ッ、ん、ぅ……ッ、かいちょ……ぉ……っ 」 部屋中に濡れた音が響き渡るような錯覚を覚えた。骨張った芳川会長の手がスラックス越しに臀部に触れる。硬い掌で尻を撫でるように揉まれれば、脊髄反射でぶるりと腰が震えるのだ。 それでも芳川会長の視線は揺るがない、ただじっと俺の反応を楽しむようにこちらを覗き込む。 「っ、……む……ッ、ぅ……ッ」 思わず手から逃げようと背筋を伸ばせば、今度は目の前の芳川会長にくっつくような体勢になってしまう。臀部を揉みしだく芳川会長の手は大胆になり、緊張と興奮で目が回るようだった。はあはあ、と犬のように肩で呼吸を繰り返す俺を見下ろしたまま芳川会長は更に俺を抱き締めたのだ。会長の胸が近い。心臓の音が聞こえてしまいそうなほどの距離と体温に頭の中が真っ白になる。 下腹部、自分の股間を芳川会長に押し付けるような体勢になってしまう。熱が集まり始めていたそこを会長に気取られたくなくて、咄嗟に逃げようと腰を引こうとするが会長の腕によって更に拘束を強められるのだ。 「っ、ん、ぅ……か……いちょう……っ、ごめ、んなさ……っ」 「なにについての謝罪だ? もしかして、これのことか」 「ぁ……ッ!」 これ、と膨らんでいたそこをぐり、と太腿で押し上げられ堪らず背筋を逸した。ビリビリとした快感に汗が吹き出し、逃げようとするが逃れられない。ごめんなさい、と繰り返せば、会長は小さく笑うのだ。 「別に謝るようなことではない。……男なら誰にでもある生理現象のようなものだ。見せてみろ」 耳元で囁かれる言葉に、頭の奥がぐるぐると回るようだった。会長に逆らうことなんて頭からなかった。恥ずかしくないわけではない、それでも従うしかないのだ。会長だから。俺は。 「……っ、は……い……」 口の中に唾液が滲む。シャツの裾で手汗を拭い、俺は芳川会長に命じられるがままベルトを緩める。会長の目の前、会長の視線を感じながらもスラックスを緩め、そのままゆっくりと脱いでいく。 そして窮屈そうに張り詰め、既に染みで一部色濃くなった下着を晒した。 「やはり、君によく似合うな」 芳川会長が用意した女性ものの下着、それをこれから毎日着用するようにと言われたあの日から俺は芳川会長に従っていた。 普段履いていた男性ものに比べると肌に吸い付くようなフィット感が窮屈にも感じ、やはりこの感覚にはまだ慣れそうになかった。それ以上に、俺には不釣り合いなほど細やかで愛らしい装飾の方がやはり恥ずかしかった。 でも、会長が似合うと言ってくれるのなら。 「ぁ……ありがとう、ございます……っ、ん、ぅ……」 会長の指が下着越し、溢れんばかりに膨らんだそこに触れる。少し身を捩っただけで下着の中では先走りが濡れた音を立てるのが恥ずかしかったが、会長はそんなことに構わず更に下着の感触、そして性器の膨らみを確かめるように指を這わせるのだ。 「っん、ぅ……ッ!」 長く、骨張った指先にやや強く股間を揉まれれば、それだけで飛び上がりそうになった。それでも芳川会長からは逃れられない。 「っ、ん、ぅ……っ、か、いちょ……」 更に血流が集まることにより、小さな布では収まりきれなくなった性器が溢れる。細やかなレースの下着の中から飛び出す先走りで濡れた肉色の性器。あまりにも異様な光景にも見えたが、会長は顔色を変えることなくそのまま腫れ上がった亀頭に触れるのだ。 「ッ、ひ、う……っ!」 「隠すな」 「っ、ご、めんなさ……ッ、ぁ……ッ、ん、ふ……ッ!」 無意識のうちに下腹部を隠そうと手が回ってしまっていたようだ。 会長に言われ、それでも手のやり場に迷い、咄嗟に制服の裾を掴んだとき。会長の指が性器に絡むのだ。 指先で尿道口を穿くられ、息を飲む。待ってくださいと会長の腕を掴み、頭を振るが、芳川会長は責めを緩めるどころか愛撫の手を早めるのだ。 「っ、ひ、ぅ……ッ、ぁ、か、いちょ……ッ、く、ひ……ッ!!」 「先走りが止まらないな。そんなに、ここが良いのか?」 「っぅ、ひ……ッ、ぁ、い、……い……で、す……ッ、ごめんなさ……ッ、ぁ……ッ!」 とめどなく溢れる先走りが芳川会長の指を濡らす。粘着いた音が大きくなるにつれ、それは潤滑油となって更に会長の愛撫は激しくなるのだ。 俺のキャパは既に越えていた。触れられるだけでこんな風に過剰反応してしまうことが恥ずかしいのと、分かってても自分を制御することはできなかった。 腰が震え、膝から力が抜ける。既にひとりでに立つことも困難な状態へと陥っていた。 「っか、いちょ……っ、ぉ、おれ……も、……ッ、ん、ぅ……ッ」 「構わん。出せ」 そう、芳川会長はその無骨な掌に包まれた性器を更に扱く。レンズの下の目はただ冷静に俺の醜態を眺めていた。 今更この人相手に取り繕うことなんてできなかった。 「あっ、ぁ」と情けない声が喉奥から漏れ、会長の手から逃れることもできないまま後退ろうとするが敵わなかった。 「っひ、ぃ……ッうく、ぅ……ッ!」 ガクガクと腰が震える。下着が汚れようとも気にする余裕なんてなかった。 絶妙な力加減で性器を愛撫され、ただそれを受け入れることしかできなかった。瞼裏が赤く染まり、全身へと広がっていく。 喉元まであっという間に昇り上がって来る快楽の波に呑まれ、俺は芳川会長の掌の中、射精する。 「ッ、ひ、ぅ゛……ッ!」 「…………」 芳川会長の手の中。 射精を予期していたのか掌で蓋をした芳川会長が先端部分に重ねていた手を離した時、ねとぉ、と白濁の太い糸が伸びるのを見て背筋が震えた。 ティッシュで掌の精液を拭いながら会長は「濃いな」と小さく口にする。 その指摘に顔が熱くなった。 「っ、ご、め……んなさ……ッ」 「自慰はしていないのか」 「……っ、か、いちょうが……」 「……俺が?」 「じ、ぶんでしても……か、会長にしてもらうときみたいに……気持ちよくなくて……」 それで、とその先を口にすることはできなかった。ほんの一瞬、目の前の会長の顔が歪んだと思った次の瞬間、唇を塞がれたのだ。 「……っ、ふ、ぅ……ッ」 会長からまたキスをしてもらえるなんて。 くっつきそうになる体に、これでは芳川会長の制服を汚してしまうと腰を引いて逃げようとするが、会長はそれを無視して俺の体を抱き締めるのだ。 「っ、ん、ぅ……ッ」 こんな風に芳川会長に抱き締められるのが堪らなく幸せだった。 密着した下腹部。芳川会長のものがスラックス越しに当たるのを感じ、俺は会長のものに恐る恐る触れようとして、手首を掴まれた。レンズ越し、芳川会長の目がこちらを向く。余計なことをするな、そういうかのような視線だった。 「そこの壁に手を付け」 そして耳元。低く囁くように命じられる言葉に背筋がぶるりと震えた。心臓が、細胞がこれから行われる行為を予想して喜んでいるのがわかった。 「……っ、は……はい……」 俺に選択肢などなかった。下腹部に熱が集まり、呼吸が浅くなる。射精したばかりにも関わらず硬くなっている己の下半身を感じながら、俺は小さく頷いた。 『齋藤佑樹って芳川会長と付き合ってんだろ? その前には阿賀松さんと付き合ってるとか言われてたし、やばすぎだろ』 『でも確かに顔はいいもんな。相当男好きなんじゃねえの? 知らねーけど』 壁越しに、向こう側の生徒たちの会話が聞こえてくる。 俺だって、そう思う。そう思われても仕方ないのだとわかっているし、それでも。 「男好き、か。好き者では違いないだろうがな」 「……ッ、ふ、ぅ゛……ッ!」 「あまり大きな声を出すな。また噂されるぞ」 根本奥深く、内側から圧迫する会長の性器で臓器は押し上げられ、会長が離す度に体内にその低い声が響く。 かすかな振動すらも快感として捉えてしまうこの体。芳川会長に、性器で膨らんだ腹部を撫でられればそれだけで息が詰まりそうになった。 「っ、う゛……ふ……ッ」 「……動くぞ」 こく、と頷くよりも先に、腰を掴んでいた会長の指先に力が入る。みっちりと腹の中に性器が収まった状態で、ずる、と腰を微かに引いただけでも脳神経に電流が走ったように全身が震える。 白ばむ視界の中、俺は呼吸を忘れそうになりながらもただ目の前の壁にしがみついた。 「ふー……ッ、ぅ゛、ん゛うう……ッ!」 激しさはないが、それでも内壁の隅の隅まで舐るようなストロークにただなにも考えられなくなる。腹の中で何度か吐き出された精液と先走りが混ざり合い、会長が動くたびに体内で大きく濡れた音を立て混ざり合うのだ。 体の芯から髪の毛の先まで執拗に犯されるような感覚が広がる。気持ちいい。どれほどこうしてるのか、俺にも分からない。それでも、体内で会長のものがまた大きくなって脈打つ度に嬉しくなって、もっと気持ちよくなってもらおうと腰が揺れるのだ。 「っん、ぅ゛……っふ、ぅ……ッ」 「……っ、は……」 まとわりつくようなピストンも射精が近付けばペースが早くなる。肌がぶつかるような音とともに体内で泡立った体液たちが僅かな隙間からひり出ようとしてくるが、会長はそれを無視して更に奥の奥まで性器全体で俺を犯すのだ。 普段の品行方正な芳川会長を知ってる人間はきっと信じないだろう、会長がこんな淫らな行為に耽るなどと。それも、神聖な学び舎である校内で。 「……っ、逃げるな」 「っ、は、ぁ……ッ、んぅ……ッ! か、いちょ……ぉ……ッ! ん、う……ッ」 どちらともなく唇を重ね、更に腰を打ち付けられる。どくんどくんと全身を巡る血液が、鼓動が加速する。 酸素の薄い状態で大きな掌で首を掴むように上を向かされ、唇を重ね合う。苦しいが、その圧迫感、頭に血が昇る感覚すらも今は興奮剤だった。 体内で会長の性器が更に膨張し、性器に浮き出た血管の形すらも分かるほど中は過敏になっていた。 会長が動きやすいように無意識のうちに腰を動かし、媚びている自分に気付いたがもうどうだってよかった。会長の舌を咥え、唇で、己の舌で、会長に奉仕する。会長が気持ちよくなっていると分かると俺も嬉しくなった。 満たされる、心も体も。 清廉潔白とは程遠いだろうが、それでもいい。普段本心の分かりにくい会長のことが、こうして繋がっているときだけは全身で感じることができたから。 男好きだと言われようが、周りの目なんかも気にならなかった。 ◆ ◆ ◆ 性行為後、会長は決まって俺の体を綺麗にしてくれた。 きっと、会長からしてみたら恋人である俺が汗と精液の匂いのまま人前に戻ることが耐えられないだけなのかもしれないが、それでも会長自ら丁寧に俺の中に残った残滓や全身の汗を洗い流してくれるこの時間は恐れ多くもあり、幸福な時間でもあったのだ。 会長の部屋で体を洗ってもらい、そしてほかほかと湯気立つ風呂上がり。清潔な状態となった俺を見て、会長は飲み物を用意してくれた。 俺はそれを受け取り、会長と並んでソファーに腰をかけてそれを飲むのだ。 束の間の憩いの時間だった。 恋というのがどういうものなのか俺にはまだよく分からない。それでも、こうして二人だけの時を共有する間は幸福だった。 ……だったのに。 ただこうして隣り合って二人で並んでる。 その間も頭の中は会長の大きな手で体中触れてもらうことでいっぱいになっていくのだ。何度、どれほどの時間繋がっていたにも関わらず、隣に芳川会長がいる。会長の肩と少しでもぶつかるだけで熱が集まった下腹部は情けないことにあっという間に勃起してしまうようになっていた。 駄目だと分かっていた。それでも、止まらないのだ。 会長に抱かれるようになって、体の裏側から会長が染み付いていってから。余計。 だから、俺は無意識に会長の手を握っていた。 レンズの下、会長の目がこちらを向く。 そしてその口元がゆるやかに弧を描いた。 「……君は、本当にどうしようもないな」 会長の手を自分の胸に持っていき、触ってもらおうとすれば、そのままシャツ越しに会長に乳首を抓られるのだ。その心地の良い痛みに堪らずぶるりと腰が震える。 「ご、ごめんなさい……会長……俺……ッ」 履き替えたばかりの下着の中、既にぬるぬると滑り出すのを感じながら俺は芳川会長に体を寄せる。 最初はフリだったはずなのに。 もっと触れてほしい、もっと会長を感じたい――そんな風にどんどん欲深くなっていくのもまた、恋なのだろうか。 おしまい