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田原摩耶
田原摩耶

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俺の蛇神様②※【↑100/13,000文字/巳亦×伊波BADEND/孕ませ/産卵/蛇姦】

「……っ曜、大丈夫か?」 「だ、いじょうぶ……」  なわけがない。  けれど、不安そうで申し訳なさそうな、それでいて隠しきれてない熱の籠もったその薄暗い赤い目に見詰められると、突き放すような言葉を口にできなかった。  なんなんだ、これ。どうなってんだ。恐ろしさのあまり目を反らすことができなくて、釘付けになる俺に、巳亦が「曜」と何か言いたそうに名前を呼んでくる。  恥ずかしいのだろうか、それとも、早くしろと言ってるのか……その両方なのかも知れない。 「無理、しなくていいから」  そのくせ、口ではやっぱり俺を気遣うのだ。  人のものは強引にしゃぶったくせに、自分がそうされるのは嫌だ、というわけではないのだろうけど……。 「……っ」  どうなってんだ、これ。  浮かんだ血管が余計グロテスクで、ドクドクと脈打つそれにそっと指で触れれば、巳亦は息を飲んだ。 「……くすぐったい、のか?」 「そりゃあ……曜と同じだよ」 「そっか……そうなのか……」  俺も、巳亦に触られるだけで心臓おかしくなりそうだった。……巳亦もそうなのか。  そう思うと妙な親近感が沸いた。 「……っ、ハ」  太さもだが、長さのあるそれを二本同時にどうとかできるほど俺は慣れていない。ので、右側、顔の近くにある方にそっと唇を寄せる。  巳亦は平然と咥えたが、かなり抵抗あるぞ……これ……。  けど、ここで躊躇っていては巳亦も傷つくに違いない。ええいやけくそだ、と口を開き、先っぽらしき部分に唇を押し当てる。  フェラなんて呼べるものではない。先っぽを飴玉かなんかみたいに頑張って舐めることしかできなくて、巳亦のようにしゃぶろうと思ったが思いの外口が開かない。先っぽ咥えただけで口の中がいっぱいになるのがわかって、まずは慣れるために舌で濡らそうとする。 「ん、……ふ……っ」  手のやり場に困って、目の前に立つ巳亦の腰を掴む。  俺は、何してるんだろうか、本当……。  独特の濃い雄の匂いに頭がくらくらする。巳亦の鼓動が、息遣いがすぐそこから聞こえてくるのが不思議で仕方ない。  気持ちいいのかすらわからない、取り敢えず夢中で舌を動かせば、巳亦がこそばゆそうに身を捩った。  ちゅう、と音を立て、先っぽから裏の方へと唇を動かす。  ……俺のものとは色も形も違う。巳亦はこれを俺に挿れるつもりなのか、そう考えると正直恐怖でしかないがその反面、不思議と腹の奥が疼くのだ。……獄長がまたなにかしたのだろうか? 「っ、ん、ぅ……」 「……は、本当に小さい舌だな」 「き、もちよくない……?」 「気持ちいいよ。……正直、もうやばい。曜が俺に奉仕してくれてるってだけでせっかくの子種も出そうだ」  他に言い方はなかったのか。  見も蓋もない巳亦の言葉に顔が熱くなる。  そのまま俺の頬を撫でた巳亦は、愛しそうに目を細める。そして。 「曜、そのまま……こっちに来いよ」  寝台の上、腰を掛けた巳亦はそついって床に座り込んでいた俺を寝台の上へと座らせる。  そのまま腹這いになるように巳亦の股倉に顔を寄せようとしたとき、反射で高く持ち上がった腰に巳亦の手が伸びた。  そして、その手は躊躇なく俺の下着の中へと滑り込んできてはお尻の割れ目をなぞる。 「み、まひゃ、どこ触って……っ」 「嫌か?」 「い、嫌……とかじゃなくてぇ……っ」  獄長のものを掻き出すように、既に濡れそぼっていたそこは難なく巳亦の指を飲み込んだ。 「……続けて」  つぷ、と挿入されるその指の感覚に背筋が大きく震える。  このまま続けろというのか、この男は。  尻を弄られながら咥えるなんて、傍から見れば自分がどれほど浅ましいことになってるかなんて考えたくもなかった。 「ん……っ、ぅ……ふ……っ」  けれど、巳亦に言われると不思議と逆らえない。恥ずかしいことなのに、巳亦がそれを受け入れてくれるからだろうか、大胆なこともできてしまうのだ。  先っぽ、亀頭の部分だけ口に頬張る。口の中に広がる獣のような味に頭がどうにかなりそうだったが、巳亦が「曜」と俺を呼んでくれるからこそまだなんとか取り持つことができた……のかもしれない。 「っ、ぅ、ん……っんん……っ」  腹の中、性器の裏側を指先でぐにぐにと弄られればそれだけで全身の血液は痛いほど股間に集中した。  お腹の奥がもぞもぞして、熱い。痛みはない。ただ、収まりかけていた疼きが一気に全身に回り、口の中のそれどころではなくなってしまう。  そしてそのまま腹の中を捏ね繰り回されてるととうとう耐えられず、口から亀頭が外れた。ぶるんと勃起したそれが顔にぶつかり、それを避けることできなくて。 「っ、ん、ぁ……っや、指……っ」 「……曜の中は温かいな」 「っ、待っ、指、だめ……っ抜い……て……っ」 「駄目だ。ちゃんと解さないとお前が辛いんだぞ」  子供に言い聞かせるような柔らかい口調とは裏腹に、身体の中を這いずるその指は明確な意思を持って動いていた。  腰が揺れる。頭が、目の奥が、腹の中が、甘く疼き、出したくもない声が口から溢れた。  辛さでいうなら、これだって俺には辛い。 「っ、ぅ、ひ……くぅん……っ!」 「……っ、曜」 「っ、ふ、ぁ……あ……っ」  力が抜ける。巳亦に弄られるお尻に全神経が集中して、頭の中が真っ赤に点滅する。巳亦の指は熱をもった患部には丁度ひんやりして気持ちいい。  そして、隠そうとしても隠し切れてない勃起した性器は俺の快感と連動するかのようにぶるりと震え、そして、より一層熱が増す。痙攣する四肢に、自分がイッたのだと確信した瞬間羞恥のあまり恥ずかしくなった。  巳亦をイカせるつもりだったのに、俺の方がまた気持ちよくなるなんて。  ぬぷ、と音を立て、中を引っ張るように引き抜かれる指に、体の奥が疼いた。消え失せた異物にもの寂しさを感じてる自分が信じられなかった。 「は、ぁ……っ、ふ……」  心地よい疲労感にぼんやりしているところ、伸びてきた巳亦の腕により優しく抱き起こされる。慌てて降りようとするものの身体に力が入らない。 「待っ、て、みまた、まだ……おれ……っ」 「大丈夫だ、お前なら」 「ま、待って……みまた……っ」  脱力する俺の身体にキスをし、そしてそのまま自分の膝の上に座らせようとしてくる巳亦に俺はぎょっとする。けれど、逃げようとしたお尻に二本の逞しいその熱を押し付けられ、息を飲んだ。  そして、 「……っ、巳亦……」 「……もう無理だ」 「な、……っ」 「早く……お前の中に入りたい」 「っな……に、言って……」  耳元で囁かれた瞬間、体温が更に一度上昇した気がした。  剥き出しになった肛門に押し当てられるのは人間のものからかけ離れた形の繁殖器だ。一本のそれをお尻の穴に押し当てられた瞬間思わず「巳亦っ」と声をあげた。 「大丈夫だ、曜」  ジタバタする俺を抱き込み、肛門を指でぐ、と押し開いた巳亦は優しく宥めるように俺のつむじにキスをする。  そして。 「――痛いのは最初だけだ」  優しい顔して鬼のようなことを言い出す巳亦に全身の血の気が引く。薄い膜に包まれたその肉棒の先端が押し付けられ、みちみちと既に解された中を押し広げようとしてくる。圧迫感。恐怖。それ以上の、高揚。 「待って、待って、巳亦っ、そんなの俺……入らな……っ」  い、と懇願しようと振り返ったとき、唇を塞がれた。  あまりの不意打ちに対処できず、閉じ忘れていた口に巳亦の舌が挿入される。 「っ、ふ、ぅ……っぐ、ん゛ん゛ッ!」  舌が入ってくる、と意識が四散した瞬間だった。  股を裂き、貫かれるような衝撃が下腹部に走る。目の前が真っ白になり、呼吸が、停まった。 「ッ――!!」  焼ける、熱い、苦しい。  なんて、ものじゃない。あまりの衝撃に耐えられず、石のように硬くなった身体を抱き寄せられる。  そして、拒もうとする俺の肉体を無理矢理抉じ開けるように巳亦は俺の腰を掴んでそのまま深く更に腰を落とさせてきたのだ。 「っ、ぉ、が」  腹が  突き破ったのではないだろうかと思うほどの衝撃に、激痛に、脈だけが大きく響く。浅く肩を上下させ呼吸を繰り返す巳亦の目が、赤く濡れた瞳が俺を捉え、そして唇を貪った。 「っ、ふ、……ッ、ぅ゛、ぐ……ッ!」  入ってる、それも、一気に、奥まで。  あまりのショックに身体の、下腹部の感覚が追いついていない。  ただ、内部から流れ込んでくる鼓動だけは確かに本物だった。  熱い、痛い、血が出てるんじゃないか。そう思うが、腰を引き抜こうとすればするほど巳亦の性器の棘が内側、その粘膜を引っかき頭の中貫くような痛みに堪らず悶た。 「ぅ、痛、ぁ、痛い、みまた、お腹、中が……熱い……!」 「っ、悪い……そうだろうな、けど、大丈夫だ、言っただろ、俺の体液は人間の薬だって」 「っ、ん、ぁ、ひ」 「痛みはあるだろうが、そのうち慣れてきたら堪らなく気持ちよくなるだろう。……そういう風に曜の身体も出来てるからな」  宥める優しい声とは裏腹に、腰をねっとりと動かされれば中が焼けるような痛みが走る。中を刺激される度に全身の筋肉が収縮し、余計に埋め込まれた凶器に等しいそれに絡みついてしまう。まさに悪循環。 「っ、ん゛ッ、ぅ、ふ、ぅ……ッ!抜い、て、巳亦……っ」 「……駄目だ、曜、お前が孕むまで抜かない……っ」 「ッ、な、に言ってぇ……」  内側から押し広げられるような圧迫感に、少しでも巳亦が動くだけで目の前が白く染まる。  傷付いては、治される。巳亦のいうとおり肉体的には元に戻ってるのがわかったが、戻された側から中に絡みつく棘に、その熱に、どうにかなりそうだった。視界が揺らぐ。いっそのこと気絶してしまえた方がましだろう。 「ぅ゛、ぐ、ひッ、ぎ」 「曜、俺の方を見ろ。……ああ、そうだ、いい子だなお前は」 「み、またぁ……っ」 「っほら、この口で息をするんだ、……そう。そうすれば大分楽になるだろ」  溢れる涙を舐め取り、巳亦は喪失しかけていた俺を抱き締め、そう後頭部を撫で付けてくれた。  言われた通りに口で呼吸する。浅く、獣じみた呼吸しかできない。声を上げすぎたせいで喉もガラガラだ。  けれど、巳亦の言う通りにすれば今にも爆破しそうなほど高鳴っていた心臓の鼓動がいくらか落ち着く。  熱い、痛い……けど、それに隠れていた、気持ちいいという一抹の快感が頭角を表す。  「偉いな、そうだ……その調子で、腰から力抜け。……そのままだとお前が窒息死しそうだ」 「っ、は、ぁ……っ、んん……」 「……落ち着いたか?」  落ち着ける、わけない。けど、心が穏やかになるのはわかった。巳亦に撫でられる背中がぽかぽかと暖かくて、その胸に身体を預けていた俺は思わず目を細める。 「っ、は、いって」 「ああ、半分だけな。……これを、今から根本まで入れてここが空になるまでお前の中に俺の子種を注ぐ」 「っう……ぇ……」 「人間とは違って俺の精巣は二箇所あるから、片方が空になったらもう片方挿入して……それをお前が孕むまで繰り返すんだよ」 「わかったか、曜」と、耳元で囁かれ、混乱する。ただでさえ頭がどうにかなりそうなのに、その言葉の意味すらわからなくて。 「わ、からない……わからない、巳亦……おれ、……っ」 「そうか、曜にはまだ難しかったかな。……でもまあいい、やればわかるさ」 「み、また」  なにを、と言い換えるよりも先に、腰に回された大きな手のひらがねっとりと太腿を撫で上げる。  熱い、熱くて、堪らない。巳亦に触れられた箇所がどろどろと溶けてしまいそうなほどの強烈な快感に目が眩んだ。 「っ、ぉ、ほ……ッ!!」  肉が裂けるような抉るような強烈な快感に、全身がゾクゾクと震えた。視界が揺れる。焦点が合わない、繋がってるはずの下腹部がやけに熱くて、俺は、巳亦と繋がった下腹部を見たまま凍り付く。  今、俺の中に巳亦のものが入ってる。  あのえげつない形のものが、俺の中に。  そう考えるだけで余計パニックになりそうになるが、無理に抜こうとしなければ棘が粘膜を傷つけることもない、俺は挿れられたまま、巳亦の膝の上に跨ったまま、動くことができなかった。 「ぁ……っみ、また、巳亦……中……熱……ぃ……ッ」 「ああ……そうだな、曜の中は熱い、熱くてポカポカして……落ち着く」  気持ち良さそうに目を細め、中に既に巳亦のものを咥え箚せられた腹を撫でる巳亦。「まだ痛いか?」と尋ねられ、何度も震えるように頷けば、巳亦は少しだけ悲しそうに眉を寄せた。  そして。 「っ、は、ぁ……んん……っ」  キスをされる。頭を掴まれ、深く角度を付けて舌ごと嬲られる。あまり動かないようにしてくれてるのだろう、根本まで挿入したまま巳亦は俺のお腹を優しく撫で、中を刺激しないようにしてくれる。 「っ、曜……泣かないでくれ……俺はお前の泣き顔を見ると悲しくなる」 「っ、は……ぅ……」 「曜……っ」  何度も唇や頬の涙の跡、目尻を舐められる。  怖かったのに、怖いのに、こうして優しい巳亦がいるから余計混乱する。巳亦に舐められた箇所が熱くなる。それだけではない、身体の中も火傷するみたいに熱を帯び始めた。  恋人ができて、ちゃんと好きな子とするときはこんな風に暖かい気持ちになるのだろうか。あまりにも経験がなさすぎる俺には未知の感覚だったが、こうして巳亦に優しくお腹を撫でられる感覚は嫌ではなかった。 「ん……っ、み、また……」  痛い痛いと泣き喚いて、挙げ句の果に動かないでなんて言い出すこんな俺とセックスなんてして、気持ちいいのか。  わからない。なんで俺なんだ。わからない。  けど、体の中の巳亦の性器は限界が近いように思えた。それなのに、俺のことを優先してくれる巳亦がわからなくて、その反面……嬉しかった。  だから、巳亦のものの感覚に慣れてきたと思い込むようにして、俺はそっと目の前の巳亦の上半身に抱き着くようにしがみついた。 「っ、曜?どうした、具合が……」 「巳亦……俺、も、大丈夫……だから」 「え?」 「……好きにして、大丈夫だから……ッ」  幻滅しないでくれ。と言う言葉は言葉にならなかった。  覚悟を決め、恐怖を押し殺し、巳亦を見詰めたのと唇が塞がれるのはほぼ同時だった。 「ん、っ、ふ、ぅ゛、ぐ」  喉の奥まで挿入される長い舌に、いっぱいいっぱいになった口からはくぐもった声が溢れる。  指が食い込むほど臀部を鷲掴まれ、大きく開かされた股の間。挿入していた巳亦は、動くぞ、というかのように俺を見据え、そして返事を待つよりも先に腰を動かした。 「っ、ぎ、ひっ、ィ」  熱い、熱い、焼ける、怖い。  けど、切り裂かれた内部はすぐに巳亦によって修復されるので熱だけが重なっていく。熱く蕩けるような熱を孕む内壁を、最早凶器であるその性器で奥まで本能に任せて摩擦されるだけで恐ろしいほどの快感が生まれる。 「っ、ん、ぅ、ひ、ぁ、あぁっ!」  裂かれて、修復されて、熱が増す。それを繰り返していく内に過敏になった内壁は少しの摩擦だけでも鋭利な刃物で引き裂かれるような鋭い快感が蘇り、その強烈な刺激に身体は耐えられずガクガクと震える。気持ちいいなんて生易しいものではない、拷問にすら等しい強烈な快感に、意識が飛びそうになった。 「っ、は……曜……最高だ、お前の中……ッ溶けてしまいそうだよ……っ」  巳亦が何を言ってるのかもわからない、けれど、巳亦が気持ち良さそうな顔をしてるのだけで満たされる。抱きしめる腕に力を入れれば、巳亦は俺にキスをする。  口も、身体の中も、同時に巳亦で犯される。  自分がどこにいるのかもわからない、ただ、巳亦の肩越しに揺れる自分のつま先だけが見えて。 「ん゛っ、ぐ、ぅ、んんぅっ!」  体の中の巳亦のものに根本まで一気に貫かれた瞬間だった、俺の下腹部をがっちりと掴んだまま巳亦は俺の体ごときつく抱き締めた。あれほど冷たかった巳亦の身体は恐ろしいほどの熱を孕んでいた。境界線を失ったかのように触れ合った熱が混ざり合う。  身体の奥深く、本来ならば決して存在を意識しないようなそこにぶち撒けられる熱に、目眩を覚えた。 「っ、ん、ぅうう……ッ」  ようやく、ようやく終わったのか。と、思ったのもつかの間、巳亦は腰を動かし始める。  抜くどころか、先程以上に勃起してる巳亦に慄いた。それと同時に俺は巳亦に言われていた言葉を思い出す。  ――人間とは違って俺の精巣は二箇所あるから、片方が空になったらもう片方挿入して……それをお前が孕むまで繰り返すんだよ。  嘘、だよな。 「っ、は……曜……好きだ、曜……ッ」 「ぅ、あ゛ッ、ぁ、あぁぁ……ッ!」  何度中に射精されたのかもわからないし、腹の中に溜まっていく精液がピストンの度にお腹の中でちゃぷちゃぷ揺れる感覚も気持ち悪かった。それなのに、ぐちゃぐちゃの巳亦の精液を塗り込むように何度も何度も奥を突かれれば確実に快感が増していくのだ。 「っ、抜い、も、むり、死んじゃう、死んじゃう……お腹、変になるぅ……っ、」 「大丈夫だ、曜、お前は死なせない、俺がいる限りお前も死なないんだ、曜」 「絶対に死なせるものか」と囁かれた耳元が酷く熱い。胸から膨らみかけたお腹を指の先で撫でられれば、それだけで全身が震える。  最早何も残ってない俺の玉の中だが、勃起だけは収まらなくて。  何も残ってないというのに何かを放り出そうとしては強烈な苦痛となって精神を蝕んでいく。 「みま、た、ぁ……っ、も、許し……ッ」 「っ駄目だ、ちゃんと孕むまで止めないって言っただろう」  突き上げられ、臓器ごと圧迫される。口から中身が出てきそうだったが、ここ数日ろくに何も食べずに巳亦に犯されてるので自分のゲロを見るハメにはならなかったが、それでも、空になった身体を巳亦の体液だけで生かされてるというのは本当らしい。  生きているのか立っているのか眠ってるのかもわからない、ずっとこうして身体の奥に巳亦の子種を注がれては優しく愛される。  俺は、巳亦のことは好きだった。  好きだったけど、俺を様々な体位で抱き潰すこの男が俺の好きだった巳亦と同じかどうかわからなくなっていた。  そもそも、俺と巳亦はセックスだとか子作りだとか言う前はどんな風に話してたのかとか、そんなこともわからなくなって……俺は考えるのを止めた。 「っ、ん、ふ……ッ」  腹の奥、既に大量の精液で膨らんだそこにさらに注がれる精液を感じながら俺はその感覚に目を細めた。  口の中、挿入される舌に俺は条件反射で自分の舌を絡める。巳亦の言う通り最初ほどの激痛はない、今はひたすら気持ちよかったし、心地よかった。  けど、自分の身体が自分のものでなくなっていくような……巳亦によって作り変えられてるような気がしてならなかった。  時折意識が飛ぶことが多くなった。  というよりも、多分、眠ってるのだろう。ずっと巳亦に犯されてどれほど経ったのかもわからない。  その間も咥えたままのそこは精液を注がれていて、当初の恐怖心も薄れていった。  慣れというのは恐ろしい。けれど、巳亦との生活を慣れようとすればするほど大事なものが失われていく。  次に気づいたとき、全身を締め付けるような圧迫感に目を覚ました。 「く、ひ……ッ」  四肢それぞれに巻き付く黒光りの太いそれがなんなのかわからなかったが、股の間、挿入されている赤黒いものを見た瞬間理解した。  自分よりも何倍も大きな蛇に犯されてる。この姿で襲われるのは初めてだったが、失われかけていた恐怖心が蘇った。  人間時の倍はあるその巨大な性器を俺の身体は飲み込んでるのだ、意識のない間に。  巳亦が何をしたのかわからないが、ここ暫く精液以外なにも入れてない腹にぼっこりと浮かぶそれを見た瞬間血の気が引いた。  到底普通ではないサイズのものを咥え込んだ自分の身体に、無理矢理広げられたそこに。 「っ、か、は……ッ」  逃げたいのに、抜きたいのに、動けない。  締め付けられる身体は巳亦の意思で動かされる。もう一本の性器は俺の尻の下でドクドクと脈を打ち、溢れ出した精液が俺の下腹部を汚していた。 「み、ま……た……っ」  抜いてくれ、ということもできなかった。  するりと伸びてきた尾が首元から顔を撫で上げる。ゆっくりとこちらを覗き込む巨大な蛇の顔、その赤い目に見つめられた瞬間、鼓動が一気に騒がしくなった。 『もうすぐだ、曜』  なにが、なんて言葉は出なかった。  棘のような突起物が浮かんだ性器で中を刺激されるだけでいとも容易く絶頂を迎えるようになってしまったこの身体。  チロチロと伸びた赤い舌が俺の唇をなぞり、そのまま俺は条件反射で口を開く。当たり前のように舌を絡め合い、すりすりと鼻先を押し付けてくる巳亦に俺はもう何も抵抗しなかった。  する体力すら残っていなかったのだと思う。  そして、暫くして。  巳亦はようやく俺を解放してくれた。  長時間の疲労は少し休んだところで回復しない、指先一本すら力が入らない俺を抱き抱え、巳亦は俺の腹を撫でるのだ。  精液は入っていないというのに、不自然に膨らんだその腹部を。 「分かるか、曜。ここに、卵が詰まってるんだよ」 「……た、まご」 「ああ、そうだ。俺と曜の赤ちゃんがいるんだ」  そう、愛おしそうに何度も巳亦は俺の腹を撫でた。  ずっと異物を咥え込んでいた肛門は何も入っていないというのに違和感があり、少し撫でられただけで下腹部にきゅっと力が入る。  身体を冷やさないようにとどこから用意してきたのか着流しを渡されたが、それを羽織らずともずっと身体は熱っぽい。心臓の鼓動がやけに煩いと思ったが、この鼓動は俺のものではないということなのか。 「……わかるか、曜」  するりと着物の襟から入ってくる巳亦の手が素肌に触れる。脇腹から胸元へと撫で上げられただけで内側に大量の虫が這い上がるような感覚に襲われ、堪らず震えた。 「み、また……安静にしろって……」 「ああ、そうだな。……だから、挿入はしないよ」  話が違う。  また巳亦に抱かれると思うと嫌でも苦痛のような性行為を思い出し、身が竦む。  卵がちゃんと形になるまでは母体に負担をかけてはならない。  そう、俺のお腹が膨らみ始める前、巳亦は言っていた。  体の中で潰れる可能性もあるからだと言ったが、これでは言ってることと違う。 「巳亦」と手を離さそうとするが、キスをされれば頭の中が熱くなって、何も考えられなくなってしまうのだ。 「っ、は、ぁ……んん……っ」  駄目なのに、駄目なのに、巳亦の舌で嬲られると、巳亦の目で見詰められると、名前を呼ばれると、逆らえなくなる。  赤く腫れた乳首ごと胸を揉まれ、身体が震えた。  始めこそは痛かったが、巳亦の言う通りかもしれない。俺の身体は、巳亦を受け入れるためだけに作り変えられてる気がしてならない。 「曜はどこもかしこも可愛いな」 「う、そだ……んん、っこんな……」 「嘘じゃない。……お前をこんな風に抱きたくなるのは子を作るためだと思っていたが、どうだ?収まるどころか、ずっと触れてないと落ち着かない気分になる」  大概なことを真剣な顔して言い出すこの神様に俺はもう何も言い返せなかった。  何も知らない頃と比べては明らかに肥大した乳首を指の先で転がされ、吐息が漏れた。  じんじんと痺れ始めるその先っぽを舐められれば頭の中が真っ白になった。 「ぁ、は……っ、んん……だめ、巳亦……っ」 「っは、弱ったな……曜の中に入れないのがこんなに辛いなんてな……」  衣類越し、押し付けられる膨らんだ下半身に血の気が引く。まさかとは思ったが、流石に我慢してるらしい。  荒い息を殺すように浅く息を吐いた巳亦は俺の胸にしゃぶりついた。胸だけではない、肋に鎖骨、臍の回りを唇で、舌でねっとりと舐られ、押し当てられる雄に全身が竦む。  身体の中がもの寂しさに疼く、あれだけ苦痛だったのにまた巳亦のものが欲しくなる自分に心底呆れた。  どこからが夢で現実なのかわからなかった。  自分の身体から溢れ出す大量の卵――それは俺の知る卵の形にすらなっていない静脈浮かぶ薄い膜張ったモノだった。  その中で蠢く黒い棒状の生き物を見ては巳亦は嬉しそうに笑っていた。理性などない。絶叫する俺の身体の中から血を被って排泄される卵たちを手に取り、頬を寄せて笑う巳亦を見た瞬間湧き上がるのは確かな恐怖。  ドクドクと脈打つ大量の粘膜が内側から押し広げるように下腹部から溢れ、這い出てくる。  これが、赤ちゃんなのか。俺と、巳亦の。巳亦がずっとほしいといっていた、赤ちゃん。  ――この、塊が。  あれからどれくらい経ったのか、最早数えることも諦めていた。  黒い部屋の中、複数の赤い目がこちらを向いていた。  壁一面這いずる大量の黒蛇は横たわる俺を見ていた。その側には俺の血を纏ったあの粘膜卵が転がっていて、それらを見守ってるようにすら見えた。  何度ここで卵を産まされたのか覚えていない。  卵を産めばまた孕むまで犯され続け、そしてそれを繰り返してる内に地下は大量の蛇の住まう穴となる。  始めて産み落とした卵から産まれた蛇は巳亦ほどではないが既に大きくなっていて、俺の身体を労るように擦り寄ってくるのだ。  言葉を発することはないが、その仕草は素直に愛しくも思えて、なけなしの力で蛇の頭をそっと触れたとき、自分の腕にある痣が濃くなっていることに気付いた。  始めて巳亦に抱かれたあの日はただの棒状の痣だと思っていたそれは全身へと伸び、まるで黒い蛇が絡みつくような痣は巳亦の精液を浴びるほど濃くなっていくのだ。  自分の兄弟たちを見ようと首を伸す蛇たちに混ざって、一人の人の形をしたそいつが歩み寄ってくる。 「……曜」  名前を呼ばれ、全身が竦む。  最初はその声を聞くだけで安心していたはずなのに、今はもう、その柔らかい声を聞くだけで反射で震えてしまう。  産卵を終え、こうして巳亦がやってきたということは目的はただ一つだ。  俺は、重たい身体を無理矢理動かし、剥き出しになっていた下腹部を隠す。 「み、また……いやだ……も、俺、産みたくない……」 「曜……どうしてそんなこと言うんだ」 「も、いいだろ……俺は、もう、いい……これ以上は、本当に……」  壊れてしまう。体ではなく、心が。  自分の身体から生まれてきた蛇に愛情が芽生えなかったわけではない、けれど、寧ろ俺は目の前のこの男のことをこれ以上嫌いになりたくなかった。名前を呼ばれるだけで震えるようになりたくなかった。抱き締められる腕を、頭を撫でるその手を嫌いになりたくなかった。 「学園に……帰りたい……皆に、会いたい……」  巳亦の目的は果たしたはずだ。巳亦がほしいと言ってた赤ちゃんも今ではこんなにたくさんいる。俺はもう用済のはずだ。  それなのに。 「駄目だ、曜」  巳亦の赤い目が、細められる。  俺を守るように囲んでいた子蛇たちは巳亦の威圧に怖気づき、おずおずと後退る。俺も、咄嗟に後退るが、伸びてくる生白い手に掴まれ、すぐに抱き寄せられた。  肩を掴む指が、食い込む。 「俺は曜を手放したくない。……地上は危険がいっぱいだ、お前に何かあったら俺は耐えられない」 「嫌だ、巳亦、っ」 「俺にはお前だけなんだ、曜……お前に嫌われたら、俺は……っ」 「み、また……っ」  まるで人間のように感情を剥き出しにする巳亦に気圧され、俺は言葉を失った。  また、許してしまいそうになる。  この男に付け込まれたら最後、骨の髄まで貪り尽くされるとわかっているのに、俺は、巳亦に求められると揺らぐ。  一度命を投げ捨てようとした巳亦を助け出したのは俺のエゴだ、ならばこうして巳亦に食い潰されるのは巳亦のエゴか。 「どうしたらお前は諦める?」 「……っや、だ、やめろ、巳亦……っんん……っ」 「っん、ハ……曜は、好きだよな、口吸い……たまには子作り以外もするか」  唇を舐められ、俺は口を開きそうになり、慌てて首を逸した。  そのまま巳亦の胸を強く押し返そうとするが、びくともしない。 「やめろ、他のやつらが、見て」 「子供に見られて恥ずかしいのか?……初々しいな、曜は。何体の子供を産んでもずっと変わらない、真っ直ぐな目だ……っ」 「は、ぁ……嫌だ、巳亦……っ、頼むから、やめてくれ……っ!」  卵を産んだばかりでまだ開きっぱなしだったお尻の穴、その捲り上がった入り口を撫でられればそれだけで全身から血の気が引いた。  そのまま躊躇なく侵入してくる指に、久しぶりの巳亦の感覚に身体が反応する。 「ん、ぅ……っ、や、め……ろ……っ」  ポッカリと開いていたそこを指で擦られるだけで反応する。「すぐに挿れれそうだな」なんて言い出す巳亦に目の前が真っ暗になった。 「ぁ、いやだ……っ、も、産みたくない……っやだ……挿れないで……っ」 「嫌、じゃないだろ。……ちゃんと聞かせてくれ、お前の口から、お前の言葉で」  腹の奥、性器の裏側を指で扱かれるだけであっという間に勃起し、頭の奥を掻き回される。息が乱れ、立ってることも出来ず目の前の巳亦にしがみつく俺に、巳亦は笑う。  透明の液体が性器の先端からとろりと溢れる。顔が熱い。四肢が痺れ、ガクガクと震え始めた。 「っ、これ以上は、おれ、ほんとっ、ぉ、かしく……なっちゃう……っ、巳亦……っ」 「いいよ、曜は曜だ。俺は、どんな曜でも愛せるよ」 「――ッ、ひ、ぁ、イク、おれ、いっちゃ、ぁ、もっと、奥、みまたぁっ」 「あぁ、わかったよ。……曜が好きなように動いてやる」  瞬間、指を引き抜かれたと思ったと同時に身体を抱きかかえられる。へ、と思った次の瞬間だった。  ずぶりと腹の奥まで一気に埋め込まれるそれに、声にならない悲鳴が漏れた。 「っ、ぉ、……ほ……ッ」 「……すごいな曜、あんなにきつかったのに……もうここ、俺の形になってしまったな」  抱っこするように挿入され、それ以上に難なく巳亦のペニスを飲み込んでいる自分の身体が怖くて。  それ以上にずっと欲しかった熱に、指では届かない奥を強く抉られることによる強烈な快感に頭が壊れそうになった。  そのまま喪失する俺を抱きかかえたまま、巳亦は腰を動かす。下から何度も奥を突き上げられ、腸の入り口を頭で叩き潰されるその快感に喘ぐ。それだけでピュッとまた色のない精液が溢れ、俺は、振り落とされないように巳亦にしがみついた。 「んぎ、ィ……ッ!ぁ゛、待っ、ぁ、だめ、気持ちい、も、や、いやだ、あたま、へんになるぅ……っ!」 「なれよ、いいよ……もう二度と妙なことを考えないように、考える暇なんてないくらい、俺を感じてくれ……っ」 「ぁ、はッ、ひ、ぎぅ、ッんんんぅ!!」  射精したのか絶頂したのか最早わからない。  ボタボタと性器から溢れる俺の体液に群がるように顔を伸ばす子蛇たちがチロチロと赤い舌を覗かせ、俺の宙を向いた性器を舐める。 「っ、な、に……や、だめ、やめろ、それは……っ!」  餌かなにかと間違えているのか、巳亦に抱き抱えられた下腹部、そこに群がる蛇につま先から下腹部、至るところを舐められる。絡みつくしなやかな肢体に締め付けられ、足を更に開かされる。 「ぁ、や、いやだ、うそ、や……っ」 「分かるだろ、こいつらも曜のことが大好きなんだよ。……地上に帰るなって言ってる」 「っう、そ……や、だ、め……っ!そこは……っ!」  性器を直接舐められ、震えた。恥ずかしくて、それなのに、勃起が収まらない。背後で巳亦が笑う。 「まだわからないのか?」  肉が潰れる音。天井から伸びてきた太い蛇が落ちてきて、身体を拘束するように締め付ける。身動きが取れない。息苦しくて仕方ないのに、呼吸が浅くなればなるほど頭がぼーっとして何も、息苦しさも薄れていくのだ。 「……地上になんて帰さない。お前はずっと、ここで俺と……俺達と一緒に暮らすんだよ」 「母親として」落ちかけた意識の中、ごぶ、と音を立て注がれる精子の熱を浴びながら俺は甘いその声を聞いてきた  落ちる。蝕まれていく。黒に塗り潰される。  甘い甘いこの悪夢に身を委ねれることができればもっと俺も幸せになれるのだろうか。  また、この男を愛せることができるのか。  答えてくれる相手はもう、どこにもいない。  END

俺の蛇神様②※【↑100/13,000文字/巳亦×伊波BADEND/孕ませ/産卵/蛇姦】

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