『性癖実験隊』シリーズのキャラ紹介を兼ねたショートストーリー第7段。
今回は普段は仲の良い赤鬼ベニと青鬼ルリの姉妹喧嘩。
『性癖実験隊』の設定とキャラ紹介→ https://hanetobu.fanbox.cc/posts/3575009
性癖実験隊のメンバーには、それぞれ魔界政府から宿が用意されている。
ベニとルリの鬼姉妹は、実験終了後にどちらかの部屋に集まり情報交換をすることが恒例になっていた。
今日の集合場所はルリの部屋。
「ごめんなさい姉さん、弱点の尿道を責められてまた人間に屈してしまったわ…」
ベニを部屋に招き入れ、ベッドに腰掛けたルリが頬を赤らめながら告白する。
「実はアタイもだ、今日はマンコとケツ同時に拳突っ込まれてさすがに耐えきれなかった…」
床で胡座をかいたベニも、同じように頬を染めて悔しそうに歯をギリッと鳴らす。
異性に屈服する…、戦闘と性行為において魔界最強を自負する二人にとって、それは認め難いことだった。
「人間は体も心も貧弱な生物だと思っていたけど甘かったわ…」
「確かに、力こそ弱っちいが性癖に関する知識がアタイらの比じゃねぇ…」
二人のため息が部屋の空気を一瞬重くする。
「っと、落ち込むなんざ鬼族には似合わねえ!確かに人間に負けたことはショックだが、新しい性癖を知れたことは悪いことじゃねえ、もっと鍛えて尿道だろうがフィストだろうが負けねえ体を作ればいいんだ!」
明るく振る舞うベニにルリも呼応する。
「そ、そうよね!これから強くなって、どんな性癖でも私達姉妹が最強だって証明しましょう!」
二人にオスを襲うときの不敵な笑みが戻る。
ベニが先陣を切り、ルリが後ろを固める。いつだってそうして修羅場を乗り切ってきた。
個々でも高い能力を持つが、二人がフォーメーションを組んだ時はまさに最強だった。
しかし、それは不和を起こす時も同じ…。
「でも尿道くらい耐えられそうなもんだけどな…」
ベニの呟きにルリの眉がピクリと上がった。
「尿道…くらい?」
「いくら穴が小さいとはいえ指とかチンコ入れただけだろ?それならマンコと同じだろ」
悪気がないがゆえに平然と言い放つベニ。
ルリの脳内でカッチーンと音がなった。
「姉さんは尿道のことを何も分かってない!オシッコする時の開放感…あれが5倍、10倍になって襲ってくるのよ!」
「10倍っていっても所詮オシッコだろ?」
尿道が敏感なルリにとっては聞き捨てならない言葉だった。
「なっ…、それを言うならフィストの方が簡単そうだわ!拳なんてただ太いだけでしょ?体さえ鍛えればいくらでも耐えられるじゃない!」
今度はベニにとって聞き捨てない言葉が出てきた。
「馬鹿言うな!太いだけじゃねえよ!関節とかゴツゴツしてるし、指が中で動くし、想像の百倍ヤバいっつーの!」
「いいえ、尿道の方が絶対凄いわ!」
「アホか!フィストの方がヤバいに決まってんだろ!」
「尿道!」
「フィスト!」
「尿道!」
「フィスト!」
………。
…………。
……………。
尿道責めの魅力とフィストファックのヤバさを熱弁し合うこと小一時間。
先に冷静さを取り戻したのは妹のルリだった。手のひらを前に出し、まだ続けようとする姉を制止する。
「はぁはぁ…ちょっと待って姉さん、私達の目的って人間の未知の技を体験して、その上で鬼の強さを証明することよね?」
「はぁはぁ…ああ、それがどうした?」
「なら今度お互いの嗜好を体験すれば話は早いんじゃない?」
「あ…確かに」
「私はフィスト、姉さんは尿道、それぞれを経験した後で改めて議論の場を設けましょう」
「分かった、明日の実験の時、人間に頼んでみるとするか」
魔界の“最強ビッチ姉妹”として性癖実験隊に殴り込みをかけた2体の鬼は、いつしか“尿道大好き鬼”と“フィスト弱すぎ鬼”となっていた。
そして翌日には“性癖が尿道とフィストの変態鬼”が2体になったとかならなかったとか。
ベニの尿道体験→ 近日公開
ルリのフィスト体験→ ベニの次に公開予定
「姉さんゴメン!」
「ルリすまん!」
「フィスト滅茶苦茶凄かったわ…!」
「尿道も滅茶苦茶ヤバかったぞ…!」
おわり
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