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性癖実験隊SS『魔女の可愛い助手』

『性癖実験隊』シリーズのキャラ紹介を兼ねたショートストーリー第6段。

今回は魔女のラゾとゾンビのアンデの主従コンビ。 

『性癖実験隊』の設定とキャラ紹介→ https://hanetobu.fanbox.cc/posts/3575009

『魔女の可愛い助手』

死者蘇生。魔法に携わる者なら誰もが一度は目指すだろう一つの到達点。

魔界最凶の魔女などと噂されたこともある私も当然挑んだことがある。

しかし、命という形も所在もわからぬモノを再生するのは想像以上に難しく、実験は不完全な形で終わった。

私に出来たのは体の腐敗を止めることと、命の代わりに私の魔力を原動力としたこと。

命の重さに対して私の魔力では非力過ぎたのだろう。動き出した実験体は記憶と感情の殆どを失った状態だった。

実験失敗として破棄することもできたが、動き出したその姿に情のようなものが湧いてしまった。

彼女にアンデという名前を付け、助手として働いてもらうことにした。


「…どうぞ」

自宅のテーブルで魔界新聞を読んでいると、アンデが慣れた手付きで紅茶を置いてくれた。

「ありがとうアンデ」

一口飲んでから改めてアンデの姿を見る。

蘇生実験から一年。彼女は物覚えがよく、今では優秀な助手となっていた。

身に纏っているのは私がデザインしたボロ布風キャミソール。ゾンビらしさを演出する汚れ加工がポイントだ。

「うむ、我ながら完璧」

とは言ったもののアンデの服はこれ一着。洗って乾かしている間はいつも裸で突っ立っている。

「アンデよ、そろそろ新しい服が欲しくないか?」

「………死んでるんで別にいいッス」

アンデのお決まりの言葉。記憶と感情が希薄なので物欲もないのだ。

なのでいつも私が強引に話を進める。

「そう言うな、お前も今や性癖実験隊として政府の仕事に携わる身、その祝いとして新たな衣装を注文してあるんだ」

紅茶を一気に飲み干し立ち上がる。

「それが出来上がるのが丁度今日だ、さあいくぞ」

「………はい」

向かったのは中央広場にある老舗。

出来合いの物からオーダーメイドまで扱っていて、私の服もここで作ったものだ。

「お待ちしていましたラゾ様、さっそく試着なさいますか?」

「ああ、こいつに着せてやってくれ」

店員にアンデを任せ店内を見回ること数分、着替え終わったアンデが店員とともに戻ってきた。

「いかがですかラゾ様、とてもお似合いですよ」

店員の決まり文句を軽く流しアンデに視線を向ける。身に纏っているのはいわゆるメイド服。

「ふむ…ふむふむ、素晴らしい、ピッタリじゃないか!」」

先程の店員の言葉はお世辞ではなかったようだ。

「どうだアンデ、気に入ったか?」

アンデの表情は変わらないが嫌がっている様子もない。

返ってくるのはおそらくお決まりの言葉だろう。

プレゼントした身としては少し寂しい反応ではあるが、これもまたアンデの魅力だろう。

自分を納得させ、店員に支払いを申し出ようとしたその時、

「………これでいいッス」

思いもよらない言葉に驚きアンデに視線を向けると、気のせいか青いはずの頬が少し赤いような…。

しかしそれも一瞬。一度まばたきをしたらいつもの無表情に戻っていた。

「ふふ、お前を助手にした私の判断はやはり間違っていなかったようだ」

唐突に悪戯心が芽生えアンデのスカートヒラリとめくる。

「ちょっとラゾ様、見えてしまいますよ!」

下着を履いていないアンデの股間が丸見えになっているがこれでいいのだ。

「これこそこの衣装のポイント、これならいつでも直ぐにセックスが出来る、性癖実験隊にピッタリだろう?」

アンデの顔はやはり無表情。しかし私は見逃さなかった。

あらわになった股間の先端で、皮を被った小さな豆がヒクヒクと反応していた。

「そうかそうか、喜んでもらえて私は嬉しいぞ♪」

「………っ」

どんな形であれアンデは私が産み落とした存在。

言ってみれば私の娘のようなもの。

そのアンデが性癖実験隊という政府の仕事に携わるまでになったことが私は誇らしい。


おわり


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