ご無沙汰しております、永椎です。
更新頻度が低くて申し訳ありません…。ご支援ありがとうございます。
今回から「スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ」の思い出し裏話もしていきたいと思います。
構想時・打ち合わせ時・執筆時どんなことを考えながら描いていたのか…当時を振り返りながら書いていこうと思います。
余談なんですが
久々に見たらマガポケのお気に入り数が連載時よりも増えていて嬉しかったです。
連載終了後もたくさん読んでいただいてありがとうございます。
では、いきます。
まずはカバーイラストです。
カバーイラストのコンセプトは、デザイナーさんと打ち合わせをして、大学生っぽい日常風景に「ナニか」が映り込んでいる画で、という方向性になりました。
日常風景なので必然的に背景が必要になります…これはカバーイラストの労力がヤバいことになる…とは思ったんですが、キャラ単体はちょっと考えられなかったので…
1巻は1話の内容から飲み会風景です。
1巻ということもあってかなり気合を入れて描いています。
けっこう飲み会っぽい雰囲気というか空気感出てるのではと気に入ってます。
手前の机で隠れてる千嵐の体までしっかり描き込んでます。
もったいないので公開。
それでは内容にも触れていきます。
記念すべき第一話、「ヤリサー」シリーズの開幕です。
こちらは冒頭のカラーページです。
1話はかなり長い時間かけて描きました。
大学舞台で、ホラーもの、くらいの初期構想しかなく、2週間に一回くらいのペースで少しずつ描き進めて担当さんに見せる…みたいな作り方をしてました。
担当さんには根気強く待ってもらえて助かりました。
「ホラー映画の序盤で犠牲になるバカな女性キャラが、ガッツとフィジカル、有能なバディの協力で毎回なんやかんや生き残る話」というぼんやりとした構想はあったんですが…ヒロインのキャラ的にヘイトを貯めやすいのでは…という悩みが筆を遅くして、なかなかホラーパートまで描き進められませんでしたね。
事実序盤の千嵐にキレてる読者の方もたくさんいました。
俺も現実にこんな女がいたらムカつくと思う。
ヤンマガ連載ということもあり、お色気要素は意識的に入れようとしています。
とはいえ初っ端からヤリサー題材は不快感も強めでどうかなぁ~とも思っていました。
でも自分に娘がいたとして、大学に一人でいかせるとなったとき、一番厭なのってここだよなぁ~と。。ヤリサー題材はマストで、と決めた次第です。
お色気描写を入れることによる不快度とか本当に塩梅が難しくて困ります…が、ホラー漫画だし、そのへんの不快感も怖さの一部と納得することにしました。
不快感と恐怖を煽り、最後にそれに対抗できる強キャラが登場して1話終わり、と
描き終わってみればシンプルでしたね。
拍手一つで怪奇現象を止める、代償で血を流す、など
これこれ!と自分が感じるものが詰め込まれている。
映画「リング」、「来る」や「残穢」、「シライサン」など
怪奇現象の原因や対策を調査するパートがめちゃくちゃ好きで、そういうのもちゃんとやる漫画にしたいなぁという思いの詰まった2話目です。
上の絵は「リング」の貞子にやられた人の死に顔のオマージュでした。
「知らない」ことは「畏れ」に繋がる、とか
「恐怖と向き合わなければ畏れは断ち切れない」とか間九部も語っていますが
大人と子どもの境界にいる大学生という存在が、未知のものに触れて恐怖したとき、そこからどうしていくのか…という
この作品のテーマともいえます。
原因を突き止めたと思ったら全く的はずれだった、というオチも
「リング」オマージュです。
理屈や理性、勇気で立ち向かっても
理解の及ばないモノは存在する。という、ホラーで一番好きなやつをやりたかった回です。
アシスタントさんと協力して、このページだけでも2日くらいかかった思い出が
おかげでヤバそうなものが描けたと思います。
意外と言及されてるのを目にしなかったんですが、間九部に憑いている「アレ」は
竹取物語の絵巻が元ネタです。
竹取物語とはなんの関係も無いんですが…次元が違う、話の通じなそうな存在…みたいなイメージから採用しました。
あと、わけわかんないのが沢山いるのって怖いから。
「アレ」の詳細はぶっちゃけ深く決めて無いのですが…連載が続いたとしてもハッキリはさせなかったと思います。
なぜならわかんない方が怖いから。
単発のお話「一限講義」です。
こういう方向で、短い話もやっていくよ。というのを示すために作りました。
個人的にはめちゃくちゃ好きなんですが、序盤でこれやるのピーキーすぎたと反省してもいます。
あと永椎は大学行ったこと無いので、講義のシステムもわかってません
担当からの又聞きと想像で作り上げられた大学システムなので、突っ込まれても謝ることしか…できない…
とはいえ学生時代に代返は経験したことあるし、他人の真似をして返事をする級友も実際にいました。
「他者の名を騙る」「存在を成り代わる」という行為の居心地の悪さ。
いくとこまでいくとこういう恐怖も待っているのかも…というお話でした
このシーンは映画「ゲットアウト」のオマージュでした。めっちゃ笑顔で泣いてるシーンのやつ。
ちなみに児蛾教授は怪異でもなんでもありません。「見て見ぬふり」が極まっているただの大人です。
単発のお話「事故物件」ですね。
実はシリーズものにしたかったんですが、続きのシリーズは描けませんでしたね。
当初の構想では千嵐の引っ越しも2度3度と繰り返され、そのたびに住まいのトラブル(と金欠)に巻き込まれる単話のシリーズにする予定でした。
でもいま読み返すと、この1話にいろいろ凝縮されててけっこう満足。
単行本の最後の話としてもホラー漫画らしい嫌な後味を残す良い出来ではないかと
ちなみに1話のころから子どもの霊も壁のシミもある、という小ネタを仕込んでいました。もっとこういうのやりたかったな。
あと、読者の方の反応で意見が別れているのを見たんですが
隣のおじさんは生きている人間です。
顔の治療痕とか、体液で壁を突き破ったり、生命を感じませんか?
壁の向こうで勝手に「うん、うん」と相槌打たれてるの厭だなぁ…と。
気に入っています。
部屋の荒れようとか首吊縄とかでこのおじさんのバックボーンを想像してみるのも楽しいかもしれません。
…以上、1巻の思い出し裏話でした。
思い返しても楽しかったですね~。うまくいくかは置いといて、ホラー漫画は読者を怖がらせるという目的が明確にあるのが良いのかも。
どんな手法をとっても最終的にいきつくのがそこ、っていうのが性に合っていたのかもしれません。
2巻の思い出し裏話もお楽しみに!
以下、キャラクター解説です。
・プロフィール
千嵐 まひな
6月10日生まれ 双子座
身長160cm 体重55kg
血液型B型
キャラのコンセプトは上にも描いたように「ホラー映画で最初に死にそうなバカ女」です。それを主人公とするため、へこたれないガッツと運動性能を足した結果このようなキャラになりました。
作中でも評されていますが、ルックスだけみれば非の打ち所が無いほどの美人です。
・幼少期
優しい両親のもと何不自由無く育てられ(礼儀作法については厳しくしつけられていた模様)、明るく朗らかで、やや自惚れ屋な少女に成長しました。
しかし、その容姿のせいか幼少期から、同性からは妬み、異性からは好意の裏返しの意地悪を繰り返し受けていました。
その結果引っ込み思案なところが強く出るようになってしまいました。
自己肯定感の低さも幼少期の経験から来ているようです。
・中学~高校
中学校からバレーボールを始めます。クラス分けで名簿の前後だった級友に引っ付いていって流れでの入部でした。その級友はすぐに退部したようですが千嵐は辞め時を逃し、3年間しっかり続けました。
強豪校である西高の目に留まり勧誘を受け、推薦枠で入学
西高バレー部は寮生活が必須だったので千嵐はここから3年間、地獄の規律で縛られた生活を強いられることとなります。
これが後の自堕落の反動でもあり、千嵐の精神を支える柱にもなります。
3年生時に全国大会に出場、ベンチ入りを果たすもコートに立つことはありませんでした。
厳しすぎる練習と寮生活によって結ばれた絆は強く、バレー部内の仲は良好でした。
ちなみに小学校~高校まで勉強の成績は中の下程度。
テストはほぼ一夜漬けで乗り切っていた模様。
大学受験は部活引退後にようやく勉強を始め、ギリギリ補欠合格で鷹陽に入れました。
地頭は悪く無いんですが、勉強の必要性に気づいていないので吸収率が非常に低いです。
・大学~社会人
大学から一人暮らしを始めますが、高校でも寮生活だったため、両親は別段寂しがったりせず送り出しました。両親は夫婦仲が非常に良く、千嵐が高校で寮に入った頃から頻繁に趣味の海外旅行に出かけていた模様。
帰省しても旅行に出ていることが多かったので千嵐もあまり帰省しなくなりました。
在学中の様子は作中の通りです。
卒業後はなんとか新卒で就職するも、数回転職を繰り返しました。
現在は役所勤めの公務員です。様々な無茶振りを気合と根性、たまに勉強したりして乗り切っています。
未婚。彼氏なし。
・裏設定?
千嵐という名字は完全に語感だけでつけました。でも結果的にキャラに合ってて良かったんじゃないでしょうか。
名前は、未熟感を出したくて「雛」から考えましたが
ハワイの言葉で「月」「月の光」などを表す「mahina」という言葉を知って
何か特別な意味付けもできそうだし、と「まひな」と命名。
千嵐の両親が海外旅行好きという裏設定も頭にあり、名前の由来はハワイ語になりました。
間九部は千嵐に特殊能力があると考えていましたが、実際はill子の言う通り
なんの能力も無く、ただ単にバカなので地雷を踏みまくる人間なだけでした。
修羅場をくぐりまくった結果、精神が鍛えられ
大学卒業後はある種の雰囲気を纏うようになり、トラブルも多いですが
多くの人に頼られるようになったようです。
描いてて楽しいキャラでした。
漫画を描く時の目標として、描くキャラを「この先何があってもたぶん大丈夫。と思える地点まで連れて行く」ことを密かに掲げているんですが
千嵐に関してはそれはうまく行ったように思えます。
文化祭編が終わったあたりでこの目標が概ね達成できていたので終了の決断ができたところはあります。
以上、1巻思い出し裏話と千嵐のキャラ解説でした。
なるべく早く2巻以降、他のキャラ解説もやりたいです。
新作も…なるべく…早く……ね………
それではまた。
ノラネコ
2025-09-01 11:17:08 +0000 UTC結城忍
2025-08-13 13:10:06 +0000 UTCさんた〜な
2025-08-13 12:58:39 +0000 UTCマユゲナシ
2025-08-13 11:33:23 +0000 UTC