高座と鹿波の話※【↑100/2,700文字/鹿波視点/高座×鹿波】
Added 2020-11-07 13:17:49 +0000 UTCまただ、何度目だ。二度とこいつに抱かれるものかと思ってるのに何度目だ、自分で自分が情けなくなってくる。 一人勝手に満足してやがるキモオタクソ眼鏡が中に出したものの感触がただ生々しくて嫌だった。「早く抜け!」とゲシゲシやつを蹴ろうとすれば、野郎は「いてて、分かった抜くから蹴るなよ!」と俺の足首を掴むのだ。 「さわるな、……ッぅ、く……ぅ……ッ」 「そりゃ無茶だろ……っ、おい、じっとしてろ」 「ふ……ッ!」 カリで中のものまで掻き出されるのがわかって、開いたそこから溢れる感覚に腰が震える。奥歯を噛み締め、感触を堪えようとすれば無意識にシーツを握る指に力が入ってしまう。 「……っ、鹿波……」 顔の側で名前を呼ばれ、腹ン中に声が響く。見んじゃねえ、んな気持ち悪い目やめろ、つうか。 「余韻に浸ってんじゃねぇ……ッ!」 思いっきりやつの横っ面を押しのけ、そのまま引き抜かせるついでにその腹を蹴り上げた。 なんでこんなことになってるのか、自分でもわかんねえ。つか、こんなキモオタ童貞野郎に負けること自体クソ腹立つのに。 「おい、鹿波……」 「っ、退け、触んな、名前呼ぶな!囁くような話し方もやめろ!」 「おい、どこに……」 「風呂に決まってんだろッ」 そう立ち上がろうとすれば、中からどろりと気持ち悪いもんが垂れてくる。動揺のあまり思わずバランス崩しそうになった矢先、伸びてきたやつの手に肩を抱かれる。 「っ……!」 顔を上げれば思いの外近い位置にあったやつの顔に心臓が停まりそうになる。 最中外していた眼鏡を掛け直したやつはすっかりいつも通りのキモオタ陰キャ野郎に戻っていた。 「ひ……一人じゃ辛いだろ、俺も、手伝う……」 「い……いらねえっつってんだろ……ッ」 「いで!いでで!……あっ!おい鹿波……」 やつを部屋に残し、風呂を借りる。 どんだけ熱いシャワーを被っても全身に這う感触は全然消えない。クソ、全部あいつのせいだ。 レイプ野郎のくせに今更優しくしてなんなんだ、あいつ。クソ……ッ!あいつのことを思い出せば思い出すほどムカついてくる。 余計逆上せそうになりながらも全身を洗い終え、全身ずた濡れのままシャワー室を出ようとしたときだ。 「あ……」 「な……にしてんだテメェ……ッ!!」 「ち、違う!まだ何もしてねえから!!」 「あ゛ぁ?!さっさと出ていきやがれ!!」 「んだと、俺はただお前の着替えを用意してやろうとしただけでな……」 「んなもん頼んだ覚えはねえよ!どうせクソキモいオタクみてーなやつだろうが、誰が着るか!!」 「お前人の気遣いを……ッ!!」 出ていけ、と濡れた手でやつを脱衣室から押し出そうとすれば濡れた足元がつるりと滑る。 やべえ、と思った瞬間、伸びてきた腕に身体を抱き抱えられた。硬い野郎の胸の感触に心臓が止まりそうになる。 「っ、ぶね……」 「……ッ、……」 「おい、取り敢えず先に身体拭けよ。また転ぶだろ」 頭にタオルを掛けられ、そのまま離れる腕。 こいつは、こいつは……。 パクパクする口からは文句も言葉も出てこない。そんな俺に半ば強引に着替えを渡したやつはそのまま脱衣室から出ていくのだ。 震える指で受け取った服をぴらりと広げれば、そこには俺の想像していたAVみてーな衣装でもなく普通のジャージだった。下着もご丁寧に用意されてたがあいつの下着を履くなんて冗談じゃねえ、つか、嫌だ。それなら汚れたままの下着でましだ、と思ったがどちらのものかわからない精子でどろどろになったそれに再び足を通すことはできなかった。 身体を拭いたあと、渋々やつの用意した服に着替える。鏡は見たくなかった。いやキモい、やっぱキモい。すげー全身がかゆくなってきた。というかなんで俺も流れで着てるんだ。そう脱ごうとしたが、肝心の俺の服は洗濯かごでどろどろになってる。 これも全部あのアホ高座のせいだ。 「お、遅かったな……って、」 「…………なんだよ、文句あんのかよ」 「別になんも言ってねえだろ。……ふーん」 「その顔やめろ!!」 「いでっ!おい、タオル投げるのやめろ!」 「……っ、お、俺だって別に好きで着てんじゃねえんだからな、全部お前が余計なことするからこれしか着るもんがなくて……っ」 「……っ、あーわかった、はいはい!俺が悪かったですって!」 「だからニヤニヤするのやめろッ!!」 「い、いやだって……お前……なんかこれって……」 「……っ、だ、黙れ!クソが喋るなそれ以上余計なこと言うんじゃねえ!!」 「あでで!暴れんなって、また転ぶぞ!!」 そう取っ組み合いになったとき、足元のカーペットがずるりと大きくずれる。まじか、と思った瞬間、馬乗りのような体制で野郎を下敷きにしてしまう。しまった、と思った次の瞬間。 伸びてきた腕に腰を捕まえられる。 「っ、てめ……ん……ッ!」 離せ、と開いた口を重ねられ、そのまま肉厚な舌で唇を舐められぎょっとする。 慌てて離れようとするが、後頭部に回された手のひらに指を絡められ、更に深く、ちゅ、ちゅ、と音を立てて唇を吸われれば言葉を紡ぐことすらできない。 「……っ、ん、ぅ……ッ」 「っ、……やっと……落ち着いたな」 せっかく忘れそうだったのに、妙な声で名前を呼ぶから。妙な触り方で腰に触れてくるから。 ぺろりと唇を舐められ、ゾクリと下腹部、内腿が震える。 「このやろ……」 う、とやつを至近距離で睨もうとしたときだった。 玄関の方からがたりと音が響く。 「…………あー、もしかして……僕ってお邪魔だったかな……?」 ごほん、と控えめな咳払いとともに聞こえてきたのは聞き慣れた声だ。恐ろしくて声のする方を振り返ることができなかった。そんな俺を抱き締めたまま「そう思うなら引っ込んでろ」なんて最早悪びれた色もない目の前の高座の頬に思いっきり手のひらを打ち込んだ。 「ごめんね、鹿波。邪魔するつもりはなかったんだよ、本当だよ」 「っ、寧ろ、寧ろおっせーんだよ……!お前がもっと早く帰ってきてくれたらあの変態野郎と二人きりにならずに済んだのに……ッ」 「そ、それはごめんだけど……その、僕にも色々あってね……ごめんね、鹿波……泣かないで……ほら、アイス買ってきたから!鹿波の好きなお菓子もあるよ!食べるでしょ?」 「……………………食う」 「……ちょろいな……」 「あ゛?!」 「ん゛ッ、ごほんごほん!!……なんでもないよ、ほらたんとお食べ〜〜……」 おしまい
Comments
チョロ鹿波可愛い…( *´﹃`*)
朝霞
2020-11-19 01:37:04 +0000 UTC鹿波めちゃめちゃ可愛かったです~!おっかないのに、すぐ流されてしまうの本当に可愛くて好きです·····っ!鹿波がこんな感じで流されていたんだと知れてとても楽しかったです!!ありがとうございます!
柚子蜜
2020-11-08 10:02:22 +0000 UTC