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田原摩耶
田原摩耶

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岩片×尾張でオナバレSSS※【↑100/2,500文字/岩片×尾張/尾張自慰】

 男たるもの、溜まったら抜く。それは生理的なものなので何ら恥じることではないと分かっていても、転校して岩片と同じ部屋になってからは明らかに一人で自慰をする暇がなくなってしまった。  とは言え性欲がないわけでもない。抜かなかった分の諸々が溜まれば溜まるほどしょうもないことで反応してしまったり、朝起きたら勃起してるなんてこともしばしばあった。  そうなったら最悪だ。  そしてまさに今、そんな最悪の状態に陥っていた。  ガーガーと眠る岩片の横、絶対にあいつに気付かれないようにと抜き足差し足で便所へと忍び込む。扉を閉め、己の下腹部に目を向ける。ジャージの下、隠しようがないほどにテント張ったそこを見て息を飲む。  ……背に腹は変えられない。  このまま収まるのを待つ時間もないだろう。さっさと済ませるかとシャツが汚れないように裾を噛む。ゆっくりとジャージのゴムを引っ張り、ずり下ろす。やましい夢でも見たのか、既に下着の中は先走りで濡れていた。糸を引きそうなほどの先走りの量に不快感を覚えながらも俺は最悪すぐに水に流せるように便器に向かって性器を取り出した。 「……っ、ふ……」  こうして自分でするのは久し振りかもしれない。  動画や画像を探す手間すら惜しく、ただ能動的に性器を扱く。先走りが止まらないお陰で上下する手は止まらない。呼吸が浅くなり、食いしばった歯の奥から息が漏れた。  右手で根本を扱きながら、持て余した左手で露出した亀頭に触れる。瞬間、先程よりもより鋭い刺激に腰が震えた。 「っ、ぅ……ッ、く……」  竿を支えるように握り締め、裏筋からカリをなぞる。なるべく優しく摩擦し、快感が高まってくるのが分かってきたら亀頭全体を捏ねるように指で柔らかく愛撫した。  自分の良いところは自分で理解してるつもりだ。  あっという間に射精寸前まで勃起した性器にラストスパートを掛けようと目の前の便座に片膝をつき、水面に向かって性器を向けた矢先だった。  いきなり背後の扉が開いたのだ。 「……ッ!!」 「……おー、絶景」  なんで、という声は出なかった。  背後、寝起きの姿のままの岩片がそこに立っていたのだ。  俺はこのときほどトイレに鍵を掛け忘れていたきとを後悔したことはなかった。 「な、に見て」 「続けろよ。イキたいんだろ?」  お前が見てるのにイケるわけないだろ、とか、すぐに出ていけよ、とか、色々言いたいことはあるのに言葉が何一つ出てこない。  せっかくもう少しでイケそうだったのに、あまりの状況に急激に萎えていくのが分かった。 「っ、イケるわけねえだろ……ッ、お前のお陰で萎えたわ」  そう慌てて手を離し、下着ごと性器をしまおうとジャージのウエストを掴んだときだった。背後から伸びてきた手に、萎えて性器を握り込まれる。 「っ、な……ッ」 「じゃあ責任取ってやるよ」 「っ、ふ、ざけ……ッ」 「俺のせいで萎えさせたんだ。それに、流石にこのままにしておくのは可哀想だしな」  何を言ってるんだこいつは。今までだって何一つ理解できなかったけど、それでも限度ってものがある。  余計なことをするな、と言うよりも先に、過敏になっていた性器にそっと触れてくる岩片の指先に堪らず息を飲む。触れるか触れないかの間、裏筋から根本をつうっとなぞられればそれだけで腰が震えた。 「っ、や、めろ……岩片……ッ」 「ペットの世話は飼い主の役目だからな。そんなに恥ずかしがんなよ、セックスしてるわけじゃあるまいし」 「……ッ、ばか、やろ……」  ふざけんな、と言い終わるよりも先に、徐々に上がってきた岩片の指が裏筋からカリの凹凸へと触れる。  そのまま指の腹で凹凸を柔らかく引っかかれれば、それだけで声が漏れそうになってしまった。  そんな俺を見て、分厚い眼鏡レンズの下で岩片が笑うのが見えた。 「なんだぁ?ハジメ、さっきも思ったがカリが弱いのか?両手でシコシコしてんのはすげー可愛かったぞ」 「っ、ち、げえ、……ッ」 「誤魔化さなくてもいいって。……ほら、俺もいっぱい触ってやるからな、お前の好きなところ。乱暴にされんのと優しくされんの、どっちが好き?」 「……ッ、や、めろ、おい……ッ!や……ッ、ふ、ぅ……〜〜ッ!」  ぐに、と尿道口を潰すように亀頭を揉まれた瞬間、甘い電流が走る。その刺激に堪えきれず、堪らず前のめりになる俺の腰を掴み、抱き起こした岩片が「ああ、乱暴にされる方か」と笑った。  違う、やめろ、馬鹿、と抵抗する暇もなかった。俺がなにが弱いのか分かるや否や、岩片は執拗に亀頭を責め始める。 「っ、やめッ、ぅ、も、やめろ……ッ」 「あともう少しだな。出したくなったらすぐに出していいんだぞ」 「っ、さ、さやくな……ッ!!」 「なんだ、ハジメは耳も弱いのか?そりゃいいこと聞いた」  軽口を叩きながらも着実と俺をイカせようとしてくる岩片がムカついて、絶対にイクものかと思うが自慰を我慢していた弊害がここになって出てきた。  萎えていたそこに再び一気に血液が集まっていく。先走りを絡めた掌で亀頭の先端部を柔らかく包み込まれ、そのまま執拗に先端を摩擦された瞬間呆気なく俺は岩片の掌に射精した。声すら上げることも出来ず、堪らず目の前の便器にしがみつく。  どぷ、と岩片の掌、そして自身を汚す精液の熱。息を吐こうとしたときだった。 「おー偉い偉い、上手に射精できたな」 「ッ、も、……いいだろ……ッ」 「いーや、まだだ。まだ溜まってるだろ。お前」 「そんなわけないだろ」と言い返すよりも先に、岩片の手が中途半端にずり下げていた下着の中に滑り込む。そして、ぱんぱんになっていた睾丸を鷲掴みにされ堪らず声が漏れた。 「っ、ぁ……ッ?!」 「ここ、空っぽになるまで付き合ってやるよ」  舌舐めずりをし、邪悪な笑みを浮かべる御主人様に血の気が引いた。  このセクハラ脳味噌精巣野郎、なんて罵倒はすぐに己の声で掻き消された。問答無用、宣言通りやつの手によってこのあと三回射精させられた俺は当たり前だが授業には遅れた。  不本意であるが、嫌ってほど抜かれたおかげで思考はスッキリし、夜ムラムラして眠れないなんてこともなくなって寝付きはよくなったが、あれ以降「ハジメ、ちゃんと抜いてるか?」と人の射精管理までしてこようとする岩片とひと悶着あったのは言わずもがなである。  そして俺はちゃんと自慰をするときは鍵を掛けることを徹底するようになった。


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